映画『A』の口コミ・レビュー(2ページ目)

[エー]
(「A」)
1998年上映時間:135分
平均点:7.50 / 10(Review 26人) (点数分布表示)
公開開始日(1998-05-09)
ドキュメンタリーシリーズもの
新規登録(2003-11-12)【すぺるま】さん
タイトル情報更新(2021-03-08)【イニシャルK】さん
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監督森達也
音楽朴保
主題歌朴保「峠」
挿入曲朴保「グッドナイト・ベイビー」
撮影森達也
安岡卓治
製作安岡卓治
編集森達也
安岡卓治
あらすじ
オウム真理教の広報部副部長である荒木浩氏(A)を追ったドキュメンタリー。ワイドショーや新聞などで報道されていた「オウム」をフリージャーナリストという立場で照らしている。オウムを肯定するわけではなく、その他のメディアができなかった『中立』という立場を最後まで貫いている。
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6.ネタバレ オウムの人たちはここで見る限りは、禁欲的で向上心から修行に励む誠実な善人にも見える。
その善人が史上まれに見る凶悪な犯罪で戦慄させたカルト集団の信徒だという事実。
一連の犯行が明らかにされていっても、それはグルへの信仰心が問われる試練としか受け止めていない信者に鳥肌が立つ。
そこに、理不尽にも命を絶たれた被害者たちへの懺悔や贖罪の情は見られない。
麻原が以前主張していたのと同じように、いまだに社会から弾圧され警察やマスコミの捏造で信仰の自由を侵されようとする被害者なのだろう。
会見で見せた麻原長女の不遜な態度には女暴君の臭いさえ感じて呆気にとられるほど。
教団に留まっている信徒に凶悪犯罪を犯した集団という自覚が全然感じられないことに呆れるし、根っこが変わらないならまた同じ凶行が起こっても不思議はないと空恐ろしくなる。
殺人をポアによる救済と正当化していなければ、あんな風に教団に留まれるはずがないとも思える。

オウムに関するマスコミの取材や警察のやり方にも問題はある。
特に警察のチンピラが因縁つけるがごとき逮捕劇はコントのよう。
警察官は傷めてもいない足を大げさに痛がってたし、倒された信者もいつまでも起き上がれないような怪我には見えず、双方被害者アピールで勝ちを競っているかのよう。
警察にも呆れたが、だからといって、被害者のことを考えるとオウム信者にはまったく同情できない。
そのことでオウムの罪が相殺されるわけでもない。
警察やマスコミの不当な一面をクローズアップして、それまでの捜査や報道が全て偏っていたとの印象操作にも感じる。

これまでのオウム関連の報道では知りえなかった教団内部に入り込んで取材している点では貴重なドキュメンタリー。
できるなら今度は視点を変えて、教団の犯行を全面自供し被害者を毎日悼んでいるという林郁夫を取材したドキュメンタリーが見たい。
どうやって麻原の強烈な呪縛から解き放たれたかを知りたい。
飛鳥さん [DVD(邦画)] 6点(2014-08-18 23:31:09)
👍 1
5.ネタバレ 松本智津夫が逮捕された後、教団の広報責任者として活動する荒木浩に密着取材したドキュメンタリフィルムです。タイトル「A」は荒木のAであり、オウム(Aum)のAであり、麻原のAでしょうか?荒木浩。そういえばいました。この四半世紀まったく忘れてました。登場するオウム信者で顔を知っているのは、この荒木浩ともう一人の眼鏡のおばちゃんくらいでした。マスコミの対応に追われる荒木の様子や、幹部の犯罪が明らかになる中でも、修行を続ける信者達の様子などを、編者による説明を一切加えずに、散漫につなげた感じで、世間を席巻した劇場型犯罪をテーマにした割りには、極めて地味目な作品。緊張感はないものの、懐かしさから、さほど飽きることなく見続けることができました。俄然面白かったのは、「転び公妨」の一連の映像です。私服の警察官が、オウム信者に口論を仕掛けて、信者が無理矢理振り切ろうとすると、体を当てつつ転んで、怪我したふりをして、公務執行妨害で逮捕するという手法です。ネイマールかよと。どれだけタイムリーに時代先取りしてるんだって話ですよ。信者の方も転んで頭打ったふりをしていて、エムバペかよと。あとは、マスコミ同士が揉めたりするところが少し面白かったのと、絵に描いたような地域住民ってのが、実在するもんなんだなぁというのと。全体的には、期待の割には、かなり薄めな仕上がりという印象です。あと、当時はあまり気にしませんでしたが、改めて思ったのは、仏教の教えに従い修行している割には、仏教にある凜とした清潔感がまったくなくて、貧相で不潔な印象が強いことです。宗教空間が持つ崇高な雰囲気や威厳のようなものには、無頓着だったんだなと。
camusonさん [DVD(字幕)] 5点(2023-02-19 16:06:29)
4.ネタバレ このドキュメンタリーは、サリン事件当時のオウム内の状況と信者たち、それを取り巻くマスコミや警察、地域住民が映像に収められている。この映像に映っている信者たちは誠実な若者であり、きちんとした信念の下信仰に励んでいる、意外とまともな人たちだ。対して警察は、因縁をつけ茶番を演じ、無実のオウム信者を公務執行妨害として逮捕する悪人、マスコミは、取材の件で口汚く言い争うチンピラのように映っている。
そして、重要な点として、この作品はマスコミによるオウムの偏向報道というものの上に成り立っている。

当時幼少だった僕はそのマスコミの偏向報道をよく知らないし、オウムについて知っていることといえば、サリン事件を起こした麻原彰晃率いるカルト教団ということだけだ。その程度の知識でもあったから、まだあまり問題ないかもしれない。

問題は今後現れるであろう当時の状況を全く知らない人間が、オウムを知る術としてこのドキュメンタリーを観たときだ。

人間には良い面と悪い面の両面がある。オウム信者も、警察も、マスコミも、人間だからその両面がある。

しかし、このドキュメンタリーはその片面を編集という手段で削り、それぞれを善人と悪人に仕立て上げてしまっている。当時の状況を全く知らない人間がこの作品を観たら、誤解するのではと危惧してしまう。そこにこの作品の「ドキュメンタリーとしての未完成さ」を感じる。
映像に映る誠実なオウム信者も事実である。しかし、 あの サリン事件を起こしたオウムだ。このドキュメンタリーに登場するオウム信者は不自然なほどまともなのだ。

監督である森達也は、当時はオウムに関することでないと金にならなかった、と語っている。
実際はオウムのことはどうでもよく、オウムを通してマスコミや警察の批判を行いたかっただけではないだろうか。


eurekaさん [DVD(邦画)] 5点(2011-12-11 17:51:55)
👍 1
3.華氏911を観て、なんとなく他のドキュメンタリーを観たくなった。んで興味をもったのがこの作品。しかし、いまいちそれぞれのシーンでの状況がよくわからん。ナレーターがいればよかったのに。
ガッツさん 5点(2004-09-06 05:02:10)
2.荒木さんの「人間社会から出家したはずなのに、この一年が一番人間社会に直面していたような気がする。」という一言に、ほぉと思いました。女性記者とのやりとりや、警察官とのやりとりは観てるときは腹が立ちましたが、おもしろかったです。映画とドキュメンタリーは別モノだと思うので、この点数を付けさせてもらいました。
kanekoさん [DVD(邦画)] 4点(2007-09-28 08:14:26)
1.ほんとうにばからしいと思うのは、いま、”オウム”を追っかける、話題にする、若きジャーナリストというか一般、の安易なメンタリティーである。(というか、オウムに思想を?超越を?みつけようとするバカ)麻原への一番の”興味”は彼の”人心把握術”以外のなにものでもないのに。簡単にいいかたをかえると、”三浦和義”と同様である。というか、することがないので、あまりにもスキャンダラスなオウムの事件をちょっと考えて、書いたり、発言したりするだけで、すーぐにさっぱりと”あーそういえばそんなこともありましたね”と忘却のかなたへ!ようするに、どうでも良いのである。事件の”当事者以外”はね!
それこそ、麻原の”おもうつぼ”だ!!!(というか、製作者の真の目的である、”お金”にめくじらたてる、俺もバカだが)”世間”が自分のことをとりあげてくれるたびに、話題にしてくれるたびに、”麻原”はほくそ笑んでいる。
 一番クソおもしろくないのは、こんな”クソ作品”を批評してる俺より、これを造った監督のほうが数兆倍価値があると信じる、俺のこころ。
  



男ザンパノさん [DVD(邦画)] 0点(2007-07-28 00:03:36)
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マーク説明
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《更新》:7日以内に更新

【点数情報】

Review人数 26人
平均点数 7.50点
013.85%
100.00%
200.00%
300.00%
413.85%
5311.54%
613.85%
7311.54%
8726.92%
9726.92%
10311.54%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 Review0人
2 ストーリー評価 7.00点 Review1人
3 鑑賞後の後味 Review0人
4 音楽評価 Review0人
5 感泣評価 Review0人

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