映画『大巨獣ガッパ』の口コミ・レビュー

大巨獣ガッパ

[ダイキョジュウガッパ]
1967年上映時間:84分
平均点:4.65 / 10(Review 26人) (点数分布表示)
公開開始日(1967-04-22)
SFアドベンチャーファミリーパニックもの特撮ものモンスター映画
新規登録(2003-10-18)【へちょちょ】さん
タイトル情報更新(2023-07-16)【イニシャルK】さん
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監督野口博志〔監督〕
助監督小沼勝
キャスト川地民夫(男優)週刊誌「プレイメイト」記者 黒崎浩
山本陽子(女優)カメラマン 小柳糸子
小高雄二(男優)生物学者 殿岡大造
和田浩治(男優)町田
藤竜也(男優)ジョージ・井上
山田禅二(男優)かもめ丸船長
杉江弘(男優)新聞記者
長尾敏之助(男優)陸司令
加原武門(男優)長老
雪丘恵介(男優)週刊誌「プレイメイト」社 社長
原作渡辺明(原案)
音楽大森盛太郎
作曲大森盛太郎「がんばれ仔ガッパ」
米山正夫「怪獣ガッパ」
企画児井英生
配給日活
特撮渡辺明(特殊技術)
美術小池一美
編集辻井正則
録音高橋三郎
その他IMAGICA(現像)
あらすじ
記者の黒崎らは社長の命を受けて、テーマパークの生物採集のため、噴火中のキャサリン諸島オベリスク島に上陸。謎の石像を尋ね辿り着くが、地震によって石像は倒れ、その跡には洞窟の入り口が出現した。中へと入っていくと地下には巨大な地底湖があり、巨大な骨やガッパの卵があった。そして、島民の反対を押し切って、孵化したガッパの子を日本へ連れ帰った。やがて、親ガッパが怒りに荒れ狂って日本に襲来。日活の唯一、最初で最後の本格的怪獣映画。
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💬口コミ一覧

26.ネタバレ 日活が唯一残したカルトな特撮怪獣映画がコレ。主演が川地民夫に山本陽子ってのが何とも泣かせる。他にも渡哲也の縮小コピー的な存在だった和田浩治、まだヒゲのない無名時代の藤竜也なんかが出演していて如何にも日活プログラムピクチャーの匂いがプンプンw。オープニングとエンディングを飾る美樹克彦の主題歌も違和感バリバリで或る意味凄まじいインパクト!肝心の主役たるガッパだが、連れ去られたヒナを取り戻すために夫婦で熱海に上陸し陸海空を股にかけて大暴れし、改心した主人公たちがヒナを返すや一緒に帰っていく…「仲良く親子故郷に帰る~ガーーーーッパァ、ガーーーーッパァ、ガーーーーッパァ、ガーーーーッパァ~!!」うーーーむ、1作限りで打ち止めになったのも無理もないw。合掌…6点。
へちょちょさん 6点(2003-10-28 12:38:30)
25.60年代を席巻した単発怪獣映画のひとつ。しかも家族向けに作られた異色作で、見事なまでのB級! ! オープニング早々から演歌調の“ガッパの主題歌?”に強烈な先制パンチ。日活っぽい青春活劇風なノリで進む中、日本人丸出しの珍妙な島民の踊り、たった数日でビル並の大きさに成長する子ガッパ、ゆでダコをくわえながら町を破壊する夫婦ガッパ、親子対面で涙腺が緩む感動のラストシーン等、ガッパの造形はもちろんのこと印象度の高い怪作に仕上がっている。さらに日活初の怪獣映画という事もあり、スタッフ一同笑いをこらえながら、時には笑い転げながら作り上げた様子がヒシヒシと画面から分かるゾ。まぁ、このテの単発怪獣映画が個人的に好きなので、う~ん…6点。
光りやまねこさん 6点(2003-11-03 13:39:12)
24.茹でダコ、茹でダコ、茹でダコ。しかし何で生じゃなくて茹でダコ? しかもこのタコ、ガッパのサイズからすると車より大きいじゃん。誰がどーやって茹でたんでしょうか? それよりも何よりも、一体どこの誰が伊豆(でしたっけ?)上陸時のガッパに「茹で」ダコを咥えさせようと考えたんでしょうか? スタッフの誰かが熱海へ温泉旅行に行った時に食べたタコの味が忘れられず、「伊豆に茹でダコは付きもの」とゆー思い込みで咥えさせてみたんでしょうか? 温かみのある仕上がりと言うよりも、完全に脱力系の作品となってます。とにかく、半端じゃない茹でダコのインパクトに3点献上。
sayzinさん 3点(2004-02-07 14:12:55)
👍 1 😂 1
23.僭越とは存じますが下のsayzinさんの疑問に答えさせてください・・・●タコがでかすぎ:過去、スダール(ウルトラQ)やコング、対バラゴンフランケン(但し海外版)と戦った巨大ダコの例から類推すると日本怪獣界では無理のないサイズかと思われます。●誰が茹でたか:これはガッパです。ガッパが水中で火炎を吐くことによって茹でたとしか考えられません。●なぜ茹でダコを咥えて上陸したか:母ガッパが子ガッパに与えようとして咥えてきたのです。これは大伴先生監修の怪獣図鑑にそのような記述がありましたので定説と思われます。茹でてあるのは消化をよくするためでしょう。・・・というようにあのタコは、母ガッパの子供を想う気持ちを表した重要アイテムなので、間違ってもばかにしたり笑ったりしてはいけません。むしろ泣くべきなのではないかと考える次第です。
皮マンさん [映画館(邦画)] 3点(2004-03-11 15:00:36)
👍 1 😂 1
22.冒頭、タイトルバックで流れる変な主題歌が見てから12年近く経った現在でも耳に残っている。内容は思い切りB級の怪獣映画で、出てる俳優も地味目な人ばかりだ。熱海に上陸したガッパは何故かタコを口にくわえていて笑えるし、子供ガッパの間抜けな造形といい、松竹の「宇宙大怪獣ギララ」と並んでとりあえず怪獣ブームだから作りましたというノリの珍作。
イニシャルKさん [地上波(邦画)] 4点(2005-03-02 15:16:24)
21.ネタバレ ラストでこんなことを言っていた「多少の犠牲は払ったが、大切なことを教わった気がするな」・・・。ガッパ親子を呼び寄せてしまったお前らがそんなこと言えた立場か?ガッパ親子のせいで、家族や家をなくした大勢の被害者のこと忘れてないか?ガーッパ~、ガーッパァ~♪
カズゥー柔術さん [DVD(字幕)] 4点(2005-11-15 22:03:53)
20.ネタバレ メンコを持ってました。私にとって長い間謎の映画だったのですが、ついに見てしまいました。ガッパの顔はまるでニワトリの様。妖怪のカッパを連想させる名前は、造形とは何の関係もありません。特筆すべきは、皆さんもご指摘の主題曲。完全にやられました。この主題曲の破壊力たるや、すさまじいものがあります。ガッパの火炎放射の比ではありません。ズンチャカ、ズンチャ、ズンチャカ、ズンチャ♪と、耳に残り、後遺症に苦しむ旋律です。ときどき、思い出したように「グゥワップゥァア~~アァ」と口ずさんでしまいます。映像が語り尽くしていない部分を、冒頭(歌詞1番)と、エンディング(歌詞2番)に流れる主題歌が、補ってくれています。他にも、チープな火山島、黒塗り現地人風日本人、ハリボテ米軍潜水艦、温泉芸者の登場、企画倒れのプレイメイトランド、羽ばたかない空中飛行、タイトルは大巨獣なのに歌詞は大怪獣、タコをくわえて日本上陸、自衛隊の全力攻撃などなど。つっこみどころ満載なのですが、爆笑しながら見たので、この得点。
ジャッカルの目さん [地上波(邦画)] 7点(2007-12-09 01:58:18)
19.すごいね。酷いね。絶句しちゃうね。東宝のゴジラ、大映のガメラなどの人気に日活が遅れ馳せながら参戦した巨大怪獣モノだが、もうヤケクソにしか見えない作り。グダグダなお話、安いセット、チープな造形……。その他にも皆さん仰るようにツッコミどころ満載。一応、傲慢かつ身勝手な人間や環境破壊に反対するテーマみたいなものはあるんだけど、そんなことを考える前に観ていて辛いです。ただまあ、たしかに違う意味で大笑いは出来たので1点付けときますが、とても1~7までの皆さんのような愛のあるレヴューは書けません。w コレ観ると、なぜゴジラが特別扱いで人気があるのか、ゴジラとガメラだけが平成になっても復活できたのかが分かるなぁ。
TERRAさん [ビデオ(邦画)] 1点(2008-01-31 19:18:28)
18.ネタバレ 怪獣映画ではなく、笑うための映画だと思って見ると、かなり楽しめます。特撮・セットのチャチさ、ストーリーの幼稚さ、日活青春映画路線を引きずってる役者の演技・台詞回し、主題歌の飛びっぷり、どれを取っても突っ込みどころ満載の映画です。東宝のゴジラ、大映のガメラが当たったからといって、日活あまりにも安直に作りすぎ。とにかく、突っ込んで笑い飛ばすという、ダメダメ映画の楽しみ方のツボをこれほど押さえた映画も珍しいでしょう。
nobo7さん [CS・衛星(邦画)] 2点(2009-07-23 02:02:59)
17.【皮マン】さんの解釈は見事だと思う。この映画を愛してる心がひしひしと伝わってきました・・・あら?
3点?(・_・;) 音楽も今となっては脱力系。
うさぎさん [映画館(邦画)] 2点(2009-10-10 22:42:30)
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16.ネタバレ 昭和42年に突然公開された、日活が制作した唯一の特撮怪獣映画です。この年は、松竹も唯一の怪獣映画『宇宙大怪獣ギララ』を公開しています。特撮映画に志が低い両社ですが、特撮のレベルは『ガッパ』の方がはるかに高かったというのが公開時の感想でした。さて40年ぶりに懐かしの『ガッパ』と再会してみて、やっぱ、「何でこんな映画作ったのだろうか?」と首をひねる出来ですね(なんでって、そりゃカネを稼ぎたかったからに決まってますよね)。簡単に言うと、過去の内外の怪獣映画のプロットの寄せ集めということでしょうか。そもそも、怪獣が我が子をとり返しに来ると言うのは『怪獣ゴルゴ』のパクりですし、南海の孤島は東宝、ガキを前面に出すのは大映、というところでしょうか。ガッパの造形は、これ絶対に高尾山の烏天狗をヒントにしてますよ、たぶん…。 特撮自体は、渡辺明という元東宝特撮スタッフが参加してますので、当時としてはそこそこのレベルかなと思います。しかしこの映画を観直して、怪獣映画というのは本編部分の出来や音楽がいかに大事かということを痛感させられましたね。怪獣が存在する設定やディティールにこだわりがないといかんということです。それにしても、ガッパ親子が体面するシーンで親ガッパが涙を流すのですが、古今東西の怪獣映画の中でも涙を流した怪獣・モンスターはガッパだけでしょう。特撮映画史に残る迷シーンです。
S&Sさん [映画館(邦画)] 3点(2010-05-31 23:44:17)
15.ネタバレ 久しぶりに観たんだけど感心した。よく出来ていると思う。少なくとも、同年に松竹が作った「ギララ」よりは数段上だと感じた。プロットは過去の怪獣映画の寄せ集めだけど、子煩悩な夫婦怪獣という設定だけはオリジナルなので全て赦す。その上で、しっかり日活が作った味が出ている。プログラムピクチャーの延長上にある青春映画ノリの怪獣映画である。オープニングとエンディングを飾る主題歌は赤面する破壊力。2回聞かされるので嫌でも耳に残って笑ってしまう。また、ヒロイン山本陽子の可愛いこと。ガッパはいいからずっと山本陽子を映してよ、と思っておりました。ガッパがタコを咥えて(笑)熱海に上陸し、自衛隊の戦闘機を撃ち落とす。その血走った目ににじり寄る乱暴なカットバックに異様な迫力を感じて嬉しくなった。後期の昭和ゴジラやガメラより、見どころがたくさんあると思うので7点です。
アンドレ・タカシさん [地上波(邦画)] 7点(2010-07-01 21:13:11)
👍 2
14.ネタバレ 妻投稿■熱海のシーンで怪獣目線で破壊シーンを撮影しているが、あれはミニチュアの出来や爆破破壊のレベルを考えるとあまりにも勿体ない。ここは人間目線中心にすべきだったと私は思う。熱海は狭い平地に高層ビルが密集しているような場所で、人間から見れば巨大な怪獣が迫っているのに、遮蔽物で妨害されて怪獣の全体像が見えず逃げられず、ただ単純に「怪獣の姿とは反対方向に逃げれば良い」という状況とは全く違う怪獣映画の破壊のシークエンスが出来たと思うのに凄く残念だ。■あとタコのシーンでも笑えたが(そういえば両津のアニメでタコばっか食べている熱海の人間を巨大タコが襲撃するというのがあったなあ。あと函館のイカール星人…(^_^;))、あの直立二足歩行で悪そうな眼をした怪獣が親子愛なんて私は認めない。どう考えてもあれは「オルカ」みたいな知的残虐行為をやらかしそうな不気味顔じゃん!!■あと、羽田空港のシーン。滑走路ってマット敷きだよね(笑)皺が入っているし(^_^;)
はち-ご=さん [インターネット(字幕)] 6点(2010-11-06 18:58:55)
13.ネタバレ ガッパの子は何を食べて毎日50㎝も成長するのか。何も食べないと言っていたけど。気になるのは、あの檻(研究所の施設)からどうやって出したのかということ。巨大化した子ガッパが通れる出口は無いはずである。壁を壊して出せても運ぶのはもっと大変。子ガッパは暴れず、おとなしく従ったようだね。ヘリ2機で子ガッパを輸送するとは自衛隊も捨てたものじゃない。体が帯電しているのによく作業が出来たと思う。それと鳥に帰巣本能はあっても、自分の所在地を遠隔地の仲間に知らせる能力はないだろうと思うけど。羽はあるけど、ほとんど羽ばたかないで飛行するのは凄い。熱線も吐くし、常識を超えた生物だ。
◆母ガッパは茹ダコを加えていたが、子供にやるためだとしても、まだ子供が見つかってもいないのに、気が早すぎるではないか。茹でるのには熱線を利用したのだろうが、戦車をも簡単に溶かしてしまうほどの超高温である。まともに当てたら焦げてしまう。タコに直接当てず、周囲の水を沸騰させたのだな。芸が細かいではないか。意外と繊細なところがあるね。目は怖いけど。飛べるのに熱海に上陸したときは海からだった。きっと大ダコを採っていたんだね。
◆子ガッパのテレパシーを受信して日本にやって来たのに、子ガッパの居場所が分らないのはどうしたことか。羽田に連れて行っても子ガッパの声を拡張機で流させなければ気づかなかった。良くわからないね。音には敏感らしいけど、石油コンビナートを踏みつけて爆発させならが移動しても音や火は全然気にしてないね。
◆オベリスク島の住民はあの結末で良かったのだろうか。3匹のガッパを島で引き取ることになるのだが。しかも火山活動は大層活発である。地震はガッパのせいではなく、火山性地震だろう。危険すぎる。その割に火山灰などはひとつも見当たらないのは不思議だが。それに米潜水艦が助けた島民は少年だけ?他の人どうなったの。
◆「ここは一度見たことがある。プレイメイトランドの模型にそっくりだ」という発言があったけど、単なる偶然?何故そっくりなの。
◆プレイメイト社だけど、将来はないな。国民が真実を知ったら非難の嵐でしょう。税関を無視して未知の生物を持ち込んでいるし。記事を発表したとき問題にならなかったのが不思議。でも社長は改めて親子の愛を知ったので、得るものがあった?
よしのぶさん [地上波(邦画)] 3点(2011-02-10 06:44:20)
12.東宝のゴジラ、大映のガメラシリーズに対抗し、日活が放った唯一の怪獣映画。
ストーリーはちょっと「モスラ」に似ており、怪獣のデザインや動きは正直良くない。
でもガッパは何となく愛嬌があるし、人情劇みたいなシーンの演出には思わず吹いてしまった。
テーマ曲はいかにも日活っぽい。全体的に映画の出来は良くないけど、個人的に好き。
MAHITOさん [地上波(邦画)] 3点(2011-07-23 05:51:52)
11.ネタバレ これは想像です。製作スタッフのほとんどは、裕次郎や旭に憧れて日活に入社した世代だ。しかし、時代は怪獣ブーム。社長は、他社に負けじと、怪獣映画を作ることを決めた。カイジュウ?戸惑う青春映画が命の面々。しかし、いつかは裕次郎と映画を作ることを心に刻み、社長命令に従うことに。さっそく怪獣映画を何本も見て、オリジナルの怪獣を作ってはみたものの、思い入れやこだわりが無ければ、知識も詰め込みで、出来上がったのはあんな中途半端な変な造形物。そして、この社長の一言が、もやもやしたスタッフの不満に火をつけた。「かっぱみたいやなぁ」。まず題名担当が切れた。かっぱで何が悪い!。怪獣の名前は最後に「ラ」をつけるのが決りなのに、それを無視して「ガッパ」にしてしまった。次に音楽担当が切れた。もう、美樹克彦だ!?そして、その他のスタッフも、この反乱を黙認するという無言の抵抗をしたのだった。かくして、何となく投げやりで中途半端だけど所々妙に力の入った作品がここに完成した。
パセリセージさん [DVD(邦画)] 6点(2012-04-06 23:27:26)
10.ネタバレ 当時の特撮怪獣映画としてはそれなりというしかない。特に前半の南洋の場面はかったるいので、以前見た時には洞窟探検の前あたりで寝てしまったこともある。それでも改めて全編を見れば、中盤で米潜水艦の近くの海面から親ガッパが飛び立つ場面はなかなか迫力があるとは思える。熱海に上陸した場面では、建物が倒壊して出た塵埃のために、せっかくのタコがほこりまみれになるのではないかと少し心配だった。

ところで、この映画の何年か前に公開されたイギリスの「怪獣ゴルゴ」が親一人子一人の親子怪獣だったのに対し、それを受けた?この映画ではさらに設定を強化して両親+子一人の家族怪獣にしてあり、そのためにドラマ部分でも“家族”をテーマにしなければならないよう運命づけられたともいえる。劇中ではヒロインと社長の娘が子ガッパの心情に共感し、周囲を動かして親子を故郷へ返していたが、またこの2人がそれぞれ核になって人間世界にも2つの家族(踊りの先生を含む)を誕生させたのだろうと想像される。現代ではキャリア志向の女性を家庭に押し戻そうとするかのようなお話を作るなど考えられないが、一方では立身出世を第一義とする男の論理にも再考を促しているようであり、この時代に理想として提案された家族のあり方を改めて現代に示すこともまた有意義ではないかと思われた(誰も見なければ無意味だが)。

一方、この映画で最も感動的なのは何といってもヒロイン役の山本陽子さんであり、撮影時点で24歳くらいかと思うが(設定は22歳)、とにかく可愛いらしいので心なごむものがある。全体としてはすらりとした体型でも、あごの下の肉が少し余って見えるのが何ともいえず愛らしい。ラストでは、相手役の男がヒロインを追いかけて二人が寄り添うなどという場面もあってまことに微笑ましく、ちゃんとした万人向けの娯楽映画になっているのが何より嬉しい。この点はネタ元になったイギリス映画と一線を画すところであり、わが国怪獣映画の美点がこの単発映画にも確実に受け継がれていると感じられた。
かっぱ堰さん [DVD(邦画)] 6点(2014-01-06 23:46:28)
👍 2
9.ネタバレ 公開当時は怪獣ブームが巻き起こっていた時代なので、おそらくは大手映画会社がブームに乗って更に一発当てようとした野心的な作品なのでしょう。フィルムを使った丁寧な撮影と見事に作りこんだ精密なミニチュアの数々(孤島・山岳・民家・自衛隊の戦闘機etc)を見る限り怪獣映画作りに真剣に取り組んだ姿勢が感じられます。だがしかし惜しむらくは、怪獣映画のノウハウとセオリーの熟練者がいなかったらしいところ。ストーリーは常道のあれです、【文明人が未開地の怪獣をさらって連れ帰って一儲けしようとしたら、保護者怪獣が救助に来襲する】というやつ。怪獣を親子に設定することで情愛も表現してますが、ウルトラマンと同サイズの主役怪獣の動きがチョコマカ・ウロチョロと忙しなく重量感無し。さらに感情表現を人間と同じようなジェスチュアでやらかしてしまってるので、子供をさらわれたモンスターの怒りというより吉本喜劇の人情コントになってます。怪獣の名前は子供の期待を無視したおっさん的センスだし、顔は商店街とかどこかそこらへんで会った事があるオジサンオバサンみたいなデザインだし。エンディングテーマに至ってはもう、この会社の得意分野である『流れモンにゃ女はいらねぇぜ』的なアウトローヒーローと同じフォーマットで作った乗り乗りの【昭和歌謡曲】なんぞ流されちまってもう、笑って笑って腹抱えて笑って、のた打ち回って笑い過ぎて涙が止まりませんでしたわよ(笑)。でも貶すどころか得点通りの佳作とおもいます。なぜかというと慣れない分野に果敢に挑んで作った情熱が熱く熱く感じられるから(わたしゃ不器用な人間の努力が大好きなんですってば・笑)。それともう1つ、50年も前のこの作品は、CG頼みで都市破壊と滑稽アクションにばかり比重を置きっぱなしの現代のモンスターパニックやアクション映画の製作者のテキストに最適と思ったからです。映画作りに必要なものをつくづく実感させられた、我が国の佳作!と、勝手に思ってます。うーん楽しかったぜぇ!(笑)。
役者の魂さん [CS・衛星(邦画)] 10点(2015-08-19 18:16:36)
👍 1
8.どうにも内容がないというか、パニックへの危機感もなければ怪獣そのものに対する愛情もないというか・・・テレビ番組だったら、30分以内でまとめられるような内容ではないのか。
Oliasさん [CS・衛星(邦画)] 2点(2015-08-28 02:25:55)
7.ネタバレ 連れ去られた子供怪獣を追ってやってくる両親怪獣。ジュラシックパークの第2作は本作を手本にしたのでしょうか。それはさておき、わたしゃ子どもの頃からどうもこの作品が苦手で、じゃあ観なけりゃいいんだけど、妙にテレビ放送の機会が多くって。今回、幼稚園の息子に見せたらどういう反応するんだろう、という理由(だけ)で久しぶりに観ましたが、うん、キツイものはやっぱりキツイ。息子の方はというと、どんな餌をやっても受け付けない仔ガッパの姿を見て、「キューリだったら食べるんちゃう?」と意外にマトモな意見を述べていたので、それなりに楽しんでいたのかも。私が昔から苦手だったのはどの部分かというと、全部と言えばそりゃ全部なんですけれど、やっぱりあのラスト、ですねえ。怪獣のくせに、親のもとへ小走りで駆け寄る仔ガッパ。怪獣のくせに涙を流し再会を喜ぶ、目のやり場に困る愁嘆場。もう彼らは自分たちが怪獣であることを忘れ、人間と化してしまっています。その舞台となっているのも飛行場、らしいのですが、地面に滑走路なのか何なのかが申し訳程度に描かれただけ(トミカのタウンマップじゃあるまいし)、こんな何もないところに怪獣が立ってたってスケール感の欠片もなく、ますます人間臭い立ち姿。そんでもって、家族無事そろいました、さよなら~、って飛び立ってしまい、そんなもん見せられてもなあ、と。この余りにヌル過ぎるラスト、ヌル過ぎるが故に忘れえぬヒトコマであることは間違いないわい、と改めて確認した次第。
鱗歌さん [CS・衛星(邦画)] 4点(2015-09-23 21:54:27)
👍 1
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【点数情報】

Review人数 26人
平均点数 4.65点
000.00%
113.85%
2311.54%
3519.23%
4415.38%
527.69%
6726.92%
7311.54%
800.00%
900.00%
1013.85%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 5.50点 Review2人
2 ストーリー評価 3.33点 Review3人
3 鑑賞後の後味 4.66点 Review3人
4 音楽評価 4.25点 Review4人
5 感泣評価 5.00点 Review2人

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