映画『ニッポン無責任時代』の口コミ・レビュー

ニッポン無責任時代

[ニッポンムセキニンジダイ]
1962年上映時間:86分
平均点:6.84 / 10(Review 32人) (点数分布表示)
コメディシリーズもの
新規登録(2004-04-20)【onomichi】さん
タイトル情報更新(2021-09-15)【イニシャルK】さん
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監督古澤憲吾
助監督出目昌伸
坂野義光
キャスト植木等(男優)平均
重山規子(女優)佐野愛子
中島そのみ(女優)麻田京子
団令子(女優)まん丸
ハナ肇(男優)氏家勇作
谷啓(男優)谷田総務部長
犬塚弘(男優)大塚
桜井センリ(男優)青木
安田伸(男優)安井伸
石橋エータロー(男優)佐倉
人見明(男優)健吉
由利徹(男優)石狩熊五郎
久慈あさみ(女優)氏家時子
峰岸徹(男優)氏家孝作(名義「峰健二」)
藤山陽子(女優)大島洋子
松村達雄(男優)富山社長
清水元(男優)大島良介
中北千枝子(女優)咲子
田崎潤(男優)黒田有人
田武謙三(男優)刑事
堤康久(男優)刑事
荒木保夫(男優)香典泥棒
岡豊(男優)葬儀の受付係
出雲八重子(女優)アパートの隣人
記平佳枝(女優)料亭の仲居
古谷敏(男優)
児玉清(男優)
小川安三(男優)
脚本松木ひろし
田波靖男
音楽神津善行
作詞青島幸男「ハイそれ迄ヨ」/「無責任一代男」/「やせ我慢節」/「五万節」/「ドント節」/「スーダラ節」
作曲萩原哲晶「ハイそれ迄ヨ」/「無責任一代男」/「やせ我慢節」/「五万節」/「ドント節」/「スーダラ節」
撮影斎藤孝雄
製作渡辺晋
配給東宝
美術小川一男
編集黒岩義民
録音下永尚(整音)
その他東京現像所(現像)
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💬口コミ一覧

32.「サラリーマンは~♪気楽な稼業ときたも~んだ♪」これはドント節だったかな? いまや懐かしき年功序列、サラリーマンの黄金時代。昭和30年代、日本は、戦後民主主義という名のもとに経済の高度成長へまっしぐらの時代だった。「無責任」というキーワードは、逆説的にサラリーマンという経済の担い手の職業意識を高らかに鼓舞するものであったといえるのではないか。つまり、そのココロは、戦前的なモラルの失墜と経済中心主義、そして消費文化のさきがけ。この映画はある意味で確信的な勤労サラリーマン鼓舞キャンペーンだったのだ。本来的な意味で戦後民主主義が大々的に花開き、国民全体が消費文化<による自己実現という虚妄>に浮かれまくるのは、それから20年以上後のバブル時代ということになる。実は僕が「ニッポン無責任時代」を観たのもそんなバブルの時代。「わかっちゃいるけど、やめられない!」なんて歌いながら仕事をスイスイとこなし、口八丁で出世して、女性にモテまくる平均(たいらひとし)こと植木等は、時代の先駆者のように捉えられていたのではなかったか。確かに植木等ブームが再燃したのもあの時代ならではのこと。まぁその反動は90年代以降にくるわけだけれども、ほんの10数年の間で、この映画もすっかり省みられることがなくなったような気がする。そんな「歴史」を意識しながら見れば、この映画もまた別の意味で面白く思える。
onomichiさん 8点(2004-05-15 22:01:51)
31.サラリーマンの「禁じ手」をためらいもなく使って、あれよあれよと言う間に出世していく主人公の姿に、私はただ、あぜんとするばかりであった。
(こんなに上手く行くわけがない。これはフィクションだ。作りごとなんだよ)
そう思ってはみても、結局最後は、こうつぶやかざるを得ないのである。
「バッチリいきてぇなぁー・・・・!」
Acousticさん 9点(2004-10-16 00:51:28)
30. 植木等さんやハナ肇さんが、所々で「まったく、戦後生まれの奴らは…」「まったく、最近のニッポンは狂っとる!」と文句を言うのが、妙に印象的でした。今も、この頃から変わってないどころか、ますますひどくなる一方なんだよな…。
Harpo=ひろしХирошиさん [ビデオ(邦画)] 7点(2005-03-24 17:10:41)
29.強烈なギャグと古澤監督のイケイケ演出や、植木等キャラのインパクト。
なにはなくとも青嶋&萩原コンビの名曲の数々についつい「軽いコメディ」と判を押したくなるが、ちょっと待てよ?と。
これは60年代後半当時に一世代を風靡した、ピカレスクロマンの映画ではないのか?
「組織にも良識にも縛られない一人の天才が、己の能力一つで、『コツコツ努力良識派』を尻目に、社会通念を超越した方法論でのし上がって行く物語」
だと捉えれば、一連の大藪春彦の「野獣死すべし」や「蘇る金狼」にも通ずる部分だと思うのだが。
これは作成当時、シナリオを読んだ青嶋幸男が「これはアメリカのハードボイルドだ」と評したところからも伺えるのではないだろうか?
柿木坂 護さん [ビデオ(字幕)] 10点(2005-08-07 19:54:56)
28.♪お~れ~はこの世でいちばん~ 無責任といわれた男~ …幾多のクレージー映画を楽しみましたが、本作が最高傑作の呼び声が高いのも大いに頷けます。やはり植木等のいい加減さ、軽さが実に爽快の極みで、見終わればこちらも即席無責任男になってしまいます。♪コツコ~ツやる奴ぁ ごくろうさ~ん!! …いや、本当にご苦労さまでした、植木さん。昨夜訃報に接し、日本の掛け替えのない至宝・大スターを失ったという深い悲しみに打ちひしがれておりますが、植木さんの歌や名演がもたらした喜びは生涯胸に刻まれることでしょう。心の底から感謝致します。不世出の喜劇人・植木等さんのご冥福をお祈りします。
丹羽飄逸さん [ビデオ(邦画)] 9点(2007-03-28 00:50:58)
👍 1
27.とにかく話が転がる転がる。平均が結局どこに落ち着きたいのかという思惑も定かでないので、その転がりようを見守るしかないのですが、心地よいですね。
無責任だが、義理と人情は全うに備えている。このピカレスク・ヒーローの生き様に共感するか、どうかの代物ですね。
カラバ侯爵さん [地上波(邦画)] 8点(2007-08-12 07:43:14)
26.東宝のすべてのクレージー映画の原点となるこの作品。現実には絶対に有り得ないようなサクセスストーリーだけど、植木等演じる平均の能天気で調子がよくてプラス思考のかたまりのようなキャラクターを見ているとついついこちらも徐々に感化されていって、映画を見終えた後にはなんだかすごく元気が出た。上司役の谷啓とのやりとりは同じく谷啓が上司役の「釣りバカ日誌」シリーズの浜ちゃんと佐々木課長のやりとり見てるみたいだったけど、これを参考にしたのかも。
イニシャルKさん [DVD(邦画)] 8点(2007-08-21 12:49:53)
25.この作品を、まじめに論評するのも、ちょっとまぬけな気がする。
みんな嫌いさん [CS・衛星(邦画)] 6点(2007-09-17 15:04:42)
👍 1
24.続編の「無責任野郎」の方を先に見てしまい、最高に期待が高まった状態で観たこともあり、正直ちょっと肩透かし。決してつまらない訳ではなく、十分に楽しいんだけど「無責任野郎」の勢いに比べると落ち着いた印象が強かった。逆の順番で見れば恐らくもっと楽しめたはずなので、観る順番を間違ったのが残念。
MARK25さん [DVD(邦画)] 7点(2007-11-30 20:12:58)
23.この映画は疲れた一般サラリーマンへの励まし!毎日、毎日、朝早くから働くサラリーマン達への植木等演じる「平均」と書いてたいらひとしからの応援歌!つまり解り易く言うと「人間賛歌」そういう映画!少なくともこの映画を観て救われる。疲れが吹っ飛ぶ。気分が楽になる。そう思う男達、平社員が私も含めてこの世に大勢、いると思います。
青観さん [DVD(邦画)] 8点(2008-02-25 21:15:42)
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22.ネタバレ 日本の喜劇/ミュージカル映画史にその名を残す、役者植木の魅力が爆発の一本。普通ミュージカル映画の演者というのは観客に「突然唄い踊る」恥ずかしさを感じさせてはいけないし、「奥ゆかしさ」も美点となる邦画俳優には難しいものなのだ。ところが彼の演技は「彼はそんな人、無責任なんだ」という強烈な説得力で観客に有無を言わせない凄さがあった。特に冒頭、社長の家に乗り込み披露する「ドント節」(きたぁも~んだぁ!)は日本ミュージカル映画のベストパフォーマンスだと思う。ただこの後続く「無責任」シリーズの本質を突いていたのは次の「無責任野郎」までであって、後は下り坂になっていく。つまり当時の日本の高度成長期に溢れていた「国民総生産倍増的気概・滅私奉公・団結心」的感覚に対して真っ向から反抗する、人間の善意や団結心をトコトン無視するまさに「悪漢」(を植木のコミカルな演技で包む)がトップに登りつめる皮肉がこのシリーズのポイントである、と私は思うし、名作たる由縁だったのだが後の彼は単に「極端な個人主義を持つお調子者」(それはそれで面白いのだが)と化してしまっていた。という訳で私的シリーズの最高傑作はそんな無茶ぶりが溢れた「無責任野郎」なんだけど、歴史的意味を考慮してこの点数。
Nbu2さん [映画館(邦画)] 9点(2008-05-11 13:40:23)
👍 1
21.ネタバレ 時代と無責任という言葉のマッチングが絶妙。一見おちゃらけ映画だが、この映画におけるテーマ性は非常に面白いし、的を射ている。それに植木等の個性は素晴らしい。まさに俳優とは個性だな。
TOSHIさん [DVD(字幕)] 8点(2008-10-25 16:20:30)
20.ネタバレ あの、ゴージャスだか、貧乏くさいんだか分からない、「♪ハイそれまでヨ」のシーンが私は好きです。「無責任野郎」の方が面白いんですか!楽しみです。
なたねさん [DVD(邦画)] 8点(2009-07-21 21:27:15)
19.2012.05/09 鑑賞。何回目かの鑑賞も、今見ても面白い。
大学生時に鑑賞も仕事・働くことの本当の意味も解かっていなく、ただ気楽な、いい加減なこの映画をみて抱腹絶倒した記憶あり。
ご自由さんさん [CS・衛星(邦画)] 7点(2012-05-09 15:38:28)
18.ネタバレ 「平均」と書いて「たいら・ひとし」。「遅刻しちゃいけない会社に就職しないよ~」と言い放つ怠け者、モラル不足で、犯罪まがいのこともしでかす。上司も社長もクビも怖くない、明日は明日の風が吹く~。ってか。不思議と大体のことは許せてしまうし、出世街道を驀進する姿は愉快でもある。ただそんな中で、ひとつだけ許せなかったのが若い二人への裏切り。「娘の居場所を教えるから、その代わりに…」って、これは不快感しか残らなかったので少し減点、7点。それと最後の場面、大島さんは何に対して拍手をしているのかがよく分からない。まさかもう許した? それじゃダメだ。もう少し減点、6点。
リーム555さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2012-05-09 16:09:03)
17.もう少し一直線にはじけるのかと思っていましたが、意外に多くの部分は真面目なつくりでした。ただ、後発のいろんな喜劇の源流になったという点では価値ある作品でしょう。
Oliasさん [CS・衛星(邦画)] 5点(2012-05-13 00:20:39)
16.ネタバレ 適当なことを言って社長を丸め込む序盤は、正直つまらなかった。「クビになったら次を探せばいい」というのがいかにも高度成長時代で、今ではこんなこと言えないでしょう。無責任男を生んだ時代ならではと思います。しかし平均は単にいい加減なだけでなく、たしかに仕事ができる。さらに、組合結成を呼びかけるビラを社長から取り戻そうとしたり、辞めようとする総務部長を引きとめたり、あげくには社長を復活させようとしたりと、案外仲間思い。いわばスーパーサラリーマンで、これは人気が出たはずだと納得しました。
しかし、そうした行動が相手のためを思っているためか、あるいは会社のためなのか、はたまた自分の利益を考えているのか、そのあたりが不明です。若い2人を駆け落ちさせたのも、社長返り咲きに利用するためなのか、本当に2人をくっつけるつもりだったのか、よくわかりません。何を考えているのかよくわからない、謎の男です。謎のスーパーサラリーマン? それはそれで魅力があるでしょうが、あまり面白味はありませんでした。一応コメディですが、たいして笑えなかった。
アングロファイルさん [CS・衛星(邦画)] 6点(2012-06-17 21:02:20)
15.一言で言えば、「元気な映画」ですよね。「現金な」でも結構ですが(笑)。歌って踊る植木等の活きの良さ、調子良さには観ててつい頬が緩むし、大胆でちょっと雑なカット割りなども、むしろ楽しかったりします。元気で、動きに満ちた映画。この主人公、やってることは“周囲と比較すると”メチャクチャだけど、自分ではうまくいくと信じて、最後まで投げ出すこともなくすべてをやり切ってしまうんだから、別に主人公自身が「無責任」って訳じゃなく、むしろ、こんなヒトが大成功しちゃうこの映画のノリこそが、確信犯的「無責任」という訳なんでしょう。堅苦しい世の中において、「無責任」の楽しさよ。ところがところが、裁量労働・成果主義の現在から見れば、むしろこの主人公ほど優秀な人材はいない、ってなことになりかねない。世の中全員がこんなヒトばかりでは、困るんですが。ホントは、閉塞状況の中にあえぐ現在の我々が、この映画を観て感じ取るべきなのは、「多様性」ということの価値、なのかも知れません……。
鱗歌さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2012-09-23 09:05:07)
14.実際の昭和30年代がどうだったかは知りませんが、普通に資本の論理で企業が買収されたり、ホステスのねえちゃんが株で得した損したと騒いだり、気に入らない社員を簡単にクビにしたりと、今よりずっと真っ当な資本主義が描かれていることに驚き。一方、社屋の屋上に全社員が整列して集会を開いたり、無能な社員が組合結成を画策したり、いかにも安普請な文化住宅が登場するあたりは、貧しさと社会主義臭さを感じます。この入り交じり感が、チョンマゲ&洋服姿、あるいは鳥居の奥の寺院を見るような強烈な違和感と相まって、なかなか見ものです。
ストーリーも、それなりによく練られています。少なくとも、『無責任野郎』よりはずっとロジカルで鑑賞に耐えます。
眉山さん [CS・衛星(邦画)] 5点(2012-10-27 04:53:19)
13.この頃クレージー・キャッツはテレビで大活躍だったし、植木等の歌もヒットの連続だった。しかし映画は見たことがなく、そうかこれが日本一の無責任男の異名をとった映画だったのかと改めて関心。 でもクレージーはテレビの方がおもしろかったと思う。ところで森繁社長夫人がこの映画でも社長夫人で登場しびっくり。
ESPERANZAさん [DVD(邦画)] 6点(2012-12-05 19:05:49)
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【点数情報】

Review人数 32人
平均点数 6.84点
000.00%
100.00%
200.00%
300.00%
439.38%
526.25%
61134.38%
7412.50%
8721.88%
939.38%
1026.25%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 Review0人
2 ストーリー評価 7.00点 Review1人
3 鑑賞後の後味 7.00点 Review1人
4 音楽評価 Review0人
5 感泣評価 Review0人

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