映画『悪魔のような女(1955)』の口コミ・レビュー(2ページ目)

悪魔のような女(1955)

[アクマノヨウナオンナ]
Les Diaboliques
1955年上映時間:114分
平均点:7.81 / 10(Review 31人) (点数分布表示)
ホラーサスペンスモノクロ映画ミステリー小説の映画化
新規登録(2003-10-15)【かんたーた】さん
タイトル情報更新(2021-11-19)【イニシャルK】さん
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監督アンリ=ジョルジュ・クルーゾー
キャストシモーヌ・シニョレ(女優)ニコル・ホーナー
ヴェラ・クルーゾー(女優)クリスティーナ・デラサール
ポール・ムーリス(男優)ミシェル・デラサール
シャルル・ヴァネル(男優)アルフレード・フィシェ(私立探偵)
ピエール・ラルケ(男優)ドレイン先生
ミシェル・セロー(男優)レイモン先生
ジョルジュ・プージュリー(男優)男子生徒
七尾伶子ニコル・ホーナー(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
島宇志夫ミシェル・デラサール(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
原作ボワロー&ナルスジャック
脚本アンリ=ジョルジュ・クルーゾー
音楽ジョルジュ・ヴァン・パリス
撮影アルマン・ティラール
製作アンリ=ジョルジュ・クルーゾー
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💬口コミ一覧

11.ラストの少年のセリフに、こちらの心臓が止まりそうです。あれがそうだったのは予想がついたんですが、まさかあれもそうだったとは…。
色鉛筆さん [地上波(字幕)] 7点(2009-12-05 22:21:45)
10.浴槽から蘇った校長先生の目が・・・
クルーゾー監督の妻でもあったベラ・クルーゾーは、この数年後パリのホテルの浴室で心臓発作で本当に亡くなったそうな・・・それも含めて怖い。
きーとんさん [ビデオ(字幕)] 8点(2010-07-18 09:57:50)
9.個人経営の小さな小学校を舞台にした推理サスペンスもの。
夫、妻、愛人と、登場人物が少ないので、ストーリーが非常に判りやすい。
先の展開が読めてきたあたりから、突然スリラー色が強くなり、ちょっとびっくりしたんだけど、
モノクロ映像が効果的なせいもあるのか、中々変わった作りで面白かった。
キャスティングも、女性二人がどこにもいそうな感じで普通っぽいところがいい。
全体的にはあまりバランスのいい作品とは言えないが、この年代の映画でこの内容なら、
十分良作の部類に入るのではないかと思う。
MAHITOさん [DVD(字幕)] 6点(2011-10-02 20:58:12)
8.ネタバレ 最後のシーン、子供の一言がイイなあ!
KINKINさん [DVD(字幕)] 8点(2012-01-30 16:41:25)
7.ネタバレ 「恐怖の報酬」「情婦マノン」と傑作が多いクルーゾーだが、中でも強烈な“どんでん返し”を味わえるのが今作「悪魔のような女」。俺はこの作品が一番好き。

澱んだ水面が拡がるプールの不気味さ。

男を男の愛人とその妻が共謀して殺してしまうのだから恐ろしい。
「恐怖の報酬」が一種ホモセクシャルな部分があるとすれば、本作はレズビアンの匂いがしてくる。どちらも願い下げだ。
しかし「恐怖の報酬」は野郎共の競争と友情という物語で、ホモの匂いなんて微塵も感じなかった。淀川長治さんに言わせれば「太陽がいっぱい」もホモ的な何かがあるらしい。
俺は願い下げだ。

一方、「悪魔のような女」は男の暴力で妻は心が離れ、皮肉にも男の愛人と心が通う。
本来憎み合う筈の女二人がだ。

さて、そんなウフフン状態の二人だが待ち受ける結末が何とも・・・ネタバレと書いたが、ネタバレするのが嫌になる、忘れてしまいたくなるような怖すぎるラスト。

ヒッチコックはクルーゾーのこの作品に嫉妬したらしく、ホラー映画「シェラ・デ・コブレの幽霊」を手掛けたジョセフ・ステファノの協力を得て「サイコ」を撮ったらしい。

ヒッチコックの一瞬背筋が寒くなる巧みさ、そしてクルーゾーのねっとりとした恐怖を徐々に肌に塗られていくような戦慄。
見比べて見るのも面白い。

シャロン・ストーンには悪いが、ジェレマイア・チェチェックの「悪魔のような女」もポール・バーホーベンの「氷の微笑」も、クルーゾー映画の怖い女性たちを知ってしまうと霞んで見えてしまう。
すかあふえいすさん [DVD(字幕)] 9点(2014-05-14 17:23:27)
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6.ネタバレ 時代とともに、しんどくなっていった映画。サスペンスいっぱいだが、見る前から、ラストを知っているので、興ざめ。
にけさん [映画館(字幕)] 6点(2019-01-21 13:45:06)
5.ネタバレ 本作は、サスペンスではなくホラーとして観るのが一番良い鑑賞法であると思う(私がホラーマニアだからそう言ってる、ということではありません)。まず、世評に「世紀のドンデン返し!」とか言われているのを耳にしてしまうと「ああ、これはサスペンスなんだ」となってしまうので、そこがまず本作を真に楽しむ阻害要因になっているように思う。そして、邦題も実はイケてない。「うん?誰が悪魔なの?」となって、やっぱりサスペンスになってしまうからだ(つーか主人公以外には女なんて1人しか出てこないやんけ→ほぼネタバレやん)。シンプルに『悪魔』というタイトルだったら良かったのにと思う。

映画人生における後悔はいくつも在るが、本作を事前情報を入れた状態で観てしまった、というのは間違い無く最上位に入る。他に上位なのは「サイコをリメイクから先に観たこと」「シックス・センスのオチを先に聞いてしまったこと」とかだろうか。
Yuki2Invyさん [DVD(字幕)] 8点(2020-03-07 03:37:51)
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4.ネタバレ 有名な映画なのでタイトルは知っていましたが内容は全然知らず、でもそのおかげでこの映画の醍醐味を充分に味わうことができました。真相が明らかになった時は、一流マジシャンのパフォーマンスを見た時のような「ダマされる快感」に酔い痴れました。

この映画では、結末のインパクトを高めるために、見る側を騙そうとする「罠」がいくつも仕掛けられています。

まずは、鑑賞者の意識を「2人の女性の完全犯罪は成功するか否か」という視点に向かわせようとします。
汽車でタバコを吸う校長を迷惑がる2人の女性客、風呂に水を入れる音がうるさいと怒り時刻をメモする夫婦、酔っ払いが車に乗り込もうとした時に店員が確認した汚れた荷台、死体をプールに投げ込む直前に点いた部屋の電気等、「これが後でポイントになるんだよね」と思わせるシーンが次々と・・・。でもこれだけ続くとさすがに「トラップか?」と思っちゃいますね。

次は「プールに投げ込んだはずの死体が消えた」ところから、怪奇ホラー系の匂いを漂わせます。
クリーニング屋から届く校長のスーツ、校長に怒られたという少年、集合写真に写る校長らしき影・・・。安っぽい謎解きドラマだと、こんな怪奇現象は「犯行を紛らわせるためのトリック」で片づけられるのですが、本作では、このホラー的な空気が最後に活きてきます。

そしていよいよラスト。バスタブの校長よりも、自分は死んだ妻の表情の方が怖かったです。ショック死する妻、計画が成功し喜ぶ校長と愛人。でもそれは探偵が見抜いて手を打っていた・・・と、意外な真実を次から次へと畳み掛けてきます。


これでこの事件も解決・・・と思ったら、最後の最後、少年がパチンコを「校長夫人にもらった」という謎のシーン。
一瞬、実は夫人は死んでおらず、妻が探偵と結託し、校長と同じ手を使って2人を陥れ、「さらにもうひとつの真実があったのだ!」ということを表しているのか・・・とも思いましたが、校長が妻の脈が止まったのを確認しているので、これは違いますね。

そうなると、少年が見たのはやっぱり死んだはずの校長夫人だったのか・・・? あえて真実を示唆せず、最後にもう一度観客をゾッとさせる怪奇ホラーの余韻を残すことで、作品全体の印象がグッと深まりました。

最初にも書きましたが、この映画、最後の真相を知らずに観ることができてホントにラッキーでした!
ramoさん [CS・衛星(字幕)] 8点(2022-05-24 21:05:08)
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3.ネタバレ スターチャンネルEXに加入して念願の初鑑賞。シモーヌ・シニョレの悪魔ぶりを身構えていたのですが。ヴェラ・クルーゾーのヘナヘナキャラに対して肝の据わった男っぷり・・もとい、女っぷりであるものの悪魔とはとても呼べなく肩透かし。しかし、遺体が消えた時点で、これは・・・確かに悪魔のような女でありました。そこに至る演出が恐ろしく息が止まりそうでした。そしてモネ君の台詞に「死んでないの?いや、死んだでしょう?」激しく混乱したところです。シモーヌ・シニョレ出演以外の知識無く観たのが幸いした傑作です。
The Grey Heronさん [インターネット(字幕)] 8点(2022-09-26 01:32:26)
👍 1
2.ネタバレ 有名な作品だけどほとんど題名だけしか知らず予備知識なしで観ましたが、これがなんと驚愕レベルの大傑作であることに気づかされました。 小規模なブルジョワ家庭の男児だけを預かる全寮制の私立学校(小学校か)。教師は四人しかいなくて女性教師は二人、そのうち一人(ヴェラ・クルーゾー)は実質学校のオーナーで、そのいけ好かない夫が校長だが彼は実業家タイプで教師ではない。もう一人の有能な女教師(シモーヌ・シニョレ)はなんと校長の愛人、つまり妻妾同居というわけです。生徒はともかく他の男性教師や使用人はその関係を知っているという、実に不思議な空間というか学校なんです。横暴極まりない校長は二人の女性を日常的に虐待していて、二人は共謀して校長殺害を計画して実行する。首尾よく彼を溺死させて水死を装うべく学校のプールに沈めますが、自然に発見されるはずの死体はプールの底から消えてしまった… 心臓病を患っていて終始弱気なヴェラ・クルーゾーと、颯爽とした金髪ボブカットで沈着冷静なシモーヌ・シニョレのキャラ造形の対比が見事です。この映画は死体が消えてしまった後半からの展開は、まさに息も尽かさぬという表現がドンピシャリなんです。「これはサスペンス映画のはずだ」と判っているはずなのに、クリーニング屋や集合写真の背景の窓に映る影の件などが続くと「まさかオカルトもの?」と劇中のヴェラ・クルーゾーと同様に観てるこっちまで疑心が湧いてきてしまいます。このストーリーテリングの特徴は、絶対にこれは伏線だと思うようなシークエンスを散りばめているのに、それがみな観客を惑わす地雷になっているところでしょう。こうなると、騙すテクニックに関してはヒッチコックをクルーゾーが凌駕していると考えざるを得ません。 ラストのどんでん返しの展開も、近頃の映画で観られるしつこい説明過多が無くて余韻が強烈です。それにしてもヴェラ・クルーゾーの死にざまは、実際に自分は見たことはないけど、心臓麻痺で死ぬ人はこんな感じなんだろうな、というリアルさでした。そしてラストシーンの子供の言葉、これはホントにゾッとしますね。このテイストはやっぱヒッチコックには無いものなんだよなあ。
S&Sさん [CS・衛星(字幕)] 9点(2023-04-19 22:44:53)
1.ネタバレ 本妻と愛人が同じ学校で勤務しており、その学校の校長がダンナ。そのことは学校関係者・生徒までも知っている公然の秘密。という、とてつもなく居心地の悪い状況。そんななか、本妻と愛人は諸悪の根源であるダンナを始末する。■この状況で本妻・愛人が果たして協力し合えるの? ワタシの状況の理解ってそれで正しいの?という疑問が沸き続ける展開でしたが、最後は、ダンナ殺しは狂言であり、邪魔になった本妻をダンナと愛人が病死させる企てだった、と。■結局、下世話な話であったわけで、理解しやすいところに落ち着いたのですね。■「ワタシは、ホントは悪くない」的な振る舞いをする本妻の方が悪魔的とも思っていたので、ホントは「悪魔のような女たち」なのでしょうか。
なたねさん [DVD(字幕)] 5点(2024-06-16 16:48:04)
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マーク説明
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【点数情報】

Review人数 31人
平均点数 7.81点
000.00%
100.00%
200.00%
300.00%
400.00%
526.45%
6412.90%
739.68%
81238.71%
9929.03%
1013.23%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 8.50点 Review2人
2 ストーリー評価 8.75点 Review4人
3 鑑賞後の後味 8.50点 Review2人
4 音楽評価 8.50点 Review2人
5 感泣評価 10.00点 Review1人

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