25.北海道の田舎にいるとき中学か高校の時にビートルズのマジカルミステリーツアーと二本立てで市民会館で見ました。熱狂的なビートルズファンでしたがツェッペリンも好きでした。しかし映画に関して圧倒的に狂熱のライブの方にインパクトがありました。だらっとしたオープニングから急にMSGの照明がついてRock And Rollが始まった瞬間、頭がショートしてしまったので今だに覚えています。特にギターを引くジミーページのかっこよさ。1973年から1977年までは演奏、ルックス、アクション全てが神ががっていました。Rock And Rollのペイジの演奏はスタジオ盤に比べ、圧倒的にワイルドでギターの音の歪んでいてかなりぶっ飛びました。(映画を見た時点ではライブ盤は聞いてませんでした)それと別な意味での驚き。Rock And Rollのイントロが終わった後のロバートプラントの声。しわがれてオクターブ下げて歌うプラントにはショックでした。この当時情報もあまりなく、プラントが喉を痛めて手術してもう初期の人間離れした高音が出せなくなったなんて知りませんでした。あくまでスタジオ盤を基準に聞いていたのでペイジ、プラントの変わりようには驚きでした。結果ペイジは私のギター神になりロックアイコンになりましたが、プラントはちょっと評価を下げてしまいました。そんな相反する感情のなか、2時間はあっという間に過ぎ夢心地で家に帰りました。断言出来ますが、その後みた他のミュージシャンのリアルライブよりこの映画は圧倒的なライブパフォーマンスでした。この映画は私にとってのライブの基準となり、最もインパクトのあった青春の1ページです。映画としての評価?は良く分かりません。しかし私の人生に与えた影響を考えるとこの点数以外考えられません。
15.初めて2枚組みのベストを聴いた時に凄まじい衝撃を受け、とても30年前のバンドとは思えないと感じたレッド・ツェッペリン。その彼らのライブが観れる記録映画ということで本作を鑑賞しました。1曲目から俺の大好きな曲「Rock And Roll」から幕を開け、リフがとてつもなく印象的な「Black Dog」。熱狂的なイントロの「Since I've been Loving You」。幻想的な演出の「No Quarter」。前奏だけでも十分神的存在な「The Song Remains The Same」。曲の透明感が堪らない「The Rain Song」。テンションの高い演奏が聴ける「Dazed and Confused」。俺がZEPの中で最も好きで永遠の名曲と呼ぶに相応しいロックバラード「Stairway to Heaven」。両曲ともに完成度の高い「Heartbreaker」に「Whole Lotta Love」。収録曲はどれも素晴らしく彼らのライブバンドとしてのレベルの高さを強く感じさせるものでしたね。ボーカルのロバート・プラントは1曲目の時点で声がかなりきつそうで心配でしたが、ライブが進むにつれて声に表現力やパワーが加わっていき、彼のボーカルの資質を再認識しました。ジョンジーのしっかりと曲を支える力強いベースにボンゾの強力なドラム(特に彼のドラムソロはマジでヤバいです)。そして最強ギタリスト、ジミー・ペイジ。CDを聴いた時からずっと思ってましたがどうしたらこんなリフや演奏法が思いつくのか、彼の創造性と演奏力の高さには脱帽です。バイオリンの弦を使ってギターを弾き、12弦ギターの扱いも見事。このようなバンド4人全員が1つになれば劇中であったように観る者を強く引き寄せる最強のハードロックバンドになると実際に自分の目ではっきりと確認できました。個人的には既に何人か他の方も書かれてますが「Immigrant Song」「Communication Breakdown」この頃はまだ発売してませんが「Achilles Last Stand」も演ってほしかったなぁと(笑)途中、いくつか貴重なドキュメンタリー映像やメンバーの演技が見れたりするのでその点も良かったと思います。画像は悪くて既に「LED ZEPPELIN DVD」も発売していて希少価値は薄れていますが、ツェッペリンが好きな人なら観て損はない1作だと思います。あと、余談ですが俺と同じ世代にもっとツェッペリンを知ってほしいなぁと思いますね。俺の通ってる高校でツェッペリン聴いたことあるのは少なくとも俺と友人のNぐらいしかいないので・・・(苦笑)