映画『さらば愛しき女よ』の口コミ・レビュー

さらば愛しき女よ

[サラバイトシキヒトヨ]
Farewell, My Lovely
1975年上映時間:95分
平均点:6.89 / 10(Review 28人) (点数分布表示)
公開開始日(1976-06-12)
ドラマサスペンスミステリーハードボイルド小説の映画化
新規登録(2003-10-18)【へちょちょ】さん
タイトル情報更新(2021-05-16)【イニシャルK】さん
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監督ディック・リチャーズ
キャストロバート・ミッチャム(男優)探偵フィリップ・マーロウ
シャーロット・ランプリング(女優)グレイル夫人
ジョン・アイアランド〔男優・1914年生〕(男優)ナルティー刑事部長
シルヴィア・マイルズ(女優)ジェシー・フロリアン
ハリー・ディーン・スタントン(男優)刑事ロルフ
ジョー・スピネル(男優)ニック
シルヴェスター・スタローン(男優)ジョニー
アンソニー・ザーブ(男優)ブルネット
エドラ・ゲイル(女優)歌手
浦野光探偵フィリップ・マーロウ(日本語吹き替え版【TBS】)
田島令子グレイル夫人(日本語吹き替え版【TBS】)
原作レイモンド・チャンドラー
音楽デヴィッド・シャイア
撮影ジョン・A・アロンゾ
製作ジェリー・ブラッカイマー
製作総指揮エリオット・カストナー
美術ディーン・タヴォウラリス(プロダクション・デザイン)
アンジェロ・P・グレアム(ノン・クレジット)
ウェイン・フィッツジェラルド(タイトル・デザイン)
編集ジョエル・コックス〔編集〕
録音リチャード・ポートマン
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💬口コミ一覧

28.ロバート・ミッチャムのフィリップ・マーローは、原作のイメージからだといささかクタビレ過ぎかも。ただ、だからこそこの、メロウでハードボイルドな世界にぴったり溶け込んでいるんスよね。ディマジオの連続安打記録更新だけを楽しみにしつつ、醜悪な社会の闇(=病み)へと踏み込んでいく探偵マーロー。『三つ数えろ』のボギー以上に、その「諦観」をにじませたミッチャムの存在感に魅せられました。そして、シャーロット・ランプリング! この美しき”ビッチ”な悪女役こそ、彼女のキャリアのなかでも最も輝いたものじゃないでしょうか。どうも忘れ去られた映画のようだけど、1970年代に作られた探偵映画としちゃあ、『チャイナタウン』に優るとも劣らない名作だと、小生信じとります。あのシルベスター・スタローンも、頭の悪そうなツラしてチラッと出演しているしね!
やましんの巻さん 9点(2003-12-05 18:09:32)
👍 2
27.バレバレのネタが見てすぐ転がってるけど、そこがいいんだなこの映画は。聞き取りにくい声でいつも眠そうな目のロバート・ミッチャムは美女を前にするとちょっとだけ目が開くんだよね。
mimiさん 8点(2004-01-26 23:43:19)
👍 1
26.「僕は、正しいことを発見できた場合は、正義の味方です。それが分からないときは、負け犬の味方になります。」(ロス・マクドナルド)
  追記:この頃、私は、何が正しいことなのか、皆目分からなくなってしまいましたよ。
なるせたろうさん 10点(2004-02-16 21:33:54)
25.先日のBS2の放送でようやく観る事ができました。フィリップ・マーロウって、原作では「一人称」なもんで、マーロウ自身の風貌のイメージが掴みにくいんですよね。いやあ、まさかこんなタレ目のオヤジだったとは。いやでもロバート・ミッチャム、これはこれでよいかもしれない。観ててちょっと気になったのが、マーロウの心の声を、独白としてナレーション風に入れちゃってる事。このせいで、なんだかマーロウがやたら饒舌なオジサンに感じられちゃう。でも酔いどれのごとき表情のR・ミッチャムなら、むしろ違和感がナイ! と言う訳で、本作が原作の雰囲気に忠実かというと、ちょっと疑問にも思えるのですが、決してそれば悪いものではなく、逆に言えば、原作と映画がそれぞれに楽しめる、とも申せましょう。原作との違いと言えば、そうそう、アムサーって女性だったのか~! いや、そんな事はどうでもよくて。映画化にあたっては、単純化するところは単純化し、盛り上げるところは原作以上に盛り上げ(特に後半、思い切ったアレンジですな)、それでいて、原作のセリフをしっかり映画の中にちりばめてみたりするサービスもあってニヤリ。「アン・リアードン」という重要キャラをばっさり切って、「トミー・レイ」なる人物のエピソードを軸のひとつに設定することで、よりハードボイルド色が強められています。上手いです。長い映画ではありませんが見ごたえありますね。あと、脇役出演のスタローン若き日の姿も要チェック。
鱗歌さん 8点(2004-08-28 00:34:44)
👍 2
24.いい。渋い。味がある。街のネオン、切ない音色、小気味好い台詞、気怠い私立探偵。雰囲気じゃない、引き込まれる物語と鮮やかな真相。いい、ホントに。俺もこんな風に歳をとろう。いつも冷静に、余裕たっぷりに、だけど正念場では抜群の判断力を発揮して。洒落た映画だ。夜中に一人でこの映画を観る俺も洒落ているだろう。途中で挫折した原作も読み返してみるか。
紅蓮天国さん 8点(2004-09-01 03:39:09)
23.今回初めて鑑賞。
若かりし頃、読んだハードボイルド探偵小説。
気だるい雰囲気、フィリップ・モローのイメージ等GOOD。
また刑事役にスパルタカスの剣闘士役のジョン・アイアランドが懐かしく、チンピラ役に
ロッキーの若きスタローン。楽しい発見がありました。
ご自由さんさん 7点(2004-09-06 17:27:19)
22.おお~スタローンが出てる~・・・、すぐ消えましたけど。中身は渋い、渋すぎる!これぞハードボイルドっていう雰囲気を醸し出してます。ロバート・ミッチャムの見た目はボ~ッっとしてるけど中身はすご~いお人なのだ。たまにナレーションが入ってて感情がより表されて・・・・うんよかった。
M・R・サイケデリコンさん 8点(2004-09-08 12:57:32)
21.ごめんなさい、ごめんなさい(><)、正直な感想なんです・・1時間30分ばかしの時間が苦痛でゝしょうがなかったので・・・すみません(涙)。
ジマイマさん 3点(2005-02-16 15:45:30)
20.フィリップ・マーロウものを一度も読んだことがない私にはしんどい映画でした。フィリップ・マーロウが何者で、どんな人なのかもわからないし、マーロウの周囲の登場人物のこともよくわからない。でも、映画の中では、そのような情報が一切説明されません。アメリカ人にとっては、誰でも知ってるから説明不要なことなのでしょうか。あまりにも不親切です。だから映画の中に入り込めず、全然楽しめませんでした。また、黒人が殺されてもろくろく警察が捜査もしてくれないのにびっくり。そんな時代もあったんですね。あと、マーロウの周囲でたくさん殺人が起きているのに、なかなかマーロウが警察に引っ張られないのが不思議でした。
チョコレクターさん 5点(2005-02-18 21:31:11)
19.この何とも言えない倦怠感!イイっす!チャンドラーの魅力ってあの文体にあると思うので【鱗歌】さんご指摘のナレーションも雰囲気作りに一役買っていたように思います。ちょっとズルしてる気がしなくもないですけど。そしてああ、大鹿マロイ。悲しい結末なのに彼のキャラは何故か私たちを優しい気持ちにさせてくれます。ストーリーは端折ってアレンジしてなのでちょっと唐突と言うか、原作を知らない方には入り込めない部分があるかもしれません。なので評価の別れ目は雰囲気に浸れるか浸れないかって所かな?私は思いっきり浸りました。それにしてもハリー・ディーン・スタントンは全然わからなかったなぁ。
黒猫クロマティさん 8点(2005-03-11 12:24:55)
👍 1
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18.ネタバレ ディマジオは若くしてスターで子供の喝采を浴びる一方、マーロウは年老いてトミーの子供には恨まれるかもしれない・・・暗い事務所で一人黙って佇むマーロウの横顔はどこか疲れている。生きていくことのやるせなさを感じさせ、観ているこっちもせつなくなる。事件は解決してもいつものことながらほろ苦い、自分が全力を尽くしても何も変わらない世の中、少ない楽しみだったディマジオの連続ヒット記録も途絶えてしまう。それでも「お前はタフだ」と言い聞かせるようにマーロウは静かに去っていく・・・
レビューを読んでもらえば解るかもしれないですが、完全に映画の世界に浸りきってました。ミッチャムのマーロウは、タフさはあまり感じさせないが、ボギーやグールドのマーロウよりも疲れているせいか哀愁を感じさせ、それがとても魅力的で惹きこまれます。
それとシャーロット・ランプリングは、低音な声、雰囲気ともにローレン・バコールに似てますね。
ペリエさん [DVD(字幕)] 10点(2005-05-07 16:59:50)
👍 1
17.テレビ「吹き替え」でもぜんぜん飽きることなく、シブイ空気を満喫できました。
日本語吹き替えの方の声がかなりナイスでした。
レンジさん [地上波(吹替)] 7点(2006-06-22 15:29:34)
16.何度観ても「うん、うん」と頷いてしまうような映画です。原作ファンとして、文句の付け所が一番少ないマーロウ物と言って良いでしょう。まあ、本来ゲーリー・クーパーをイメージして作られたフィリップ・マーロウというキャラに、ミッチャムは少々どん臭い感じが否めない、という泣き所はあります。しかし、この後もう一本『大いなる眠り』をミッチャムで撮ったわけですから、本国でも概ね好評を持って迎えられたんでしょう。原作は元々短編を長編に引き伸ばした話なので、途中で少々無駄な部分も感じるのですが、この脚本は大筋を変えずに綺麗にまとまっていて破綻を感じません。鮮やかな色を出すためにわざわざフジカラーフィルムを使って撮影した夜のネオン街も、退廃的な雰囲気を醸し出すのに一役買っていて良い感じ。原作の乾いたセンチメンタルを、もう少しだけウェットにしたような、すばらしいハードボイルド映画だと思います。また、若き日の端役の頃のスタローンが見られるのは、嬉しいオマケと言ったところでしょうか。www
TERRAさん [ビデオ(吹替)] 8点(2007-06-18 07:25:38)
👍 1
15.ネタバレ ロバート・ミッチャムがマーロウと違うのは目だな。あんなにたれ目ではない。私は本物のマーロウを見ていないが、と言うか、実物はいないから、つまり、小説を読んだ印象との比較という表現が正しいのか。とにかく、目は違っている。強いて言えば、お腹と体つきも違う。歳もかな。それに比べると、シャーロット・ランブリングはそっくりだ。もっとも、当然ベルマも見ていない。本題に戻ろう。原作との違いはあるものの、これは渋い名作の一つと言えるだろう。唐突な印象のあるオープニングからの展開も、主人公の記憶をたどるという手法がじわじわと後に生きてくる。廃退した都市で起きた事件とそれに関わる人間を、静かに距離を置きながらたどっていくうちに、見るものは、閉塞感しかない何ともやりきれない状況と一時現実を忘れさせてくれるスター選手の活躍に熱中する主人公達の台詞などに、今の自分を重ねることができるようになる。ディマジオのエピソード挿入は成功している。努力が報われない警官のやるせない表現なんかも原作を上回っている。もう映画館で観てから30年以上も経つのに、印象が色あせない。むしろ、主人公の年齢に近づくにつれ、あのけだるさと心地よい疲れが理解できてくる。名作である。邦題も最高だ。でも、やっぱりマーロウはあんなにたれ目ではない。
パセリセージさん [映画館(字幕)] 10点(2008-04-05 23:12:29)
😂 1
14.ネタバレ ナレーションの異様な多さに辟易しました。せっかく寡黙で達観した主人公の人格を作っているはずなのに、これでは意味がないのでは?あと、無意味なほどたくさんの死体が登場する内容なのですから、それを無理なく支えるほどの作品世界を構成してくれないと、自然に心に入っては来ないですね。原作を単純になぞっただけのように見えてしまいます。
Oliasさん [CS・衛星(字幕)] 5点(2009-02-14 00:36:07)
13.ネタバレ 目の前に死体が転がっていようが警察に尋問されようが常に落ち着き払って対応すれば誰でもマーロウになれるんじゃないだろうか。その落ち着きぶりに無理さえなければ。いや、ボギーの落ち着きぶりはけっこう無理があったような気がするけどそれでもマーロウだったんだから、無理の無い落ち着きを見せるミッチャムはさらにマーロウだといえる。加えて、原作には落ち着き払ったうえにキザな心情の語りが入る、そこにハードボイルドの源があるのだが、ナレーションを使うことでそこんところをうまく補足している。だから原作ファンには至って好感度が高いように思う。チャンドラーの作ったハードボイルド臭は確かに再現されているから。それだけでもじゅうぶん面白い映画ではあるんだけど、チャンドラーを知らない人にとってどうなんだろう。知らなくたってシャーロット・ランプリングのファムファタールぶり、はたまた相反する男の純情物語をからませたドラマは回想で語られることによってより哀愁を漂わせていて実にいいと思う。思うんだけど、やっぱりこの映画の良さってチャンドラーの醸す雰囲気を壊さなかったってところが一番なんじゃないかな。とか思ったり。
R&Aさん [CS・衛星(字幕)] 6点(2009-04-13 17:01:54)
12.私立探偵フィリップ・マーロウの1エピソード。
本作のマーロウ演ずる役者さんはロバート・ミッチャム。やっぱり渋くてカッコいい。
お話はオーソドックスな流れで、オチは早い段階からわかってしまった。
演出は昔のテレビ映画といった感じで、落ち着いて鑑賞はできるけど、
全般的にやはり地味といった感は否めず。結局はミッチャムが一番見所の作品だった。
MAHITOさん [地上波(吹替)] 3点(2011-08-06 08:37:09)
11.ネタバレ 原作ファンですが十分納得いく映画になってました。ロバート・ミッチャムは私的にはイマイチでしたが、その他の配役は素晴らしく、特にシャーロット・ランプリングの妖艶さ!マロイ役の人も、撃たれたのに、まだ女を信じているという愚直さが出てて良かった。
すらりんさん [地上波(字幕)] 6点(2014-02-01 18:30:59)
10.ネタバレ フィルム・ノワールでカラーであること、に皆さん触れておられないのだが、この映画のノワールなカラーはなんとも素晴らしい。モノクロで撮るべきかという選択肢もきっとあったに違いない(ヴェンダースの『ハメット』のように)が、カラーならモノクロ寄りのものにしよう(これもヴェンダースの『ハメット』のように)となったのではないだろうか。「ヴェルマ」のところに依頼者と同行するもののそれが罠であり銃撃戦となるシーンは取り分け鮮烈だ。探偵以外は全部死ぬラストには、なんだか急にアメリカを感じてしまう、なぜだろう。
ひと3さん [ビデオ(字幕)] 8点(2015-11-07 12:17:03)
9.けだるく物憂げな音楽で始まるオープニングロール、締めもそんな感じのメロディで終わります。ハードボイルドタッチはクールですが、早くから「愛しき女」の正体が割れてしまうような深みのないミステリーではけだるさしか残りません。
ProPaceさん [CS・衛星(字幕)] 5点(2016-04-22 21:42:33)
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マーク説明
★《新規》★:2日以内に新規投稿
《新規》:7日以内に新規投稿
★《更新》★:2日以内に更新
《更新》:7日以内に更新

【点数情報】

Review人数 28人
平均点数 6.89点
000.00%
100.00%
200.00%
327.14%
400.00%
5517.86%
6310.71%
7725.00%
8725.00%
913.57%
10310.71%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 7.50点 Review2人
2 ストーリー評価 6.33点 Review3人
3 鑑賞後の後味 6.66点 Review3人
4 音楽評価 6.00点 Review2人
5 感泣評価 2.00点 Review1人

【アカデミー賞 情報】

1975年 48回
助演女優賞シルヴィア・マイルズ候補(ノミネート) 

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