映画『まぼろしの市街戦』の口コミ・レビュー

まぼろしの市街戦

[マボロシノシガイセン]
King of Hearts
(Le Roi Du Coeur)
1967年上映時間:102分
平均点:7.86 / 10(Review 29人) (点数分布表示)
ドラマコメディファンタジー戦争もの
新規登録(2003-10-05)【シネマレビュー管理人】さん
タイトル情報更新(2020-07-16)【イニシャルK】さん
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監督フィリップ・ド・ブロカ
キャストアラン・ベイツ(男優)兵士プランピック
ピエール・ブラッスール(男優)ジェラニュウム将軍
ジュヌヴィエーヴ・ビジョルド(女優)コクリコ
ジャン=クロード・ブリアリ(男優)ド・トレフル公爵
フランソワーズ・クリストフ(女優)公爵夫人
ミシェル・セロー(男優)マルセル
アドルフォ・チェリ(男優)マクバイベンブルック大佐
ミシュリーヌ・プレール(女優)マダム・エグランティーン
フィリップ・ド・ブロカ(男優)アドルフ・ヒトラー伍長(ノン・クレジット)
ダニエル・ブーランジェ(男優)ヘルムート・フォン・クラック大佐(ノン・クレジット)
富山敬兵士プランピック(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
雨森雅司ジェラニュウム将軍(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
信沢三恵子コクリコ(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
広川太一郎ド・トレフル公爵(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
小原乃梨子マダム・エグランティーン(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
大平透マクバイベンブルック大佐(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
前田敏子公爵夫人(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
大塚周夫マルセル(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
富田耕生(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
愛川欽也(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
脚本ダニエル・ブーランジェ
フィリップ・ド・ブロカ
音楽ジョルジュ・ドルリュー
撮影ピエール・ロム
製作フィリップ・ド・ブロカ
配給ユナイテッド・アーチスツ
美術フランソワ・デ・ラモティエ(プロダクション・デザイン)
字幕翻訳宍戸正
あらすじ
第一次世界大戦末期、フランスの田舎町。ドイツ軍が時限爆弾を仕掛けたため、住民とイギリス軍は総員避難する。通信兵ブランピック(アラン・ベイツ)は、爆弾の位置を探ろうと町へ乗り込む。敵に見つかり、彼は精神病院へ逃げ込むのだが、そのために鍵が外れて、患者たちが街にあふれ出てしまう。彼らは一般市民の格好をして、かりそめの生活を楽しむようになる。だが爆弾は見つからない。タイムリミットが刻一刻と迫ってくる・・・。
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💬口コミ一覧

29.朝吉殿、輸入盤ならDVDが入手できますぞ。そして、確かにビジョルド(ビュジョルドが正しいんだろうけど、こちらの表記の方が好みなんで)は、ほとんど天使的な可愛らしさ。最後、精神病院の患者たちの方が「正常」で、戦争をくり返しては死んでいく現実世界の人間の方が「異常」だというメッセージは、なくもがなだとは思うけど…素直に「美しい映画」です。
やましんの巻さん 8点(2003-10-06 15:08:45)
28.オモチャ箱をひっくり返したような世界、大人のメルヘンとでいいましょうか、でもアイロニーたっぷりで、ただスィートなだけでなく、かなりビターな笑いが含まれています。超一流のお遊びです、ブロカ監督のさじ加減に惚れます。物語の舞台となる村には、君主と貴族、紳士と淑女、さらに聖人もいれば、娼婦もいる…“彼ら”の饗宴の輪の中へと入る夢を、僕は何度、見たことでしょう。その幻想的な光景といったら!きらびやかな宴と、愚かな殺し合い。グロテスクが美と紙一重であることを、あらためて知りました、もうトラウマになりそう。この映画の主人公ならずとも、「また“彼ら”に会いに行きたい…」と、そんな気分にさせられる、不思議な魅力にあふれているのです。
BUNYAさん 10点(2003-11-13 05:53:22)
👍 3
27.こういうファンタジーのような戦争映画も面白いですよね。精神病院から患者が逃げ出してくるという発想は、真逆から人間社会を批判するときに使われる手法で、「遠すぎた橋」でもショーン・コネリーが降下した地点でも出てきましたね。本作は見ているうちに、どっちが正気なのかわからなくなってくる面白さがあります。
オオカミさん 8点(2003-11-30 19:00:24)
26.高校の時衛星第2の深夜放送で見たのだが、ビデオも撮ってることだしさわりだけ見ようと思ったらついつい全部見てしまった凄い映画。翌日ばっちり遅刻した。フランスならではの洒落たユーモアが抜群でそれでも一応戦争映画なんだから面白いです。出てる役者は皆いいけどやっぱりジュヌビエーブ・ビジョルド可愛い。プランピックのアラン・ベイツも良い。皮肉っぽいのに軽やかな爽快感が残る終わり方が素敵です。
べんじょみんさん 9点(2004-03-06 13:47:19)
25.ネタバレ もちろん戦争を皮肉っている。あと、フランスは王制を終わらせてしまった国だが、自由になった精神病院の患者たちが築きはじめたのが共和国ではなく王国であったということは、フランス革命自体も皮肉っているのではないかという気がして面白く観ることができた。作り手がアンデルセン童話の「裸の王様」に着想を得たのかどうかさだかではないが、ある意味で、完全に「裸の王様」という話になっていた。
南浦和で笑う三波さん 8点(2004-03-18 13:37:09)
24.戦争映画としてはすごい斬新。サーカス団の一員のようなジュヌヴィエーヴ・ビジョルドと、王様にまつりあげられて慌てふためくアラン・べイツがキュート☆ファンタジックな世界が描かれているのに、“狂っているのは夢の世界に住むキチガイではなく、戦争をする現実世界の住人では!?”というメッセージが強烈に伝わってくる作品です。
RITAさん 8点(2004-05-23 21:44:30)
👍 2
23.檻から逃げ出した動物、自転車に乗ったサル、着飾った人々。これらの断片から、街はサーカスを模したものであることがわかります。精神病患者は道化師であり、祝祭への水先案内人と言えましょう。ところで日本大百科全書の「道化」の項目には、祝祭は日常を暗転させた「さかさまの世界」の現出を意図する、という意味のことが書かれています。この言葉が、本作を端的に表現してはいないでしょうか。本作を観賞するとき、我々は擬似的なサーカス、祭典の空間に遊んでいるのです。だからこそ患者たちは、祭典が長く続かないことを自覚しているし、彼らが帰っていくところを見守る我々も、寂しさを禁じ得ないのです。物語のラストにおいて、価値観は再びもとに戻ります。主人公の取った行動はなるほど滑稽でしょう。しかし我々は誰も、腹の底から彼を笑えないに違いない。まぼろしの日々が教えてくれたからです――「戦争をする奴らこそ狂人ではないか」。素晴らしい作品です。ぜひ多くの人に『まぼろしの市街戦』を体験してほしいと思います。 【041209】日本大百科全書からの引用転載を修正しました。
円盤人さん 10点(2004-10-06 20:21:03)
👍 1
22.ネタバレ 戦争の狂気がこのような形で描かれている事に驚きました。「現実の世界は苦しいことばかりよ」 確かに生きる事は苦しみもありますが、苦しみながらも現実の中で皆生きているのではないでしょうか。患者達の御伽噺の如く戯れる様子は現実逃避の卑怯者のように最初は感じました。そうではありませんでした。プランピックにラスト彼らのもとへと門を叩かせたのは、その方法でしか現実から逃れられない、そうまでしてまでも居られない戦争という現実の世界だったのですね。皆様ご指摘の通り、命令のもと個人的に何の恨みも無い者同士が破壊し合い殺し合う戦争という行為、そして、己と家族は絶対安全な場所に身を置いた上で、己の欲望を正義と言う美名で覆い、警察官気取りで戦争を起こし、苦しみ・悲しみ・痛みを何にも感じない指導者こそまともな神経を持たない狂った輩であると言えます。素晴らしい作品でした。
The Grey Heronさん 10点(2004-11-15 15:32:04)
👍 1
21.もう、この映画には一目惚れしました。ガチャガチャしたおもちゃ箱のような雰囲気が大好き。今にも壊れてしまいそうな夢が、美しくてチャーミングで、皮肉たっぷり。どこまで私を惑わせれば気が済むの?って感じ。
M・Mさん 10点(2005-03-15 21:35:12)
20.これは素晴しい。色々な戦争映画があるものの、これほどまでに痛烈に、そして鮮やかに戦争を批判し、馬鹿にした映画があっただろうか?「博士の異常な愛情」の最後のオチも素晴しかったが、それに勝るとも劣らない秀逸なラストに、数々の戦争映画が実践してきた戦争の下らなさ、馬鹿馬鹿しさ、空しさの集大成を見たような気がする。さいごのオチだけでなく、物語の展開も全く飽きさせない。あまりレンタルビデオショップで見かけることのないこの映画、大学の映像ライブラリーで見れて本当によかった。
ジャザガダ~ンさん [ビデオ(字幕)] 10点(2006-05-13 00:02:43)
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19.ネタバレ 凄い!凄すぎる。なんという発想の面白さ、ユニークさ、そしてまた狂気に満ち溢れた世界!これはもう、傑作を通り越して大傑作としか言えないぐらいの本当に物凄い映画です。第一次世界大戦下のパリの小さな村が舞台となっているこの映画、ドイツ軍の仕掛けた時限爆弾を撤去するまでのその物語の運び方、斬新且つユーモアいっぱいの人達による何とも魅力的なこの世界、たまらなく大好きです。人間の狂気、戦争の狂気をここまでして、徹底的に描きながらも、重苦しさをまるで感じることなく描いている所が本当に凄いし、好感が持てる。精神病院の患者達がチェスをしたり、トランプをしたりしている姿など正しく人間の持っている狂気とでも言うか、バカな一面を見事に表しているし、人間らしさとは何か?ということをシニカルな笑いで描いているこの素晴らしさ、観ていて本当に楽しかった。そして、またこの映画、どの登場人物にしても本当に魅力的で、特にもう命が残り3分しかないと言って時計台に登って回る王様の姿など観ていて楽しくて仕方がない。そんな楽しい風景を時計台の下から見守る人達の温かさ、素晴らしい笑顔、どれをとっても素晴らしいの一言に尽きる。ヒロインのビジョルドの綱渡りのシーンも映画ならではの素晴らしさ、これほどまでにユニークなストーリーと個性的な人達を素晴らしく描いている戦争映画なんてないと思うぐらいの素晴らしさ、映像の美しさ、音楽の素晴らしさも相成って見事なまでの大傑作になっているこの映画、文句なしの満点!本当に一人でも多くの方に観て欲しい素晴らしい映画です。
青観さん [ビデオ(字幕)] 10点(2006-10-09 11:56:15)
👍 1
18.ネタバレ 【2019年改訂】2018年10月に4Kリマスターが劇場公開されてたので鑑賞。混乱に満ち溢れるこの世界で、この作品がますます存在感を増す様になってしまったのは嬉しい事か悲しい事か。強烈な皮肉に溢れたこの映画、これはおすすめ。
Nbu2さん [映画館(字幕)] 9点(2007-07-05 19:40:54)
17.市街地を走るクマ、一羽だけ撃たれる伝書鳩etc・・・、さりげない動物の使い方がイイ。40年前の映画なのに、すごく斬新。現代でもホント、どっちが狂気なんだか・・・。ラストは激しく共感。美術・音楽も素敵。何度見ても素晴らしい映画。
すねこすりさん [DVD(字幕)] 9点(2007-07-27 10:30:53)
16.ネタバレ 精神病院の患者たちは楽しそうだし、ドイツ軍とイギリス軍は打ち合いであっという間に全滅しちゃうしで、かなり大袈裟に前者を支持する姿勢は喜劇だからもちろんいいわけで、実際面白かったのですが、喜劇のわりにメッセージがしつこいというか重々しいというか、、。もうちっとカラッとした感じにしてくれたほうが良かったんですが。例えばルビッチの『生きるべきか死ぬべきか』はその反ナチス性が良かったわけではなく、間といいテンポといい絶妙で単純に楽しくって面白いから好きなんだけど、この『まぼろしの市街戦』は面白さはじゅうぶんあるのになーんかマジメっつうか、、。いや、良かったですよ。だから7点なんです。私にとっては高い評価のつもりなんですが、今のところ8点が最低点なもんでちょっと言い訳がましいレビューになってしまいました。
R&Aさん [ビデオ(字幕)] 7点(2007-11-20 15:56:18)
15.ネタバレ  小春日和の休日の昼間にウトウトしながら見ていたい感じの作品ですね。非常に幻想的で、まるで夢の中にいるかのような印象を受けました。大人のための童話と言っても良いかもしれません。
 
 ただ、患者たちも楽しそうに見えますけど、街から出ようとする場面や最後病院に戻る場面など時折出てくる素の部分は非常に冷静なんですよね。もしかしたら、彼らは決して狂っているわけではなく、この狂った世の中から距離を置いているだけなのではないでしょうか。

TMさん [ビデオ(字幕)] 8点(2007-11-24 19:30:27)
14.シリアス・コメディ・ラブロマンス・戦争モノ・アクション・風刺劇。
色んな要素を併せ持つ作品。
しかし、どうもコメディセンスが自分に合わない。
楽しさより苛立ちが先に立った。
にじばぶさん [ビデオ(字幕)] 6点(2008-01-20 17:29:34)
13.昔はTVで吹き替えで見れたのに、「言葉狩り」が厳しくなるにつれて放映されなくなり、すっかり「まぼろしの大傑作」になってしまいました。一部には熱狂的な支持者がいる(かく言う私もそのひとり)カルトムービーの名作です。3年前にDVDが発売されていることを知り狂喜しました。この映画について書きだしたらきりがないのですが、一人でも多くの人に見てもらいたいですね。私のオールタイム・フェバリットワン・ムービーです。
S&Sさん [DVD(字幕)] 10点(2008-12-19 23:45:30)
12.ネタバレ この映画のレビューを書くの、5年以上迷い続け。だってLDを買って見た時の印象がどうしても子供の頃テレビで見て大好きになった、放映されるたびにワクワクしながら見た『まぼろしの市街戦』とは大きく違っていて、だけどLDの方が正式なカタチだし、テレビで見た映画はレビューしない方針だし、って。テレビ放映版だと間違いなく10点なのですが、LDで見た印象は8点、みたいな、それくらい吹き替えが与えたインパクトが大きかった映画でした。「戦争の狂気の下では精神病院に入っている人々の方がよっぽどマトモ」ってシニカルなコメディなのですが、結構重いんですよね、字幕&ノーカット状態で見ると。何故かアーティスティックな面が強調されるようでもあって。テレビ放映版の方がファンタジー的なコメディとしての色合いが強く感じられて、夢のような、その世界の住人になりたいと思うくらいに愛すべき楽しい人々の物語であったりして。街の人々の可笑しさもジェヌビエーブ・ブジョルド(ってのは『大地震』の頃の表記でしたっけかね?)の可憐さも、自分の中では吹き替えの上に成立してました、っていうのを、果たしてどう評価したらいいのやら。やはりここは例外的にテレビ放映吹き替え版を前提とした点数を付けるべきですか。日本の声優文化の素晴らしさもまた映画の愉しみの一つであるのは事実なのですから。
あにやん‍🌈さん [地上波(吹替)] 10点(2009-03-28 20:29:52)
11.ネタバレ 第一次世界大戦末期を舞台にした戦争コメディ。
戦争に関与する者たちを徹底的に皮肉っているため、出てくる兵士達は主人公を含めて全員お馬鹿。
コメディの中にも強い反戦メッセージが込められており、ラストに向けて心を打つ場面もあるが、いかんせん中盤のテンポが悪く中だるみする。
冒頭、ちょい役として若きアドルフ・ヒトラーが出てくる。
cofieldさん [CS・衛星(字幕)] 6点(2009-06-28 14:44:58)
10.このシュールで皮肉な設定からすればとてつもなく面白くなるはずと期待するのですが、一つ一つの展開がいちいちテンポが悪く、作品のテンションも沈んでしまいました。こういうのは、真剣に戦争を遂行しようとする軍事関係者と、これまた真剣に人生を生きている精神病者の感覚のギャップが面白みを醸し出すはずなのに、どちらも同じトーンで描かれてしまっているので、ポイントがはっきりしないのです。
Oliasさん [CS・衛星(字幕)] 5点(2009-06-29 01:28:46)
👍 2
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マーク説明
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【点数情報】

Review人数 29人
平均点数 7.86点
000.00%
100.00%
200.00%
300.00%
426.90%
5310.34%
6310.34%
726.90%
8620.69%
9517.24%
10827.59%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 9.00点 Review2人
2 ストーリー評価 10.00点 Review2人
3 鑑賞後の後味 9.00点 Review3人
4 音楽評価 8.50点 Review2人
5 感泣評価 Review0人

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