映画『おかあさん(1952)』の口コミ・レビュー(2ページ目)

おかあさん(1952)

[オカアサン]
1952年上映時間:98分
平均点:8.07 / 10(Review 29人) (点数分布表示)
公開開始日(1952-06-12)
ドラマコメディモノクロ映画小説の映画化
新規登録(2004-02-03)【--------】さん
タイトル情報更新(2025-03-17)【イニシャルK】さん
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監督成瀬巳喜男
助監督石井輝男
キャスト田中絹代(女優)福原正子
香川京子(女優)福原年子
岡田英次(男優)平井信二郎
片山明彦(男優)福原進
加東大介(男優)木村庄吉
三島雅夫(男優)福原良作
本間文子(女優)平井みの
中村是好(男優)平井信造
鳥羽陽之助(男優)良作の弟
三好栄子(女優)おばあさん
中北千枝子(女優)栗原則子
沢村貞子(女優)おせい
伊東隆(男優)栗原哲夫
一の宮あつ子(女優)福原こよ
小倉繁(男優)
脚本水木洋子
音楽斎藤一郎
撮影鈴木博
製作新東宝
配給新東宝
美術加藤雅俊
編集笠間秀敏
あらすじ
貧しい家庭に生まれながらも、あたたかい家庭に恵まれた福原年子(香川京子)。年子の「おかあさん」は家庭思いの良妻賢母で、数々の不幸に遭遇しながらも、強く家庭を支えていく・・・香川京子は後光が差す程輝いており、彼女の魅力が存分に表れた人情家庭劇の傑作。
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💬口コミ一覧

9.この映画の怖いところは、母が次々に襲ってくる不幸から家族を守り続けているようで、その家族が順番に消えていくところ。家族の幸せを願うことが、その一家を解体していく現実。避けようがない病気を送った後には、娘を手放さなければならず、さらに精神的な頼りとなっていた手伝いの男も遠ざけなければならない。やっと露店から自分の店として再建できた家から、一人ずつ人が消えていく。中北千枝子に髪を触れられた娘はやがてこの家を去り、遠からずもう一人もこの家を去っていくだろう。これは成瀬の『麦秋』なんだと思う。あの解体していく大家族の物語を、成瀬の小市民の世界に移すと、こうなるんだ。どちらも厳粛な諦観が底に流れている。母はメソメソしないが、肝っ玉母さん的に豪快に笑うわけでもなく、激さない矜持を持ちながら不幸を通過させていく。どこかニヒリズムの匂いがする。成瀬の世界観がかなりクッキリ現われた代表作と言ってもいいんじゃないか。とちゅう股覗きしている子どもの視点になって逆さまの看板を捉えたり、映画館での「終」の画面で驚かせたり、けっこう遊んでおり、これは脚本の水木洋子の企てかもしれないが、サイレント映画を経てきた成瀬の可能性が高いと思う。加東大介、中北千枝子の常連脇役もそれぞれいい仕事をしており、とりわけ加東はベスト。どちらかというと「お嬢さん」役の印象が強い香川京子のパキパキした下町娘も新鮮だ。(そうか、岡田英次も香川京子も今では実質一人息子・一人娘になっちゃってるんで、なかなか結婚はスムーズに行かないかも知れんなあ。パン屋の長男がひょっこり生還すればいいんだが。まてよ、最後にクリーニング屋にやってきた見習い店員が16歳といってたから、娘とは二つ違い。あれを将来婿に育てて、と田中絹代は算段するかもしれん。まだまだひと波乱ありそうだぞ。)
なんのかんのさん [CS・衛星(邦画)] 8点(2011-10-24 10:06:07)
8.ネタバレ 香川京子がすごく魅力的でした。かわいい。淡々と現実を受け入れる様が心地よい。いきなり「終」には驚いた。すべての事故や事象は突然訪れ、受け入れざる負えないのだなぁと感じました。
reitengoさん [CS・衛星(邦画)] 6点(2011-12-03 12:27:07)
7.ネタバレ さまざまな困難にめげず前を向いて生きてゆく親子……という、なかなかの良作でした。兄や父が死んでしまうのに、けっこう笑いをとる場面があったのもよかったです。そういう点では、小さい子と岡田英次が楽しい。それはともかく、家族間の微妙な心理の綾を繊細に描いていたと思います。音楽はあいかわらず素敵。
しかし本作では、やはり香川京子が光っています。そのお茶目っぷりも、家族を思いやる気持ちも、母が再婚するのではという悲しみも、どれもこれも魅力を感じさせます。田中絹代のおかあさんもすばらしいわけですが、娘がこれほど魅力的でなかったら、必ずしも傑作たり得なかったのではと思われます。すべてがあるべきところにキッチリはまっているという感じ。家族の絆、そして旅立ちを描いたということを考えると、震災後の日本人に必要とされるのは、このような映画かもしれません。
アングロファイルさん [CS・衛星(邦画)] 8点(2012-01-05 16:28:52)
6.ネタバレ 日常風景の物語性を強調するとリアルさが失われるし、本当のリアルでは感動が得られない。この難しい問題を見事にクリアして、淡々としたリアリティを損なうことなく登場人物の心情が痛いほど伝わってくる作品。ドラマを盛り上げる以上に計算されつくした演出、画面構成のなせる技である。ただ、立て続けに成瀬監督作品を見続けたせいもあるが、痛快娯楽の要素がゼロであるのが残念。お笑いや、ハラハラドキドキの要素ももう少し取り入れると良かったのにと思う。この設定、ストーリーでは相当難しいとは思うが、、
nobo7さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2012-01-15 22:48:05)
5.ネタバレ 名作として、あちこちで紹介されてる映画ですよね。ついに観ました。う~ん、アメリカの「ファミリー」を思い出しました。子供たちが健気に引き取られていく。みんなが人のことを思いやり、自分は後回しにする。そんな中で、ささやかなことで笑いあう。
「ALWAYS3丁目の夕日」の世界よりずっと人情がきめ細かい。嫌らしい男のように見てた加東大介がさわやかに去っていく姿にとまどう香川京子。こういう場面を見ると、男ってがんばっちゃうんだよなぁ。
トントさん [DVD(字幕)] 7点(2013-02-22 02:58:37)
👍 1
4.2013.10/15? 鑑賞。いい作品だ。私が10才の頃だ。香川京子が可愛い、岡田がまだ大根。
ご自由さんさん [CS・衛星(邦画)] 7点(2013-10-23 20:48:08)
3.特別奇抜なこともなく淡々と進むのだが、そこに描かれているのは長男と夫の死そして手放すことになった末娘、普通に考えると辛い苦しいことばかりだ。生活だって楽ではないはずなのに決して弱音を吐かない、母親とはこういうものなのろうか。家族の愛がすばらしいし香川京子が光り輝いて見える。
ESPERANZAさん [DVD(邦画)] 8点(2015-01-12 19:39:37)
2.ネタバレ 時代の古さを感じる映画。やはり、貧乏くさい。香川京子が、清楚で奇麗。
にけさん [映画館(字幕)] 6点(2019-01-16 12:03:26)
1.ネタバレ 50年代のかわいい香川京子さん目的で鑑賞。
最後のウインクに悩殺されました。夏祭りのシーンでは美声も聞かせてくれます。
内容的にも心あたたまるストーリーでした。
加東大介がいい人なのに京子さんに誤解される役でお気の毒でした。
とれびやんさん [インターネット(邦画)] 9点(2020-04-30 17:23:43)
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マーク説明
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【点数情報】

Review人数 29人
平均点数 8.07点
000.00%
100.00%
200.00%
300.00%
400.00%
500.00%
6517.24%
7517.24%
8827.59%
9517.24%
10620.69%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 8.00点 Review2人
2 ストーリー評価 8.00点 Review2人
3 鑑賞後の後味 9.00点 Review2人
4 音楽評価 8.50点 Review2人
5 感泣評価 8.00点 Review2人

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