映画『第七の封印』の口コミ・レビュー

第七の封印

[ダイナナノフウイン]
The Seventh Seal
(Det Sjunde inseglet)
1956年スウェーデン上映時間:97分
平均点:6.58 / 10(Review 33人) (点数分布表示)
公開開始日(1963-11-09)
ドラマファンタジーモノクロ映画戯曲(舞台劇)の映画化
新規登録(不明)【シネマレビュー管理人】さん
タイトル情報更新(2007-12-27)【+】さん
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監督イングマール・ベルイマン
キャストマックス・フォン・シドー(男優)騎士 アントニウス
グンナール・ビョルンストランド(男優)従者 ヨンス
ビビ・アンデショーン(女優)ヨフの妻 ミア
グンネル・リンドブロム(女優)少女
オーケ・フリーデル(男優)鍛冶屋
脚本イングマール・ベルイマン
音楽エリク・ノルドグレン
撮影グンナール・フィッシェル
製作アラン・エーケルンド
美術P・A・ラングレンプロダクションデザイン
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💬口コミ一覧

33.とにかく「白」と「黒」が印象的。モノクロとはただの白黒(カラーレス)映画ではなく、最も鮮やかな色である白と黒を使った鮮烈なカラー映画であると教えられた作品。光と闇、チェス、死神の顔とマント、旅芸人の衣装・・・この白と黒の対比は生と死の象徴であると思う。「人生に意味はあるのか?」この永遠の問いに対して、この映画の答えは「No」であり「生きることは虚無である」と言っているのか?救いようのない中にも、夫婦だけが唯一の救いとされているのは?スッキリ感は全く無いのに、映像もストーリーも妙に心に残り、いつまでも忘れられない一作。
クロマスさん 10点(2003-04-15 21:41:20)
32.死とはなにか?そんなテーマなのだが、死神が出てくるとなぜかほのぼのしてしまう。木を切っちゃうとことか。
horicksさん 10点(2003-05-17 22:29:57)
31.画面全体から漂うB級感が重厚なテーマを台無しにしています。
藤村さん 3点(2004-03-07 17:21:08)
30.ベルイマンを初めて観てみたんやけど、この映画、なんか雰囲気が舞台演劇っぽいね。死神が普通に人として出てくるチープな演出とか、観た後に考えさせるテーマの持って生き方とか、悲惨やのになんかコミカルなとことか。特に嫁に逃げられたおっさんと従者の台詞の掛け合いなんてモロに舞台演劇。当時の演劇がどんな感じかわからんから、今の演劇がこーゆうのをマネしてるのかもしれんけど、普通のリアルな映画運びじゃないと思った。舞台劇っぽく作ったロードムービーかな。後、生と死や神の存在について、監督が悩んでて、映画を作りながらその回答探してる感じもした。俺は舞台演劇(特に小演劇)が好きやし、自分でやったりもしてるのでこーゆう感じの映画は好き。ちょっと物足りひんかったけど。あ、それと、この映画に出てくる女性の人ってほとんど綺麗で魅力的やね。狙ってるのかな。
なにわ君さん 7点(2004-06-07 16:26:16)
👍 1
29.英語字幕で見たせいか、全体として何が言いたいのか良くわからなかった。細かいところどころのエピソードには面白いところもあったが。
HKさん 5点(2004-07-07 00:32:50)
28.キリスト教の知識があったら、もっと楽しめるんだろうなぁ。わけわからんちんぷんかんぷん。
parabenさん 5点(2004-07-19 14:36:58)
27.ネタバレ 演劇風の映画ばっかり撮ってるベルイマンですが、この作品のエンディングみたいに強烈な映画的ロングショットが入ったりするともう最高。というかこの、ほぼ全キャラが「死の舞踏」を踊りつつ死神に引っ張られていく風景は圧倒的でした。それまで際立っていたみんなの個性もなくなり、まさに地獄に落ちた亡者のように没個性的な描かれ方をしてますね。本作はテーマとして「死」しか扱ってないと思うんですが、そのために非常に歯ごたえのある(ある意味、消化しきれないほどの)作品に仕上がっていると思います。
…あのマヌケ面の死神がいい味出してるような、やっぱマヌケなような、ちょっと微妙なとこはありますが…あんなとこでノコギリ使うなよ! オイラ笑っちゃうから!
エスねこさん [映画館(字幕)] 7点(2006-04-20 03:46:46)
👍 1
26.奇妙な歌とともに、宗教に身も心も奪われて行進する人たちの姿にものすごい恐怖を覚えました。宗教って奥が深くて一言で語り尽くせられるものではないけれど、やっぱり恐ろしい。無宗教の自分にとっては理解しがたい作品でした。とても奇妙で、斬新な映画。
未歩さん [DVD(字幕)] 5点(2007-02-08 09:22:26)
25.ネタバレ 始めてみたときは、何か暗くてよくわからん映画だと思ったものだけど、二度目は(リマスターされた映像なのかな?)すごくシャープな映像で、シュールな展開で、一気に引き込まれた。結構笑える映画だということもわかった。
中世のヨーロッパは、ペストの流行で死が常態化していて、人間の驕りを矯めるために「死を思え」という言葉が一種の警句のように繰り返され、死の舞踏が描かれ、狂乱的なパフォーマンスにすら発展していった。演劇さえも「死」とか「信仰」などの抽象的なキャラクターを登場させる――そういう死と隣り合わせの中、主人公の騎士が、まさに「死」を相手に、自分の生死を賭してチェスをするなんて、これはとてもシュールな展開。最後には勝負をあきらめ、「死」を受け入れることで神の存在を見極めようとする。深い…。ちょっとついていけないくらい、深い。
超自然的存在が見えてしまう旅芸人の夫は、後のアレクサンデルを予見している? というか、共通のテーマを抱えてるってことか。
いのうえさん [CS・衛星(邦画)] 8点(2007-09-29 06:32:30)
24.話はつまらないのですが、イングマール・ベルイマンにしか出せない唯一無二の映像には、ただただ感嘆するしかないですね。
にじばぶさん [ビデオ(字幕)] 6点(2007-10-13 10:39:01)
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23.ネタバレ この作品の題名を忘れても(よく忘れます、私)『死神』の姿と海辺に立つシーンは一生忘れないでしょう。
非常に印象的です。
心に刻まれたと言っても良いでしょう。
フォン・シドーさんの騎士(カッコイイ)と死神のチェスのシーンも強い印象を与えました。
キリスト教のことは良く分かりませんが、中世の疫病を恐れる庶民の恐怖を感じることが出来ました。
笑えるシーンがあって、ベルイマン監督作品では観やすいと思いました。
たんぽぽさん [CS・衛星(字幕)] 9点(2008-07-20 21:16:18)
22.ネタバレ 人は常に「生」と「死」に向き合い、背負って生きている者だと監督が言っているような作品というのがこの映画を観ての私の感想でして、とにかく重い。そのあまりの重さの前には観ていてもけして、楽しいという感じはない。人は前向きに生きようとする人と常に何かに対して怯えながら生きている人がいるのと同じように映画においても人と同じで二種類に分けられると思う。誰が観ても理解し易い映画とそうでない映画との二つとに分けられる。ハリウッド映画が前者ならヨーロッパ映画の多くは後者であると思う。この映画は間違いなく後者である。「神」の存在だの「生」と「死」だのと宗教的なテーマが故に我々日本人には解りずらい作品である。それでも一つだけ解ることは人間はいつか必ず死ぬものである。この映画のあの死神と騎士とのチェスは死と向き合うというテーマそのものであり、人生とは何か?チェスにより一つ一つと駒を奪われるその姿は死神にとって命を奪う手段として、じわりじわりと追い詰めていき、最後に残ったキングこそ人の命そのものであると私は思う。それにしても同じ監督の「処女の泉」と同じぐらいの張り詰めた空気と美しい映像美、そして、あの死神の醸し出す不気味な雰囲気、そんな死神がチェスで負けそうになると突如として暴れだして、駒を滅茶苦茶にしようとする姿などは勝負事、特にゲームに負けるとすぐにかっぁとなって切れる今時の若者の姿とタブって見える。人間のエゴイズムと死にたくないという思いの両方を感じる何とも観終わった後にずしりとくるそんな作品でして、断っておくけど間違ってもハリウッド映画のような単純な娯楽性など求めてはならない。そういう考えでこの映画、いや、この映画に限ったことではないけど、この監督の映画はどれも観てはならないと思う。そういう考えで観ようと思ってる方は絶対に観ない方が良い。何故ならテーマがテーマだけに苦痛、退屈としか感じないからである。
青観さん [ビデオ(字幕)] 7点(2008-08-16 11:32:41)
21.ネタバレ 第七の封印とは?神学論争ですら割れている難解なこの黙示録を読み解くことなど、神学者や敬虔なクリスチャンでもない私には不可能なことだ。そのために見る側によって、様々なイマジネーションが創出されるのかもしれないと思う。
私の場合、ベルイマンは敢えてこのタイトルを用いて、宗教への疑念や不信を表明していると思う(後の「ファニーとアレクサンドル」でも、継承されている部分でもあるが)。
まずは映画の冒頭、十字軍から帰還した話で始まるところから、人間が創り上げた都合の良い宗教の矛盾を提示してくる。すなわち聖都奪還の目的がイスラム諸国からの略奪へと変質してしまい、神とは人間の都合の良いように『侵略行為』の名目に利用されてしまったものだということ。
途中で登場する堕落してしまった聖職者たち、火あぶりで魔女裁判(魔女は火で炙っても死なない)、自虐的に自分の身体を茨で打ち続ける殉教団などなど、混沌とした中世の世界観というより、不遜にも神の名を語り、人間が人間を自分の都合の良いように裁いていく不条理な情景を次々に提示してくる。
一方、死神という死の影は容赦なく迫りくる。その追っ手から逃れるためには、信仰など何の救済にも役立ちはしない。むしろ主役たち一行の死という犠牲があって、最後に旅芸人たちが生き残る(救済される)と言う複雑な思い。
私には強烈なメッセージを放つ作品であった。
さるさるさるさん [DVD(字幕)] 9点(2010-12-27 03:17:18)
👍 1
20.死神と自分の死をかけてチェスをする騎士。そしてチェスに勝つヒントを見つけるべく、道中色んな人たちと出会っていくという話。とてもストーリーはシャープなテンポでとてもイイです。主人公が道中、いろんな経験をして成長していき、最後死神に勝てば、とても分かりやすい面白いロードムービーだったと思います。でもそうはならないのが、神についての考察を深めていったベルイマン風のようです。最後の列をつくって死の行進をしているシーンもそうですが、センスあるシーンが多く、とても映画的だと思います。ただ十字軍や疫病の多かったころのヨーロッパの知識があれば、もっと理解が深められたのかなとも思いました。浅学非才の自分にはこの映画に高得点を与えるのはちょっと恥ずかしかったので、この点数で。
トントさん [ビデオ(字幕)] 6点(2011-08-05 20:24:50)
👍 1
19.ネタバレ 死神の登場シーンが頭に焼き付いて離れません。その重厚で侵し難い姿は得も言われぬ怖さを放っていました。戦争での殺戮、魔女狩りでの殺戮、終末思想による狂乱の行進。これらを神の名の下に行っておきながら神に救いを求めようとする自己欺瞞を死神は見通しています。一方、このような陰惨な時代にあっても瑞々しく健全に過ごす若い旅芸人一家には死神の神通力も及びません。信仰心は道徳心の上に成り立つものである事を知らしめられます。死の恐怖と生の喜び。監督は後者を表したかったように思えました。
The Grey Heronさん [映画館(字幕)] 9点(2013-08-23 22:10:08)
18.ネタバレ 世評高いこの映画を恥ずかしながらこの歳になって初めて観ましたが、何と言っても衝撃を受けたのが冒頭の死神の登場シーンでした。黒ずくめの装束に能面のように白い異相、そして空には雲が渦巻き背景は海で波が打ち寄せている。これほど完璧に硬質なショットは滅多に拝めるものじゃありません、もう身震いしちゃいました。観るまではこの映画は死神と騎士がチェスをしながら神学論争をするお話しだと勝手に想像してましたが、予想外にも2・3手指すたびにチェスは中断してしまい、その間は騎士と従者が旅芸人たちと居城を目指すロード・ムービーのような展開で有ります。この旅芸人夫婦たちのエピソードがけっこう面白くて、中でも座長はウディ・アレンに演じさせたらピッタリだろうなという可笑しさでした。そう言えばアレンは、『愛と死』で本作のラストの“死の舞踏”をきっちりパロって再現していますが、オリジナルの方だってシュールではあるがなんか笑いを誘うところもあり、改めてアレンのベルイマン解釈の深さに感心しました。 難解で暗い映画だという評判もありますが、私には思った以上にユーモアと生への希望が感じられました。
S&Sさん [CS・衛星(字幕)] 9点(2013-10-22 21:18:54)
👍 1
17.ネタバレ ヨハネの黙示録の一節「七つ目の封印」に題材を得たとされる本作。
十字軍の遠征から命からがら故郷に戻ったつもりのアントニウスたちだが、あの死神は既にアントニウスたちがペストに侵されている事を暗示していたのでは無かろうか。
命を賭して戦った遠征で何も得られず、戻った故郷にも疫病が蔓延る。
最早アントニウスは死の運命から逃れられない。
死神と己の運命を賭けたチェス。
勝てば生き永らえ、負ければ死。
この映画は光と影の対比に事欠かない。
白き光の「生」と黒き闇の「死」。
死神が欲しいのは、死を受け入れた魂。
アントニウスが欲しいのは、「この世に神はいるのか」という答え。
神を信じて人を殺めてきたアントニウスは、己が正しかったのか、間違っていたのか、それを神の存在を通して答えを探し続ける・・・。
この映画の淡々とした流れも、死神がゆっくり近づく足音を表しているのでは無かろうか。
アントニスと出会う人々も、常に死と隣り合わせの者がひしめく。
「魔女」として処刑台に運ばれる女性は、まるでジャンヌ=ダルクをイメージさせる。
神を一身に信じた者が人の手によって殺されていく。
この映画に神はいないが、死神は常に問いかけてくる。
死を擬人化した死神。
黒いローブを被ったてるてる坊主のような風貌のこの死神は、死を晴らすのではなく、死を呼び込む雲の闇を呼び込むのだ。
その存在が眼に見える者は、その者の死期が迫る事を意味するのか。
死神に奪われていく命は、ペストが感染したか、自ら死を選んだか、そのいずれかであろう。
この映画の死神は鎌を振るうでも、直接手を下す事もしない(ノコギリはいそいそ使うが)。
静かに死を受け入れた者を、あの世へといざなうのみだ。
死神が運ぶ「七つの命」。
アントニウスは結局答えを得られなかったが、最後の最後で「生の光」の中を歩く3人の命を救うことが出来た。
母親と父親、そして赤子。
まるで全てを無に還す「黙示録」の後に残される第2の「アダム」と「イブ」のように、生き残った3人は再び生のあくなき道を歩み始めるのだ。
すかあふえいすさん [DVD(字幕)] 8点(2014-12-13 19:00:13)
16.なにかよく分からないけどなんだか凄いものを見た。旅芸人の明るく脳天気な歌声が、暗黒キリスト教徒の死の行進に飲み込まれていくシーンに、MAX級の演劇的カタルシスを感じた。それだけで大収穫!
皮マンさん [DVD(字幕)] 7点(2015-01-28 22:15:33)
15. 何故主人公達は死なねばならなかったのか。死をすんなりと受け入れた一行をどのように解釈すれば良いのか。そもそもあれは大団円なのか。
 ペストが蔓延する混沌とした世界というのが背景にあるだけあって、心に重たいものがずしりときた。
タックスマン4さん [DVD(字幕)] 7点(2015-02-26 21:13:29)
14.排他的な一神教の臭いが好きになれないので、どうしても醒めた目線で見てしまいます。神の存在を問うているようにも見えますが、私には死によってもたらされるかもしれない虚無の世界に対する恐怖を払拭しているように思えてなりません。
ProPaceさん [CS・衛星(字幕)] 5点(2016-02-06 22:13:37)
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マーク説明
★《新規》★:2日以内に新規投稿
《新規》:7日以内に新規投稿
★《更新》★:2日以内に更新
《更新》:7日以内に更新

【点数情報】

Review人数 33人
平均点数 6.58点
000.00%
100.00%
200.00%
326.06%
439.09%
5618.18%
6618.18%
7515.15%
839.09%
9618.18%
1026.06%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 9.00点 Review2人
2 ストーリー評価 8.33点 Review3人
3 鑑賞後の後味 8.66点 Review3人
4 音楽評価 7.50点 Review2人
5 感泣評価 7.50点 Review2人

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