映画『ヘヴン』の口コミ・レビュー

ヘヴン

[ヘブン]
Heaven
2002年上映時間:97分
平均点:6.75 / 10(Review 36人) (点数分布表示)
公開開始日(2003-03-08)
ドラマラブストーリー犯罪もの
新規登録(2003-11-20)【ドラえもん】さん
タイトル情報更新(2010-12-22)【Olias】さん
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監督トム・ティクヴァ
キャストケイト・ブランシェット(女優)フィリッパ
ジョヴァンニ・リビシ(男優)フィリッポ
レモ・ジローネ(男優)フィリッポの父
ステファニア・ロッカ(女優)レジーナ
脚本クシシュトフ・キエシロフスキー
撮影フランク・グリーベ
製作ステファン・アルント
ウィリアム・ホーバーグ
製作総指揮アンソニー・ミンゲラ
ハーヴェイ・ワインスタイン
シドニー・ポラック
配給アスミック・エース
美術ウリ・ハニッシュ(プロダクション・デザイン)
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💬口コミ一覧

36.ネタバレ 「美しい」・・・観終わった後に出てきた言葉はこの一言につきました。逃亡なんて自虐的な事本当なら推奨できないのに、手違いとは言え無関係の4人を死なせてしまってるのに、既に標的の始末も終えて思いは遂げてるのに、終わりは見えてるけどどうか少しでも長く逃げて・・・と願わずにはいられい。こんなにセリフが少なくて静かな映画、普通なら倍速くらいで見ちゃうけど、この『ヘヴン』は、過ぎていく時間がもったいなくて1秒1秒を一緒に感じていたくて、硬直状態で画面を見つめてた。頭を丸めて双子のようにそっくりになった二人の透き通るような白い肌は純粋さと運命の残酷さを浮き彫りにして痛々しい。絶望感の中田舎の広大な自然が、ひとときの安らぎを与えてくれるがその対比もまた悲しすぎる。感動的な話ではありません。破滅的でやるせない話です。だけど、本当に美しい・・・と感じました。そして二人は・・・限りなく空高く高く・・・ヘヴンへ。
桃子さん 10点(2004-01-19 14:36:37)
35.美しい映画、けっこう染みました。キエシロフスキーの脚本だったんですね。なるほどなぁ。今年一番の作品。彼の映画が好きな人にはこれも楽しめると思います。「愛している」というセリフですが、彼女なりの責任の取り方なんじゃないでしょうか。
小原一馬さん [地上波(字幕)] 9点(2006-11-21 23:06:24)
34.ネタバレ トム・ティクヴァ作品で見たことがあるのは「ランローララン」のみで、それがノリは良いけど薄っぺらい印象でした。なのでキェシロフスキ脚本を監督するの~?と思っていたのですが、実際は素晴らしい映画でした。
静かで美しい。精神的にも視覚的にもシンプルになっていく二人の行き着く先が空、というのは納得しました。
しかしケイト・ブランシェットは本当に表現力のある女優ですね。
トマトマートさん [DVD(字幕)] 9点(2006-05-26 23:26:13)
33.山ほどいる教師の中でもとりわけ愛情深い教師であり妻でもあった人の必然と、全く理屈の介在しない愛情を秘めた人(父親の慈しみの賜でもある)の必然とが作り出した映像として、受け取りました.やはり A. ミンゲラが総指揮を執っていた、と思える映像の美意識がとてもとてもとても好きです.
G. リビシの静かな揺るがない眼差しが C. ブランシェットの絶望をぴたりと凝視していて、今でも残像として残っています.
作り手が心を込めて作り出した映画だと思う.

シャリファさん 9点(2004-05-05 11:10:53)
32.無駄なセリフに音楽すらも排除し、オープニングの街、列車の疾走シーン、大きな木へたどり着くシーンなど常に天から見下ろすような空撮によるきれいな映像を見せ付ける。愛する者を奪われた復讐、犠牲者への想い、自分への一途な愛、親子の深い愛、様々な愛が静かにスパークする。最初に2人が隠れたのは屋根裏部屋でしたがラストはスパークした愛が一気に天へ昇華していき、対照的に地面からいつまでも天を眺めさせる。
亜流派 十五郎さん 9点(2003-12-16 19:35:39)
31.読書をするときに「行間を読む」と言うことがあります。直接的な文の表現を読みとるだけでなく、文章の流れから全体の雰囲気を掴むことが読書における楽しみ方の1つです。
この映画にも同様なことが言えます。登場人物達からはハッキリと感情を表す言葉があまり聞けません。しかしながら、何故か考えた事や感情が伝わってくるのです。主人公2人の想いと未来への希望が、スクリーンから感じられました。
また、クシシュトフ・キェシロフスキには珍しく、エンターテイメント的な部分もあり、すごく楽しめました。この辺りは監督の影響かもしれませんね。
shoukanさん [映画館(字幕)] 9点(2003-12-15 23:41:27)
30.ネタバレ 予備知識はほとんどなにもなく、ケイト・ブランシェット主演というだけでレンタルしたものだが、これは思わぬ拾い物だった。
約90分と短い映画で、ストーリーといえば、一組の男女が愛(復讐も広義の愛だよな)のために破滅へと突き進んでいく、というだけのものである。
彼らの行動だけを見れば、何人もの殺人を犯した挙句、自分も死に急いでるに等しいのだが、愚かにも邪悪にも無軌道にも見えないのはすごい。
ケイト・ブランシェットの名演はもちろんだが、ジョバンニ・リビジのイノセントで、それでいて暗いまなざしが実によい。リビジの父親役のレモ・ジローネが、出番は少ないにも関わらず、印象的な演技である。
舞台はイタリアで、主人公ふたりの会話は英語なのだが、それもまた、彼ら二人の世間から隔絶された立場を効果的に伝えている。
多用される鳥瞰や俯瞰。映像も緊張感があり美しい。逃亡の途中、丸刈りにしたケイト・ブランシェットは、まるで古代エジプトの王妃のように静かな美しさを湛えていた。リビジの弟役の少年の無垢な美少年ぶりがアクセントか。
yhleeさん [DVD(字幕)] 8点(2007-07-27 17:19:05)
👍 1
29.ネタバレ オープニングから痺れた。一分の狂いも無く着実に進行していく悲劇、スリリングで一気に物語に引き込まれました。憲兵隊に拘束され魂の抜けたような表情で尋問に応じるケイト・ブランシェットの演技、それを優しく守護天使のように見守るジョヴァンニ・リビシ演じる刑務官の青年。悲しい、悲しすぎる!でも温かい。さすがキェシロフスキーが生み出したキャラクターだけあって魅力的です。何故彼が彼女に惹かれたのかという具体的な理由は映画では明確に提示されていないのですが(弟が彼女の生徒だったということ以外)、それが却ってこの一種のファンタジーとも取れる物語に深みを持たせていると思います。(流石に“運命の出会い”と言ったら甘すぎでしょう)後半、二人が頭を丸めてからはもはや何の映画か分からず一時的にストーリーラインを見失いかけたけど、クイラマックスへの盛り上げ方がこれまた素晴らしく、後はただひたすら流れに身を任せてHEAVEN<天国>へと昇天していくだけでした。
かんたーたさん [CS・衛星(字幕)] 8点(2006-03-04 18:14:17)
28.ネタバレ 似たような服を着て、歩幅も同じ。一緒に坊主になり、そして最後まで一緒。ブランシェットとリビシの無言の演技がすばらしい。ブランシェットの全てを悟ったような表情、リビシの一途なまなざし。父親を待っている時のブランシェットが安心しきったような表情をしていたのが印象的。
がんなさん 8点(2004-08-23 00:07:16)
27.ケイトブランシェットキレイだなぁぁ。坊主になった時のあの頭の形の良さには惚れ惚れです。映像もきれいでした。最後、空高く上がっていくシーンはかなり印象的です。もう一回観てみようかな。
まーこさん 8点(2003-12-10 16:01:55)
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26.ネタバレ 冒頭、いきなり高層のエレベーターの爆発から物語は始まる。夫を失った悲しみとその恨みから、或る麻薬密売人に復讐する為に爆薬を仕掛けたのだ。覚悟の上での犯行だったが、しかし恨みを晴らすどころか、関係ない人たちを爆死させてしまう結果に。この時のヒロインの英語教師を演じるC・ブランシェットの凍りついた表情が印象的だが、普通の一般市民のテロ行為がまかり通る国家の恐怖を感じざるを得ないエピソードではある。この後、取調べに通訳として立ち会った若き憲兵が、彼女を助けながら思いを遂げさせるという展開となるが、何故彼はそこまでして彼女に想いを寄せるのかは、あまり多くは語られないので、やや唐突な印象を受ける。絶望感に打ちひしがれ、もはや生きていく気力も失いかけていた彼女だが、青年の純粋な愛に応えるべく、共に逃避行を決心するのが物語の後半。それはまさに絶望に向かってのものだが、サスペンス・タッチの前半から舞台がトスカーナ地方に移ったこともあって、陰惨さというものが徐々に薄れていき、いつの間にかピュアで詩情溢れた画調に変転している事に気づく。極度にセリフを抑え、表情だけで純粋な愛の形を描出したT・ティクヴァ監督の、この流れるような演出の手際の良さは実に見事である。ブランシェットと相手役のJ・リビジは共に本作のイメージ通りの透明感溢れる好演を見せているが、既に「ギフト」で共演していた事もあって、さすがに息がピッタリであった。二人を乗せたヘリが上空高く舞い上がり、やがて小さく小さくなって空に吸い込まれていくラストは、まさしく天国に召されていくという象徴的なイメージで、近年における名場面だといえる。
ドラえもんさん 8点(2003-11-25 01:02:45)
👍 1
25.ネタバレ 一連の事件について道徳的に許されることは無いですが、フィリッパは悪人ではなく罪悪の意識も痛いほど伝わってきました。そんな彼女が純粋な愛で救われる様子は自然で美しかったです。またこの作品は視覚的にも美しく、特にイタリアの田舎に入ってからはそれこそ天国に近づいたかのような不安感からの解放を味あわせてくれました。ただもう少し不幸な彼女を演出すれば道徳的に受け入れやすいものになったのかもしれないと思いました。
さわきさん [CS・衛星(字幕)] 7点(2011-04-29 00:01:17)
24.あやしく、退廃的なストーリーと映像に惹かれました。フィリッパとフィリッポの愛、しかし、あとに残された家族は、、、と考えてしまいました。
HRM36さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2010-08-31 11:15:37)
23.トム・ティクヴァ監督は退廃的な話を描くのが上手だと思います。
破滅に向かって静かにすすんでいく二人の姿に感動しました。
omutさん [CS・衛星(字幕)] 7点(2008-04-21 03:43:32)
👍 1
22.一種のサスペンスものか。でも何とも言えない演出、展開は面白い。
ご自由さんさん [CS・衛星(字幕)] 7点(2006-09-02 16:40:14)
21.ラストのヘリと大空のシーンが綺麗で忘れられない。
ゆきむらさん [CS・衛星(字幕)] 7点(2005-04-05 15:38:27)
20.ネタバレ こんなこと絶対ない!と思いながらも、なぜか腹が立たない。もしかしてこれは聖書の一節のような、寓話めいた世界なのではないかしら、と思ったからだ。お父さんに「彼女を愛してしまった」と告白するシーンから、おや、これはサスペンスではないのだな…と思いはじめる。翻訳によるのかもしれないけれど、ふつう「彼女に恋をしてしまった」でしょうが! そして教会で父と再会するシーン。要職にありながら、その顔に泥をぬるような行為をした息子と彼女に「でも息子はあなたを愛しているんです」って、こんな父親いますかね。寛容すぎる!まるで聖人じゃないですか。そして無言ののち「愛してる」と答える彼女。場所が教会だけに、父親は2人のひっそりとした結婚式を司る神父様のようだ。そして「ヘブン」への新婚旅行に旅立つ2人…はたして神様は十字架を背負ったふたりに「許し」をあたえたのでしょうか?それがわかりません。
ETNAさん 7点(2004-09-06 16:41:39)
19.ネタバレ すごく感情移入したわけではないけど(実際にはあり得ないに等しいと思うので)、とにかくとても切ない話で、主演二人の表情と映像の美しさで見せてくれました。最後のヘリコプターが吸い込まれていく青い空の色が悲しかった。ケイト・ブランシェットもよかったけど、ジョバンニ・リビシの表情がすごくよかったです。
きょうかさん 7点(2004-03-22 15:25:36)
18.不思議な世界観。二人の世界には音がなくトスカーナの風景の美しいこと!ラストはあんぐりびっくり、え?どうなったの?不思議な作品だった。
momonokiさん 7点(2004-03-10 16:20:11)
17.ネタバレ 音の効果が素晴らしい(無音も含めて)。 台詞も少なく、その分逆に2人の心情が伝わってくる。ラスト、ヘリがどんどん小さくなって青空に吸い込まれて行く所が最高に良かった。
よっさんさん 7点(2004-03-04 09:13:34)
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マーク説明
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【点数情報】

Review人数 36人
平均点数 6.75点
000.00%
100.00%
200.00%
325.56%
425.56%
525.56%
6925.00%
71027.78%
8513.89%
9513.89%
1012.78%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 7.83点 Review6人
2 ストーリー評価 6.40点 Review5人
3 鑑賞後の後味 7.16点 Review6人
4 音楽評価 6.66点 Review6人
5 感泣評価 5.20点 Review5人

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