映画『カルメン故郷に帰る』の口コミ・レビュー

カルメン故郷に帰る

[カルメンコキョウニカエル]
1951年上映時間:86分
平均点:6.16 / 10(Review 25人) (点数分布表示)
公開開始日(1951-03-21)
ドラマコメディシリーズもの
新規登録(2004-01-09)【へちょちょ】さん
タイトル情報更新(2024-02-20)【イニシャルK】さん
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監督木下恵介
助監督小林正樹(1916年生まれ)
松山善三
二本松嘉瑞
川頭義郎
キャスト高峰秀子(女優)リリィ・カルメンことおきん
小林トシ子(女優)マヤ朱美
坂本武(男優)青山正一
磯野秋雄(男優)青山一郎
望月優子(女優)青山ゆき(クレジット「望月美惠子」)
佐野周二(男優)田口春雄
井川邦子(女優)田口光子
見明凡太朗(男優)丸野十造
三井弘次(男優)岡信平
山路義人(男優)村の青年
笠智衆(男優)校長
佐田啓二(男優)小川先生
爆弾小僧(男優)(「クレジット「横山準」)
谷よしの(女優)
小藤田正一(男優)
脚本木下恵介
音楽木下忠司
黛敏郎
作詞木下忠司「カルメン故郷に帰る」/「そばの花咲く」
作曲黛敏郎「カルメン故郷に帰る」
木下忠司「そばの花咲く」
主題歌高峰秀子「カルメン故郷に帰る」
渡辺はま子「そばの花咲く」
撮影楠田浩之
高村倉太郎
製作桑田良太郎
月森仙之助
配給松竹
美術小島基司
編集杉原よ志
録音大野久男
照明豊島良三
飯島博(照明助手)
その他本木克英(Blu-rayオリジナル予告編監督)
IMAGICA(デジタルリマスター版 技術協力)
あらすじ
信州の高原で牧場を営む青山さんの娘きんは東京に出ていたが、ある時友人を連れて帰ると手紙が来る。父は署名のリリー・カルメンという名を見て驚き憤慨するが、これは彼女のストリッパーとしての芸名だった。彼女はいささか有名になり、故郷に錦を飾ろうと飾り立てて村に帰って来た・・・
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💬口コミ一覧

25.松竹に綿々と続く楽しい人情喜劇。高峰秀子のストリッパーというのは驚くが、彼女や友人(小林トシ子)は引け目に思ってるどころかいささか得意なのだから、あくまでもあっけらかんと明るく展開する。なかなか豪華な出演者たちや美しい信州のロケシーンなど見所も多いが、特筆すべきはこれが日本最初の総天然色作品だということで、戦後6年でこれだけのカラー作品は驚きだったようだ。笠さん扮する校長先生がしばしば言う、「日本は文化じゃけん」という意味不明な言葉もなにやらおかしい。寅さんシリーズのように後味のいい楽しい作品。
キリコさん 8点(2004-01-18 23:19:26)
24.映画がカラーで世界を描けるというのは、今となっては当然、当たり前なのですが、それって素晴らしい事なんじゃない?というのを実感させるような、最近の映画はカラーである必然すら存在しない気がしてしまうような、色が鮮烈な印象に残る映画でした。当時のフィルム、プリントは現在とは方式自体が違うので着色感が強いのも原因ではあるのですが(逆にあのタッチを今のフィルムで再現するのは不可能でしょうねぇ)。物語の方は、田舎の色の中に都会の色が入り込んで騒動を起こすというコメディですが「幼い頃、牛に蹴られてパーになっちゃったリリイ・カルメン」こと高峰秀子がとても魅力的で、逆に、翻弄される田舎の人々の保守的な思考は、ちょっと今の時代にはツラいかなぁ、なんて(これを見たのは今から20年前の松竹系の劇場でしたけど)。もっとも田舎を持たない私には、ちょっと憧れの世界でもあります、故郷に帰る、って。
あにやん‍🌈さん [映画館(邦画)] 7点(2004-02-04 11:22:53)
23.幾つかの点で、歴史的資料として朽ちることのない価値を持つ作品だと思います。、、、、、まず、廃線になって久しい草軽鉄道が人々の生活の中にとけ込んでいた姿を見ることができることは、鉄道ファンならずとも、好奇心をそそられることでしょう。今となっては、軽井沢から草津まで、鉄道が通っていたということはちょっと想像しにくいからです。、、、、、、第二に、軽井沢周辺、そしてそこからの浅間山の景観です。三笠から北軽井沢は、今は落葉松などが鬱蒼とし、浅間山の勇姿も木立の隙間からのぞかれる程度ですが、この映画を見ると、その周辺は開けた感じですし、浅間も存在感を示しています。有島武郎や堀辰雄が、その終焉の際に見た光景は、この映画に見る景色に近かったのだろうと思うと、想像力が刺激されます。、、、、、、、第三に、戦後すぐの雰囲気が生き生きと描写されている点です。小学校が地方の文化的、公的中心をなしていたこと、文化という言葉が流行語であったこと、オルガンが貴重なものであったことなどなどが、へえっ~という感じで伝わります、、、、、、。そして第四に、この映画が、最初のカラー映画であったこと。、、、、、、もちろん、それもこれも、高峰秀子、笠智衆、佐野周二、佐田啓二などが、昔っぽくても、しっかりとした演技をしているからこそです。
王の七つの森さん 7点(2004-07-15 16:48:17)
22.木下&高峰コンビの出発点となった記念碑的作品。水彩画のような天然色画面の中、妙な掛け声を上げ、広大な浅間山麓を伸び伸びと駆け回るノンキなストリッパーニ人組にただ見惚れるばかり。難を言えば、戦争で失明した佐野周二のエピソードが重すぎる点。彼が校庭で奏でるオルガンの暗~い音色が、この明るく楽しい作品に重い影を伸ばしているような気がします。「異人たちとの夏」で風間杜夫がこの映画を観ているシーンが有りましたね。大林監督自身が好きなのかな?それとも脚本市川森一の指定?
放浪紳士チャーリーさん [地上波(吹替)] 8点(2005-07-17 15:00:41)
21.ネタバレ 初めて見た時は「日本映画初のカラー映画」という知識だけで見て映像がものすごくキレイで印象に残った反面、ストーリーにイマイチのれなかった覚えがある作品だが、あらためて見直してみるとけっこう楽しかった。平穏な田舎の町に都会でストリッパーをやっている娘が帰ってくるという内容だが、全体的にはほのぼの人情喜劇という感じで安心して見ていられる無難な作りなのがいかにも松竹喜劇的でいい。高峰秀子といえばどちらかといえば過酷な運命に翻弄される芯の強い役柄が多い女優だが、この映画ではあっけらかんとしたカルメンを明るく演じているのも、「二十四の瞳」や「浮雲」などの彼女の主演作を何本か見たあとである今になって本作を見ると、かなり新鮮に感じる部分が多い。とくに高原で見せるストリップのシーンはこういうシーンを演じるという印象が皆無な女優だけにかなり衝撃的だった。脇役ではそんな娘に対する複雑な感情を抱く父親を演じる坂本武がいい。校長役の笠智衆もいい味を出している。戦争で盲目となった佐野周二は思わず「二十四の瞳」の岡田磯吉(田村高廣)を思い出さずにはいられないが、こんなところにもさりげなく木下恵介監督の戦争に対する怒りが込められているのだろう。さきほども書いたように全体的にほのぼのしていて放牧的な雰囲気にも癒される楽しい映画ではあるが、この佐野周二が運動会でオルガンを弾くシーンで笑われたと思い、演奏を中断してしまうシーンは本作で唯一、重く感じたシーンだった。本作は日本初のカラー映画であることもそうなのだが、成瀬巳喜男監督と並んで木下監督とも名コンビと言われる高峰秀子が初めて木下監督の映画に出演したという意味でも記念碑的といえる作品だろう。(2013年1月14日更新)
イニシャルKさん [CS・衛星(邦画)] 7点(2005-08-10 19:56:10)
20.これからは女性が世に出ていく時代になると言いながら、実際はストリッパーとして男を悦ばす仕事しか与えられない。社会進出とは程遠く、芸術という言葉で自分を慰め割り切るしかなく、明るく生きる娘、そんな娘に納得をはしないながらも見守る父。初カラーで映したかったものが女性の肌なんでしょか、浅間山の景色はキレイですが、馬に引かれてウエスタンでも見ているような絵、なんかピントがずれてる気がする。
亜流派 十五郎さん [CS・衛星(字幕)] 4点(2005-12-15 23:28:20)
19.日本初のカラー映画というだけあって、何だか凄く新鮮味を感じるオープニングと色使い、色彩の美しさを感じることが出来るこの作品の一番の良さはどの人間にしても観ていて気持ちが良い。高峰秀子と小林トシ子、この二人の演技の面白さ、特に明るくて陽気な性格の高峰秀子演じるリリー・カルメンが良い。また父親役の坂本武とそして、何と言っても校長先生役の笠智衆が素晴らしい!何だかまるで寅さんに出てくる越前様のようなその人物像がとても良い味、出してて良かったです。全体的な雰囲気も良い。結構、笑えるし、木下恵介監督は人情劇も上手く撮るなあ!と思いました。
青観さん [ビデオ(邦画)] 8点(2006-02-12 13:04:42)
18.ネタバレ いや~よかった。日本初のカラー映画として有名なだけあって色合いもなかなか味のある色だった。なんていうか世界名作劇場みたいな雰囲気出てた。それでいて高峰秀子の赤が映えまくる。汽車から高峰秀子が登場したシーンが一番印象的。それにしても当時では異常なほどの露出。さすが高峰秀子と。
バカ王子さん [CS・衛星(邦画)] 8点(2006-06-06 23:34:44)
17.やっぱり高峰秀子はこんな役がよく似合う。現代からすれば奇々怪々な踊りにしか見えないが当時はとても画期的な踊りだったのだろう。カルメンが馬に蹴られたようなキャラで最後まで演じきったのがよかった。白樺とオルガンと浅間山が印象的な作品でした。
カリプソさん [DVD(邦画)] 6点(2007-04-30 11:36:47)
16.なんだかなあ。当時見たのなら感動したんだろうけど、いまさら初カラー作品と言われてもピンと来ない。二人の踊りもなんだか中途半端。おとっちゃんが哀れ。
mhiroさん [CS・衛星(邦画)] 4点(2007-08-05 20:34:52)
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15.木下恵介監督、日本初のカラー作品、小津が「いい映画見た後の酒は旨いね~」と言わしめた作品ということで力を入れてみたが拍子食らった。あまりのめり込めない。やっと面白くなったのはラスト1/3、最後のダンスシーンは大爆笑でした。だたちょっと拍子抜けの感はありますね。木下作品はあまり知らないのでこれから研究します。


仏向さん [DVD(邦画)] 5点(2008-09-01 00:02:57)
14.日本初の長編カラー映画。
つまりは、国の威信をもかけた作品で、木下惠介がその職人技と安定した技量で、無難に作り上げた人情喜劇という感じ。

日本初のカラー映画だと思って観ているので、なんだか当時の興奮が伝わってくる。

高峰秀子が、今までになく体を露わにし、太ももなんて露出し放題!
だけど太い(笑)。
でも、まあいい。
この時代の世相を反映していて、とても興味深く楽しむことができた。
にじばぶさん [ビデオ(邦画)] 6点(2011-04-10 23:22:27)
13.高峰秀子主演の喜劇、日本初のカラー作品らしい。
高峰秀子のはっちゃけキャラが面白いんだけど、
当時の田舎としては、やっぱり彼女の姿は衝撃的だったんだろうな。
見所は美しい景色ときれいな映像。思わずタイムスリップして、
その場に行ってみたいようなシーンの連続で、さすがは初カラー、気合いが入っている。
ストーリーの方はまあ・・・。当時の素朴な田舎の雰囲気を楽しむにはいい映画です。
MAHITOさん [DVD(邦画)] 4点(2011-08-14 18:42:01)
12.私の子どもの頃はカラー映画は大変珍しく、「総天然色映画」という名前でもてはやされたものだ。この映画こそ当時見たわけではないが(お子様には無理だったのか?)、当時の人気はすごかったのだろう。しかし何せカラー日本で初めてというのは大冒険だったろう。
妙なクラシック音楽や信州の大草原での踊り、暗い感じのオルガンというアンバランスの中で、高峰秀子のはじけっぷりは見事。
ESPERANZAさん [DVD(邦画)] 5点(2011-10-12 16:33:54)
11.日本初のカラー作品ということで、映画史的に見ておこうという軽いノリで鑑賞。正直最初は、とりあえず見ておくかくらいの態度だったんだけど、後半にいくにつれエモーショナル(?)な展開になっていき、普通に楽しんで観ることができました。途中までは感情移入できなかったカルメンですが、最後までアッケラカンとした彼女を見てると、なんだか天使のようだな、と思っちゃった。間違いなく買いかぶりだろうけれど(笑)。
ゆうろうさん [DVD(字幕)] 6点(2012-05-14 02:26:38)
10.カラー映画。北軽井沢の素朴な村に、東京から2人の踊り子がやってきて、村が騒動になる様子を描いたブラックコメディ。移り変わる社会に対するとまどいのようなものが描かれている…かも?記念碑的名作というには品格に欠けるが、当時の雰囲気はよく表れているような気がする。
さん [DVD(邦画)] 6点(2012-06-26 02:12:43)
9.山田監督100選で鑑賞。初の国産カラー(これは、当時の感度が悪いフィルムで良く撮れている)、木下監督と高峰さんの変わった喜劇(?)、当時はすごかったんだろうけど。名作となり得るような物は見出せないです・・・
minさん [地上波(邦画)] 5点(2012-12-18 20:34:19)
8.せっかくのストリッパーの田舎への帰省という何かの枠を超えそうな魅力的な設定なのに、何も逸脱したところがなく、ほのぼのと上品にまとまってしまっているのです。これでは面白くありません。
Oliasさん [CS・衛星(邦画)] 3点(2012-12-21 04:59:06)
7.皮相な社会風刺になりかねないところを、主人公の明るさが救っている。「新しいもの」に飛びついて分かったふりをする当時の世相を笑いつつ、その新しいものも切り捨てない。木下さん、ストリップがはやる風潮を愉快には思ってなさそうだが、少なくとも青年を盲目にする戦争よりはいい、と自分の中であれこれ計量しているよう。軸はストリップと佐野周二の歌という当時の文化状況の対比、あれ木下忠司お得意のマイナー調で(たとえば『喜びも悲しみも幾歳月』のテーマ、お~いら岬の~灯台守りは~)、「青葉の笛」とか「水師営の会見」とか短調唱歌で育った世代の「いい歌」なんだな。この陰々滅々ぶりは皮肉な効果を狙ったんじゃなく、あれが当時の「芸術的で真面目ないい歌」だと思って聞くべきなんだろう、「軽薄な」ストリップの対比として。そういう構想で作られつつも、映像としては青空の下の若い娘たちの輝きが圧倒してしまうところが映画の面白さだ。そっくり時代の記録として残った(そうか、盲目の青年だけが彼女らの肢体を見られないわけで、だから陰々滅々な歌の作曲者なのか?)。喜劇としては、三好栄子の怪演が記憶に残る『純情す』のほうがキレが良かったと思うが、この牧歌劇のほのぼの(とりわけ娘が裸で踊るお父さんの苦衷とそれへの周囲の慰め)も味わいあります。
なんのかんのさん [CS・衛星(邦画)] 7点(2013-01-02 09:36:50)
6.ネタバレ タイトル・ロールのカルメンにばかり注目しがちですが、意外と相棒の小林トシ子がいい味を出していました。佐田啓二に秋波を送る場面なんか、ついつい笑っちゃいます。カルメン自身はストリップを「芸術」だと思っていて、案外まじめなとこもあって、本来ならその辺のズレがおかしみを生むのでしょうが、そこまでは感じられなかったのが残念。どちらかというと、娘がストリッパーになったことを恥じる父親の心情や、盲目の田口先生をめぐるエピソードが印象深く、人情喜劇の部類に入ると思います。
とはいえ、芸術的な(だからへんてこりんなのか?)「裸踊り」をくそまじめな顔つきで踊るカルメンを見ていると、ドタバタの要素も盛り込んであるようです。このように笑いの要素がちょっとちぐはぐだったのが残念でしたが、楽しめました。ところどころで挟まれるクラシック音楽は、これが本当の「芸術」だってことでしょうね。モノクロ撮影版もあるようで、一度見比べてみたいです。
アングロファイルさん [CS・衛星(邦画)] 7点(2013-06-26 16:38:22)
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マーク説明
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【点数情報】

Review人数 25人
平均点数 6.16点
000.00%
100.00%
200.00%
314.00%
4312.00%
5416.00%
6624.00%
7624.00%
8416.00%
914.00%
1000.00%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 6.00点 Review1人
2 ストーリー評価 5.33点 Review3人
3 鑑賞後の後味 5.66点 Review3人
4 音楽評価 6.00点 Review2人
5 感泣評価 5.50点 Review2人

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