映画『砂漠の流れ者』の口コミ・レビュー

砂漠の流れ者

[サバクノナガレモノ]
(ケーブル・ホーグのバラード)
The Ballad of Cable Hogue
ビデオタイトル : 砂漠の流れ者/ケーブル・ホーグのバラード
1970年上映時間:122分
平均点:7.56 / 10(Review 32人) (点数分布表示)
ドラマラブストーリーコメディウエスタン
新規登録(不明)【シネマレビュー管理人】さん
タイトル情報更新(2014-09-07)【イニシャルK】さん
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監督サム・ペキンパー
キャストジェイソン・ロバーズ(男優)ケーブル・ホーグ
ステラ・スティーヴンス(女優)ヒルディ
デヴィッド・ワーナー(男優)神父ジョシュア
ストローザー・マーティン(男優)ボーウェン
スリム・ピケンズ(男優)御者ベン
L・Q・ジョーンズ(男優)タガート
R・G・アームストロング(男優)駅馬車屋クイットナー
ピーター・ホイットニー(男優)銀行頭取クッシング
ジーン・エヴァンス[男優](男優)クリート
キャスリーン・フリーマン(女優)ジェンセン夫人
川合伸旺ケーブル・ホーグ(日本語吹き替え版)
小原乃梨子ヒルディ(日本語吹き替え版)
米倉斉加年神父ジョシュア(日本語吹き替え版)
上田敏也(日本語吹き替え版)
音楽ジェリー・ゴールドスミス
編曲アーサー・モートン〔編曲〕
撮影ルシアン・バラード
製作サム・ペキンパー
ワーナー・ブラザース
製作総指揮フィル・フェルドマン
配給ワーナー・ブラザース
衣装ロバート・フレッチャー
編集フランク・サンティロ
スタントミッキー・ギルバート(ノンクレジット)
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💬口コミ一覧

32.ずっと前にTVで何も知らずに観て以来忘れられない映画。時代と共に滅び行く人たちを描いて、「ワイルド・バンチ」と並ぶペキンパーの名篇。ジェースン・ロバーズもステラ・スティーヴンスもデイヴィッド・ワーナーも実にいいが、ストロザー・マーティンのゲスさみっともなさにものすごい味があり、ペキンパーの心を感じた。
アンドロ氏さん 10点(2002-12-09 21:54:03)
31.僕にとっては「ビリーザキッド21歳の生涯」や「昼下がりの決斗」に次ぐペキンパー作品。この監督の作品はよく「暴力の美学」という表現をされるけど、それはおそらく2次的なものであって、もっと端的に「生きること(死ぬこと)に対する美学」と言って構わないと思う。そういう意味では、失われつつあるフロンティアの時代に擬え、現代的喪失感の中で誠実であるということはどういうことかを問うニューシネマのハシリであり、実に哀しく、それでいて生命力溢れる映画なのである。
onomichiさん 10点(2003-01-19 01:01:01)
👍 2
30.いい顔してるぜ!ジェイソン・ロバーズ!!ペキンパーにしては珍しくコミカルな演出が目立つ作品だが、なんともいえぬ襞のある演出がたまりませぬ。情感というものをこれほど感じる、かわいげのある映画っつうのもなかなか見当たりませんなぁ。善人でも悪人でもない「人間」ケーブル・ホーグのいとおしさをエロ牧師ワーナーが飄々と謳う・・・もう、泣いちゃうから!!それにしてもS・マーチンはいい仕事してるなぁ!
モートルの玉さん 10点(2003-08-02 18:20:00)
29.さすが、このサイトのレビュアーの皆さんはわかっていらっしゃる! 個人的にはペキンパーの最高傑作。時代に取り残されていきながらも、信念を貫き通す男の美学。これぞペキンパーの真骨頂! 女子供にはわかるまい! この作品がレーザーディスク化された時、いったい何人のペキンパーファンがむせび泣いたことでしょうか。
伊達邦彦さん 10点(2004-02-23 06:18:56)
28.レビュアー全員満点なので言いづらいけど、私にとってはペキンパー作品らしくない物足りない出来かなぁ...と...。それにしても「ロイ・ビーン」に少し似てますよね。「ロイ~」大好きなんですよ。両者のちがいは....やっぱり...熊です(笑)
nizamさん 7点(2004-03-06 16:38:20)
27.酒、水、金、女、友、優しさ、厳しさ、勇気、情け、時代の変化への柔軟な対応等、砂漠の何も無いところから「生きていくために必要なもの」を主人公が順に得ていく様が見事に描かれている。
東京50km圏道路地図さん 8点(2004-04-08 00:49:04)
26.どうしてもペキンパーは自分の手で西部劇の幕引きをしたかったのでしょうか。昼下がりの決斗で始めたテーマ(ダンディー少佐で会社に勝手に改変させられた恨みを糧にして?)をワイルドバンチで結実させて、更に暴力描写のみに気を奪われた頭の固い評論家筋にまで本作でぐうの音も出ないカウンターパンチを浴びせてしまいました。もう西部劇は作らないのかと思っていたら、もっと分かり易く大衆向けにビリー・ザ・キッドでだめ押しをしようとするなんて・・自分だけメキシコに移住して西部劇そのものを独り占めしたかったんでしょうか。この頃のペキンパーの連作する作品は本当に何か奇跡が起きているとしか思えないほど輝いていました。「こんな凄いのばかり作っていたらやり残した事がなくなって死んでしまうんじゃないか」と恐れていたら本当に訃報を見て驚きました。ワイルドバンチと本作を踏み絵に差し出されると、次のアプローチ(私的にはシルバラードや許されざる者という感じがしますが)までにあれだけ時間がかかったのも分かる気がします。
Dr.Hさん 10点(2004-06-13 15:45:54)
25.名作であり大傑作。ベチャベチャ語る言葉はいらない。ただ見るべし!
mimiさん 9点(2005-02-20 07:43:53)
24.正直に申しますと、「ワイルドバンチ」とは大幅にテイストの違う作品だったので、少々面食らいました。まぁ、ペキンパーが硬派一辺倒な監督ではないのが今作でよくわかりましたので、妙に得した気分です。DVD化が一日も早く望まれる作品ですね。
Kさん [ビデオ(字幕)] 8点(2005-04-07 21:32:40)
23.水とロバを奪われ数日間砂漠をさまよう主人公に悲壮感はなく、その過酷な状況を主人公自らの言葉で説明してしまう。しかし自分の見せるべきものを心得たペキンパーゆえにこちらもあまり気にならない。それどころか、バイオレンスの巨匠のこれまでの作品と主人公のキャラが明らかに違うこと(キャラが変われば作風も変わる)をここで察知させる。その後、水を手に入れた主人公と我々の目に飛び込んでくるのは柔らかそうな胸の谷間。ドレスで軽く持ち上げられ、そのカタチと柔らかさを最善の形で見せた胸のアップ。もっと見ていたいという気持ちを汲み取ってか何度も何度も繰り返し映し出される胸のアップ。やはりペキンパーは男の映画を撮る人だった(笑)。そんな嬉しいシーン(他にもいっぱいある!)をおりまぜながら最後には「男」を見せてくれる。不要な暴力の一切無いペキンパーの傑作。
R&Aさん [ビデオ(字幕)] 7点(2005-05-24 15:53:42)
👍 1
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22.ネタバレ ステラ・スティーブンスはこの映画が撮影された当初、腹を括ってヌードになったにも拘らずそれを汲み取ってくれない、現場ではただ撮影を進めていたペキンパーに対して不満があったそうな。ところが時が経ち改めて映画を見ると「本当に自分のきれいな体に敬意を持ち、スクリーンの上で『聖女』として扱ってくれた」として最大限の感謝を持っているという話を本で読んだ。(アリ・マッグロウ、イセラ・ヴェガと並ぶペキンパー3大聖女と私は名付けたい)この映画を包むのは大いなる「優しさ」と西部劇の持っていた「大らかさ」。だからこそ自動車に引かれて死んでしまう男の最後ですら尊厳さの漂う不思議な映画になったのではないでしょうか。ペキンパー映画の純粋なエッセンス。
Nbu2さん [ビデオ(字幕)] 8点(2006-08-27 11:15:42)
👍 2
21.ネタバレ 「砂漠の定住者」の物語でしたね。主人公が何を目指しているのかが私には最後まで不明でした。土地に根ざしたいのか、復讐を遂げたいのか、新天地を目指したいのか。そう思って見ていたら、仇敵はひょっこり現れるわ、自動車が現れるわ、さあこれからと言うときにあっさりと終わるわ、びっくり仰天の連続でした。ちょっとコミカルなタッチの異色ペキンパー映画です。
ジャッカルの目さん [DVD(字幕)] 5点(2008-01-05 00:25:50)
20.お得意の激情に駆られたスローモーションとは逆の早回しで喜劇を演出してみせる滑稽さ。「ワイルドバンチ」や「ゲッウェイ」などの後に見たものですから最初は雰囲気の違いに少しばかり面食らってしまいましたが、すぐにペキンパーワールドに引き込まれてしまいました。テーブルに釘付けされた食器を一気に水洗いするホーグにドアを一撃で蹴破るヒルディ、町でのけ者の存在である彼らのワイルドな逞しさが良いですし、こういう面々が全く下品に映っていないことに監督の思いを感じます。・・・ですが、一番印象的なのはヒルディが登場する場面であり、文字通りのバストショットの連続切り返しが、まるで豊かな恵みが口を利いているようで男心をくすぐります。
ミスター・グレイさん [ビデオ(字幕)] 7点(2008-06-09 18:37:05)
19.ネタバレ バイオレンス映画を撮り続けたサム・ペキンパー。血なまぐささ、汚らしさなど一切感じさせないこの作品が、彼にとっては自身のベストフィルムなんだとか。
不思議なものです。バイオレンス映画の代名詞とも謳われた彼が、最も好きな映画はこんなにも大人しい映画だと言うのです。
この作品にはペキンパーの作品に通ずる生と死というテーマがあります。初めはちょっと神経を尖らせながらも、娼婦や変態神父、一風変わった人々と関わりゆったりと成長していくケーブル・ホーグ。他のペキンパー作品ではコメディらしいシーンは全くといっていい程無かったが、今作では遺憾なく彼のセンスが発揮されているように思う。いい歳した大人たちがふざけて騒いでいる姿がホントに楽しそうでいい。
変な人たちと暮らし、他人から信頼を得て、自分も他人を信頼していく。人として成長した彼は、裏切られた奴らに情けをかけられるようになった。彼の死は悲しいけれど、心から信頼した人々に囲まれて幸せだったと思う。そして最後は嘘くさい神父だったジョシュアが、やたらと真実味のこもった言葉で格好良く締める。
こんなのんびりとしていて優しいドラマの中、男の格好良さ、ステラ・スティーブンスの美しさをこの上なく引き出せてしまうペキンパーはやはり素晴らしい監督なのだと思う。
Sgt.Angelさん [DVD(字幕)] 9点(2008-10-08 00:34:03)
18.ネタバレ 砂漠の真ん中での孤独がリアルに描かれてます。 そこから成り上がる姿も面白く、ホーグの生涯から哀愁が漂っていて何とも言えません。
spputnさん [DVD(字幕)] 8点(2009-01-25 21:56:53)
17.ネタバレ ペキンパーが撮った唯一のラブストーリーです。流れ者が定着して事業を起こすというアメリカンドリームみたいなお話ですが、ペキンパーは寓話として観て欲しかったのでしょう。ラスト、自動車に立ちふさがって轢かれて死んでゆくケーブル・ホーグに、消えてゆく西部劇が象徴されています。とにかくステラ・スティーブンスがいい。それに尽きます。この人、こんなにいい女優だったんですね。
S&Sさん [DVD(字幕)] 8点(2009-02-13 12:55:06)
16.ネタバレ これは西部劇という形を借りた男同士の友情のドラマでもあり、愛する女への男の不器用さを表現して見せたラブストーリーでもある。サム・ペキンパー監督と言えば派手な銃撃戦とリアルな戦いが頭に浮かぶが、この映画はそういうものがほとんど無い。そこに見えるのはひたすら男としての不器用さ、女に対して見せる男の不器用さ、ジェイソン・ロバーズ演じるケーブル・ボーグが出逢った女、ステラ・スティーブンス演じるヒルディに見せる態度は男の不器用でいて、男としての本心がよく表れていて、例えばあのスケベな神父にしても同じである。そんな不器用な男と男、最後に砂漠を愛した男の迎える死を見守る男達と女、あの神父の台詞「人間臭くて良い奴だ」というこの言葉には男同士、男だからこそ言える台詞としての重みが感じられ、好きな砂漠で最後を迎えることの出来たケーブルにとってはこれ以上ない最高の死であるように感じてならない。どこまでも人間臭い男達とそんな男と同じように女性らしい強さと弱さの両方を演じ切ったステラ・スティーブンスの存在もこの映画を盛り上げている要因として欠かせないし、男と男、男と女のドラマとして温かく描き切ったサム・ペキンパー監督の優しさが感じられる作品になっている。
青観さん [ビデオ(字幕)] 8点(2010-03-04 20:48:58)
15.ウエスタンの皮を被ったコメディですね。神父の言動がいちいちアホすぎて笑えます。ヒロインも含めて、みんなの行動が脱力系でいい加減なのが面白い。人生の哀愁をそこはかとなく感じさせます。
Oliasさん [DVD(字幕)] 7点(2010-09-11 23:44:48)
14.サム・ペキンパーが作った映画の中でも超異色作、コメディテイストたっぷりで男臭さではなく男らしさ全開でステラ・スティーヴンスの色気さが絶妙にマッチしてていいなぁ。砂漠を愛し、砂漠でこよなく人生を全うし、あっけなく(?)、いやそれが運命だったのか車という次世代機械に轢かれ死ぬ直前のケーブル・ホーグの顔が幸せに溢れてたそれだけで満足。いつもなら男の生きざまをスローモーションで見せるのにそれを滑稽なシーンに転用できたのは見事やね。まさに砂漠の流れ者のバラードでした。
M・R・サイケデリコンさん [DVD(字幕)] 7点(2011-03-22 00:33:54)
13.まさに映画まさにバラッド。教養はなくとも人間味に溢れているケーブルホーグのサクセスストーリーはあっけない形で終わりを迎える。愛すべき彼の死と車の登場に見る西部時代の終わりが重なり感傷的になる。
さわきさん [CS・衛星(字幕)] 7点(2011-03-28 16:36:40)
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マーク説明
★《新規》★:2日以内に新規投稿
《新規》:7日以内に新規投稿
★《更新》★:2日以内に更新
《更新》:7日以内に更新

【点数情報】

Review人数 32人
平均点数 7.56点
000.00%
100.00%
200.00%
313.12%
413.12%
526.25%
639.38%
7825.00%
8721.88%
9515.62%
10515.62%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 6.33点 Review3人
2 ストーリー評価 7.60点 Review5人
3 鑑賞後の後味 7.83点 Review6人
4 音楽評価 8.50点 Review4人
5 感泣評価 8.00点 Review3人

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