映画『深夜の告白(1944)』の口コミ・レビュー(3ページ目)

深夜の告白(1944)

[シンヤノコクハク]
Double Indemnity
1944年上映時間:107分
平均点:7.51 / 10(Review 49人) (点数分布表示)
公開開始日(1953-12-15)
ドラマサスペンスモノクロ映画犯罪もの小説の映画化
新規登録(不明)【シネマレビュー管理人】さん
タイトル情報更新(2021-11-19)【イニシャルK】さん
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監督ビリー・ワイルダー
助監督チャールズ・C・コールマン(ノンクレジット)
キャストフレッド・マクマレイ(男優)ウォルター・ネフ
バーバラ・スタンウィック(女優)フィリス・ディートリクソン
エドワード・G・ロビンソン(男優)バートン・キーズ
ジーン・ヘザー(女優)ローラ・ディートリクソン
フォーチュニオ・ボナノヴァ(男優)サム
ポーター・ホール(男優)ジャクソン
ジョン・フィリバー(男優)ジョー・ピーターズ
レイモンド・チャンドラー(男優)
沢田敏子(日本語吹き替え版)
渡部猛(日本語吹き替え版)
原作ジェームズ・M・ケイン「倍額保険」 / 「殺人保険」(新潮社)
脚本ビリー・ワイルダー
レイモンド・チャンドラー
音楽ミクロス・ローザ
作詞ジョニー・マーサー挿入歌"Tangerine"
撮影ジョン・F・サイツ
製作パラマウント・ピクチャーズ
配給パラマウント・ピクチャーズ
美術ハンス・ドライヤー(美術監督)
ハル・ペレイラ(美術監督)
衣装イーディス・ヘッド
ヘアメイクウォーリー・ウェストモア
編集ドーン・ヘリソン(編集スーパーバイザー)
録音ローレン・L・ライダー(ノンクレジット)
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💬口コミ一覧

9.ネタバレ 正統派の保険金殺人モノ。正統もなにも、この作品こそがこのジャンルの草分け的存在なのでした。
色と欲に目がくらんで計画を実行する語り部と、黒幕悪女、そしてトリックを見破る推理役とこの手の話に必要なオールキャスト揃えで、穴がありません。
一つの計画に破綻が一つ。後発作品がもっと色々と不確定事態を盛り込んでくるのに比べればシンプルですが、役者が上手いのでぐいぐい引っ張ってくれます。金髪カツラが妙に似合わないバーバラ・スタンウィックのやり手っぷりは迫力ありますし、エドワード・G・ロビンソンのコミカルな名探偵ぶりもキャラ立ち抜群。彼と罪を犯した主人公との友情も根底にあって、ちょっと話が深まりました。
ワイルダー監督が意図したのかどうかわからないけれど、ヒッチコックばりのサスペンス感も漂います。列車で居合わせた老紳士が保険会社の待合室にいた時のひやっとさせられるあの感じ、似てますよね。
tottokoさん [CS・衛星(字幕)] 6点(2020-07-27 23:21:22)
8.サスペンスとしては多少雑なところはあるし、話は単純だし、主人公が失敗したというオチも最初からネタバレされている。でもなぜか見入ってしまう。主人公はどこでどう間違えたんだろう?という興味関心で引っ張っているのかもしれないし、登場人物が限られていてキャラもしっかりしているので、ダレずにテンポよく見られるというのもあるのかもしれない。
実際、カネを払いたくない保険会社の調査能力ってものすごくて、警察のヘタな捜査より執念が違うので殺人事件を暴く事は現実にあるらしく、そういったリアリティーも感じさせる作品でもある。
尚、1944年の作品だが、サイパン陥落で日本は敗戦濃厚な時期で、米国も東西で戦争の最中のハズなんだが、そういった世相を全く感じさせない不倫の保険金殺人の作品を作ってしまうというのはどういう事なのかと考え込んでしまうのが、戦前作品を見る事のデメリットではある。
東京50km圏道路地図さん [CS・衛星(吹替)] 7点(2020-08-04 17:10:02)
7.ネタバレ 旦那の保険金殺人を企む後妻の計画に乗ってしまう主人公。
典型的な魅惑の悪女に、人生を狂わされる格好に。
ビリー・ワイルダー監督なので期待したが、スーリーは結構シンプルだし期待ほどではなかったものの、古い映画の割りには楽しめた。
飛鳥さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2020-09-04 23:48:03)
6.戦時中に作られたとは考えられないレベルの出来。
いい意味です。
冒頭から、テープレコーダーに殺人を告白する主人公のシーンで始まります。
この頃、すでに「刑事コロンボ」の形が出来上がっていたという訳ですね。
多少シナリオに粗が目立ち、最初は退屈しましたが、物語が進んでいくにつれ、時間を忘れてしまいました。
主人公と人妻、その義娘、そしてその彼氏の関係が絡んでいく過程が見事だと思いました。
そういった点はムダがないですね。
機会があったら是非一度ご覧になっていただきたい作品です。
クロエさん [CS・衛星(字幕)] 7点(2021-02-21 21:33:13)
5.ビリー・ワイルダー初期の傑作、というわけで鑑賞。同僚キーズの鋭い推理に徐々に追い詰められていくネフ、その程よい緊張感が中盤以降保たれていた。フィリス役バーバラ・スタンウィックの悪女ぶりも良い。計画の失敗自体は冒頭に明かされているが、二人の顛末はメロドラマ要素もあり、なかなか読めなかった。こういったジャンルの先駆けと評されている作品だけあって面白さは保証済みといったところか。おススメ。
リーム555さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2021-02-24 19:32:43)
4.ネタバレ ~Double Indemnity~倍額保障。
条件が整えば死亡保険金が倍になる制度で、パッと調べたらかんぽ生命くらいしか出てこない。時代遅れだからか、レアなのか。
フィリスがネフを誘導して保険金殺人に導くんだけど、この倍額保障に拘らなければ、キーズにここまで執拗に調べられることもなかっかもしれない。もちろん、保険加入から死亡までの期間が短いとか怪しいところは多々ありだけど。
事故ではなく殺人の疑いが出た際、ネフの関与は疑わしいのに、キーズが無罪・無関係を信じたのが意外というか、ネフの考えるような人ではなかったところが面白かった。証拠とか関係なく、長年の同僚に対する無償の信頼とでも言うのか。私がネフだったらあのボイスメッセージを聞いたら泣いてしまうな。
登場人物が少ないためにとても関係が濃い話になっていて、振り返って考えるほど、フィリスの悪女っぷりがとんでもない。死刑は免れないだろうけど、ネフが彼女を撃ち殺したのは、フィリス本人とローラへの優しさかもしれない。
名前があるだけの脇役と思ってたザケッティが、あそこまで事件にかかわってくるのも意外。そして入り口でザケッティを帰すネフがカッコいい。
1944年のクライム・サスペンスで、ここまでの完成度とか、恐ろしいセンス。
K&Kさん [CS・衛星(字幕)] 8点(2021-04-10 17:07:18)
3.ストーリーはシンプルだけど面白かった。主人公ネフは仕事だけは真面目にやってきたのだが、悪女に唆されて悪の片棒を担いでしまう。何度か逃れるタイミングはあったのに、ズルズル踏み込んでしまうと墓場まで一緒である。相棒キーズが最後まで信じて動いてくれたのが泣けたな。オススメです。
SUPISUTAさん [地上波(字幕)] 9点(2021-05-06 14:35:26)
2.ネタバレ この上もなく美しい悪女に手玉に取られ、骨抜きにされてみたい隠れM男の願望を、見事映像化して下さったビリー・ワイルダー監督の傑作。ウディ・アレンがこの作品を、史上最高の映画と高く評価しているのは有名な話ですが、彼がこしらえた幾つかのサスペンス作品のヒロイン像がこの映画のバーバラ・スタンウィックと、どこか重なる部分があるのもその話を聞けば納得できます。この両名監督のフィルモグラフィーを見るにつけ、やっぱりコメディとサスペンスっていうのは表裏一体なんだなあと。アカデミー主演女優賞に延べ計4回ノミネートされ惜敗したスタンウィック女史ですが、受賞するならこの作品しかなかったと思います。でも当時の社会通念だと、こういう役での受賞はやっぱり厳しかったんかなあ・・・。
放浪紳士チャーリーさん [DVD(字幕)] 9点(2023-08-05 07:47:21)
👍 1
1.ネタバレ 有力な目撃者が現れ、企みが急速に破綻しかけてゆく、その終盤手前のスーパーマーケットでの二人のシーン。ココでのみ、サングラスを掛けて、そして切羽詰まって甘ったるい台詞までを囁くバーバラ・スタンウィックの眼の表情は、最初はこちらには見えていないのですが、これ見よがしにそのサングラスを外すと、それでも、そこに在ったのはごく非常に純粋な眼差しであった…と、個人的にはこのシーンにこそ、今回最もシビれさせられてしまいましたよね(⇒彼女は実は天使なのか、それともやはり、天使の顔をした悪魔か…と)。ローラの、彼女の母親の話を聞いても尚、だからこそ、クライマックスの彼女の告白にも、何らかの真実は在ったのではないか…と、私としては、十二分にソコに対する「迷い・謎」を持って観終われたと思うのですし、ソレを持ったまま=持たせたまま終わってゆくコト自体の是非は問うべきかとも思われますが、その意味でも、スタンウィックはじめ出演者の演技の高さのみならず、現代にも通用するサスペンス的な高度さをも備えた、非常に上質なサスペンスであったと思われました。流石の傑作ですね。

ただし…バーバラの人間性に関する謎には、前述どおりの何らかの奥行きが在った様にも思われますが、だとしても、彼女が(そのまま)悪魔の様な女だったとしたら、端的にクライマックスのあのシーンについて、アレであの後どう乗り切るつもりだったのか…?とは、やはり思わざるには居られないのですよね。サスペンスとしてはもっと根本的に、純粋な保険金殺人としての物理的な計画の部分にもごく非常なる雑さが在るとゆーか、どーしたって「契約してから2週間で死んでる」+「受取人が彼女である」では、如何せん分が悪すぎる…とも思ってしまいますね。例えば、ローラの方を受取人にしておいてもう一仕掛けを施す、とかしないと厳しいですかね。その辺はやはり80年前の映画…というコトで少し半目で眺める必要もあるのかも知れない…とも思いました。迷いましたが、それでも、評点は高めに寄せて置きます。
Yuki2Invyさん [インターネット(字幕)] 8点(2025-05-18 23:24:00)
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【点数情報】

Review人数 49人
平均点数 7.51点
000.00%
100.00%
200.00%
300.00%
412.04%
512.04%
6816.33%
71326.53%
81428.57%
91224.49%
1000.00%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 8.20点 Review5人
2 ストーリー評価 8.33点 Review6人
3 鑑賞後の後味 7.83点 Review6人
4 音楽評価 8.00点 Review2人
5 感泣評価 7.00点 Review2人

【アカデミー賞 情報】

1944年 17回
作品賞 候補(ノミネート) 
主演女優賞バーバラ・スタンウィック候補(ノミネート) 
監督賞ビリー・ワイルダー候補(ノミネート) 
撮影賞ジョン・F・サイツ候補(ノミネート)白黒
作曲賞(ドラマ)ミクロス・ローザ候補(ノミネート)(劇・喜劇映画音楽賞として)
脚色賞ビリー・ワイルダー候補(ノミネート) 
脚色賞レイモンド・チャンドラー候補(ノミネート) 
録音賞ローレン・L・ライダー候補(ノミネート) 

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