映画『暗殺の森』の口コミ・レビュー(2ページ目)

暗殺の森

[アンサツノモリ]
The Conformist
(Il conformista)
1970年西独上映時間:107分
平均点:6.80 / 10(Review 41人) (点数分布表示)
公開開始日(1972-09-02)
ドラマサスペンス
新規登録(不明)【シネマレビュー管理人】さん
タイトル情報更新(2017-07-20)【S&S】さん
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監督ベルナルド・ベルトルッチ
キャストジャン=ルイ・トランティニャン(男優)マルチェロ
ドミニク・サンダ(女優)アンナ
ステファニア・サンドレッリ(女優)シセュリア
ピエール・クレマンティ(男優)リノ
ガストーネ・モスキン(男優)マンガニェーロ
原作アルベルト・モラヴィア
脚本ベルナルド・ベルトルッチ
音楽ジョルジュ・ドルリュー
撮影ヴィットリオ・ストラーロ(撮影監督)
配給パラマウント・ピクチャーズ
CIC
ユーロスペース(リバイバル)
字幕翻訳高瀬鎮夫(字幕監修)
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💬口コミ一覧

21.ネタバレ ファシスト批判というよりは、一人の人間の正常と異常の間の葛藤を描いた映画のように思う。男が子供のときに男色行為を強要され、そのトラウマから自分は異常者なのではないかと真剣に考えるようになり、正常性を求めてファシスト新体制に順応していったものの、体制は崩壊し、それまで正常だと思っていたものは一夜にして異常なものとなってしまう。男は恩師や恋した娘を犠牲にしてまでファシズムに帰依してきた。それが最後の悲痛なラストに繋がるのではないか。
こまごまさん [ビデオ(字幕)] 7点(2006-12-25 10:56:07)
20.徹底的に細部まで腐心した、名匠ベルナルド・ベルトルッチの究極の演出。あまりにも神経質に細部にまで執りすぎ、一部で崩壊さえ見受けられるが、それさえも、ある種の凄味に思える。脚本と役者の演技は凡庸で、台詞も単体では印象的ではあるものの、映画の流れで見ると浮いているように思える。しかし、ベルトリッチの演出は鬼気迫ると言っても過言でなく、息を呑むとは、まさにこのこと。弾けた瞬間に消えてしまうような、ベルトリッチの身を削るような小さな演出に心打たれる。
永遠さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2005-10-20 06:12:39)
👍 1
19.ジャン・ルイ・トランティニャンは地味ですが、なんともいい俳優だなと思います。ドミニク・サンダが森で逃げまどうシーンも強烈ですが、最初にチラリと出てきた時の存在感もすごいです。 「まじめすぎはまじめではない」というセリフがヤケに残ってしまいました。あとネタバレになりますが、ラストのマルチェロが男に言うセリフも考えさせられます。ほんの些細なことで人生は180度も変わってしまうものです。
omutさん 7点(2003-09-30 02:14:47)
18.映画の官能美はもちろんだが、オリジナルの予告編もすばらしい。今見ても、全く色褪せない。ベルトルッチの野心ががんがん伝わってくるような気がする。
美琴さん 7点(2001-12-07 21:03:05)
17.映像と演出は素晴らしいと思う。主人公の回想がそのまま映画のストーリーになっているようだがそのことに何の説明も付けずただ演出だけであそこまで主人公の心の歪みのようなものを表現できる監督はなかなかいないと思う。
みかさん 7点(2001-07-25 21:50:26)
16.監督曰く、”青の色調に仕上げた”そうで、確かに全てが青色に表現されており、ファシスト時代のヒューマニズムを失った冷たさが伝わってくる。しかし一方で、映像のみに力を入れたみたいで、ストーリー性は殆ど無いと言っていい。イタリアのファシストを強烈に非難する訳でもなく、また反戦映画と言う印象も受けない。とにかく映像美を楽しむための映画であり、それ以上を期待しない方がいい。実験的映画を作るのもいいが、どこかのサッカー代表監督が、「今回の試合はテストだから負けてもいい」と言っているみたいで、こう言う台詞を聞くと、いつも馬鹿にされてるみたいな気にさせられる。
さん 7点(2001-02-05 06:17:22)
👍 1
15.全体を貫くどんよりした雰囲気がいい。映像も美しい。音楽もいい。お話としては単純明快。しかし主人公のキャラが今ひとつ定まっていなかったような。やたらクールに決めていながら、突然バカ面になったり、実は優柔不断で任務を遂行できなかったり。「人は見かけによらない」とはいうものの、ギャップが激しすぎて嘘くささが漂います。それも巨匠の演出美と言われればそれまでですが。
余談ながら、途中で唐突にプラトンのイデア論に言及する場面がありました。日本で知っている人(覚えている人)は少ないと思いますが、ヨーロッパ界隈では常識なんですかね。
眉山さん [インターネット(字幕)] 6点(2024-04-05 00:49:44)
14.ネタバレ 個人的にあまり好きでない。テロリズムをスタイリッシュに描いており、映像に惹かれるあまり、映画も行為も肯定してしまいそうな映画。
にけさん [映画館(字幕)] 6点(2019-02-02 18:09:31)
13.この映画は人間の惨酷さと冷たさをあの青で表現しているような何とも全編に青、青、青が強調されている。ファシズムの暗い影に潜む官能的な映像の数々、タイトルにある森の中の暗殺シーンにおける映像の凄さの前には全てがかき消されてしまいそうなぐらいとにかく映像美の素晴らしさというものは心に残る。しかしながら登場人物の人間関係などを含めストーリーがいまひとつ理解しにくいという難点がある。明らかにストーリーよりも美しい映像を観て楽しむべき作品ではないかと思います。
青観さん [ビデオ(字幕)] 6点(2008-09-10 21:52:07)
12.ネタバレ 映像はともかく、脚本に不満が残る。 

後になって全体のあらすじを思い描いてみるとそれなりに面白い気がするのだが、なぜかいまいちだった。この笑わない主人公との距離を縮めることができなかったのと、台詞が味気ないのが要因だろうか? どうも表層的で実感の伴わない台詞が多かったような気がする。 

しかし終盤での主人公の精神的な崩落の過程についてはすごく面白かった。とくに題名にもなっているあの容赦のない暗殺の場面は、恐慌状態の夫妻とはコントラストをなすファシストたちの冷静さが恐ろしい。不自然なほど垂直に伸びた木々が並ぶ騙し絵のような森の風景は独特の美しさで、そこで進行している行為の残虐さを浮き上がらせていた。 

ラストのどんでん返しも秀逸。後半の筋書きがよかっただけに、それ以前の脚本をもう少し煮詰めてほしかった。
no oneさん [ビデオ(字幕)] 6点(2006-02-13 22:18:01)
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11.集団のダンスシーン、女性同士のダンスシーンが凄く気に入っています。ファシズム関連は私には少し難しい内容なのですが、クールで底冷えのする映像が印象的でした。
ピンクさん 6点(2003-12-19 15:34:34)
10.画がもうまさに芸術的ですね。特に森での暗殺シーンなんか、なんかわからんけどすごいね、、、。話は??デシタケド、、、。
あろえりーなさん 6点(2002-10-22 21:12:25)
9.うーん…「結局、主人公は何がしたかったの?」って思いまして、ここを読むとどうやら主人公は何もしたくなかったようですね。そのあたりに僕の勝手な展開予想と差異がありまして上手く入り込めませんでした…。この映画が有名監督の作品ということもまったく知らずに観まして。「色彩、構図に狙いがあるのか、ただカッコよくみせたいのか。もっと緩急をつけてくれないと。」なんて思ってみてしまいました。「詩の出の人」って聞くと「なるほど、そうか」と思います。繊細な映画だったんだなあ、と。
ようすけさん [CS・衛星(字幕)] 5点(2005-12-18 17:22:15)
8.ネタバレ ゲシュタポといえば猟犬みたいなモノと思い込んでましたから、愚図で卑怯なソレってのは珍しかったかもしれませんね。なにやら有能なヤツという雰囲気がただようマルチェロですが、物語が進む中、主体的というか能動的に関わるシーンがないではないですか。行き当たりばったり。しかし、それがある意味リアル。こんな秘密警察の人もいたんだろうな、と。殺しをしたかもしれないことが、彼にとって自分の特別性のよりどころだったから、リーノらしき人を見つけたときにはあんな風に取り乱したのでしょう。でも、それが面白いかというと別なんだ。絵画的な映像もあったとは思いましたが、何かありそうで何もない、気持ちの入れようがない主人公の物語のなかでは、それがどうしたという気持ちです。
なたねさん [DVD(邦画)] 4点(2016-04-30 06:56:48)
7.残念ながら、さっぱり面白くなかった。
暗くどんよりとした雰囲気と、倒錯した主人公のストーリーに入っていけない。
盲目の人とのエピソードで長くなっている印象。
mhiroさん [CS・衛星(字幕)] 3点(2025-03-23 12:28:43)
6.ネタバレ 映像は綺麗なんだけど、ずーっとその感想のまま一本見終わってしまった。
最後の再会はなんだったのあれ。
ずっと普通の人間になりたいと思ってたのに、それが自分の思い込みのせいではじまった物語だと知って壊れちゃったのか?
悲喜こもごもさん [インターネット(字幕)] 3点(2024-08-28 09:44:18)
5.ファシズム、ホモ、レズ、小児性愛、スワッピングもどき、殺人・・・と、タブー三昧だが、別に過激でもない。
内容は、ファシズムに関するものがメインで、何とも解りにくい。
映像は美しいが、映像だけで楽しめるほど美しくはない。
消化不良という言葉がピッタリくる、ベルナルド・ベルトルッチの代表作。
にじばぶさん [ビデオ(字幕)] 3点(2010-01-03 01:27:07)
4.ネタバレ 娼婦と教授の奥さんは同一人物なのですか??殺したと思った兵隊さんは、ラストあたりででてきた階段の男と同じ人ということですか??年齢差を考えると主人公より年下に見えてしまいましたが・・・。同一人物だとすると、あまりにも都合よいタイミングで出会ったものですね。五十六億七千分の一より低い確率ですね。ファシズムがなんだとか、個人のトラウマがなんだとか言っても、チョット冷静に考えると脚本が甘過ぎ。雰囲気だけの映画に近いような気がしますが。マニアックな人や監督の奉信者以外には、観終わって無駄な時間を過ごした気分になれること請け合いです。
ダルコダヒルコさん [DVD(字幕)] 3点(2007-10-28 23:49:37)
3.理詰めオンリーでは解釈不能です。あまり物事を深く考えたくない人、すべてにおいて合理的な説明を求める人には向かない映画のようです。
Kさん [ビデオ(字幕)] 3点(2006-02-15 19:53:38)
2.いや何か、設定からしても、もっとスリリングなサスペンスになるかと思っていたんですが・・・。全体的にやたらもっさりした雰囲気で、登場人物にも緊張感がおよそ見受けられない。むしろ退廃的で刹那的ですらある。もともとそういうつもりで作られたのかもしれませんが、だとすると私には合いませんでした。
Oliasさん [CS・衛星(字幕)] 2点(2025-04-02 21:12:03)
👍 1
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【点数情報】

Review人数 41人
平均点数 6.80点
000.00%
100.00%
224.88%
3512.20%
412.44%
512.44%
6614.63%
71024.39%
837.32%
9921.95%
1049.76%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 5.50点 Review2人
2 ストーリー評価 8.50点 Review2人
3 鑑賞後の後味 10.00点 Review1人
4 音楽評価 9.00点 Review2人
5 感泣評価 10.00点 Review1人

【アカデミー賞 情報】

1971年 44回
脚色賞ベルナルド・ベルトルッチ候補(ノミネート) 

【ゴールデングローブ賞 情報】

1971年 29回
外国語映画賞 候補(ノミネート) 

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