映画『めし』の口コミ・レビュー(2ページ目)

めし

[メシ]
1951年上映時間:97分
平均点:7.22 / 10(Review 32人) (点数分布表示)
公開開始日(1951-11-23)
ドラマモノクロ映画小説の映画化
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タイトル情報更新(2024-12-27)【イニシャルK】さん
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監督成瀬巳喜男
川端康成(監修)
キャスト上原謙(男優)岡本初之輔
原節子(女優)岡本三千代
島崎雪子(女優)里子
大泉滉(男優)谷口芳太郎
山村聡(男優)岡本隆一郎
杉村春子(女優)村田まつ
杉葉子(女優)村田光子
小林桂樹(男優)村田信三
二本柳寛(男優)竹中一夫
進藤英太郎(男優)竹中雄蔵(ノンクレジット)
田中春男(男優)丸山治平
風見章子(女優)富安せい子
浦辺粂子(女優)谷口すみ
長岡輝子(女優)隆一郎の妻
出雲八重子(女優)近所の主婦
滝花久子(女優)竹中すみ
花井蘭子(女優)堂谷小芳
音羽久米子(女優)金澤りう
中北千枝子(女優)山北けい子
三田照子(女優)
原作林芙美子「めし」
脚本井手俊郎(脚色)
田中澄江(脚色)
音楽早坂文雄
撮影玉井正夫
斎藤孝雄(撮影助手)
製作藤本真澄
東宝
配給東宝
美術中古智
録音藤好昌生
照明西川鶴三
動物
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💬口コミ一覧

12.ネタバレ これまで小津作品ばっかり見てたので、カリカリしていて爆発しそうな原節子、っていうのにドキドキ。なんでもにこにことやり過ごしてしまうイメージがありましたからね。「めし」、つまりご飯を摂る事って、生きてる限り、毎日毎日、日常の中で必ず必要な作業なのですが、当たり前にそれが出てくるのを待っている立場と、それを用意することを日々の仕事としてこなしてゆかなければならない立場とでは、捉え方が全然違うんですよね。ただ出てくるのを待ってる方は、その作業が実は結構な重荷だなんて考えてもいない人が多いのかも。出てくるのが当然で、感謝しなければならない理由もない、なんて。誰からも感謝されず、世間に取り残され、日常の中に埋没するって状態が不安で、だけど、夫婦が夫婦としてひとつである事で、家と外との繋がりが生まれて、そこに幸せも生まれるんだよ・・・ってのはさすがに今の時代にはちょっと考え方が古くなってるワケで、今はもっと価値観は多様化してます。今となっては幸せのひとつのカタチ。でも、戦後6年のこの時代には、ゆき過ぎた自由思想に対する歯止めも必要だったのでしょうね。奔放な姪の存在が、それを表しています。なんだかんだ言っても夫婦って結局は他人同士だった二人がなんとか上手く一緒に暮らしてくモンなんだよ、ってくらいの受け止め方でいいのかな。それにしても画面にネコを出されてしまうと、こちらの意識が全部ネコに行っちゃうので困りものです。原節子と家を結びつける象徴的存在ではありましたが。
あにやん‍🌈さん [DVD(邦画)] 7点(2006-08-08 00:48:45)
11.この映画が大好きな人はきっとこう叫ぶであろう、「わしゃ、三度のメシより『めし』が好きだあ」。←意味はわからんが、どうやらかなり好きらしいということは、わかる。さて、昔の梅田~中ノ島~道頓堀の光景にのけぞってしまった本作。家庭ドラマなのにちょっとサスペンス、それは、「そろそろ原節子がブチ切れてヒステリー起こすんじゃないか」というドキドキ感。⇒つまり実は家庭こそがサスペンス、なんだな。⇒しかし時代が時代なので柔らかく描かれており、彼女の心境と彼女をとりまく人たちとの関わりが、物語の推進力。⇒しかししかし、いくら時代とは云え、こんな終わり方でいいのか~、とは思ってしまいました。多分、何の解決にもなってない(笑)。ま、人生、そんなもんなので、解決しなくてもいいんですけどね。とにかく、このラストについては、広く女性の皆さんの意見を伺ってみたいところ。
鱗歌さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2005-09-14 23:07:58)
10.ネタバレ この映画における原節子は小津映画にみられる感情を押し殺した役柄とは真逆である。
不満や思ったことを口に出し相手にぶつける感情的な人物だ。この映画の見どころはそんな原節子の演技にあるかも知れない。
夫の姪が家に転がり込んで、夫にイチャイチャ甘えるとき、イライラは頂点に達する。
鈍感な夫、無神経な姪に対する腹立たしい思い。そしてついに家出し実家に戻る。
最後は夫が折れて迎えに行くことで収まり、少し光明が見えたように思わせ夫婦とはこんなものだとまとめにかかる。
映画のテーマは男尊女卑の当時女の幸せとは何かを問題提起しているように思えるが、結局何の解決もされず終わってしまうのが残念に思う。
蛇足ですが、原節子さん!手紙のポイ捨てはいけませんよ(笑)
とれびやんさん [CS・衛星(邦画)] 6点(2025-03-26 18:48:45)
9.評価が高いようですが、それほどでもなかったです。特に最後はそれでいいのか? と思います。ドラマとしては十分見られますが、どうも私はこういう夫婦間の心理の綾にうといようで……。ユーモアもあって面白いし、当時の大阪の風景を知ることもできて良いのですが、あまり引き込まれる話ではなかった。小林桂樹が、出番は少ないながら光っていました。
アングロファイルさん [CS・衛星(邦画)] 6点(2012-01-02 19:17:48)
8.倦怠期を迎えた、ひと組の夫婦の心の機微を描いたドラマ。
主に原節子扮する妻側の心理描写でお話が進む展開で、
もちろん設定などに時代の違いこそ感じるが、男と女の中身だけはあまり変わらぬようで、
どこの家庭でも見られるような夫婦のちょっとしたすれ違い、心の内が丁寧に描写されている。
といっても、日本のテレビなどでよく見られる、いかにもホームドラマといったクドさはなく、
さっぱりしていて、鑑賞後の後味は爽やか。小津や向田邦子作品に通ずるような雰囲気で、
大阪や東京の古い街並もいいけど、やはりセンスのいい演出が光る映画だった。
MAHITOさん [DVD(邦画)] 6点(2011-08-12 05:36:14)
7.成瀬作品の中では比較的評価の高い本作ではあるが、個人的にはそれほど抜きん出ているとは感じなかった。
それはただ単に、主演の原節子という女優がそれほど好みではないという理由だけかもしれないが。

それよりも、杉葉子がますます好きになった。
とにかく表情が明るい。
彼女の笑顔を見ていると、明るい気持ちになれる。
夫役の小林桂樹に嫉妬した。
にじばぶさん [CS・衛星(邦画)] 6点(2010-03-23 00:40:05)
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6.ネタバレ ○小津映画にもよく描かれる縁談による結婚の崩壊が描かれている。○親の反対を押しのけて結婚した三千代に対して、姪の里子という設定は良い。○夫婦仲の解決が観ていて納得させられるものではなかった。○里子のキャラは見ていて腹が立つ。○メインのストーリーは何とか収拾が付いているが、サブストーリーは中途半端なまま終わった気がする。○原節子の演技力は見事。
TOSHIさん [DVD(邦画)] 6点(2009-07-10 10:09:29)
5.ネタバレ なんか違う。

たとえば小津安二郎の『晩春』だって前時代的な価値観が背景にあるが、あちらはあくまで「背景」であって、登場人物の心情には嘘がない。ところがこの作品では当時の価値観に沿うように物語が流れ、テーマのために登場人物が歪められているような印象を受ける。『晩春』は自然で普遍的なドラマであるのに対し、こちらは押し付けがましく、説教くさい。

成瀬監督といえば暗いくシビアな視点が持ち味だと思うけど、今回はハッピーエンド、しかも手紙を細かくちぎって列車の窓から捨てるといういかにもな演出つき。取ってつけたような、というのは言い過ぎかもしれないが若干の違和感は否めず、成瀬さんらしからぬ感じがした。映画の九割までは面白かったのに、結末に至って主張が物語に先立ち、バランスが崩れてしまったという印象。
no oneさん [DVD(邦画)] 6点(2006-10-26 19:03:39)
4.ネタバレ サラリーマンの夫のために「めし」をつくる主婦業に嫌気がさして、実家に帰って、数日間、ごろごろして、頭が冷やされてきたところに、夫が迎えに来て、元の鞘に収まるという、まあ、言ってしまえば、たわいもない日常話です。日本でテレビ放送が始まる1953年より前のことですから、その後テレビでやるようなホームドラマの需要を映画が担っていたんでしょうね。原作ありのホームドラマという時点で、監督の作家性が出にくいのだと思いますが、質素なサラリーマン夫婦を上原謙と原節子という必ずしも役に似つかわしくない映画スターに演じさせているところも、配役が先にありきの印象を持ってしまい、監督の作家性が今ひとつ見えて来ないところですね。ただ、作家性が表に出てこない分、時代の要求に忠実につくられているように感じられ、時代の記録として、貴重なものになっているような気がします。その反面、非常に古臭さばかりが目立って、時代を超えた何かが感じられないってことでもあるんですけどね。ここからは余談です。本作は大阪が舞台になっているのですが、この時代に、すでに、くいだおれ人形があったのですね。そういうことがわかるだけでも、なかなか貴重です。
camusonさん [DVD(字幕)] 5点(2024-09-09 18:32:40)
3.エンディングで原節子のモノローグが定義する女(=主婦)の幸せに、現代の女性たちのどれほどが素直に頷くかは甚だ疑問だけど、形態だけを見ると主婦のポジションの本質はあまり変わっていないのだと思います。正直に言うと、普通に始まって、ゆるい夫婦喧嘩とゆるい家出をして、さしたる理由も無く元の鞘に納まっただけの印象で、それ以上のものを感じなかった。原節子の容姿が全く自分のタイプじゃないからだと思う。
アンドレ・タカシさん [CS・衛星(邦画)] 5点(2010-03-01 22:25:27)
👍 1
2.ただの世間話みたいなやりとりを延々と見せられても・・・どうも面白みが感じられませんでした。
Oliasさん [CS・衛星(邦画)] 4点(2011-04-21 00:50:45)
1.あまり面白くなかった。この当時の風景や台詞、情緒感は好きなんだけど。
さわきさん [CS・衛星(字幕)] 4点(2011-04-18 22:39:00)
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【点数情報】

Review人数 32人
平均点数 7.22点
000.00%
100.00%
200.00%
300.00%
426.25%
526.25%
6618.75%
7721.88%
8825.00%
9618.75%
1013.12%

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