映画『小さな中国のお針子』の口コミ・レビュー

小さな中国のお針子

[チイサナチュウゴクノオハリコ]
The Little Chinese Seamstress/Balzac Et La Petite Tailleuse Chinoise
2002年上映時間:110分
平均点:6.24 / 10(Review 33人) (点数分布表示)
公開開始日(2003-01-25)
ドラマラブストーリー青春ものロマンス
新規登録(2003-06-01)【シネマレビュー管理人】さん
タイトル情報更新(2019-06-23)【Olias】さん
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監督ダイ・シージエ
キャストジョウ・シュン(女優)お針子
リィウ・イエ(男優)マー
原作ダイ・シージエ『バルザックと小さな中国のお針子』早川書房刊
脚本ダイ・シージエ
撮影ジャン=マリー・ドルージュ
配給アルバトロス・フィルム
あらすじ
時代は文化大革命の中国。マーとルオの二人の青年は「再教育」のため中国の山奥へ送られる。そこで彼らは美しい娘に出会い恋に落ちる。二人は彼女のために、西欧文学の本を贈る。時間が止まったような美しい山岳地帯、そこに暮らす愉快な人々。そのなかで新しい思想に触れた少女は文豪バルザックのファンになり、自我に目覚めていく。彼女は変わり始めていた。青年たちはその事に気付くのが遅すぎた・・・。もう誰もお針子を止めることはできない。
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💬口コミ一覧

33.簡単に言ってしまえば青春・純愛・友情物語なんだけど、一昔前の中国の下放政策(そこは深く語られていないけど)という背景が深み持たせていて、全体的に味のある作品。それにしてもお針子役のジョウ・シュンってこういう役(妊娠・中絶)多いな。
smiLey'70さん 9点(2004-06-23 00:21:44)
32.ネタバレ 完成度の高い映画だなと感じました。ただの都会の青年と田舎の少女の恋物語と思った方の中には、少女が突然村を出て行く所など、唐突で違和感があるかもしれません。しかし、今も大きな傷跡を残す下放政策の悲劇をユーモアを交えて描く視点と合わせて考えると、様々な矛盾を内包しつつも世界の大国へ発展しつつある中国の現状をよく捉えていると思えました。少女の消息は不明ですが、中国の経済発展の先進地、深せんから香港へ、という足取りは近代化の波の中でたくましく生きる彼女を示しているようです。
ゴリゴリさん 9点(2004-03-29 00:59:03)
31.ネタバレ お針子ちゃんがほんとにとっても可愛くて可愛くてそれだけでも大満足でしたー♪少し安達祐実似ですね。文化大革命下の生活の悲惨さには深入りせず(農民の知識人に対する嫉妬、暴力による知識の抑圧等の構図はよくわかりましたが)、貧しく無知でも幸せに生きる農民といった描き方をしており、現実味は薄いものの、美しい自然と青春を織り交ぜた素敵なお話でした。お針子は旅立った後どうなったのか、終わり方が不完全すぎです。あと、2人の青年の区別が全くつかない…。あと思うことは、日本は江戸時代から寺子屋などで教育が全国に普及していてよかったということ。教育は全てのインフラだと思いました。
凛々さん 9点(2004-02-22 21:27:19)
30.この映画はフランス映画の姿を借りた厳然とした中国映画です。なぜなら、下放政策を経験した中国人がその時代を描いているからです。フランス人が撮ったらこうは撮れない。全体的にロマンチックな雰囲気が漂い、下放の厳しい現実が描かれていないという点ではリアル感はないのかもしれませんが、青年二人の知識に対する渇望感や田舎者に対するある種の蔑視は、リアルなこの当時の下放青年たちの心理を描いていると思います。同じように下放政策を題材にした「シュウシュウの季節」の少女も田舎や田舎者に対する蔑視が見られます。現に中国人の地方出身者に対する差別感は現在でもあるし、地方出身者の都会人に対する卑屈な嫉妬心は日本人のそれとは想像もつかないほど強いものです。その意味で、この映画は文革という時代を生きた中国人に限らず、中国人全般の考え方をはっきりと表しているのではないでしょうか。
この映画の見所は、なんと言っても中国では作ることがいまだ出来ない「下放政策の時代」を舞台とした映画であること。多少綺麗すぎるきらいはあるが、能天気な恋愛映画が多い中で、このあまりにも特殊な中国の現代史を伝えるラブストーリーは必見です。
如月CUBEさん 9点(2004-01-08 12:56:21)
29.見終わった後、なんかすっきりした。歌にしても景色にしても、中国のきれいなところを集めて映画にしたという感じ。見てよかったと思う。
りなさん 9点(2003-06-06 19:56:10)
28.ネタバレ 少年二人は村に留まった後、下放政策から解放され、現在はともにそれぞれの分野で成功者として名を成している。彼らが与えた「自由」の魅力に取り憑かれたか、それとももう村にはいられないと感じたか、村を飛び出したお針子の行方はわからないまま。彼女が村を出た覚悟がどの程度のものだったのか、その後、どんな苦難が彼女を襲ったのかは一切描かれていない。却って村を出たことで不幸になっているような気がして、そこがとても皮肉のようにも思える。
マイケルさん 8点(2004-03-15 16:46:21)
27.中国版『マイフェアレディー』のような内容だが、文革の再教育プログラムがこんなにユルユルだとも思えず、ファンタジーとして見るべき作品なのかもしれない。とはいえ、古典的な展開ながらもしみじみとしていて味わい深く、心に刺さるものがある。
東京50km圏道路地図さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2022-11-03 14:18:43)
26.最初の遠景カットと歌、ほとんど画面に出ずっぱりの劉燁にすっかりヤラれてしまった。
mimiさん [DVD(字幕)] 7点(2009-06-07 14:38:37)
25.ネタバレ なかなかよかったと思いますねぇ。文革で書物が焼かれる時代、こっそりと西洋文学を読みそれをお針子に教える。一見重くなりがちなバックグラウンドでも、この作品ではユーモアに転嫁させてる。特にいいのは歯の治療のシーン。あるいは温泉の覗き見シーン。外の世界を知ったお針子は自ら外へと赴くが、愛する人を置いて無言で出て行くのは果たしてどうなのだろう、、、。ラストの、村がダムの底へと沈むシーン(ちょっとCGの出来がいまいちだが)はまるで思い出の行く先をヴィジュアル化しているような意味合いがあり、感慨深い。
あろえりーなさん [CS・衛星(字幕)] 7点(2007-11-18 21:23:48)
24.ネタバレ 何といっても、お針子のジョウ・シュンが凛としていて実に魅力的。この作品はそれだけでOK。また、前半で、山間の農村の生活のさりげない一場面をあちこちにちりばめているのが、作品世界に重みを与え、後半のドラマチックさに貢献しています。ラストがハッピーエンドでないのも良いし、いったん現在の姿を出しておいて肝心のシーンを最後にとっておく構成も巧い。
Oliasさん [DVD(字幕)] 7点(2006-08-29 11:19:08)
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23.ネタバレ 美しい景色、流麗な音楽、ハンサムな主人公たちと美人のヒロイン・・・なんか、こういう感じだと文句をつけたくなるのですが、とても良い映画でした。途中、糞尿まみれになったり、荒治療で歯を削ったりと、かなりグロい部分もあるのですが、見事に匂いや音は中和されています。ただ気になったのは途中で簡単にセックスして妊娠してしまうところ。それまでの山村の素朴なイメージに酔っていたのに、もしかしたら田舎だから夜ばいとかあるのかも、とか八つ墓村の大量殺人も安易なセックスが原因で村に惨事が起こったんだったけ、とか余計なことを考えてしまいました。
omutさん [CS・衛星(字幕)] 7点(2005-07-28 07:22:37)
22.水の中に沈みゆく村の中で3人が本を読んだりバイオリンを弾いている幻想的な場面は、フランス映画みたいだ、と思っていたらやっぱりフランス映画だった。 だからバルザックやスタンダールが出てくるのか、と今頃気づいた始末。 とぼけた村長がいい味を出していた。 モーツァルトは毛沢東を崇拝していたと言ってしまうところや、歯の治療はかなり笑える。 恋愛映画としてはB級だと思う。 それと文革に関することも浅くそれに触れているだけでそんなに掘り下げて追及していない。 文革や恋愛を期待している人はあまりお勧めできない、 とにかくこれはフランス映画だということだ、視覚的にはさすがだと唸らせるものはあることだけは確か。
花守湖さん 7点(2004-04-25 02:14:34)
21.・
小三馬さんに化粧をしてもらいたいHAWAIIAN610さん 7点(2004-04-11 11:44:46)
20.ネタバレ なんともかわいらしい。お針子も、おじいちゃんも、村長さんも、メガネも。もちろん、下放政策って現実にはもっと厳しい側面もあったんでしょう。でも、十九二十歳の生意気で血気盛んで変に知恵と知識がついて芸術と西洋文化に理想と憧れを持った、都会の若者ふたりが、車も通れないような山村でしなやかにたくましく笑って生きている美しい少女に出会ってしまったら。もちろん一生忘れられない恋に落ちてしまうでしょう、二人とも。エピソード一つ一つがすごく可愛らしくて微笑ましくて、いかにもフランス映画的ですが、風景や小道具の仕掛けは濃厚に文革当時や今現在の中国を映し出してて、その微妙なずれ、みたいなものがファンタジックだったり、ノスタルジーを醸し出したりして、いい感じでした。一度でも友達の彼女に惚れてしまったことのある男の子は身につまされるかも。女の子って時に残酷。でもだから好きになるんだよね。たくましいのはいつも旅立っていく女の子で、僕らは呆然とそれを見送ってなんとか想い出を美しくするのに必死になるのが関の山なんです。何も知らないのは結局頭の中を本の知識でいっぱいにした僕らの方なんです。でも、読んだことないバルザックを読んでみたくなったかな、少しだけ。ホント言うと、お針子が、10年前好きだった娘にすごく似てて、なんだかざわざわしっぱなしでした。いやはや。
amさん 7点(2004-04-04 23:39:58)
19.旧弊は悪であり、文明こそが善である。とは言い切れない。青年二人はお針子を失い、村は思い出とダムに沈む。お針子に道を開き、山村に衛星放送をもたらす。紙の船に灯は燃え、水中でヴァイオリンが響く。
山岳蘭人さん 7点(2003-06-06 21:04:38)
18.ネタバレ 文革で2人の都会で暮らす知識層の青年が山奥の村に再教育と称して送り込まれる所から作品は始まる。誰も字が読めず、バイオリンを見たことがある者も誰もいない村人が恐らくは当局から言われるがまま何の疑問も持たず2人の青年を歓迎とは程遠い態度で迎える。まずはこの冒頭で文革への批判が見て取れる。さらにその後もモーツァルトの毛沢東を称える曲など、中国映画とは違った切り口のユーモアのある文革の皮肉り方が面白い。しかし、幾つかの文革の時代を題材にした中国映画を観た後に本作を観ると全体的に2人の青年があまりにも気楽に過ごしているように見えて違和感を感じてしまう面もありますが、山村の風景は時に幻想的でもあり、その2人の青年と彼らと関わる事になる一人のお針子、そして村人との交流が時にはユーモラスに描かれ、時には現実的に描かれる。中国映画とは一味違ういい味わいがあるフランスによる中国の映画でした。
とらやさん [CS・衛星(字幕)] 6点(2009-07-18 02:57:38)
17.中国映画だと思っていたら、フランス映画だったとは。
テンポも悪くないし、映像もそれなりに綺麗だし、話も普通に楽しめた。
これといったパンチもなく、衝撃もなく、感動もなく・・・
うーん、これは何と言ったらいいか。
つまらなくもないけど、面白くもない。
ヒロインの女性も、綺麗じゃないけどブサイクでもない。
中国映画じゃないけど、フランス映画の雰囲気でもない・・・

それはそうと、この作品は山峡ダム建設がテーマになっていたとは。

“山峡ダムによって水の中に沈んだ男女3人の青春の思い出”

そんな感じの作品。
にじばぶさん [DVD(字幕)] 6点(2009-05-28 21:28:03)
16.中国の国の仕組み(再教育ってなに??)が分かってないと最初つらいです。でも、分からなくてもなんとかなりました。単純に三角関係映画のように見えるのですが、実は奥が深そうな映画です。
ぱんこさん [DVD(吹替)] 6点(2007-01-28 19:59:30)
15.ネタバレ 中国文化大革命の時代の物語です。
マーがバルザックの本を読んで咆哮する場面では、まさに心に沁みる本を読み終わった後視線を紙面から宙に漂わせるあの恍惚感が素直に表現されていて、観ているこちらも感動しました。
物語としては、文字や文学知識を文盲の美しい少女に教えてやろうという男たちと、それを素直に受け取りつつ男達の思惑を超えて自由に向かって羽ばたく少女の物語ですね。ストーリーだけみるとエコール・ド・パリの三角関係みたいな感じかな。
380さん [DVD(字幕)] 6点(2006-09-01 09:47:29)
14.文化大革命の時は本も読めなかったんですね。
教科書で習うより、目の当たりにした時のインパクトは大きいです。
バルザックの本を夜な夜な読んでもらって、観ている私も良い心地になりました。
村長さんの意地の張り方が可愛い(笑)
たんぽぽさん [CS・衛星(字幕)] 6点(2006-04-14 23:21:57)
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マーク説明
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《新規》:7日以内に新規投稿
★《更新》★:2日以内に更新
《更新》:7日以内に更新

【点数情報】

Review人数 33人
平均点数 6.24点
013.03%
100.00%
213.03%
300.00%
426.06%
5412.12%
61030.30%
7927.27%
813.03%
9515.15%
1000.00%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 5.00点 Review1人
2 ストーリー評価 6.00点 Review1人
3 鑑賞後の後味 8.00点 Review1人
4 音楽評価 9.00点 Review1人
5 感泣評価 5.00点 Review1人

【ゴールデングローブ賞 情報】

2002年 60回
外国語映画賞 候補(ノミネート) 

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