映画『祇園囃子』の口コミ・レビュー(2ページ目)

祇園囃子

[ギオンバヤシ]
Story of Two Geisha Girls
1953年上映時間:85分
平均点:8.16 / 10(Review 31人) (点数分布表示)
公開開始日(1953-08-12)
ドラマモノクロ映画小説の映画化
新規登録(不明)【シネマレビュー管理人】さん
タイトル情報更新(2025-01-05)【にじばぶ】さん
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監督溝口健二
助監督弘津三男
キャスト木暮実千代(女優)美代春
若尾文子(女優)栄子(美代栄)
河津清三郎(男優)楠田
進藤英太郎(男優)沢本
菅井一郎(男優)佐伯
田中春男(男優)小川
小柴幹治(男優)神崎
石原須磨男(男優)幸吉
志賀廼家辨慶(男優)助次郎
伊達三郎(男優)今西
浪花千栄子(女優)お君
毛利菊枝(女優)女紅場の教師
岩田正(男優)富坂
大美輝子(女優)八重
橘公子(女優)菊春
小松みどり(1891年生まれ)(女優)お梅
小林加奈枝(女優)髪結
小柳圭子(女優)芸妓
前田和子(女優)女中
種井信子(女優)舞妓
三田登喜子(女優)
原作川口松太郎
脚本依田義賢
音楽斎藤一郎
望月太明吉(和楽)
撮影宮川一夫
製作大映(京都撮影所)
企画辻久一
配給大映
美術小池一美
加藤茂(美術助手)
編集宮田味津三
録音大谷巖
照明岡本健一[照明]
伊藤貞一(照明助手)
あらすじ
京都の祇園を舞台にした溝口作品の最高傑作の一つ。主演は木暮実千代で、着物の似合う京の女を巧みに演じている。溝口作品の中でも、後期に連なる時代劇大作とは一味違った魅力を持つ作品である。溝口ファンは勿論のこと、溝口初心者や古き日本映画に興味を持ち始めた人には必見の作品である。
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💬口コミ一覧

11.二十歳の若尾文子の可愛さが印象的です。戦後間もない時代の作品ですが、一見すると時とともに大きく変ってきたように見える人々の価値観も、本音の部分では今も大して変わってないのが伝わってきます。
ProPaceさん [CS・衛星(邦画)] 7点(2015-02-19 18:10:32)
10.ネタバレ 作品のポイントはたった1つしかないのに、それをじっくり90分かけて描き出す落ち着きと丁寧さ。中でも、中盤、浪花千栄子が木暮実千代に翻意を促してじわじわとたたみかける際の、陽炎のようにゆらめく迫力があまりにも強烈。
Oliasさん [映画館(邦画)] 8点(2015-02-23 04:13:29)
9.冒頭の、祇園の世界に吸い込まれそうなショットに息を飲む。まさにここは、「そういう世界」。木暮実千代演じる主人公・美代春も、「そういう世界」の人間。と言っても我々庶民には「そういう世界」ってどういう世界だか、なかなかわからないんですけれどもね~。まず美代春が、金の切れ目が縁の切れ目とばかり、自分に入れあげた客を邪険にする場面があり、ああオソロシや。と思いきや、形式的なしきたりの世界に生きる彼女にも、一方では、栄子やその父に見せる愚かしいまでに情に厚い一面も。そしてそのしきたりの世界に表面的には憧れても結局は馴染めぬ栄子と、その世界に生きていかざるを得ない美代春。彼女たちを利用しようとする者たちも含め、みんな何かしら、不自由を味わっている。ここは、そういう世界、なんだなあと。
鱗歌さん [CS・衛星(字幕)] 9点(2015-03-17 22:55:09)
8.ネタバレ みんな若尾さまを目当てに観始めるでしょうけど、すぐ判りますけどこの映画は小暮実千代を愛でるのが正解です。もう何と言いますか、彼女をギュッと絞ったら色気の汁が滴り落ちそうな感じなんです。彼女が冒頭でなじみ客にぶつける捨てゼリフが、現代のキャバクラ嬢の言う本音と大して変わらないところはとても面白い、時代に関係なくこの世界は変わらないものなんだなとしみじみ思いました。若尾文子も時代にあった自我を持った舞妓を好演していて、初めてお座敷に上がる時の初々しさは胸キュンものです。 80分余りと尺は短い映画ですが、実に濃厚な80分間の溝口ワールドです。「女を撮らせたら溝口」と言われただけあって、小暮実千代の演技を観てると、どうしてここまで繊細な演出が出来るんだろうと感嘆してしまいました。また出てくる男と言う男が、だらしなく狡猾で卑怯で女優陣を引きたててくれます。状況が変わる場面になると必ず電話が鳴るという作劇術もなかなか興味深かったです。そして忘れてはならないのが置屋の女将の浪花千栄子で、男も女も操る手腕はまるで老練な政治家みたいで怖くなってきます。 こうなると同じ溝口の『祇園の姉妹』もぜひ観たくなってきました。
S&Sさん [CS・衛星(邦画)] 9点(2015-06-25 21:54:37)
👍 1
7.溝口健二というサディスティックな女性賛美者が、鯛のアラをすわぶるように二人の女の受難を愉しんでいる。
火蛾さん [DVD(邦画)] 10点(2015-12-18 21:16:23)
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6.ネタバレ 観始めて思うことは今から60年以上前の作品に関わらず、意外にも違和感を感じないということ。それだけこの祇園の世界は特殊で今も昔も変わらない特別な世界ということなのだろうか。若尾文子はまぁ若い、そしてかわいいですね~。なかなかでゴザイマシタ
Kanameさん [DVD(邦画)] 6点(2016-08-08 05:54:44)
5.いやー、面白かったですね。私もお茶屋の舞妓遊びに連れてってもらったことがありますが、昔も今も全然変わらないんですね。木屋町の佇まいも舞妓さんも同じでびっくりです。ま、木暮実千代みたいな艶っぽい人はさすがに見たことないですが。舞妓さんの世界の厳しさというより、嫂、妹娘の絆がよく伝わってきました。思ったよりエグい場面もなく良い。栄子が可愛らしいのが微笑ましい。
SUPISUTAさん [DVD(邦画)] 8点(2018-06-12 22:44:25)
4.ネタバレ 天真爛漫な若尾文子の可憐さ、それにも増して木暮実千代の艶っぽい風情は素晴らしい。素晴らしいが、男に頼らざるを得ない芸者の悲哀、と言えば聞こえは良いが、内容はかなりドロドロと欲望に塗れた陰惨・醜悪なもので(とにかく男共は本当に碌でもない奴しか出て来ない)、正直中盤は相当キツかった。男なんてこんなもの、そしてそういう男を相手にカネを遣わせる以上は、芸者だってこんなもの、というような一種の諦観すら感じられるが、この感覚も時代と共に変わりつつあるものだと思いたい。

とは言え、ラストの美代栄のまっすぐさ、そして美代春のしなやかさ・強かさはやはり素直に美しかった。気さくなようで地味に冷酷な浪花千栄子の演技も素晴らしい。非常にシンプルで無駄も無いが、味わい深い。
Yuki2Invyさん [DVD(邦画)] 8点(2020-02-15 02:07:01)
3.ネタバレ 溝口監督ほど、芸者の世界をシラフで見つめ続けた監督もいないのではないか?

本作以外にも「祇園の姉妹」「残菊物語」と芸者界を一刀両断する。
溝口監督作のは観てないが、「滝の白糸」も良かった。

役人の担当者が、芸者遊びで仕事を業者に口利きする、という世界がそもそも
おかしいのだが・・
トントさん [DVD(邦画)] 8点(2020-10-07 23:50:28)
2.ネタバレ 今の時代ならこんな半分性奴隷みたいなことないだろうけど
当時はあったのかな。
それとも他の選択肢をあえてこの二人は蹴って
ラストは一皮むけた二人が気持ち新たに芸者道を進み始めたのだろうか。

いずれにしても不幸になるべくしてなった不幸物語かと思いきや
ラストの頼もしい二人にエールを送るたくなる良い映画だった。
Dry-manさん [インターネット(邦画)] 6点(2021-01-13 23:00:12)
1.小暮実千代が情感たっぷりに生真面目な芸妓を演じ、今が旬の「おちょやん」こと浪花千栄子がドスの効いた貫禄ある茶屋の女将を演じている。
若き若尾文子のまだ青臭いウブな演技、と女優の競演が見所です。
華やかな芸妓の世界も裏に回れば過酷で非情な女の世界である事がよくわかる映画である。
昔の日本映画は、祇園を舞台にした良作が多かった。
とれびやんさん [インターネット(邦画)] 7点(2021-03-01 23:02:18)
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マーク説明
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【点数情報】

Review人数 31人
平均点数 8.16点
000.00%
100.00%
200.00%
313.23%
400.00%
500.00%
626.45%
7412.90%
81135.48%
9825.81%
10516.13%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 Review0人
2 ストーリー評価 8.50点 Review2人
3 鑑賞後の後味 9.50点 Review2人
4 音楽評価 Review0人
5 感泣評価 9.00点 Review1人

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