映画『めぐりあう時間たち』の口コミ・レビュー

めぐりあう時間たち

[メグリアウジカンタチ]
The Hours
2002年上映時間:115分
平均点:6.16 / 10(Review 210人) (点数分布表示)
公開開始日(2003-05-17)
ドラマ小説の映画化
新規登録(2003-05-19)【シネマレビュー管理人】さん
タイトル情報更新(2025-02-24)【イニシャルK】さん
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監督スティーヴン・ダルドリー
助監督ケニー・ベイツ(第2班監督)
キャストニコール・キッドマン(女優)ヴァージニア・ウルフ
ジュリアン・ムーア(女優)ローラ・ブラウン
メリル・ストリープ(女優)クラリッサ・ヴォーン
スティーヴン・ディレイン(男優)レナード・ウルフ
エド・ハリス(男優)リチャード・ブラウン
トニ・コレット(女優)キティ・バーロウ
クレア・デインズ(女優)ジュリア・ヴォーガン
ジェフ・ダニエルズ(男優)ルイス・ウォーターズ
アリソン・ジャネイ(女優)サリー・レスター
ジョン・C・ライリー(男優)ダン・ブラウン
ミランダ・リチャードソン(女優)ヴァネッサ・ベル
アイリーン・アトキンス(女優)バーバラ
ダニエル・ブロックルバンク(男優)花屋のロドニー
クリスチャン・コールソン(男優)
田中敦子〔声優〕ローラ・ブラウン(日本語吹き替え版)
鈴木弘子クラリッサ・ヴォーン(日本語吹き替え版)
山像かおり(日本語吹き替え版)
竹口安芸子(日本語吹き替え版)
野沢由香里(日本語吹き替え版)
久保田民絵(日本語吹き替え版)
諸角憲一(日本語吹き替え版)
小野大輔(日本語吹き替え版)
原作マイケル・カニンガム
脚本デヴィッド・ヘア
音楽フィリップ・グラス
ニコ・ムーリー(ミュージック・スコア・コーディネーター)
撮影シーマス・マッガーヴェイ
製作スコット・ルーディン
パラマウント・ピクチャーズ
ミラマックス
配給アスミック・エース
特殊メイクコナー・オサリヴァン(補綴メイク・デザイナー)
特撮ダブル・ネガティブ社(視覚効果)
美術マリア・ジャーコヴィク(プロダクション・デザイン)
衣装アン・ロス〔衣装〕
編集ピーター・ボイル〔編集〕
字幕翻訳松浦美奈
あらすじ
1923年イングランドリッチモンドで「ダロウェイ夫人」を執筆しているヴァージニア・ウルフは精神を病んでいた。1951年ロサンジェルスの主婦ローラは妊娠中で、親友が子宮の腫瘍のために入院することを告げられる。2001年NYの編集者クラリッサは、エイズの友人の作家の受賞パーティの準備をしている。3人の時空は、微妙に交差していく…。
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💬口コミ一覧

210.ネタバレ 映画でありながら、映画を超えていると思う。色々な感情が沸き上がってくるのだ。特にジュリアン・ムーアが素晴らしい。異なる時間の3人が見事に交差し、最後に2人が同じ時間に対面するシーンでは、不思議な感動を覚えた。ジュリアン・ムーアとメリル・ストリープが交互にアップになって語り合う場面が忘れられない。全編を通じて、映像がとても美しい。そして音楽も印象深い。今回2度目だったが、また観ると思う。監督も言っていたが、観るたびに何かを感じるような気がする・・・私はこの映画に心を動かされる人が好きだ。
ブタノケ2さん [DVD(字幕)] 10点(2009-04-20 02:46:18)
209.この心境を理解できる人でないとまったく理解できない作品。
理解できれば秀作。経験がなければ超駄作。
後世に残るべき作品。 鼻はどうでもいい。
さん [DVD(字幕なし「原語」)] 10点(2008-09-21 17:21:57)
208.美しい。
ネフェルタリさん 10点(2004-08-07 00:44:40)
207.素晴らしい作品。
たこらさん 10点(2004-06-24 06:44:07)
206.すごい。重い。
太郎さん 10点(2004-06-02 15:37:16)
205.この映画は“感じる”映画だと思った。
登場する三人の女性達はみな、喪失感と虚無感にとらわれ苦しんでいる。彼女達にとって、生きることそのものが苦痛なのだが、そこまで追い込まれた理由について作品の中では詳しく述べられてはいない。

ただ“ある1日の出来事”が淡々と、同時にもの苦しい程濃縮された時間として描かれている。そこでは、生きること=苦しみという前提が容赦なく私たちに突きつけられてくる。
朝目覚め、花を買い、忍び寄る死の影を身近に感じる。
彼女達の苦しみの中に自らの不安、苦しさ、疑問を見出した時。
私たちは4人目の登場人物となる。それがこの作品を良いと思うかそうでないかの、境界線になるのだと思う。
narasukeさん 10点(2004-05-10 16:19:50)
👍 1
204.3人の女性を中心とした、宿命にも似た異なる時代の1日を描いた人間ドラマ。それぞれのストーリーを途切れなく、過不足無く、くどくなく描くその様は美しく、鮮やかで、また詩的だが、しかし残酷である。その映像美と残酷さのコントラストにまず、舌を巻いた。たとえ例えば同性愛が許容される時代であっても、人生は表層的な自己満足の連続に過ぎない。そのことを悟り、自分の為ではなく、生死を超えて本当に自分らしくあることを望むとき、過酷な選択が待ち受ける。ヴァージニアやローラやリチャードの選択を自己中心的であると責めるのはたやすい。しかし、この映画を見終わってカタルシスにも似た感覚を覚えるのは、彼らの選択に誰しもが心に秘める部分があるからではないか。ジュリアのようにローラを抱きしめてあげたいと思ったのは、僕だけではないはずだ。逆に言えば、静寂を覆い隠す為にパーティーを繰り返すダロウェイ夫人にも、誰もが自分自身を投影する部分があるだろう。そして、意識的であれ無意識的であれ、誰かを”殺している”のかもしれない。ストーリーや演技は言うまでもないだろうが、それを支える演出、音楽の完璧さ(確かに音楽はややでしゃばり感が否めないが、それによって醸し出されている統一感は特筆すべきだろう)。この映画の見事さには、溜め息が出た。文句なしの満点。
nothing-to-loseさん 10点(2004-02-19 19:12:25)
👍 2
203.この作品が描き出すテーマは人間にとって物凄く深遠であり、同時に極めて身近なものである。それはすなわち「欲望」、人間として本質的なそれである。多くの人間、いやすべての人間が欲望を消化するために生き、欲望を抑えながら生きている。ほとんどの場合、欲望を抑えて生きている人が多いのが現状かもしれない。この映画で描かれる3人の女性像、彼女たちの生き様は欲望に対する狂おしいまでの自分自身の解放によるものだったと言える。欲望のままに生きることができればどんなに幸福だろうと、多くの人は思う。しかし、欲望に対し自分を解放することは、これほどまでに苦しく、エネルギーが必要だということを今作は訴えかけてくる。時間軸の異なる3人の女性のある一日の人生をひとつの時間枠に捉えることに成功した脚本が見事の一言に尽きる。
鉄腕麗人さん 10点(2004-01-30 21:50:48)
202.いつの時代も女は深く、男は繊細。女優達への賞賛はもちろん、エド・ハリス、ジョン・C・ライリー、そしてスタッフみなさんに拍手を贈りたい。
tomomiさん 10点(2003-10-22 10:12:05)
201.最高です!!何度も見たい!!そう思い、続けて見に行きました!DVD早く出て欲しいです!
どらやきさん 10点(2003-06-05 21:44:57)
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200.私の生い立ちが、ちょっと変わっているためと思いますが、本当に感動しました。
前田 眞人さん 10点(2003-05-24 15:12:40)
199.言葉ではとても表現できない、感動とは違う何か特別な感情が湧き上がってくる。この作品を見た後の自分の素直な気持ちは、こう言ったところだろうか。これほど濃密なドラマを見たのは久しぶりの感がある。オムニバスともフラッシュバックとも違う、三つの異なった時代を生きる女性たちを交互に描いていく演出方法は、斬新で極めて効果的でもある。本作の彼女たちは何らかの形でリンクしていて、人生そのものが謎めいているという共通項をも併せ持っている。そして、ありのままに生きようとする彼女たちを通して、愛することとは何か。本当の幸せとはいったい何なのか。そして生きていくとはどういう事かといった、人間の根源的な在り様を問いかけてくる。壮絶な生き様を見せつけたE・ハリスの凄味は言わずもがな。さすがに名女優たちの演技も三者三様で上手いが、とりわけJ・ムーアは、個人的には今まであまり買っていなかった女優さんだっただけに、彼女の素晴らしさには目から鱗の思いだ。さらに、心の揺れ動きを要求する演技者に対しては勿論のこと、部屋の隅々にまでも計算され尽くしたS・ダルドリー監督の演出は、品格さえ漂わせて見事と言うしかない。(彼の手に懸かれば、卵さえ演技するのだ!)そして、ヒアリングのお手本になるような英語のセリフの明瞭な美しさは、特筆に価することも付け加えておきたい。
ドラえもんさん 10点(2003-05-23 00:22:25)
👍 2
198.ネタバレ ヴァージニア・ウルフのことも「ダロウェイ夫人」も知りません、何年か前に録画したビデオを見かけたことがあるけど、重そうで断念したことがあります。そして気まぐれにこの度観ることになりました。
オープニングのクレジットが出ている時点でこれから何が始まるのかが暗示されてるようで、それがわかるということにこの作品の質の高さを感じました。
これはそれぞれの時代のヴァージニア・ウルフを描いていると私は思います。
そうなるとですね、ローラのバージョンがいちばんキツイんです。あの時代の専業主婦なのにケーキを焼くのも初めてのようでしたし、見事なまでに母性を感じない女性、家族を捨てた根拠はこれで充分理解できました。そして家族の誰よりも長く生きているローラ。
ダロウェイ夫人と同じ名前のクラリッサは同性愛のパートナーといることで安らぎを得る。このように少しずつ変化がつけてある部分が見事です。
ローラもクラリッサもいつも死を予感させながら、何かを背負いながらもちゃんと生き延びる術、手段を手にする。ヴァージニア・ウルフの変化形ともいえるローラとクラリッサがついにめぐりあい同じ場所で同じ時を持つ、ロマンですね。
作者のヴァージニア・ウルフへの愛情を感じてしまいました、もしかしたらこれは案外ハッピーな映画なのかもしれない。
俳優たちの演技も見事でした、この脚本にみんな惚れ込んだのかなぁなんて思いました。しかし私としてはやけにワイルドな雰囲気で登場したジェフ・ダニエルズに目を見張ってしまいました、カッコイイじゃないですか!!
やはり映画は脚本が大事なんですよねー「それぞれの時代のヴァージニア・ウルフ」を描いたというのなら、その完成度はとても高い作品だと思います。
ヴァージニア・ウルフの小説、経歴、人となりなどよく知っている人ほど興味深くたのしめる作品だと思います。
envyさん [DVD(字幕)] 9点(2010-10-14 16:52:17)
197.予備知識無しの状態で観ました。難解です。
1923年、1951年、そして2001年に生きる3人の女性たち。彼女らの複雑な心境が痛々しいほどよく伝わってきました。各々の時代に生きる3人の対比や密かなる繋がり、そして彼女らの葛藤を見事なまでに交錯させて描いたこの作品は、まさしく”めぐりあう時間たち”です。
二回観たのですが、一回目と二回目では抱く感情が違いました。監督さんもおっしゃっていましたが、これは観れば観るほどいい作品だと思います。しばらく時間をおいてまた観てみたいですね。
何より邦題が良すぎる。大好きな一本になりました。
そして何よりピアノがとてもきれい。サントラ欲しくなりました。買います。
ピンフさん [DVD(字幕)] 9点(2010-03-05 02:04:47)
196.ネタバレ この映画は核となるヴァージニア・ウルフと彼女の書いた小説「ダロウェイ夫人」を読んでいるかどうかで、大きく印象が違う映画だと思います。映画を鑑賞した時には読んでいませんでしたが、読んだ後は、脚本の素晴らしさに感嘆いたしました(可能なら読書後の鑑賞をお薦めいたします)また、役者さん達の演技が素晴らしい。ヴァージニア・ウルフは13歳の時に母親を亡くしてから精神的に不安定になり、父、兄、を失っていく中、生と死の間を揺れ続け、最後に入水していまいますが、その揺れ続けながらも生の素晴らしさを愛し続けた彼女の生き方を二コールが見事に演じている、と思いました。夫の「最高の人生」の為に生きるではなく、「自分の為」に生きたいと願い、家族を捨ててしまう女性の苦悩や、「彼の為だけ」に生きる女性(自分の為ではない)「彼女の為に生きる」のではなく「自分の生」を生きたいと自ら死を選ぶ詩人、どの役者さん達も見事に演じていました。すごい高水準の映画だと思います。一度は観ておくべき映画だと感じました(ある程度、大人になってからの方が良いと思いますが)邦題の方が原題より数倍素敵ですv(つけた方、GJ!)
果月さん [DVD(吹替)] 9点(2009-03-01 17:20:50)
👍 3
195.さすがは「リトルダンサー」の監督!と思うけど、一言二言でまとめるのはむずかしい。生きることに悩んでいる渦中の人にはつらい作品かもしれません。
おばちゃんさん [DVD(字幕)] 9点(2007-11-12 11:04:38)
194.ネタバレ ヴァージニア・ウルフを知らないと多少わかりにくいところはあるが、非常に完成度が高く、登場人物の思念や情念が強く伝わってくる見応えのある映画だった。
ただ、ローラ・ブラウンの心情がわかるようでよくわからない。簡単にわかるようなら芸術は生まれないわけで、まあ私が単純というだけの話ではあるが、冷静に考えると、何か出来の悪い私小説を読まされているような気にもなってくる。そういう意味では、これを見事な映画に仕上げた監督と役者の方々は素晴らしい仕事をしたと思う。それにしてもメリル・ストリープは圧巻だった。やはり天才です。
あおやんさん [地上波(字幕)] 9点(2007-04-02 02:55:21)
193.感想を一言でいうなら、誰にも見せたくない映画。ヴァージニア・ウルフの書くことへの狂気に戦慄を覚える。出演俳優が脇役にいたるまで高水準なので、こういう難しい脚本も映画として成り立ち得たのだと思う。脚本はとても示唆的でものごとをはっきりとうちだしてはしていないので、観客は推理しながら観ていかざるを得ない。それが鬱陶しいというひとにはむかないだろう。でもわたしにはとても心に残る映画だった。こと映画に関しては脚本第一主義のわたしだが、今回の映画はこの映画に関わるすべての人たちの技術・心意気が混ぜ合わされ、むずかしい脚本を助けているという感じがした。精巧につくられたガラス細工のようにすべての要素が一瞬の均衡のうえに成り立っている。ストリープ、ムーア、キッドマン、ハリス、全員の演技が匂いたつように素晴らしかった。娘役のクレア・デインズは大物の予感。。

はちかつぎひめさん [DVD(字幕)] 9点(2006-09-22 08:34:28)
192.ネタバレ 細部まで一字一句を無駄にしない、また疎かにしない脚本の凝りように唸らされるが、それに加え、主演3人の卓越した演技力で、最後まで先々への興味を引っ張ってくれる。とりわけ、ストリープとムーアは実力通りとしても、ニコール・キッドマンがそれと互角の存在感を放ち、また他の2人との対比での締めの芝居を堂々と行っているのにはびっくりした。さらには、クレア・デーンズやジョン・C・ライリー、トニ・コレット、ミランダ・リチャードソンといった脇役たちも、各自の位置づけを十分に理解した確実な芝居を見せてくれている。3人の人物が、それぞれ、影から出てきてまたひっそりと影に消えていっているような、独特の雰囲気も心地よい。●改めて見てみると、主演の3人は、共演シーンは(ほぼ)ないにもかかわらず、どのシーンでも、「ほかの2人はどう演技しているか」を把握した上での芝居を行っているんだなあ。凄すぎ。
Oliasさん [DVD(字幕)] 9点(2006-08-01 00:52:20)
191.良き夫、愛すべき子ども、何不自由ない幸せな家庭、だからこそ余計に息が詰まって苦しくて苦しくて行き場をなくす。この気持ちは経験者でないとわからないでしょう。ジュリアン・ムーアを見ていて涙が止まりませんでした。あの青いケーキがなんとも言えないくらい辛くてたまりませんでした。とても息苦しい作品でしたが同じような心境にある人は是非観て欲しい。
longsleeper21さん [映画館(字幕)] 9点(2006-05-18 09:16:41)
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マーク説明
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【点数情報】

Review人数 210人
平均点数 6.16点
010.48%
141.90%
273.33%
3104.76%
42511.90%
53014.29%
64722.38%
72110.00%
83014.29%
92310.95%
10125.71%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 7.69点 Review13人
2 ストーリー評価 7.00点 Review14人
3 鑑賞後の後味 5.07点 Review14人
4 音楽評価 7.33点 Review12人
5 感泣評価 6.55点 Review9人

【アカデミー賞 情報】

2002年 75回
作品賞 候補(ノミネート) 
主演女優賞ニコール・キッドマン受賞 
助演男優賞エド・ハリス候補(ノミネート) 
助演女優賞ジュリアン・ムーア候補(ノミネート) 
監督賞スティーヴン・ダルドリー候補(ノミネート) 
作曲賞(ドラマ)フィリップ・グラス候補(ノミネート) 
衣装デザイン賞アン・ロス〔衣装〕候補(ノミネート) 
脚色賞デヴィッド・ヘア候補(ノミネート) 
編集賞ピーター・ボイル〔編集〕候補(ノミネート) 

【ゴールデングローブ賞 情報】

2002年 60回
作品賞(ドラマ部門) 受賞 
主演女優賞(ドラマ部門)ニコール・キッドマン受賞 
主演女優賞(ドラマ部門)メリル・ストリープ候補(ノミネート) 
助演男優賞エド・ハリス候補(ノミネート) 
監督賞スティーヴン・ダルドリー候補(ノミネート) 
脚本賞デヴィッド・ヘア候補(ノミネート) 
作曲賞フィリップ・グラス候補(ノミネート) 

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