映画『嗤う伊右衛門』のいいねされた口コミ・レビュー

嗤う伊右衛門

[ワラウイエモン]
2003年上映時間:128分
平均点:4.71 / 10(Review 28人) (点数分布表示)
ラブストーリー時代劇小説の映画化
新規登録(2004-02-11)【紅蓮天国】さん
タイトル情報更新(2021-12-30)【イニシャルK】さん
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監督蜷川幸雄
キャスト唐沢寿明(男優)民谷伊右衛門(岩の夫)
小雪(女優)民谷岩(伊右衛門の妻)
香川照之(男優)又市(御行乞食)
池内博之(男優)直助(伊右衛門の隣人)
椎名桔平(男優)伊藤喜兵衛(筆頭与力)
六平直政(男優)宅悦
藤村志保(女優)お梅
井川比佐志(男優)
谷口高史(男優)伊右衛門の父
不破万作(男優)秋山長右衛門
原作京極夏彦「嗤う伊右衛門」(角川文庫刊)
脚本筒井ともみ
音楽宇崎竜童
撮影藤石修
製作東宝(「嗤う伊右衛門」製作委員会)
角川書店(「嗤う伊右衛門」製作委員会)
IMAGICA(「嗤う伊右衛門」製作委員会)
プロデューサー角川歴彦(エクゼクティブプロデューサー)
配給東宝
特殊メイク江川悦子
美術江川悦子(特殊造形)
中澤克巳
編集川島章正
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💬口コミ一覧

4.ネタバレ 「情けにしても恨みにしても受けるほうにその気がなきゃ成り立たねえ」
「想いっていうのはね、どんな想いでもそのまんま相手に伝わるなんて事はねえんでさ」
なぜか又市(=香川照之さん)のこの台詞が残りました。

良いか悪いかはともかく、とかく台詞の長い作品だったと感じます。ワンシーンの中にとても長い台詞が入れられており、またその台詞がとても熱がこもっていて良い!!それは時代を反映してなのか京極作品所以なのか、はたまた俳優陣の名演なのか。ともあれなんとも情緒的で粋な表現に京極作品を感じました。

京極夏彦さんの本は京極堂シリーズでいくつか拝読しましたが、この作品は未読。どんな話なのかと思いながら観ていましたが、かなり地味な展開の話という印象でした。もし仮にこの時代設定当時の感覚を持っていてその上でこの映画を観るならだいぶ違った印象になるのでしょうが、テクノロジーが発達しまくった現代人文化にどっぷりの私には、怪奇の一つでも起こってもらわないと少々物足りず。
というのも作中に起こる出来事は、まあ言ってみれば時代劇的ドロドロラブドラマ。痛々しいシーンやグロテスクなシーンもありますが「おおっ!」というシーンは皆無といって良いでしょう。上述のように俳優陣はとても怪演されているのでそれだけでも見る人には見応えがあると思います。私がドンパチやSFが好きな子供っぽい性格というだけで・・・。

しかし作品に合ってない演技の人もいました。椎名吉平さんと池内博之さんなんかはまさにその例。なんというか二人とも、時代劇の悪役って言うより現代のチンピラって感じの演技で、雰囲気出してる他の俳優と比べるとだいぶ浮いて感じる。成りきれていない感じ。そこがマイナスかな。

しかしそれ以外の俳優陣がとても見応えある作品だと思います。出演してる方に興味があれば是非。
TANTOさん [地上波(邦画)] 5点(2012-12-08 02:59:38)
👍 1
3.ネタバレ 原作読んでいないんですが。お岩と父は両方ともすごーく屈折した愛情の表現をする親子ってことになるんですなあ。私は「身を引く女」って、忍んでるだけじゃないと思うけど。なんかそこにクラい「歓び」があるはずだ。だってMなんでしょ。「○○さんのためなら私はどうなっても」みたいのは信じられないね。そうすることが「個人的に快」のはずなんだわ。そういうお岩さんの「クラい快感」を感じさせてくれないことには、説得力がなくてただのTV時代劇と変わらなくなっちゃう。椎名の無意味なS描写といい、おっぱいピュー(書いてるだけでヤだけど)といい、後半のもっと無意味なグチャグチャ状態といい、「あなたはほんとーうにこういうのが好きなんですか」と、指を差しながら蜷川さんに問い質したくなる。単に悪趣味。あと小雪はあんな高身長でイカリ肩でパーツがはっきりした顔なのになんで時代ものばっか出るの。だから唐沢レベルの身長がないと変だし。この作品は大金使ってつくるほどのものじゃないぞ。どっかのちっちゃい劇場で蜷川先生が演出すればよかっただけじゃないの。
パブロン中毒さん [DVD(吹替)] 5点(2006-01-12 22:52:23)
👍 1
2.ネタバレ 私は原作を読んでいたので何とかなったが、映画で初めて本作にふれた人は、はたしてストーリーが理解できただろうか。原作に忠実すぎ、話が複雑でわかりにくかった。もっと本質に絞ったシナリオのほうがよかった。  作り手も俳優陣も頑張った力作だとは思うが、基本的なところで矛盾をかかえていた。それは、最後のドンデン返しを大事にするなら、そこに至るまでの伊右衛門と岩の心理はあまり描いてはならず、逆に最初から伊右衛門と岩の愛を描けば、最後のドンデン返しは犠牲にせざるを得ない、というアンビバレントな図式である。本作では、そこのところジレンマの処理が中途半端で、チョロっと愛情が描かれ、そのぶんだけラストの驚き・発見が矮小化されてしまっていた。いずれかに徹するべきだったろう。  あと、音楽、梅のキャスティングに問題があった。ほんとうは、梅も女性としては魅力的でなければならなかった。 なお、ラストの東京俯瞰が蛇足というのはまったく同感。あれで作品の格がワンランク落ちた。
delft-Qさん 5点(2004-06-20 01:08:00)
👍 1
1.ネタバレ ラストシーンはお岩が憑かれた様に疾走するシーンと並ぶこの物語の最も美しいシーンではないかと思うが、それがあまりにも酷い。あそこだけは原作に忠実にやってほしかったが、只の幽霊話になっていることに辟易した。全然納得がいかない。更にはザ・ベスト・オブ・蛇足と形容したくなる現代の東京の俯瞰図への移行。そんなのいらないって、監督さん。シメはお岩の骸を抱きながら嗤う伊右衛門のカットでいいじゃない。まさに画竜点睛を欠く。もっとも目を入れる前の龍の全体像すらも舞台演劇的な大仰な台詞回しや失笑を禁じえないスプラッター描写、侘び寂びの漂わないヌードシーン、原作読了者の自分にすら理解しにくい人物相関、お岩と伊右衛門の愛情描写の物足りなさなどにより歪んだ造形となっている。映画の雰囲気がちぐはぐしている。自分の大好きな小説だったのにとても残念だ。それでも映像化不可能といわれる京極作品を映画化してくれたことはは嬉しいのでこの点数。でも蜷川作品は2度と観ない。(映画館)
komatiさん 5点(2004-02-27 20:53:36)
👍 1
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【点数情報】

Review人数 28人
平均点数 4.71点
000.00%
113.57%
227.14%
3414.29%
4517.86%
5932.14%
600.00%
7621.43%
813.57%
900.00%
1000.00%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 5.00点 Review3人
2 ストーリー評価 3.50点 Review4人
3 鑑賞後の後味 1.50点 Review4人
4 音楽評価 3.00点 Review4人
5 感泣評価 2.00点 Review1人

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