映画『あの子を探して』の口コミ・レビュー(6ページ目)

あの子を探して

[アノコヲサガシテ]
Not One Less
(一個都不能少/Yi ge dou bu neng shao)
1999年上映時間:106分
平均点:7.01 / 10(Review 108人) (点数分布表示)
公開開始日(2000-07-01)
ドラマ学園ものロードムービー
新規登録(不明)【シネマレビュー管理人】さん
タイトル情報更新(2022-10-01)【イニシャルK】さん
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監督チャン・イーモウ
演出伊達康将(日本語吹き替え版)
小島幸子(日本語吹き替え版)
浅野まゆみ(日本語吹き替え版)
小形満(日本語吹き替え版)
定岡小百合(日本語吹き替え版)
池本小百合(日本語吹き替え版)
撮影ホウ・ヨン〔撮影〕
製作コロムビア・ピクチャーズ
配給ソニー・ピクチャーズ・エンタテインメント
あらすじ
13歳のミンジは、貧しい農村の小学校で代理教師を勤めることになった。28人の生徒のうち一人の退学者も出なければ50元の賃金に10元を上乗せしてもらえるという条件だ。 ところが、生徒のホエクーが家庭の事情で町へ出稼ぎに行ってしまう。なんとか連れ戻したいミンジは、必死の思いでひとり町に出かけ、ホエクーを探しまわるのだった。
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8.ネタバレ チョーク一本の価値がまったく違う世界。
中国の一面を垣間見るようで興味深い。
中学も出ていない少女が代理教員となる一見無理な設定にも、中国の農村ならではの説得力がある。
貧しさゆえのお金への純粋なまでの執着と、そこから湧き出るエネルギーが凄まじい。
かわい気のない主人公ミンジの自己主張の強さにはタジタジとなる思い。
足の速いシンホンが特待生としてスカウトされたり、ホエクーが家の借金のために出稼ぎに出ても、そんな事情はミンジには関係ない。
ミンジに大切なのは一人の退学者も出さずにお金をもらうこと。
他人の事情よりただひたすらに自分の都合で行動する押しの強さは、日本人には苦手な類。
それくらいの図々しさ、逞しさがないと、生きていけない国なのだろう。
でも、こんな自己主張の強い人間ばかりだと争いが絶えなくて疲れそう。
保護された環境で育った日本人が飛び込めば、とてもやっていけそうにない世界だ。

ホエクーの家の借金は集まった寄付で消えてハッピーエンドで終わったが、これはあくまで結果オーライ。
ミンジは決してホエクーを借金苦から救おうとしたわけではなく、ホエクー家の苦渋の借金返済計画を自分の都合のために台無しにしていたかもしれなかった。
ご都合主義の結末がちょっと引っかかる。

あの環境なら仕方ないとは思えるけれど、主人公に感情移入はできなかったし、主人公やホエクーの涙にも感動するまでには至らなかった。
ミンジが街で大変な思いをして探している中で、ホエクーも同じように大変な思いをしているのではと心配を募らせたということだろうが、最初の動機がシンプルにお金に対する強い執着だっただけに、取ってつけたようにも感じたからか。
探しに行くまでにミンジとホエクーの間にもう少しつながりが描かれていて、ホエクーを思いやる気持ちがもっと伝わってくれば、また印象が違ったかもしれない。
飛鳥さん [DVD(字幕)] 5点(2014-07-27 01:41:15)
7.ネタバレ とても好きな作品です。村の子供たちが可愛かったのが印象的。
最初は捜す動機がお金だったウェイ先生が、いつの間にか男の子のことを思っての行動に変わっていたのが凄く自然に感じて良かった。
終盤の先生のテレビ出演とそれを見た男の子の2人の演技がドキュメンタリーのような自然な演技だったので感動に繋がったと思う。
さわきさん [地上波(字幕)] 8点(2016-09-30 22:01:21)
6.13歳の少女の無知からくる無謀さがとても強烈。彼女の自己中的一途さが微妙に変化していく違和感はあるが、その健気でひたむきな行動が次第に心に響いてくる。貧しさの中の逞しさ、大人達の悪意の無い本音や優しさが人間臭く伝わってくるが、同時にこの国の図々しさの源を垣間見た気がする。
ProPaceさん [CS・衛星(字幕)] 8点(2016-10-09 23:56:00)
5.昔の作品なので現状がどうなのかわからないが、国民性が垣間見れて興味深い。先生の無謀さにも少々呆れるが、若さとある種の情熱故と思えば許容範囲。今はどこに行っても中国人だらけで、あの大声で早口でまくし立て、マナーお構いなしな態度には辟易しているが、当時で100万人の児童が貧困で退学しているという国内事情はどうなのだろうと思ってしまう。ちなみに90年代に中国でホテルでコーラを飲んだときは30元ぐらいしたかな。作中の10倍。たぶんボッタクリで店員が懐に入れてたんだろうけど。タクシーも怒鳴り散らして因縁付けて割り増し料金要求するし。そういう「カネ・カネ・カネ」の雰囲気はよく伝わってきた。
東京50km圏道路地図さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2016-10-21 11:07:37)
4.愛想笑いなどいっさいないヒロインが印象的。
意地とワガママを振り回す退屈な前半が終わって、街をめぐる後半から面白くなってくる。
ほぼ全員がシロウトで、ドキュメンタリータッチな作風がそれらしく自然なのだが、それにしてはラストのご都合主義はやはり映画ならでは。
中国人気質というか、日本人からしたら強烈な違和感を感じられる作品だが、しょせんつくりもの。
中国の現状を知りたかったら、現地に行くかアジアのドキュメンタリーを見るのが勝る。
mhiroさん [CS・衛星(字幕)] 5点(2017-04-08 13:30:11)
3.ネタバレ 結局、何をポイントにして見ればいいのか、よくわかりませんでした。農村の貧しさか? ミンジが代理教師になるということ自体、なにやら問題をはらんでいるようで、そういう意味では問題提起を果たしているのでしょう。しかし実際に見ていると、「貧困問題」とやらがあまりにも紋切り型であるためか、それほど重要ポイントとは思えないのです。最後も結局「金で解決」といった感じになりますし。

それよりも、お金のためにやる気のない代理教師を引き受けるミンジの方に興味があります。ホエクーを探すために都会へ行くお金を稼ぐため、図らずもマトモな授業を行うあたり、なかなか楽しめます。もしかするとミンジ自身、生徒たちと共に授業をする楽しさを感じたのかもしれません。そう考えると、あれも後半への大切な経過点だったと思えます。ああいった場面があるから、テレビで涙を流すところで説得力が感じられます。それにしたって、この映画を少女の成長物語と見ていいのかどうか、やはりわかりません。つまらないわけではありませんが、なんとなく始まってなんとなく終わった、ようなものでした。
アングロファイルさん [CS・衛星(字幕)] 7点(2017-06-07 05:09:35)
2.ネタバレ なんか色々たまげました。中国って日本人の尺度では測れない国だなあと圧倒された。
子どもも大人も、あまり相手との距離をとらないのね。にこりともしないヒロインは別に特殊ではなく皆けんか腰(に見える)。
貧困地域の子供らは「金をくれ」と恥じる事無く声高に叫び、対する大人(レンガ工場の責任者とかバス会社の車掌とかテレビ局の受付のおばはんとか)も子ども相手に大人の理性でもって説こうとしない。より一層デカイ声を出して邪険に扱う。この子らが育ったらあんな大人になる。うへえ。
主人公の13才の先生だって「あの子を探しに」来た目的は自分の給料満額確保のためだからね、元々は。
工場でもらえるという賃金、バスの運賃など主人公にもたらされる情報は所詮「コドモの」不確かなものばかり。そして彼女も13才の子どもなんである。意味の無いことに手持ちの金を使い切り、結局は数少ない「情ある」大人の目に留まって事は大団円へと向かう。言ってみりゃ、単なるラッキーですよね。
彼女が一体いつから男の子の身を案じていたのやら、と釈然としないしテレビが解決してくれるまでの展開がミもフタも無くてとても感動話には思えん。
中国、格差がひどすぎる。半世紀以上前、経済が高度成長期だった日本の田舎の小学校はもっとちゃんとしていたし、教員も大人だったよ。
tottokoさん [CS・衛星(字幕)] 7点(2017-07-26 00:13:32)
1.ネタバレ 主演の女の子の執念に敬服しました。
テレビ局長が眼鏡をかけていると聞いて、テレビ局の門から出てくる全ての眼鏡の男に声をかけます。
丸一日、それをやります。
夜には疲れ果てて、路上で寝てしまいます。
でも、翌日もテレビ局の門の前に居ました。
この執念が実り、局長の目にとまり、ハッピーエンドとなる訳です。

この当時の中国の惨状を映画を通して知ることが出来ました。
それだけでも、大変、興味深かったです。
にじばぶさん [インターネット(字幕)] 7点(2022-07-10 20:05:14)
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マーク説明
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【点数情報】

Review人数 108人
平均点数 7.01点
032.78%
100.00%
200.00%
321.85%
432.78%
51312.04%
6109.26%
72725.00%
83027.78%
91513.89%
1054.63%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 5.66点 Review3人
2 ストーリー評価 8.33点 Review3人
3 鑑賞後の後味 9.00点 Review4人
4 音楽評価 7.50点 Review4人
5 感泣評価 8.00点 Review5人

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