映画『渚のシンドバッド』の口コミ・レビュー

渚のシンドバッド

[ナギサノシンドバッド]
1995年上映時間:129分
平均点:7.28 / 10(Review 29人) (点数分布表示)
公開開始日(1995-12-16)
ドラマ青春もの学園もの同性愛もの
新規登録(2003-07-06)【シネマレビュー管理人】さん
タイトル情報更新(2023-02-08)【Olias】さん
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監督橋口亮輔
キャスト岡田義徳(男優)伊藤修司
草野康太(男優)吉田浩之
浜崎あゆみ(女優)相原果沙音
村井国夫(男優)修司の父
根岸季衣(女優)根津先生
山口美也子(女優)吉田公子
趙方豪(男優)篠原先生
袴田吉彦(男優)藤田先生
橋口亮輔(男優)精神科の先生
脚本橋口亮輔
音楽高橋和也
北原京子(音楽プロデューサー)
主題歌高橋和也「うしろむきの私」
撮影上野彰吾
製作高井英幸
島谷能成(協力製作)
東宝
東宝映画(製作協力)
配給東宝
録音斉藤禎一
あらすじ
「吉田君は相原さんが好き」 「伊藤君は吉田君が好き」
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💬口コミ一覧

29.ネタバレ 一見無駄の多い映画だ。物語を語る上でさして重要とは思えないささやかなシーンを、橋口亮輔監督は、けれどとても丁寧に描く。それは主人公3人以外の登場人物の描写、なかでもお調子者奸原くんと優等生清水さんの本筋とは無関係に描かれるシーンに特に顕著だ。落ちこんでいる無器用な清水さんにこれまた無器用な奸原くんが器用に披露するトンボ返り。学校の屋上でその脇役の二人が二人きりで見せるさりげなく心やさしいやりとり。その二つのシーンが主軸をさしおいて本編屈指の名場面になっていることからも分かるとおり、この映画の魅力はまさにその無駄さにある。さらに言えば、彼ら登場人物を延々とまるごと捉えようとする長回しや、描かれる人物の心情によりそうように二拍、三拍と長すぎる余韻をおいて切り替わる場面転換もまた、物語を語る上では冗長さやテンポの悪さを生じさせる無駄と言えるだろう。しかしながらそうした無駄の一つ一つが、そのくせなんとも魅力的なのが面白い。橋口監督にとっておそらくもっとも重要なのは、小気味よく物語を語ることではなく、彼ら一人一人の繊細な感情をじっくりとそしてしっかりと捉え、それを大切に大切に積みかさねていくことなのだろう。そしてそんな彼の、無駄を恐れず主役も脇役も等しく愛をもって見つめるそのまなざしこそが、この青春群像劇を心にふれる傑作たらしめている。まさに無駄ばかりの映画だ。けれどその無駄には一つのこらず愛がこめられている。ラストの自転車に乗って走り去る奸原くんの姿は、そんな無駄の上に咲くべくして咲いた大輪の花だ。その花は力強く、美しく、胸を打たれずにはいられない。無駄だらけのこの映画に本当は無駄など一つもありはしないのだ。
BOWWOWさん [映画館(邦画)] 10点(2009-08-03 22:43:33)
👍 1
28.リアルな「人」を丁寧に描いた映画だと思う。監督の人の心を見抜く力に圧倒され、こちらも正直に向き合わされる。ただの青春映画じゃなくて、一番心が揺れる年齢の時に必ずぶちあたる悩みに対して、一番かっこつけたい年齢の時に裸になれよと訴えてくる。観るのならなるべく若いうちに観られたら幸せだと思う。
ぺんぎんうさぎさん [DVD(邦画)] 10点(2009-01-12 01:38:50)
27.7年前、まだ池袋文芸座が改装される前に見てとてつもない感動におそわれました・・・。2003年1月22日このえいがについて私が運営してますHPにて書かせてもらってます。よろしかったら見に来てください。http://homepage3.nifty.com/ikuta999/
シンドバットさん 10点(2003-01-22 01:06:28)
26.<念のため、ネタバレに注意>大変よいです。邦画ならではの空気感や間もいい。そして内容も同年代の自分には説得力のあるもの。作中のあゆのセリフ「あたしが男でも好きになった?」これは印象深いセリフです。
ニューヨークの恋人さん 10点(2002-09-28 21:56:02)
25.凄い濃い映画だな、と。いろんな意味で。(笑)笑い有り、せつなさ有りでいい感じだとおもいました。ラストの田舎に行ったあたりからの非現実的な雰囲気がなんか好きです。
ちせさん 10点(2002-04-28 19:10:43)
24.ある意味も含めて10点です。深い深い映画です。あゆが出ているわけですけども、あの頃のあゆにはもうもどれないですね。いろいろと1人で突っ込めておもしろかったです。
バカ王子さん 10点(2002-01-02 15:08:29)
23.役者が良いですね。わざとらしく無く、とても自然で悩める高校生を好演してる。同性愛を扱った作品だけどすごい普遍的で良い青春映画だと思う。 このときのあゆはホントによかったなぁ。
NINさん 9点(2004-11-22 13:52:55)
22.変に静かな映画。でも名作。
こっこさん 9点(2003-04-20 08:30:41)
21.岡田義徳と浜崎あゆみのまだ何色にも染まってないような初々しさに、観ているこっちも思わず顔がほころんでくる。特に浜崎演じる少女果沙音の、全身から立ち昇ってくるような倦怠感というか、虚無感状態表現が素晴らしい。橋口監督作品「二十歳の微熱」も「ハッシュ!」も観ているけど、「ハッシュ!」が演出的には格段の進歩を遂げているとはいえ、作品そのものはこっちの方が自分は好きですね。この監督独特の長回しが非常に効果を挙げているシーンと、逆にちょっとカット割りした方がいいんじゃないかと思う箇所もあり、ないまぜ状態ではあるけれど。各シーンごと、登場人物のリアルな息遣いが伝わってくるようで思わず引き込まれます。岡田が父親(村井国夫)に投げつけられる無神経な台詞、「お前が男だったらな・・・」がイタい・・・、イタくてたまらないくらい尾を引く。その後、しばらく岡田君が身じろぎもせず凍り付いて動けない状態を、カメラがじっと捉え続けるシーンは特に秀逸。リリー・フランキー主演、橋口監督次回作にも大期待!浜崎は歌手としては一時代を築いたのだから、そろそろ女優復帰という選択肢はないのだろうか?ないか。あっても良くないか?
放浪紳士チャーリーさん [DVD(邦画)] 8点(2007-08-24 10:58:12)
👍 1
20.ゲイであることをカミングアウトしつつデビューした橋口亮輔監督の長篇2作目は、何といっても浜崎あゆみの鮮烈な演技によって記憶され続けるのでしょう。が、別に同性愛がどうのこうのといった下世話な部分以上に、生き方が不器用な青春の肖像を、終始一歩引きながらも温かく見つめ続ける作り手の視線が素晴らしい。素直に感動し、少し胸が切なくなる佳作です。ただ、いつも思うんだけど、橋口監督ってどうして女優を必要以上にダサく撮るんだろう? ここでも、あゆみ嬢はチンケなイモねえちゃんだし…(それがまた良かったりするんだけど…って、フォローになってませんね。ハハ…)
やましんの巻さん 8点(2003-07-23 12:01:38)
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19.後引きますね。邦画ならではの味わい。最後の田舎の場面は自分もその幻想的な空気の中へ引き込まれるようでした。ドキッとする台詞なんかも多くて考えさせられた。しかし浜崎あゆみがすごくいい芝居しててびっくりした。
MxXさん 8点(2003-04-26 02:55:19)
18.歌手活動以前のすべてを投げ捨てた浜崎あゆみがきちんと女優をしていて驚いた。気だるそうな美少女、適役じゃないか!これだけでもこの映画には価値が有るのだけど、クライマックスの「結局恋愛はセックスのための口実じゃねーの」という、青臭いが真実めいたメッセージを表現するためのとても居心地の悪いラブシーンもどきがまたなんとも。みんなずるい!あと、伊藤が吉田に同性愛を打ち明けるシーンは日本映画史に残る名シーンだと思います。ドキドキ感がすごい。
カニばさみさん [DVD(邦画)] 7点(2016-05-31 00:50:59)
👍 1
17.ネタバレ この作品に「渚のシンドバッド」というタイトルをつける監督のセンス。気安い喫茶店と思って入ってみたら、ディープで息苦しい空間が待っていたという感じ。素晴らしいと思います。吉田君と伊藤君の例のシーンは圧巻。かつて、映画でこんなに、固唾を飲んだシーンはなかったのではないかと。
なたねさん [DVD(邦画)] 7点(2011-01-09 13:55:41)
16.変に青春を甘いものにしようとする意思が全く無くて、むしろ裸になってさらけ出そうとする泥臭さがこの映画を傑出させている。ラストの海なんて「ベタすぎるだろ」と思いきや吉田をぼこぼこにやりこめる感じ(しかも「あたしが男でも好きになった?」とかいうかなり無理矢理な責め方)が強烈。
大人でも答えが出ないような問題を子供が一生懸命答えを出そうとする、あるいは答えを出したような気になっているようなイタさがこの映画の良さであり、観客に与える痛みだ。
Balrogさん [DVD(邦画)] 7点(2010-12-08 23:35:55)
15.なんかねっとりとしたいい映画。教室でのキスシーンは緊張感があっていいですな。
バチケンさん 7点(2005-01-02 21:52:52)
14.ネタバレ 浜崎あゆみ、むちゃくちゃ重要な役ですな。彼女の言動を受け入れることができるか・・・見る者が試されるような感じです。全体を通して、静かな演技と長回しのショットの多さが印象的です。長回しが特に効果を上げていたのは、やはり伊藤くんが吉田くんに想いを告げる教室でのシーンでしょう。たんたんとした2人の会話とは裏腹に凄く緊張感あるシーンで、じわりじわりと下がる吉田君、前に出る伊藤くんをカットを割らないことで、その緊張を持続させております。その緊張感は、当然ラストの浜辺のシークェンスにも指摘できるのですが、ここは少しやりすぎかな~といったところもあります。伊藤くんが海に溺れるところなど・・・。しかし浜崎あゆみが、伊藤くんと吉田くんに砂をかけ続けるシーン、ここは理屈にならない感情があふれ出た、といった感じがよく出ておりますね。浜崎さんはプライベートでは長瀬くんにこのような台詞は吐いていないでしょうな、たぶん・・・。
彦馬さん 7点(2004-10-12 00:07:13)
13.ネタバレ 何か生意気言うようだけど、良くも悪くも「青い」作品だな、と思いました。あの吉田君の彼女のいかにもカマトトぶった優等生っぷりとか、浜崎あゆみのキャラクターとか、いかにも類型的な感じがしたし、話の展開も結構読めたところもあったし(浜崎あゆみが見つけた「面白いもの」とか)。ただ、橋口監督のナチュラルな演出には好感が持てたし、いわゆる「世間」の傲慢さや無神経さに対する怒りの表明には、大いに共感した(ただ、分かり過ぎて自分には新鮮味がない、というところもあったのだけれど)。ラストで吉田が浜崎になじられてみっともない姿を曝す所では、もっといじめてやればいいじゃん、とか僕は思ったのだけれど、そうしなかったのはやはり橋口監督の優しさなのかな。あ、そうそう、奸原(伊藤の自転車を捨てた不良っぽい男の子)が自転車を拾うところ、あそこは良かった。自転車を盗んではいけないんだよ、分かってくれておぢさんは嬉しい。
ぐるぐるさん 7点(2004-09-03 18:53:57)
12.あゆの可愛さはもう戻らないのかな?あれだけ大物になればね。すごーく静かな映画だと思った。
アンナさん 7点(2004-01-09 17:16:22)
11.なかなか日本では踏み込めない題材を真摯に描くことで秀逸な青春映画に昇華させていると思う。深く複雑に思い悩む少年たちの等身大の姿に心うたれる。若い浜崎あゆみの瑞々しい演技も印象的だった。
鉄腕麗人さん [ビデオ(邦画)] 7点(2003-12-21 13:26:22)
10.ネタバレ 魚みたいに、するりするりと、お互いぶつかり合うことなく生きてる、若者、の姿を垣間見た。あの、レイプ騒動を起こしたのは、あゆちゃんですか?  正式には「シンドバッド」ですよね。サザンは「勝手にシンドバット」でピンクレディーは「渚のシンドバッド」で・・・。
きなこ餅さん 7点(2003-11-02 21:18:32)
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【点数情報】

Review人数 29人
平均点数 7.28点
013.45%
100.00%
200.00%
300.00%
413.45%
513.45%
6517.24%
71034.48%
8310.34%
926.90%
10620.69%

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