映画『花とアリス〈劇場版〉』の口コミ・レビュー

花とアリス〈劇場版〉

[ハナトアリス]
Hana and Alice
2004年上映時間:135分
平均点:7.29 / 10(Review 154人) (点数分布表示)
公開開始日(2004-03-13)
ドラマラブストーリーコメディシリーズもの青春もの学園ものロマンス
新規登録(2004-01-22)【紅蓮天国】さん
タイトル情報更新(2018-10-27)【イニシャルK】さん
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監督岩井俊二
キャスト鈴木杏(女優)荒井花(花)
蒼井優(女優)有栖川徹子(アリス)
郭智博(男優)宮本雅志
キムラ緑子(女優)荒井友美(花の母)
相田翔子(女優)有栖川加代(アリスの母)
平泉成(男優)黒柳健次(アリスの父)
阿部寛(男優)加代の連れの男
木村多江(女優)堤ユキ(バレエの先生)
広末涼子(女優)編集現場担当
大沢たかお(男優)リュウ・タグチ
伊藤歩(女優)池田沙織(キットカットオーディション参加者)
虻川美穂子(女優)虻川美穂子(秋子さん役)
坂本真(男優)洩津当郎/猛烈亭ア太郎(落語部部長)
ふせえり(女優)楠木れんこ(スカウト)
石川伸一郎(男優)佐藤拓哉(文化祭司会)
松田一沙(女優)町田梓(モデルオーディション参加者)
松尾れい子(女優)はるみ(モデルオーディション参加者)
中野裕之(男優)オーディション演技審査(「漂流少年」監督)
大森南朋(男優)オーディション演技指導(「漂流少年」AD)
叶美香(女優)叶美香(人気有名女優)
森下能幸(男優)「サルとルー」面接官
ルー大柴(男優)ルー大柴(「サルとルー」ホスト)
梶原善(男優)CM撮影スタッフ
笠原秀幸(男優)CM撮影スタッフ
アジャ・コング(女優)室伏エリカ
テリー伊藤(男優)医者
吉岡秀隆泣きの演技指導者(「冬の海燕」スタッフ)
脚本岩井俊二
音楽岩井俊二
撮影篠田昇(撮影監督)
プロデューサー岩井俊二
配給東宝
美術種田陽平(美術監督)
西尾共未(装飾)
編集岩井俊二
録音益子宏明
照明中須岳士
その他東映アニメーション(劇中キャラクター使用協力「太陽の王子ホルスの大冒険」)
あらすじ
主人公の女のコ二人、ハナとアリスは親友同士。 そこにマーくんという男が絡む三角関係。 ハナはマーくんを好きになるが、マーくんはアリスがお気に入り。 果てして、この三人の恋愛模様はいかに・・・ 絶妙なユーモアと女子高生同士の軽妙な会話、そして多彩な登場人物が織り成す2時間超の大作邦画。 岩井監督、ここに復活。
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💬口コミ一覧

154.ネタバレ 同じ脚本、出演者、スタッフを使っても、岩井俊二でなければこの映画は撮れないと思います。

こういうのがオンリーワンの才能というのでしょう。

ただただ脱帽でございます。
kirieさん [DVD(邦画)] 10点(2017-05-31 00:11:00)
153.ネタバレ 素晴らしい!!何も期待せずに観たのだけど、これが無駄なシーンが一切なく、そればかりか瑞々しいセンスが全編にわたって溢れかえってました!!まあ、おっさんフィルターを通した少女趣味映画と言ってしまえばそれまでなんだけど、ここまで「少女とはこうであってほしい」というおっさんの妄想をこんなにも美しく精緻に造り込まれたらもはや感嘆するしかないですわ。気品があってキュートでかわいくてそれでいて静謐で繊細で、なおかつ少々エロティック…。もう最後までハート鷲摑みでした。主人公花とアリスが好きになる男の子も、いかにも恋に恋する少女が夢見そうなミステリアスな美少年像(性欲の臭い皆無!笑)なのもグッド!ハートのエースやおにぎりサンド(牛乳と味噌汁が両方欲しくなる!笑)、深刻なシーンに挟まれる鉄腕アトムの呑気な表情やオチ研の先輩の落語、妙に飄々としたお父さん、ナメクジの夢、もう好きなシーンを数え上げたらキリがないほどいっぱいあり過ぎてヤバいっす。そして最後にばっちりと決まるバレエシーンの息を吞むほどの美しさ…。文句なしの傑作と呼んでいい作品と久々に出会うことが出来ました。もう一度言います!少女って素晴らしい!!
かたゆきさん [DVD(字幕)] 10点(2017-04-30 23:57:36)
152.ネタバレ ぶったまげた。何かすごい映画を観たいって言われたら、この映画を奨めようと思った。桜の季節なので、何かそれにあった映画を、と手にとって観たら、もうタマゲタ。これを観ずして岩井俊二を語るな!っていう程のインパクトがあった。僕の知ってる「ピクニック」でも「スワロウテイル」でも「リリィシュシュ」でもない、やはり岩井俊二は少女を撮らせたら、稀有な存在だったと思い知らされた。そして蒼井優もこの映画が間違いなく彼女の代表作だと言える作品だ。何ていうか、女性映画というと、自分を見失うことない側面が強調されがちだが、この映画は少女の小悪魔的なとこをとらえつつ、少女のもつ狂気みたいなとこも見事に商業映画化してみせた、驚くべき作品だ。洋画でもこんなの観たことがない。平成の日本には岩井俊二がいたんだと喜びでいっぱいである。
トントさん [ビデオ(邦画)] 10点(2017-04-07 01:48:51)
151.ネタバレ こういう映画は本当に名作と呼ぶにふさわしいです。
岩井俊二監督作品の中では一番好き。

透明感があり、非常に和んで見れます。
しかし、よくよく見ると非常によく考えられた構成で、
本当にあの映像空間は神がかりです。

一番好きなところは、花が学園祭で先輩に自分のついたうそを白状するところ。
カメラのフォーカスが終始、教室の外のアトムのバルーンにあっていて、2人は
シルエットだけです。
それだけで、青春時代の緊張感と楽しい学園祭の合間の出来事と、シルエットからいろいろな出演者の表情を想像させるのです。

それから、常連の伊藤歩を探してしまいましたが、しっかり出てますね~
彼女が出る岩井俊二の映画はすきだな~

平泉成のお父さん役もいい!
T-zenさん [DVD(邦画)] 10点(2013-09-04 00:11:50)
150.ネタバレ 真ん中の木立が画面を二つに分けている。センパイを引き連れているアリスが、木立につかまって、左のフレームに体を乗り出して、花に電話をする。この人どうするの?センパイは右のフレームにおとなしく収まって料理されるのを待っている。花が答えて曰く、「記憶喪失」のセンパイはアリスの元カレっていう設定なのよ。アリス目を点にして「うっそぉ、はやく言えよ」。このなんとも可笑しいシーンだけでも、ほんとうによくできた瑞々しい「映画の映画」だ。映画の筋の展開を、登場人物がフレーム内フレーム(木立)につかまって相談するという「映画の映画」。
ひと3さん [DVD(邦画)] 10点(2011-08-19 13:14:38)
👍 1
149.セリフのやり取りとか全体の雰囲気とかかなり良かった。普段こういったジャンルの映画は観ないのだけれど、これは気に入りました。主役のふたりも役に似合ってた。
紫電さん [DVD(邦画)] 10点(2008-01-27 21:19:55)
148.ネタバレ 最初の30分ほどは、これまでの岩井作品イメージの延長でみていたこともあって、めちゃくちゃ気持ち悪い映画でした。・・・・・カメラのなめるような視線に、率直に言って、なんだぁ、このエロじじいぃ、と思いました。・・・・・過去の思い出をねつ造してゆくという、中盤から、そこそこ平静にみられるようになります。・・・・・・海辺でのハートのエースの話しのあたりから、なかなかよくなります。自分の大事なものを、認めてもらいたい人に長い間見つけてもらえない、という気持ちが、映像と音楽でより新鮮に感じられたからです。・・・・・そしてなんといっても蒼井優のバレエシーンです。これまでバレエをみても美しいと思ったことは正直ありませんでしたが、これは美しい。ほんとに素晴らしい。・・・・それは、アリスがどんな暮らしをしてきたか、どんな家族環境にあるのか、オーディションでどれだけ落とされてきたか、というのを見せられているからでしょう。・・・・・・・だから、どんな子でも美しく輝ける時があるのだ、という思いが、蒼井優のバレエを見ていて圧倒的に伝わってくるのです。・・・・・・リリイシュシュとこの映画との比較は非常に興味深い事柄です。おそらくリリィシュシュの方が、詰まっているものは多いし、個々の現実をよく反映しているのでしょう。しかし、花とアリスの方が、個人的には遙かに深く心を打つのではないだろうか、と思います。なぜだろう。
王の七つの森さん [DVD(邦画)] 10点(2007-01-28 11:05:28)
147.ネタバレ ゆったりとした時間の流れとふわりとした色彩がなんともいえませんね。
光の使い方が凄い綺麗でした。
鈴木杏さんの号泣するシーンが凄いナチュラルで一気にファンになっちゃいました。
蒼井優さんのバレエも綺麗で必見です。
個人的にはここ何年かで凄くハマッた作品でした。
キットカットWEB版も観てたんですけど、使われているシーンを採用して別のストーリーに仕上がってます。
今じゃ購入版のDVDでしか視れないのかな?
ココをこう使うのか!って感じで驚かされました。
ひで太郎さん [DVD(字幕)] 10点(2005-10-30 16:12:18)
146.勝手に思い込んでいたのだがこういうのが少女漫画ってやつなのか?少女漫画っぽいと勝手に思っていたが俺は少女漫画なんて読んだこと無いことに気づき疑問に思う。それはともかく、この映画、俺は好きだ。青春とか少女っぽいとか内容がどうのこうのではなく、ただ、映像や音楽、そして感性が。
taronさん [DVD(字幕)] 10点(2005-05-14 16:45:47)
145.WEB公開シネマ版もみたが、そのときは映像、音楽に圧倒されました。しかし、劇場版をみると、そのストーリーにも圧倒されました。思春期の複雑な気持ち、それは友達に対するもの、恋愛に対するもの、夢に対するもの、親に対するもの、さまざまな気持ちが色々なところ絡み合い物語に凄く奥深さを与えていました。泣き所、笑い所もあり、そして、共感できるところもたくさんありました。この映画一本で色んな要素が含まれていたと思います。自分的にはアリスの切なさを痛烈に感じ、告白のシーンでは涙しました。そして、最後のバレーのシーンも息を呑むものでした。このアリスを演じた蒼井優に拍手を送り、そして、感謝したいです。もちろん、ハナ演じる鈴木杏にも。そして、この作品を支えた岩井監督、スタッフのかたに。やはり、自分にとっては岩井俊二という監督は天才としか思えません。早く次回作が見たいです。
シュシュさん 10点(2004-10-31 18:52:00)
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144.ネタバレ 情念のハナ(笑)&飄々としたアリス

素晴らしい作品だと思います(脱帽)
栗頭豆蔵さん [DVD(字幕)] 10点(2004-10-10 13:22:16)
143.この映画を観終わって十日以上の日にちが経ちました。それなのに、この映画の事が頭の中から一向に離れません。こんな事、映画観賞人生で始めてです。ここ数日、レンタルショップに行って『花とアリス』が置いてある棚の前を通る度、パッケージに必ず目が行き、そして無償にもう一度観たくなります。そして毎回、容器を手に取りパッケージを眺め、悩み、天井を見上げ、そして元に戻すのです。日を重ねるに連れて、愛しさに似た想いが日に日に増しています。こんなに同じ映画に対して十日以上も想いを寄せたのは、本当に人生初です。まるで、靴の底にへばり付いたガムのように、しつこくへばり付いてちっとも剥がれず、そして頭の中から離れません。画面の中に映る、綺麗な映像や爽やかなストーリー、そして温もりのある雰囲気がどうしても頭に残って、ちっとも薄れません。目を瞑れば、綺麗で、繊細で、光で満ち溢れているいくつもの素晴らしいシーンが、鮮明に瞼の内側に映し出されます。でもやっぱりそれは偽者でしかなく、目を開けてしまえば一瞬にして消えてしまいます。この映画は間違い無く、観た人の心と記憶に美しく、そして鮮明に残り続けると思う。はぁ~・・・今の時代にこんな日本映画に出会えて良かった、と心から想い、そして、10点の上でマウスの左側を最上級の“愛”を込めてダブルクリックします。はぁ~・・・切なくも無いのにため息が止まりません。自分、この映画、「ウォー・アイ・ニー」ッス。
ボビーさん 10点(2004-10-09 17:07:49)
👍 2
142.ネタバレ とにかく良かった!
鈴木杏と蒼井優の自然な演技。
強引だけどすんなり入ってくるストーリー。
女の子の純真さ。寿限無。桜。
青春。親子。ハートのエース。バレエの美しさ。
もともとはキットカットの短編フィルムだったようだが、
短編のストーリーがうまく絡み合うことで素晴らしい作品になっていると思う。
そろそろDVDが出るみたいなので、必見!!



こばやしさん 10点(2004-09-15 01:02:41)
141.俺は岩井俊二監督を敬愛してます。彼の作り出す映像に何度酔わされてきたことでしょうか。こんなにも俺の感性を刺激するクリエイターと同じ時代に生きることができたことに、感謝さえしている昨今です。しかし、岩井監督の作品から溢れ出る素晴らしさは岩井監督のチカラだけで成り立っているのかと言えば、そうではないはず。彼には篠田昇カメラマンという良き伴侶がいました。篠田氏は岩井監督のほぼ全ての作品でカメラマンを務めてきました。あの白くノスタルジックな映像の直接の生みの親は篠田氏だったわけです。しかし、そんな彼はもういない。今年の6月、癌により惜しまれながらこの世を去った。俺自身も非常に残念であり、心から冥福を祈っています。さてこうなると、一つの不安が頭をよぎるのです。すなわち、俺が惚れ込んでいたのは監督岩井俊二ではなく、カメラマン篠田昇だったのではないか、という可能性です。もしくは、あの作品群は岩井監督と篠田氏のコンビネーションがあってこその産物だったとしたら。それは岩井監督の次の作品を見れば判断がつくことですが、どちらにしろ篠田氏の撮った映像をもう未来永劫見ることができないと思うと、落胆をあらわにせずにはいれません。「花とアリス」はそんな岩井・篠田コンビの最後の作品となるものです。決して死への悼みからオーバーに叫ぶわけじゃないですが、俺は「花とアリス」は彼らの最高傑作だと思っています。内容に関しては多く語るまい、とにかく一人でも多くの人々に見てもらいたい作品なのです。篠田氏よ、ありがとう。そして安らかに…(2004/10/22更新)
コバ香具師さん 10点(2004-04-19 18:04:22)
👍 1
140.6年ぶりに観たこの映画は、もはや「感動」なんて通り越す。そのあまりに眩しい映画という「結晶」に対して、悶え、嫉妬じみた感情すら覚える。

6年前、自分自身の結婚を控えた頃にこの映画を観ていた。
劇場鑑賞時から大好きな映画なので、それ以前もその後も事あることに“花とアリス”のことは思い出す。
そして、今日、自分の愛娘が幼稚園に入園した日に、またこの映画を観た。
なんだか、嬉しさも、憂いも、いろいろなことが入り混じって、たまらなかった。

最初から最後まですべてが名シーンなのだが、“親”というものになって数年経ち、愛娘の成長をまさに目の当たりにした日においては、蒼井優と平泉成との父娘のシーンが、無性に愛おしかった。
この映画は、恋と友情の間を奔走する少女たちの物語であり、少女たちの自立の物語であり、彼女たちを取り巻く家族の物語でもあるのだと思えた。

蒼井優と鈴木杏、今やこの世代を代表する女優となった二人の“競演”は、彼女たちの確かな実力を踏まえても、「奇跡的」だ。
こういう類いの「奇跡」を幾度も見せてくれた岩井俊二という映画監督は、やはり自分にとって特別な存在なのだと思える。


この映画の少女たちの人生はまだ始まったばかりで、映画の中で泣き笑うことなんて、ほんとに些細なことだけれど、その一つ一つにひたすらに向き合い、エネルギーを注ぎ、くよくよしたり、晴々したりする姿に、問答無用に感動する。
ユーモラスで眩しいノスタルジーと、そこに不意に垣間見せる厳しく切ない現実。それらすべて含めて彼女たちの日常。

嬉しいことも、辛いことも、楽しいことも、悲しいことも、みんなひっくるめて少女たちは生きていく。
その純粋で、無防備で、ひたすらな姿に、胸が熱くなる。僕はこの映画に対して、この先も何度も、“ウォーアイニー”と呟くだろう。
鉄腕麗人さん [映画館(字幕)] 10点(2004-04-09 22:37:49)
👍 2
139.映画全体を貫く淡い質感、色感。その淡さは、度の低い心地いい酩酊感に誘い込む。そして、物語のリアリティーは論理思考外に放り出され、ひたすら花とアリスの“風の舞”に身をまかせ、ほろ酔う。中心に位置する“先輩”の情報量はどこまでもミニマムに、花とアリスはその周りで、嘘と本当、遠慮とエゴ、芝居と現実の間の振幅を舞う。流れる音楽も淡くせつなく。でしゃばり過ぎない伏線が彩りを添え、アリスが自らの意志で踊り出すバレエに冒険心、解放感が与えられる。もしも、記憶喪失になってもこの映画の記憶は忘れたくない、っつって。
彦馬さん 10点(2004-03-20 01:45:46)
👍 1
138.よかった。よく分からないのに、観たあと、さわやかで味わい深い何かがしっかり伝わってくる。コミカルなのに繊細で確かな存在感を放っている二人の少女とその世界。その孤独。最後のバレーのシーンでも、なにかしらはっきりはしないのに、自然に周りの者たちを惹きつけてしまうものがあるということか。すれっからしの大人たちにも、外部にも、この世代の少女たちからあふれ出るなにかがみんなにも分かるはずだ、という監督のおおらかな確信に敬服。
さん [CS・衛星(邦画)] 9点(2018-04-25 20:48:25)
137.二度目の鑑賞。
タイトルと共に白い息を吐きながら二人仲良く登校する最初のシーンが大好き。

鈴木杏もいい演技をするが、岩井俊二が撮影する蒼井優は別格。
蒼井優の一番美しく繊細な部分を映し出している。
驚いたときなどの彼女のコミカルな表情はなんだか可笑しいがどうにも可愛いと思ってしまう。

リリィシュシュで脇役のいじめっ子として出演していた郭智博がまーくん役を演じているのもなんだか感慨深い。
演技は決して突出していなかったが、作品にいい味をもたらしている。

純粋でお茶目それでもお互いの強い意志は貫ぬく花とアリスのなんだか些細な物語。
小さな紆余曲折は色々あったけど最後は皆が笑顔でエンドロールを迎えることが出来る。
これは間違いなく名作だ。
鈴木さん [インターネット(邦画)] 9点(2017-05-25 22:04:46)
136.最初はゆるふわな青春ものかな?と思わせておいて、いきなりの超展開!そして名場面の連続!
例えるなら、サンドイッチを食べていたらいきなり中からおにぎりが出てきたという感じだ!
牛乳とみそ汁の両方が欲しくなる作品!
ヴレアさん [DVD(邦画)] 9点(2016-05-26 20:42:54)
135.ネタバレ 岩井俊二という人間を誤解していた。というか、見るまでは悪い噂しか聞いて来なかった。

もっとこう「瞳をとじて(殴るから)」という思いにかられる「世界の中心で、愛をさけぶ」みたいなクソ甘ったるい映画でも撮るのではないかとレッテル貼りをしていた(撮影が同じ篠田昇なので)。

ところがどうであろう。
ふとした事で見つけ“惚れてしまった”男をたばかり、勝手に妬み合って勝手に許しあうという笑って泣ける素晴らしい映画ではありませんか。篠田昇の仕事振りも良い。

とにかくこの映画、踊って踊って踊る映画だ。
道、夕日を背に歩く女子中学生が二人、白い息が物語る季節、電車。服を引っ張り「危ないから下がって」と無言で友達に伝える。
男たちを見て談笑し、何時の間にか男たちをストーキングする二人。
彼女たちが通う中学の様子とかはまったく映されない。彼女たちにとって、その男たちとの出会いが中学時代一番の青春だったのかも知れない。
物陰から見つめるあこがれ、でっかいカメラで撮っておきたいほど、どんな部活でも入部して一緒になりたいほど惚れてしまった乙女心。

流石に高校ともなると、学校や部活・習い事での思い出も増える。たまった鬱憤はバレエで発散。桜の下で再会するやいなや仲良く躍り始める二人。
それぞれに恋を知り、見た目も中身も成長していく。ガッツポーズで「頑張れ!」と無言で健闘を祈る姿も微笑ましい。

思わぬ“事故”でとっさに宮本に近づくための“嘘”をでっちあげてしまうハナの小悪魔振り。
勝手に思いを寄せ、相手が自分を知らない事に勝手に怒るムチャクチャさ。なんて酷い女なんだ(褒め言葉)。
宮本も本気で心配になる。それは自分のためじゃない。見ず知らずの、赤の他人の筈の女のためだ。彼も何時の間にか、何かに本気で挑む彼女たちに惚れてしまったのだろう。ワケも分からないまま。
「ごめん(何か知らないけど)」
彼がCTに入った瞬間、俺の腹筋は終盤まで散々痛めつけられる事が決定した。テリー伊藤がヤブ医者にしか見えない。絶対狙ってやってるだろ岩井www
夢で彼女をよく見る?それは悪夢の間違いとちゃいますか?
彼女の黒歴史や祭りでばったり会う度に奇声を発して恐怖に怯える宮本先輩。そりゃあ手がヌルヌルの女に捕まれたらビックリしますよ。 
い い か  ら さ っ さ と 雨 で 洗 え

ハナの悪逆非道さはエスカレートし、テメエの黒歴史をアリスになすりつけるというクズ振り(褒め言葉)も発揮。お経と写真が交互に腹筋に襲い掛かる。
それに乗っかってしまうアリスもアリスである。役者を目指すために、友のため男をものにするために“演技”に体を張る。名前を書かせる事で情報を得るしたたかさ。
女の友情は時に美しく、ムッチャ怖い。二人ともなんつー着信音してんだ。宮本先輩は泣いていい。そしてマジでキレていいよ本当。
「君誰?(マジギレ)」
「嘘だよそんなの(呆)」

ハナも何故か逆ギレ。酷いのはテメエの脳味噌だっ!
友人もゲス顔で「ケンカしちゃダメだよ」と畳み掛ける。その一言が後に違う形で心に響いてくるのだから面白い。

それに対して、アリスはどんどん可愛くなっていきます。母親も新しい恋をして泣く。アリスは恋に敗れる事の恐れ、ハナに対する嫉妬も芽生える。
砂浜で走り、ブチギレて顔に掴みかかるキャットファイトに転じる凄まじさ。先輩も怒りを通り越して(というかワケが分からないけど取り敢えず)止めに入る。先輩泣いていいぞマジで。
おにぎりサンド食べたくなっちゃうじゃないか畜生。
そんな先輩の疑問を確信に変えるトランプ。アリスの父との思い出が思わぬ伏線に。
先輩が優しすぎて俺まで惚れちゃいそう。俺だったら帯引き抜いて首絞めてるわ(冗談です)。
いや、先輩は二人に仲直りして欲しくて怒るどころじゃなかっただろね。だって惚れちゃったのだから。

女たちを再び結びつける写真、互いに吹っ切れてそれぞれの道を突き進む。
母ちゃんも過去はさっさと水に流し、また新しい恋に向っていそいそと掃除機をかける。
クライマックスを飾る即席シューズによる美しいバレエの“演目”!
すかあふえいすさん [DVD(邦画)] 9点(2015-06-02 19:58:16)
👍 2
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【点数情報】

Review人数 154人
平均点数 7.29点
000.00%
110.65%
210.65%
374.55%
4106.49%
595.84%
6138.44%
72616.88%
84529.22%
92616.88%
101610.39%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 8.81点 Review16人
2 ストーリー評価 7.18点 Review22人
3 鑑賞後の後味 8.13点 Review29人
4 音楽評価 8.40点 Review27人
5 感泣評価 5.86点 Review15人

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