映画『探偵物語(1951)』のいいねされた口コミ・レビュー

探偵物語(1951)

[タンテイモノガタリ]
Detective Story
1951年上映時間:103分
平均点:7.23 / 10(Review 13人) (点数分布表示)
ドラマモノクロ映画犯罪もの刑事もの戯曲(舞台劇)の映画化
新規登録(2004-01-09)【へちょちょ】さん
タイトル情報更新(2019-07-23)【イニシャルK】さん
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監督ウィリアム・ワイラー
キャストカーク・ダグラス(男優)ジェームズ・マクラウド刑事
エレノア・パーカー(女優)マクラウドの妻 メアリー
リー・グラント(女優)万引き女
ジョセフ・ワイズマン(男優)強盗犯 チャーリィ
クレイグ・ヒル[男優・1927生](男優)アーサー・キンドレッド
ジョージ・マクレディ(男優)カール・シュナイダー医師
ウィリアム・ベンディックス(男優)ルー・ブロディ刑事
キャシー・オドネル(女優)スーザン・カーマイケル
フランク・フェイレン(男優)
宮部昭夫ジェームズ・マクラウド刑事(日本語吹き替え版【フジテレビ】)
平井道子マクラウドの妻 メアリー(日本語吹き替え版【フジテレビ】)
山田康雄強盗犯 チャーリィ(日本語吹き替え版【フジテレビ】)
塩見竜介ルー・ブロディ刑事(日本語吹き替え版【フジテレビ】)
清川元夢(日本語吹き替え版【フジテレビ】)
野島昭生(日本語吹き替え版【フジテレビ】)
藤本譲(日本語吹き替え版【フジテレビ】)
北村弘一(日本語吹き替え版【フジテレビ】)
原作シドニー・キングスレー
脚本フィリップ・ヨーダン
ウィリアム・ワイラー
音楽ヴィクター・ヤング(ノンクレジット)
ミクロス・ローザ(ノンクレジット)
撮影リー・ガームス
製作ウィリアム・ワイラー
美術ハル・ペレイラ
衣装イーディス・ヘッド
編集ロバート・スウィンク
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💬口コミ一覧

5.ネタバレ ワイラーの演出の卓抜さが堪能できる刑事ドラマの傑作。開巻を飾るキャスト&スタッフ・クレジットにおけるリー・ガームスのカメラワークが先ず見事。大都会NYを高空ショットで捉えつつ、徐々に絞り込み舞台となる21分署へと至る流麗な鳥瞰撮影の妙で観る者をグッと画面に引き込んでゆく。次いで慌しく引っ切り無しに署内を出入りする登場人物たちの紹介となるが、ほんの端役(被害妄想の婆さん等)に至るまで人物へのスポットの当て方が実に秀逸。凡庸な監督なら焦って主役のカーク・ダグラス扮するマクラウド刑事をこれ見よがしにトップで登場させるだろうが、ワイラーは先ず脇を固める署長や同僚の刑事たちを、万引き女を、猥雑な生活感に満ちた取り調べ室の屋内状況を、矢継ぎ早のショットの積み重ねの中で確実に描写し、観る者に情報を”映像”で提供する。その的確さ、構図の上手さには全く無駄やムラがなく毎度ながら感心させられる。こうした一連の描写の中に細かい伏線を同時に数多く張り巡らせているコトもワイラーの非凡さを実感させるポイント。並みのヘボ監督との相違点はそれだけではない。その最たるトコロは俳優の過剰演技を徹底的に制御するコントロールの見事さにある。カーク・ダグラスの稀に見る力演も一歩間違えば鼻につくオーバーアクトになりかねない諸刃の剣だが、上手く劇中に活かしきっている。自らの”イントレランス”で愛する妻を完全に失うマクラウドの哀愁と苦悩が画面から痛いほど伝わってくる。こうした俳優アンサンブルが見事にハーモニーを奏でるか否かに演出の力量が問われるが、そういった意味でワイラーのディレクションには決して破綻が無い。出演者では矢張り、万引き女役のリー・グラントと強盗犯チャーリィ役のジョセフ・ワイズマンが舞台版に引き続きの当たり役だけに実~にウマイ、ウマ過ぎる。殊にグラントは極端なわざとらしいコメディ演技に走らず、何ともトボけた味わい深さで絶賛も納得。そうそう、ワイラー名物の”階段”は当然、人物の出入りの際に印象的な効果を発揮していたことも言い添えておかないと。とにかく文句無し10点満点!!
へちょちょさん 10点(2004-11-12 19:28:34)
👍 5
4.ネタバレ これを観たのはやはり東京12チャンだったと思う。
ダグラスがやはり宮部昭夫で吹き替えでみる。
非常に引き込まれる。思い出すのはやはりエリノアパーカー
に惚れたことと、なんと言ってもラストの超悲劇だ!これはつくずく
宮部のマクラウドでよかった!わたしはこの、最愛の妻を追っ払ってからの、狂気の主人公の悲劇のラスト15分ぐらいのシーンにめっぽう惚れてしまい、キングスレーの舞台の脚本を覚え、何度も自分ひとりで演じて
超感動していた大学のときを思い出す。
ひどいマジメと潔癖症と嫉妬と悪と他人と自分をどうしても許すことのできない、悲惨な主人公刑事のラスト。(書いていて涙でてきた)非常に残念ながらバカは死ななきゃ直らないの典型であるのだが、自らをコントロールできなくなるところから、虫の息で自分の死期を悟ったダグラスが、神に自らの罪を悔い改めるシーンは、もう、もう、もう、もう、、、、、、うあーーーん!!である。ダグラスの演技は白眉である。
亡くなった主人公に、同僚が”どうか、罪深きこの男をお許しください”と十字を切る!もう、号泣である。こうゆうの観るとつくずく演技(芝居)っていいなあと思う。うーん。ワイラーかー!
男ザンパノさん [地上波(吹替)] 10点(2006-08-09 23:00:33)
👍 2
3.この邦題は当時なんでこれでOKが出たのか?配給会社は鑑賞せず?どう観たって『探偵物語』ではなく『刑事物語』だよね、直訳しすぎ。うーん、当時に観たらなかなか面白かったのかもだけど、私にはパンチがあまりなかった。最後の展開は呆気にとられたけど。口は災いの元、思っても言わない方がいい事はたくさんあるものだ。でも気にしちゃう人は絶対捕らわれちゃうものだよね。ただただエレノア・パーカーが美しかった。
movie海馬さん [地上波(字幕)] 6点(2013-01-21 01:52:04)
👍 1
2.ネタバレ どこの社会にも己が正しくいつも正義を行っていると勘違いしている者がいる。そういう人間は、相手の非を決して許そうとしないし、忠告も聞き入れようとはしない。実に困った存在である。この映画の主人公もとうとう妻に「あなたは冷酷な人だ」と言われてしまう。そして最後は銃弾に倒れてしまう、実に哀れである。
この映画は舞台劇だから、人間の性格や感情がもろに表面に出てしまっているが、本当の警察署ならば決してあり得ないことだろう。
ESPERANZAさん [DVD(字幕)] 6点(2012-04-25 21:50:10)
👍 1
1.それぞれのシーンで、殊に感情面のものにおいては的確な演出がなされていますし、室内での人物の出し入れも上手いですし、署内の喧騒や緊迫感も良く出ています。カーク・ダグラスを始め万引きのおばさんまでオーバーアクト気味なものの、そのキャラクターからすればそれも決して悪くはありません。
…しかしこれらの良い点は概して舞台向きとも思えます。移動シーンすらほぼ車内一室で見せてしまっているのですが、これは移動ではなく殴らせる為だけに二人の空間を用意したに過ぎないもので、いくつか良い場面はあるものの、映画としては突き抜けたものが感じられないのです。
ミスター・グレイさん [DVD(字幕)] 7点(2009-12-04 18:29:23)
👍 1
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マーク説明
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【点数情報】

Review人数 13人
平均点数 7.23点
000.00%
100.00%
200.00%
300.00%
400.00%
5215.38%
6430.77%
717.69%
8323.08%
917.69%
10215.38%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 5.00点 Review1人
2 ストーリー評価 Review0人
3 鑑賞後の後味 Review0人
4 音楽評価 Review0人
5 感泣評価 Review0人

【アカデミー賞 情報】

1951年 24回
主演女優賞エレノア・パーカー候補(ノミネート) 
助演女優賞リー・グラント候補(ノミネート) 
監督賞ウィリアム・ワイラー候補(ノミネート) 
脚色賞フィリップ・ヨーダン候補(ノミネート) 

【ゴールデングローブ賞 情報】

1951年 9回
作品賞(ドラマ部門) 候補(ノミネート) 
主演男優賞(ドラマ部門)カーク・ダグラス候補(ノミネート) 
助演女優賞リー・グラント候補(ノミネート) 

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