映画『風が吹くとき』の口コミ・レビュー

風が吹くとき

[カゼガフクトキ]
When the Wind Blows
1986年上映時間:85分
平均点:7.76 / 10(Review 33人) (点数分布表示)
ドラマ戦争ものアニメ漫画の映画化
新規登録(2003-07-05)【シネマレビュー管理人】さん
タイトル情報更新(2024-07-21)【イニシャルK】さん
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監督ジミー・T・ムラカミ
大島渚(日本語吹き替え版監督)
ジョン・ミルズジム
ペギー・アシュクロフトヒルダ
森繁久彌ジム(日本語吹き替え版)
加藤治子ヒルダ(日本語吹き替え版)
田中秀幸ロン(日本語吹き替え版)
原作レイモンド・ブリッグス『風が吹くとき』
脚本レイモンド・ブリッグス
音楽ロジャー・ウォーターズ
ニック・グレニー・スミス(ミュージシャン)
作詞デヴィッド・ボウイ"When the Wind Blows"
作曲デヴィッド・ボウイ"When the Wind Blows"
主題歌デヴィッド・ボウイ"When the Wind Blows"
配給アスミック・エース
日本ヘラルド
美術ジミー・T・ムラカミ(ストーリーボード作成)
録音三間雅文(日本語吹き替え版音声編集)
日本語翻訳進藤光太
その他アスミック・エース(日本語吹き替え版提供)
朝日新聞社(日本語吹き替え版提供)
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💬口コミ一覧

33.唯一の被爆国である日本では、当時この映画の評判は高かったように記憶している。“核の恐ろしさをもっと知るべき”と言うメッセージの対象は日本ではなく、勿論外国向けなのでしょうが、それでも充分に伝わるのはそれだけこの映画の完成度が高いと言う事。…主人公の夫婦は、ごく普通の日常生活の中で“核”をとらえている。まるで台風でも来るような備えしかせず、本当に淡々と描かれる話に、次第に日本映画が描く“核”とは全く異なる恐ろしさを、この映画に見た気がする。同時に日本人である我々がこの映画を観ると、違う悲しみを感じてならない。“外国は核映画を作れない”というレッテルを、見事に覆した作品。逆に言えばこういう映画は日本には絶対に描けないでしょう。そういう意味でも、この映画のレーゾンデートルを高く評価したい。
_さん 9点(2003-08-24 19:41:19)
👍 1
32.色も臭いも無い「殺人兵器」が、とにかく淡々とした平和な日常に突然入りこんでくるという恐怖をじわじわと描いた秀作です。絵柄が優しくて穏やかなだけに尚更見終わった後いつまでも心に残り、日々命の危険にさらされることなく美味しくお茶が飲める、という事がいかにあたりまえでない・・かという事を実感させてくれます。
Reiさん 8点(2003-09-21 09:05:47)
31.小さい頃、父親に連れられて市民会館で観たのをかなりはっきり憶えている。アンパンみたいにまん丸な二人が、放射能の影響で痩せ衰えていくのは本当に恐ろしかった。政府の垂れ流す放送を信じ、愚かしくも見える準備を進める老夫婦の悲惨さを理解したのは、何年経ってからだったろうか。この映画を今こそ、世界中でリヴァイバルしてほしい。戦争が何をもたらすのか、その時自分達はどうなるのか。
山岳蘭人さん 8点(2003-11-18 21:25:59)
30.森繁久彌、加藤治子の吹き替えで観ました。「ザ・デイアフター」とかと同じ類のテーマですよね。老夫婦の愛情ある生活と、政府を疑わない(まるでジョージ・オーウェルの「動物農場」に出てくる馬のボクサーのような)態度が、かえって悲劇を印象づけています。お互いを気遣いながら、どんどん放射能に冒されていく描写は、淡々としているだけに、かえって胸に響きます。 こういう皮肉とカタストロフィの描き方は、やっぱりイギリスという民族の国民性にあるような気がします。
オオカミさん 8点(2003-12-01 06:33:29)
29.「知らない」というのは恐ろしい。小さなシェルターに隠れ、被爆した事にも気づかず、辺りの崩壊した様子を見ても牛乳が届かないと言ってみたりして、普段の生活が出来ると思ってしまう怖さ。彼らが最後まで知らずに死んでいくその姿に涙なくしては観れなかった。
カズレーさん 9点(2003-12-08 04:43:58)
28.世界中の人が、きちんと観なければいけない類の映画。そして、作品自体の時間の何万倍もかけて、その意味するものを考えなければならない映画。
ひのとさん 8点(2004-01-05 20:42:16)
27.ある日立ち寄った本屋でこの映画の原作絵本を見つけ立ち読んだ。すると、幼い頃この映画を観た時のとてつもない恐怖がありありと浮かび上がってきた。観たとき私は6歳とかそれくらいだったと思うが、あまりの怖さにその夜布団の中でひとり震えていたのを思い出す。これほどまでに哀しく、怖い戦争映画は他にない。見なければならない。この物語を世界中の人が知らなければならない。
鉄腕麗人さん [地上波(吹替)] 8点(2004-02-10 12:05:56)
26.これって確か夏休みかなんかに観たんですけど、その時の衝撃は凄かったですね。
核を取り上げた数ある映画の中で、個人的には一番印象に残っています。
分かりやすく鮮明に核の恐怖を描いており、この映画から発せられるメッセージは若きし頃の自分にとって十分に伝わりました。
気が付くと自分を取り巻く環境および自分自身の体の異変を気づいても真相を知ることなく、死を迎えてしまう。
これって現実に起こりえるかもしれない分恐ろしいですよね。だからこそ平和の大切さを再認識しました。個人的にずっと伝え続けて欲しい映画の一つです。
シネマレビュー管理人さん [地上波(吹替)] 9点(2004-02-11 23:22:57)
25.核の悲惨さを訴えた、静かな名作。紅茶にレモンは邪道です。
マックロウさん 7点(2004-06-09 09:38:46)
24.無知であることがこんなに恐ろしいこととは。学校の授業ではこんな映画を観たらいいと思う。本当に怖かった。
オビワンケノンコさん 7点(2004-07-16 19:28:30)
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23.小学生のときにラストだけをみて、高校の時に全部見た。核の恐ろしさももちろんだが、作品の静けさや、実写を混ぜたような映像がひんやりしていて怖かった。究極のシュールリアリズム
ガムさん 9点(2005-01-23 09:43:09)
22.核爆弾の事について何も知らない人の所に核爆弾を落とされたら・・、、という話。「死の灰なんて見えないわよ」、「雨水を貯めとけば大丈夫だな」。何も知らなければ、こんな事を言ってしまうのは当然。核爆弾というものは全てを破壊し、環境も壊してしまう。原作の絵本の画はジルとヒルダの変化が克明に描かれているので映像で見るよりさらに怖い。哀しいラストですが、核爆弾を落とした為に、罪のない人が死んでいくのが一番怖い。原爆が主題、ということで避けられがちかと思うんですが、こういう映画があるという事をみんなに知ってもらいたい。
M・R・サイケデリコンさん [ビデオ(吹替)] 8点(2006-12-11 22:42:40)
21.小学生のころ、母親が原作絵本を買ってきて、読み、あまりに恐ろしくて一人でトイレすらいけませんでした。その後母親が今度はビデオ借りてきて、今度はもう一人で風呂にすら入れなくなりました。静かに、ゆるやかに崩壊していく日常生活が強烈です。怖いです。大人になってから見たのですが、見てから3日は立ち直れませんでした。でも、観る者に強烈な衝撃を与えられるホンモノの映画だと思います。
Fukkyさん [ビデオ(吹替)] 9点(2006-12-27 22:53:40)
👍 1
20.ネタバレ 核戦争の恐怖を描いた映画の中で私にとってもこれがベスト。死の灰によって命失われる老夫婦の最後を描いたこのアニメ、原作が「さむがりやのサンタ」「スノーマン」のレイモンド・ブリックス=明るいパステルカラーの絵柄の特徴の彼が黒や茶色の線を多用し、日常の平和な生活がだんだんと蝕まれ老夫婦の体が衰弱してゆく様子をただ淡々と描いているのだからインパクトは凄い。もともと核戦争の恐怖が取りざたされていた1982年の出版とはいえテロや戦争が絶えない今現在でもこの映画の印象は変わらないはず。点数でいえば絵本の方が凄すぎたのでちょっとパワーダウンするのは仕方が無いか。小学校の時トラウマになった友達、私の周りにも結構いました。それでも必見でしょう。
Nbu2さん [映画館(邦画)] 8点(2007-08-18 22:52:39)
19.戦争の状況も、爆弾の落ちた場所も、爆弾の種類や威力も、全て分からないまま、柔らかなタッチで「老夫婦の現状」のみを追っていきます。どこまでも全く救われない物語ですが、夫婦が最期までお互いを気遣い合っているのが救いでした。この映画を核開発をしている全ての国に流して欲しいです。
seleneさん [ビデオ(吹替)] 9点(2007-12-18 16:08:22)
18.ネタバレ 観ていて無知は恐ろしいな、と思いましたが、最後の祈りながら逝く姿を見ると、知らぬが仏だったのかな、という気もしました。
かなり衝撃的ですが、一度は観るべき作品だと思います。
アニメだから、昔の作品だからといって侮ってはならない。
eurekaさん [ビデオ(吹替)] 9点(2008-03-14 00:26:45)
17.核戦争の恐怖を、いち夫婦の視点から丹念に描いた作品。
この夫婦は、爆風や熱線による一次被害をなんとかまぬがれた後も、
実体のつかめない恐怖に晒されることになった。
淡々とした雰囲気のなかにも、核攻撃ののち夫婦が破滅に向かっていく過程が
誇張ではないリアリティを伴って描かれており、
これを観たときは、寒気がするほど恐ろしくなった。
絵柄に似合わず、これは今までに観たどんなホラー映画よりもヘヴィーで恐ろしい。
この作品が出た頃は、東西の冷戦に加え、チェルノブイリ原発事故が
起こった後ということもあり、世間は大いに反応したらしい。
核の恐怖がアニメで平易に表現された、ポピュラーな反戦映画として意義深いと思う。
しかしアニメとはいえ内容は相当に残酷なので、R-15くらいでもいいと思う。
さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2009-07-26 10:07:40)
16. 登場する老夫婦は核ミサイルに備えて必死に勉強している。にも関わらず、このような展開。
 優しいタッチのアニメにじわじわ押し寄せる残酷描写。反核映画の最高峰だと思う。
 もしも、このストーリーをサザエさん一家に当てはめたら日本での衝撃はもっと凄いだろうと思う。
 字幕もよかったが、吹き替えでも観たくなる。
 でも、デビッド・ボウイの曲はイマイチ。
クロエさん [CS・衛星(字幕)] 7点(2009-07-27 15:10:17)
15.怒られそうですが、ある意味、ハッピーエンドではないでしょうか。
もし原爆症に詳しかったとしたら、残された時間はもっと残酷だったかもしれません。
「明日になればなんとかなる。」
人間がいかんともしがたい災害にあった時の姿勢としては理想的だったのかも。
ぱふさん [CS・衛星(字幕)] 8点(2009-08-10 19:02:31)
14.20年前の学生当時に観たときは強く印象に残っていました。久しぶりにテレビで改めて視聴しましたが、重い内容をコミカルな絵で描かれておりとても印象深い作品だと思います。20年前は単純に、イギリス人はそんなに核兵器について無知なのかな?と思いましたが、今改めて見ると、話の中では核兵器に対する正しい知識と間違った知識が(意図的に)混在しており、よく考えてみれば自分自身もそれらのハッキリとした線引きができないことを自覚してしまいます。おそらく私自身も劇中の夫婦と50歩100歩の認識しか無いような気がしてなりません。核兵器に対する意識の喚起という意味においては、とても効果的な作品であると思いました。
もんでんどんさん [CS・衛星(吹替)] 7点(2009-09-03 13:45:56)
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【点数情報】

Review人数 33人
平均点数 7.76点
000.00%
100.00%
200.00%
313.03%
400.00%
513.03%
600.00%
7927.27%
81339.39%
9927.27%
1000.00%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 8.20点 Review5人
2 ストーリー評価 8.00点 Review7人
3 鑑賞後の後味 7.66点 Review6人
4 音楽評価 6.83点 Review6人
5 感泣評価 6.80点 Review5人

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