映画『ゴスフォード・パーク』の口コミ・レビュー

ゴスフォード・パーク

[ゴスフォードパーク]
Gosford Park
2001年上映時間:137分
平均点:6.20 / 10(Review 82人) (点数分布表示)
公開開始日(2002-10-26)
ドラマコメディミステリー
新規登録(不明)【シネマレビュー管理人】さん
タイトル情報更新(2020-11-30)【イニシャルK】さん
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監督ロバート・アルトマン
演出伊達康将(日本語吹き替え版)
キャストマギー・スミス(女優)コンスタンス・トレンサム伯爵夫人
マイケル・ガンボン(男優)ウィリアム・マッコードル卿
クリスティン・スコット・トーマス(女優)シルヴィア・マッコードル夫人
ボブ・バラバン(男優)モリス・ワイズマン
カミーラ・ラザフォード(女優)イゾベル・マッコードル
チャールズ・ダンス(男優)レイモンド・ストックブリッジ卿
ジェラルディン・ソマーヴィル(女優)ルイーザ・ストックブリッジ夫人
トム・ホランダー(男優)アンソニー・メレディス中佐
ジェレミー・ノーサム(男優)アイボア・ノヴェロ
ジェームズ・ウィルビー(男優)フレディー・ネスビット
ライアン・フィリップ(男優)“ミスター・ワイズマン”ヘンリー・デントン
スティーヴン・フライ(男優)トンプソン警部
ケリー・マクドナルド(女優)“ミス・トレンサム”メアリー・マキーシュラン
クライヴ・オーウェン(男優)“ミスター・ストックブリッジ”ロバート・パークス
ヘレン・ミレン(女優)ミセス・ウィルソン(メイド頭)
アイリーン・アトキンス(女優)ミセス・クロフト(料理長)
エミリー・ワトソン(女優)エルシー(メイド)
アラン・ベイツ(男優)ジェニングス(執事)
デレク・ジャコビ(男優)プロバート(サー・ウィリアムの従者)
リチャード・E・グラント(男優)ジョージ(従者頭 金庫係)
クローディー・ブレイクリー(女優)メイベル・ネスビット
竹口安芸子コンスタンス・トレンサム伯爵夫人(日本語吹き替え版)
稲葉実ウィリアム・マッコードル卿(日本語吹き替え版)
唐沢潤シルヴィア・マッコードル夫人(日本語吹き替え版)
水野龍司レイモンド・ストックブリッジ卿(日本語吹き替え版)
佐藤しのぶ【声優】ルイーザ・ストックブリッジ夫人(日本語吹き替え版)
岩崎ひろしアンソニー・メレディス中佐(日本語吹き替え版)
古田信幸フレディー・ネスビット(日本語吹き替え版)
石井隆夫モリス・ワイズマン(日本語吹き替え版)
佐々木梅治トンプソン警部(日本語吹き替え版)
寺内よりえミセス・ウィルソン(メイド頭)(日本語吹き替え版)
小形満プロバート(サー・ウィリアムの従者)(日本語吹き替え版)
定岡小百合ミセス・クロフト(料理長)(日本語吹き替え版)
宮寺智子エルシー(メイド)(日本語吹き替え版)
青山穣ジョージ(従者頭 金庫係)(日本語吹き替え版)
小林さやか〔声優・1970年生〕“ミス・トレンサム”メアリー・マキーシュラン(日本語吹き替え版)
山野井仁“ミスター・ストックブリッジ”ロバート・パークス(日本語吹き替え版)
原作ロバート・アルトマン(原案)
ボブ・バラバン(原案)
脚本ジュリアン・フェロウズ
音楽パトリック・ドイル〔音楽〕
編曲パトリック・ドイル〔音楽〕
挿入曲ジェレミー・ノーサム"The Land of Might-Have-Been”他
撮影アンドリュー・ダン
製作ロバート・アルトマン
ボブ・バラバン
ジュリアン・フェロウズ(製作補)
美術スティーヴン・アルトマン[美術](プロダクション・デザイン)
アンナ・ピノック(セット装飾)
衣装ジェニー・ビーヴァン
編集ティム・スクワイアズ
録音ピーター・グロソップ[録音]
ロビン・オドノヒュー
動物ピップ
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💬口コミ一覧

82.久し振りの10点満点映画。出演俳優の顔ぶれを見ただけで嬉しくなる。2回続けて見たけれど2回目の方がずっと感動が大きかった。難点は付け人や他の使用人達が同じような髪型、服装なので日本人の我々には識別しにくいこと、でもこれは仕方ない。欧米人から見るとアジア人は皆似ているらしいから。周囲のみんなに勧めまくっています。
大木眠魚さん 10点(2003-05-11 00:56:06)
81.凄い、これはホント凄いです。密室劇でありながら登場人物の多さに多少混乱しますが、スピーディーな展開+キャラクタそれぞれが至るところで細かい演技をしている為とにかく目が離せない。私的にはジェレミー・ノーザム(ピアノの弾き語りにウットリ)やエミリー・ワトソン(実は意外と長身なこの人)、ヘレン・ハント(いつの間にかいた)等渋々キャストが出てるだけで嬉しいのに登場人物の人物描写が濃厚でワクワクさせられました。しかも上流階級層とその下の使用人達の安住の場である下級層という一つの屋敷での密室劇でありながら二つの舞台が設けられ今までに無い面白さがあります。緻密なカメラワークや細かい人物描写でストーリーをグイグイ引っ張っていきながらも、アルトマンらしく俳優の演技に任せたような即行演技的な所も随所に観られます。この辺はもう巨匠の余裕ですよね。富豪の殺人事件を大きな背景にしながら、実は事件の犯人や目的、展開はいたってシンプル。事件自体はどうでも良くて、その前後で多種多様の動きを見せる人々達の心理劇が本来のテーマですね。豪華な衣装や家具、使用人達が見せる作法や雰囲気もかなり凝っていてホント全てがスゴイです。何気なしにボ~ッと観てると完全においてけぼりを食らいます。これぞマジックです。
さかQさん 10点(2003-05-09 17:01:31)
👍 1
80.サスペンスとしては並ですが、入り乱れる人間模様が面白く、群集劇として素晴らしい出来と思いました。
貴族と従者それぞれのシニカルな描写、音楽、ビジュアル、総じて完成度の高さが感じられます。
推理物がこのように作りこんだ手法を用いたら神がかり的な作品が生まれそうな気がします。
登場人物の個性がはっきりしているので、人数は多いが比較的迷いは少ないという印象を受けました。
とはいえ、私は少し予習してしまいましたが・・・(^^;
「一応主役」のような女性従者が、地味な風貌で、目立つこともないのですが、存在感あり。まさに従者役の鏡。
午の若丸さん [DVD(字幕)] 9点(2011-04-09 21:42:31)
79.ネタバレ もうまるっきりJ・アイヴォリーの世界なんですが、アルトマンらしさが随所にみられて面白かったです。寄席木細工のような巧緻な脚本には脱帽ですし、犯人が判らないミステリーというのも初めてで実に斬新でした。とてもじゃないけど一度観ただけじゃ登場人物の相関関係が判りませんが、それでもM・スミスとH・ミレンの両デイム女優はさすがに圧倒的な存在感です。観終わって久々に味わう至福感でした。
S&Sさん [DVD(字幕)] 9点(2010-08-12 00:05:58)
78.アルトマン映画は割と好き。この作品も、らしい群像劇で面白い。でも、らしからぬ起承転結みたいなものが一応あって、これは意外。彼の作品はスクリーンの隅々にまで情報が詰め込まれているから、ずっと隅々まで見ないといけないので、そういう意味では疲れる。そして、本作もやっぱりそうだった。幕開けの音楽が素敵。続々出てくる登場人物たちの顔と名前は、そのうち一致してくるから、最初は分からなくても大丈夫。なんといっても階上と階下の描き分けが面白い。お互い蔑んでいる関係。いいねえ、いいねえ、こういう毒の撒き散らされ方。これぞ映画の真骨頂じゃないですか。ヘレン・ミレンの存在感はどうでしょう、スゴイなあ。エゴと欲の渦巻くお屋敷でのミステリー。衣装や美術も凝ったというだけあって見応え十分。何度見ても楽しめる。というか、見れば見るほど味わいが増す稀少作品。
すねこすりさん [DVD(字幕)] 9点(2009-09-01 14:40:48)
77.淡々と見させてもらいました。ヘレン・ミレンの号泣までは。やっぱり生身の人間なんですね~。メイドのメアリー役の女優さんも良かったと思います。地味だけどしっかりとしたイメージがある方ですね。ジェレミー・ノーザムが好きなので歌われた時には腰砕けになりました。主題歌「Land of Might-have-been」がいいです。
イニゴ・モントーヤさん 9点(2004-04-13 14:07:24)
76.ネタバレ 「神は細部に宿る」という言葉があるが、この映画はそんなふうに始まる。アルトマンいわく、様式とはすなわちディティールだ。戦前という貴族の光が消え去らんとしている時代、そこに生きる人間達もまた「様式」の中に生きていた。この映画では執拗にディティールが語られる。猟銃、自家製マーマレード、コンストラクト・ブリッジ、ゴシップ、カネ、色・・・どいつもこいつも紋切り型で杓子定規な人間ばかりで、個々の人間性よりもそういう「形」こそが「階級」であり、ひいてはミスター○○であり、ミセス○○なのだといわんばかりに。だから観る者が登場人物の区別がつかずに混乱するのも当たり前で、それはアルトマンの狙いにハマっている証拠なのである。しかし、そこにアメリカ人(新時代の隠喩)という異物が投入されたとき、そしてカントリーハウスの主人(旧時代の隠喩)が殺されたとき、登場人物それぞれの人間性がほのかに現れ始める。ヘレン・ミレンの号泣は、そのクライマックスで、このあたりになると、誰がどうなのかがハッキリ彩られて見えてくる(少なくとも私はそうだった)。私が思うにアルトマンは階級社会の崩壊と、それにともなう人間性の解放を描きたかったのではなかろうか。この映画を観れば、アルトマンがミステリ仕立てのストーリーなど重視していないことなど誰にでもわかる。だからそれをどうこう言うのは、それこそ野暮だろう。肝心なのは「人物の書き込み」でも「殺人事件の顛末」でもなく、「ディテールの積み重ねとその崩壊」なのだから。冒頭、強い雨のシーンから始まるが、ラストは快晴であったのがそのことを暗示していると、私は思ったのだがいかがだろうか?。雨にぬれた従順なメアリは旧時代の人間のありかたであったが、ラストでスターに軽やかに別れを告げ、女主人に痛烈な一撃をくらわすメアリの姿は、「様式=ディテール」に囚われずに生きることのできる、そんな新しい時代の到来を確かに予感させるのだ。
veryautumnさん 9点(2004-03-23 00:16:29)
👍 1 😂 1
75.アルトマンの群像劇は大好きです。賛否が分かれることが多いですが私はいつもすんなり受け入れられます。一回目、人物と名前を覚えるのに必死でした。二回目、落ち着いてゆったり観られました。上の階の貴族たちと下の階にいる使用人たち。気位は高いけれど欲深な貴族。表面は忠実、けれどそんな貴族をバカにし、ゴシップネタで楽しくお喋りしている使用人。主人が可愛がっている犬まで嫌われているのが可笑しい。だれが犯人でもおかしくない状況で殺人事件が起きるわけですが、真相解明よりも、その怪しく複雑な人間関係が楽しいブラック・コメディ。伝統的な英国の恥部ということかしら。なんといっても英国俳優総出演というようなキャスティングが嬉しい。マギー・スミスの演じたトレンサム婦人は最高ね。ひと言ひと言が意地悪、まわりの人間を見下した態度だけどその見下している人間に完璧に依存して生きているばあ様。クライヴ・オーウェンが男っぽくていいわ。エミリー・ワトソンが意外に大女だということを発見。スティーヴン・フライのあの警部もひょっとしたら貴族出身なのかもね。マイケル・ガンボン、クリスティン・スコット・トーマスはハマリ役でした。ライアン・フィリップはがんばってたけどやっぱりあの中では浮いちゃいますね。劇中、実はハリウッドの俳優で執事役を勉強するために来たことになってたけど「この子が執事役?」とそれさえも疑問に感じたのでした。
envyさん [DVD(字幕)] 9点(2003-11-20 23:38:42)
👍 1
74.階下の人々の生き生きとした描写が素晴らしい。始まって数分ですっかり引き込まれてしまった。途中で起こる事件の謎解き要素はほぼなく、ひたすら人物とそれらの関係の描写に絞っていると思われる。見ごたえのある映画。きっと一度では見切れず、しかし複数回見ても楽しめる映画だ。
rainさん 9点(2003-07-08 00:48:28)
73.英国の貴族階級の屋敷を舞台に繰り広げられる秀逸な群像劇だった。貴族と使用人それぞれのキャラクターが緻密に描かれており、それぞれの会話や言動から時代背景や人間ドラマが伺えて集中を切らせなかった。屋敷内でのめくるめく人々の動きを適確にとらえるカメラワークも見事で迫力があった。様々な人間模様を見ているだけでも楽しいが、この作品には更に殺人というエッセンスが加わり映画として面白みを増している。
スマイル・ペコさん 9点(2003-06-07 21:27:29)
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72.私には何の映画の知識もないですけど、かなりスゴイ作品だなぁと思いました。前半は、登場人物の名前だけでも覚えるのが大変なのに、召使と主人たちの関係や主人たち同士の関係も複雑であり、屋敷に現れる登場人物も増え、私は大混乱に陥りました。そして、後半のある展開から前半に見せた複雑な人間関係がまた変化し始めいろいろ明らかになるという感じでしたね。まだ私は見落としているところがいっぱいありそうなんで、見直すとまた違った発見があって感想も変わってくると思います。テンポも良くて、登場人物がとても個性的なんで、見ていても全然飽きないですからね。ピアノの弾き語りのとき、召使たちのうっとりしている姿が一番印象的でした。
はがっちさん 9点(2003-05-21 02:42:15)
71.イギリス映画に登場する労働者階級って、なんか切なくなる。貴族との対比が上手く演出されていたと思う。
なかなかさん 9点(2003-04-27 03:10:57)
70.ネタバレ 
作品中に語られていた科白で、
「たとえ愛されなくても、愛することが大切である。
 愛とは与えるものだから…」という言葉に感銘を受けました。
普段なら陳腐に聞こえるし、詭弁にすぎないと思うのですが、
様々な場面で(ピアノ弾き語りのシーン、ディナーでの愛ゆえの失言、
犯人の告白 等)、あまり仰々しくなく、時にはシニカルに、
このモチーフは繰り返され、深みを増していったように思います。
同様に階上・階下を問わず、人の嫌な部分も多く映しだされていました。
人間とは清濁あわせ持って生きていくもの。
それを描ききるための群像劇だったようにも思います。

ミステリーの部分は、クリスティへのオマージュかな…
彼女の小説を読む時、映像の彩りを添えるため。
海之松さん [DVD(字幕)] 8点(2009-09-24 20:30:21)
69.アルトマンの群像劇はいつも目まぐるしくテンポも場面も早く、登場人物も多く、一度ではなかなか把握も覚えも出来ない。でもイギリス上流社会をシニカルに描きブラック・コメディ風味の作品で面白かった。
なんとなくアガサ・クリスティーの作品‘オリエント急行殺人事件’の臭いが漂う。
ご自由さんさん [CS・衛星(字幕)] 8点(2009-09-09 22:46:52)
68.ダーッと登場人物があふれる。これ小説だったらそうとう混乱しただろうけど、映画だと、とにかくその中に身を置いてあたりを観察しているうちに、しだいに整理されてくるから大したものだ。上の階と下の階、別々の階級の世界を描き分けていたのが、だんだんと絡まってくる面白さ。マギー・スミスは召使を使って情報を集めるし、上の客であるアメリカ青年は下に潜り込む。マギー・スミスの上流階級の酷薄さは、そのままイギリスが(しょせん芸人風情の)アメリカを見る眼の残酷さでもあろう。監督はそう見られるアメリカを笑い、そう見るイギリスも笑っている。
なんのかんのさん [映画館(字幕)] 8点(2008-06-02 12:14:29)
67.殺人ミステリーにひねりを加えたやつが撮りたかった、という監督。
殺人ミステリーには全然なっていないけれど、なんとも重厚なできあがりとなった。
殺人ミステリーでなければなんなのかいえば、もちろん重厚さをかもし出すモトとなったザ・階級社会なのだった。
ご丁寧にエンドロールのキャストまで、主人と使用人が別になっているというこの凝りよう。
このところ「オーメン」は見るわ「エニグマ」は見るわ井形慶子は読むわでどうにもイギリスづいているのですが。
実は第1次大戦が終わって第2次世界大戦が始まるまでの間のイギリスの不労階級と使用人の織り成す生活というのは、私にとってはどうにも懐かしいものなのであった。もちろん自分がそうだったからではなく、ミス・マープルとかエルキュール・ポワロの読みすぎのためである。
アルトマンという人はほんとにパーティが好きなのね。ごちゃごちゃ人を集めて撮るのがいいわけですね。「ウェディング」ではそれほど使用人に重きが置かれている感じはしなかったですが。
ここでは「上」と「下」に水と油のように分かれている階級生活が余すところなく描かれる。
手練のアルトマンは、もちろん階級社会の「是非」を問うような無粋な目線で撮ってはいないが、なくても話が成立するのに意識して「不安定要素」を入れている。小金持ちの「平民」の娘と結婚した貴族のカップル、役者修行であることを隠して使用人のふりをしたアメリカ人、ディナーをサーブしているときに思わず旦那様をかばって対等の口をきいてしまったエルシー。わざと「水と油」の境界が揺らいでいるところを見せる。階級生活を営む人々にとってはさぞかし「地震」のようなものであろう。
全然ミステリーでないまま「階級生活はかくあるのかすげーなー」「井形慶子の言うとおり、塗りすぎてドアにヒビ割れがしているな」「貴族は女と金のことしか考えてないのかやっぱり」などと思っているうちになんとなく終わってしまう。そしてそして。
ああジェレミー・ノーザムの弾き語りのすばらしいこと!どうやらクリストファー・ノーザムという人の手が入っているらしいのだが、なんというタレントフルな家族なのかしら。またエンディングの歌のすばらしいことといったら。これがイギリスの田園風景にかぶるわけですからもう、ダメ押しされたようなもの。KO負けです。こんな芸まであったとはノーザム、顔だけじゃない。
パブロン中毒さん [DVD(字幕)] 8点(2006-09-09 23:17:56)
66.この時代になって、雉撃ちのシーンを撮ったのは良い悪いは別として天晴れだろう(いろいろ抗議をしてくる団体があると推察する)。撃ち落とされた雉がまとめて戦利品としてぶら下げられていたが、貴族にとっては、雉を撃ち落とすのも、メイドを猟色するのも、ほとんど同じようなものだという前振りになっていたようなのが哀しい。確かに登場人物は多く、誰が誰だかわからないまま観ていくことになるが、最後のほうになるにつれ、だんだん主要な人物が誰で、どういう役回りかがわかるようなつくりになっている。全員を区別できるようになったわけではないが、十分堪能できた。使用人同士の間でも、微妙な序列があるらしいのが面白かった。
南浦和で笑う三波さん 8点(2004-12-07 22:02:11)
65.一度目は何も考えず、登場人物を把握しようとすらせず、ただただまったりと流していたのですが、イギリスの階級社会を垣間見ることができるだけで退屈はしなかったし、ヘレン・ミレンが初めて感情を露わにして泣きじゃくるシーンでハッとさせられ、なかなか味のある映画だと思った。犯人もわかり、さらに公式サイトの人物相関図をチェックした上で二度見たら、今度は俳優たちのこまかな演技にまで注目する余裕ができてさらに楽しめました。とくにヘレン・ミレン、エミリー・ワトソンはやっぱりすごいなーと思った。ちょっとした目線のやり方ひとつで心の動きを表現しきっている。個人的にケリー・マクドナルドとクライヴ・オーウェンの抑えた恋も印象的だったので、この二人は要チェック。ただ、一緒に観た友達のうちひとりは爆睡してたし、好き嫌いの分かれる映画ではあると思う。それにしても本作でのマギー・スミスはホントに俗物で嫌なばーちゃんだなぁ(笑)
ROMYさん 8点(2004-08-02 10:51:59)
👍 1
64.“お茶は4時、ディナーは8時、真夜中には殺人を...”このコピーを観ただけで映画館に駆け込みました。それほど私にはインパクトのあるコピーですよ。ほとんどリサーチせずに観に行ったこともあって予想していたのとは全く違うものでした(イイ意味で)。さすがはアルトマン監督!!存分にこのアンサンブル劇を楽しめました。それぞれの人間模様を観ているだけでも十分楽しめるし、独特の語り口、やはりセリフは命ですね。ただ登場人物が多くて把握するのに一苦労。
ジェダイの騎士さん 8点(2004-06-03 01:24:24)
63.アガサ・クリスティでは決して味わうことの出来ない、貴族と使用人をゴッタ煮にした濃密な人間模様。「日の名残り」でも描かれなかった使用人であるがゆえの悲哀。「君たちの仲間」という発言をして、使用人からはつまはじきにされ、上流階級からも受け入れられなかった無知で無邪気なアメリカ人同様、私自身、わかっていたようで全く理解が足りなかったイギリスが誇る鉄壁の階級社会の内状を、たっぷり勉強させてもらった。食べることとゴシップにしか興味がなく、俗物で傲慢な伯爵夫人が屋敷を離れる際に漏らす気弱な発言と、伯爵夫人の期待以上にわずか数日で大きく成長したメイドのメアリーの受け答えの対比が、可笑しくもあり、切なくもある。
トバモリーさん 8点(2004-04-02 17:32:44)
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マーク説明
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【点数情報】

Review人数 82人
平均点数 6.20点
022.44%
111.22%
244.88%
367.32%
433.66%
51214.63%
61113.41%
71518.29%
81619.51%
91012.20%
1022.44%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 5.50点 Review2人
2 ストーリー評価 6.00点 Review4人
3 鑑賞後の後味 5.25点 Review4人
4 音楽評価 6.50点 Review4人
5 感泣評価 5.33点 Review3人

【アカデミー賞 情報】

2001年 74回
作品賞 候補(ノミネート) 
助演女優賞マギー・スミス候補(ノミネート) 
助演女優賞ヘレン・ミレン候補(ノミネート) 
監督賞ロバート・アルトマン候補(ノミネート) 
脚本賞ジュリアン・フェロウズ受賞 
美術賞スティーヴン・アルトマン[美術]候補(ノミネート) 
美術賞アンナ・ピノック候補(ノミネート) 
衣装デザイン賞ジェニー・ビーヴァン候補(ノミネート) 

【ゴールデングローブ賞 情報】

2001年 59回
作品賞(ミュージカル・コメディ部門) 候補(ノミネート) 
助演女優賞マギー・スミス候補(ノミネート) 
助演女優賞ヘレン・ミレン候補(ノミネート) 
監督賞ロバート・アルトマン受賞 
脚本賞ジュリアン・フェロウズ候補(ノミネート) 

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