映画『シルミド/SILMIDO』の口コミ・レビュー

シルミド/SILMIDO

[シルミド]
Silmido
(実尾島/실미도)
2003年上映時間:135分
平均点:6.62 / 10(Review 105人) (点数分布表示)
公開開始日(2004-06-05)
公開終了日(2004-10-22)
アクションドラマ実話もの
新規登録(2004-05-10)【鉄腕麗人】さん
タイトル情報更新(2021-03-18)【イニシャルK】さん
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監督カン・ウソク
助監督カン・ジウン
演出木村絵理子(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
キャストアン・ソンギ(男優)韓国空軍准尉 キム・ジェヒョン(684部隊司令官)
ソル・ギョング(男優)684部隊第3班長 カン・インチャン
ホ・ジュノ(男優)韓国空軍 チョ二曹(684部隊指導員)
チョン・ジェヨン(男優)684部隊第1班長 ハン・サンピル
イム・ウォニ(男優)684部隊第1班訓練兵 ウォニ
カン・ソンジン(男優)684部隊炊事兵 チャンソク
オム・テウン(男優)訓練兵 ウォンサン
キム・ガンウ(男優)684部隊 末っ子訓練兵
津嘉山正種韓国空軍准尉 キム・ジェヒョン(684部隊司令官)(日本語吹き替え版【DVD】)
てらそままさき684部隊第3班長 カン・インチャン(日本語吹き替え版【DVD】)
中村秀利韓国空軍 チョ二曹(684部隊指導員)(日本語吹き替え版【DVD】)
山路和弘684部隊第1班長 ハン・サンピル(日本語吹き替え版【DVD】)
高木渉684部隊第1班訓練兵 ウォニ(日本語吹き替え版【DVD】)
藤原啓治684部隊炊事兵 チャンソク(日本語吹き替え版【DVD】)
伊藤健太郎【声優】訓練兵 ウォンサン(日本語吹き替え版【DVD】)
辻親八(日本語吹き替え版【DVD】)
咲野俊介(日本語吹き替え版【DVD】)
川島得愛(日本語吹き替え版【DVD】)
伊藤和晃(日本語吹き替え版【DVD】)
堀部隆一(日本語吹き替え版【DVD】)
西田健韓国空軍准尉 キム・ジェヒョン(684部隊司令官)(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
檀臣幸訓練兵 ウォンサン(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
岩崎ひろし(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
宮内敦士(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
佐々木敏(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
松山鷹志(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
脚本キム・ヒジェ
音楽チョ・ヨンウク
撮影キム・ソンボク
配給東映
字幕翻訳根本理恵
あらすじ
時は1968年。北の特殊部隊がソウルの大統領府近くまで進行するという事件が勃発した。韓国側は報復のため、死刑囚を中心とした特殊部隊(684部隊)を創設する。そして、二年の地獄の訓練を経て見事に精鋭部隊と化した彼らは、念願の北侵攻へ出撃せんとするが、折りしも南北融和の風が吹く中、突如として出撃命令は取り消されてしまう。そればかりか、悲惨な末路が準備されていたのだ。行き場を失った彼らの選んだ道は?! 実話をベースに描かれた、歴史の裏に隠された悲劇。
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💬口コミ一覧

105.ネタバレ 特に期待してたわけでもないんですけど、公開初日1本目に見てきました。よくある話だな、というのが見た印象です。
まぁ、もともとあの31人は死刑囚だったから国家から粗末に扱われるのは仕方ありません。南北統一が平和的に解決するのならシルミドの31人は必要なくなってしまい、さらにそのような野蛮な計画が進行していた事が北に知れるとマズいわけで、31人を抹殺しようとするのはごく当たり前のこと。部下に31人の抹殺をやらせ、さらに抹殺したその部下もシルミドの口止めのために殺してしまうというのは、そのような重大な国家機密を持っているならばその保持のためにそのようなことをするのはどの国でもごく普通に行われていたことだと思います。少し話は違いますが、現在の日本の企業でも、首切り役(嫌な役回り)を1人つくり、社員をリストラし、その首切り役もリストラされるということは往々にしてありえることなのです。途中、見てて腹が立ったのは、最初3枚目キャラだった男が強姦に走ったことです。3枚目キャラにそのようなことをやらせるのはどうも納得がいきません。最後まで3枚目キャラで通してほしかったが最後まで3枚目キャラがいるとストーリーに締まりがなくなってしまうのであれでよかったのかもしれないですけど・・・。しかも、縛られた状態で連帯責任で罰を受けてる残りの訓練兵を罵倒するところがよけい腹が立ってきてしまった。そこは、主人公がスカッとやってくれたので、そこだけは良かったかな。最後はお涙頂戴もののシーンだけど、あそこまで追い詰められたら自決は必至だと思います。ごく普通なストーリーだったのでは。
もっつぁれらさん 6点(2004-06-05 16:13:20)
104.ネタバレ 先入観無しで見るより、ある程度の予備知識を持って見た方がより深い理解につながると思います。そして事実は、作品内では死刑囚の設定だった人々も、普通の貧しい農村から連れて来られた人たちも大勢いたということをふまえて・・・。まず二つの面を感じたのですが、一つは最初から最後まで一気に見せる構成は見事でした。普通、ストーリーの中に引き込まれるまで多少時間がかかることもあるのですが、あっという間に引き込まれ、後半のクライマックスにかけて涙の量も増える一方でした。もう一つは韓国の俳優や監督の、この作品に対する情熱がひしひしと伝わってくること。空軍隊長をはじめとした主要キャストのキャラクター作りが完璧で、それぞれの言動に不自然な所が感じられず、つっこみたくなるような部分がこれほど無かった映画も珍しく感じました。あと特にクンジェ訓練兵第二班長が自分の息子ほどの担当指導兵をやむを得ず射殺したあと抱きしめるシーン、最後のバスの中での集団自決シーン、チョ軍曹がバスに向かって走る時に落ちた、訓練兵たちに渡す予定だったお菓子の袋・・・。脱走強姦事件の後、吊るされたチャンソクが早く殺してくれといわんばかりにわざと仲間を罵倒し、アカ(共産主義)の歌を絶叫するシーン、その他リアリティの中にちりばめられたこういったエピソードの数々、たとえこれらが単なるスパイスであっても僕は完璧にやられてしまいました。そして、この事実が単なる一事件として事務的に葬られたのを暗示したラストカット。キャストからして一見地味な先入観を持つ映画かもしれませんが、僕にとってはずっと心に残る映画になりました。JSAを上回る映画ってないと思っていたのですが・・・・ドキュメンタリー性とエンターテイメント性がこれほどまでに融合できる韓国映画にまたまた脱帽状態です。
SHUさん 10点(2004-06-06 13:23:53)
👍 4
103.ネタバレ かなり見応えありました・・スゴイです。衝撃を受けました。前売券を買い、ハリキって正解。ココの部分に対してのみですが、人物描写は不足していたように感じて、感情移入がハンパになってしまいましたが指導兵vs訓練兵のトコが心痛いです。結構お互いに友情とかもできていたのでしょうから・・ワンツーマンですからね。女性を粗雑に扱うシーンはただただ立腹です。ただ、ちょっと観づらかったのが帽子をかぶっていたり、短髪、みんな軍服だったのでちょっと人違いしそうなイキヲイでした。それとベンガル似の人がいました。
Urabeさん 8点(2004-06-07 12:05:28)
102.ネタバレ まずこれが歴史的事実であるという点で韓国内では爆発的ヒットとなりましたが、それは歴史の闇まで「聞けば反応できる」だけの準備が国民にあるからだと思います。

朝鮮と韓国ってどう違うの?とか、「ハングル語」などという呼び方をしているようなレベル(低いと言ってるのではありませんよ)だと、うまく鑑賞出来ないかも知れません。

朝鮮戦争で特需もあった日本だけに、隣国の分断の歴史にはもっと関心を持たねばならないと改めて感じます。

下でも仰っているかたが見えますように、少しでも事前学習は必要かと。

映画「シルミド」には原作やエピソードが存在しますが、それを脚色してなお新事実が出て来ているそうです。

失踪者が特殊部隊として訓練された事実、チェ隊長も実在した人物、チョ軍曹は存命中、失踪者家族が遺骨の返還を求めている現状、脱出したバスの運転手、証言している人質たち、またシルミ島脱出時、最初の戦闘で生き残った教官側の兵士の証言と、まだまだ暗部に光が当たりそうです。

北朝鮮潜入の任務は南北統一の機運が高まったことにより闇に葬られたのですが、訓練兵たちは韓国大統領官邸「青瓦台」に向かう事で、自分達のレベルをアピールし名を残したかったのでしょう。

射殺、自決、そして生存兵も死刑になったものの引き続き真実を究明し、いつか完全なノンフィクションでリメイクしてもらいたい作品でした。ラストサムライで消化不良だった方々もある程度納得されるかも知れません。

意外に館内にすすり泣く人が多かったので8点献上!
白狼さん 8点(2004-06-07 19:16:09)
101.ネタバレ 犯した罪は決して消えるものでもなく、シルミドに行く前に彼らがやったことは肯定できるものではない。それでも反乱の直後に一人が口走った「自分の墓標に、自分の名前を書けないってことだろ!?」という言葉が彼らの気持ちを象徴している。許されない罪で刑務所送りになった犯罪者達、そんな彼らでも自分の存在した証を残し、自分は自分として生き、死にたかったのだ。最初は刑を免れるための行動であったが、それがやがて、彼ら自身の存在の意味そのものになっていく。北の首領を暗殺して栄光を手に入れる、そんなことよりも、刑の執行により一度は存在を消されかけた彼らはこの任務の遂行に自分達の存在の証という悲願を立てた。共産ゲリラのレッテルを貼られようとも、バスの中に血染めの名前を残した彼らの行動からは、自分の存在意義を確認し、かの国に生きていた証を残したいという、悲惨なまでに切ない気持ちが伝わって来た。犯した罪は、犯した罪。しかしたとえ罪人としてであれ、彼らの存在が世に公的に認められることを願ってやまない。……蛇足だが、音楽が「ザ・ロック」にとても似ていた気が…。
six-coinさん 8点(2004-06-13 03:44:31)
100.ネタバレ 酷い話ですよねぇ、いくら犯罪者だとはいえ国の都合で死ぬほど過酷な訓練をしておいて、方針が変わったからと殺して存在自体を闇に葬ろうなんて、、
たとえ彼らが犯罪者であろうとなかろうとこんな人権無視は許されない。
政治的にも微妙な話をこの時期映画化したというのもかなり大胆なことかもしれない。

映画はすさまじい訓練や反乱銃撃戦の殺戮と、最初から最後までハイテンションで息を詰めて見るような緊張感の連続。
アン・ソンギ、ソル・ギョングはじめ演じた俳優達はみな迫真の演技だったがさぞ過酷な撮影だったことだろう。
画面からは汚名を着せられたまま闇の中に埋もれていたこの人たちの真実を、多くの人に伝えたいという熱い思いが伝わってくる。

立場は違っても閉鎖された場所での3年の訓練でお互いに情を通じる間にもなっていたのに、殺さなければ殺されるという状況に追い込んだ国家の非情さが恐ろしい。
双方共に国策の犠牲者で悲劇というしかないが、国が人の命をかくも軽く扱うというのは昨今の日本とて人事ではない。

「立派な兵士」になる訓練というのは、人間性を全く否定し機械のような殺人マシーンにすることだというのがよく分かる。
これも含めてどれも恐ろしい話でとても重い。
消されていた歴史の暗部を掘り起こしたという意義は大きいし、犠牲者達への熱い思いもよくわかる。佳作以上の力作だとは思う。

しかし気になったのはバックミュージックが過多で必要以上にセンセーショナルに感じたこと。
悲劇的演出もやや過剰気味でこれもシュリに似て韓国らしいという感じがした。
悲劇は作る側は冷静に、むしろ控えめな演出にしたほうがもっと素直に感動できただろうと残念な気がする。

キリコさん 7点(2004-06-15 18:09:35)
👍 1
99.冒頭の掴みからあれよあれよという間にタイトル通りの島「実尾島(シルミド)」に連れて行かれ、地獄の特訓あたりまでは物凄いハイテンションだったのだが・・・。さすが兵役のある国だけあって、外見的にはほとんど日本人と違いはないんだけど軍隊シーンの迫力が違う。過去に邦画がなんでつまんないんだとさんざん問題にされた頃があって、製作者側の言い分としては主に「顔が違う(ハリウッドスターみたいなわけにはいかない)」「予算が違う」「ロケーションが違う」などいろんなことが言われて来たんだけど、最近の韓国映画と「ラスト・サムライ」で全てが単なる言い訳に過ぎないことが証明されましたね。まあ邦画も最近けっこう盛り返してますけど。で、「シルミド」ですが、例によってまったく事前に勉強して行かなかったために、金日成暗殺計画が打ち切りになったら、あとは皆殺しになるだけだから15分ぐらいだろう、なんて思っていたらそこから先が長かった。後でパンフを見たら実は後半のバスジャックの方がメインな話だったみたいなので、そりゃそうだろうけどまさか1時間以上あるとは(@@)というわけで自業自得なんですけど想像したよりちょっと長くなってしまいました。登場人物たちは魅力的だし、映像的にもキレがあって非常に良いです。しかし泣かせどころのツボが絞り切れずにエンエンと引っ張っていたのはやっぱり国民性かなあという感じがしました。よって微妙に減点。娯楽作品としても優れていますし、価値ある映画だと思います。総合点の高い作品でした。
anemoneさん 7点(2004-06-20 02:53:46)
👍 1
98.母の写真、飴、血文字、いろいろ見せ所が鏤められていて、ちゃんとエンターテイメントしている。メンフィスベルやプライベートライアンと同じように、ある任務を遂行するために組まれたチームの話だが、前記の2作よりもキャラクターがよく描かれていて感情移入しやすい。完全に日本映画は韓国に水をあけられた。
カタログさん 8点(2004-06-20 17:26:02)
97.犯罪者を使って問題を解決しようという映画は多々あるけど、大抵そう言った映画は犯罪者だったってことを忘れるくらい良い奴になったりして見ているこっちも嬉しくなってくる。この映画もそういったところは例外ではなく、厳しい訓練を耐える彼らに心打たれ、火山高にも出ていたハクエイ似の鬼軍曹を畜生と思い、友情に感動し、いざ殺しに行くべしと見ているこちらも応援していた。が・・・ここからが違った。作戦中止・・・そして、追い討ちをかけるように彼らに抹殺命令が下る。後はどん底までまっしぐら、それでも頑張る彼らに涙ちょちょ切れ気味。確かに極刑に処せられる犯罪者なんだから仕方無いと言う考え方もわかるし、国家のためと言うのもわかるけど・・・酷すぎないかい?どん底に落ちてる途中何度も「死刑で死んでた方がマシだったんじゃないかい?」と思った。それでも彼らは最後までそのような素振りを全く見せず最後を迎えたことが素晴らしいと思った。エンドロール前のテロップは同感な良作でした。
taronさん 9点(2004-06-22 18:38:45)
96.熱い!熱すぎる男の血と汗と魂!三人の班長、ベンガル、パンチ佐藤、松中(ダイエーホークス)にマンセー!
5454さん 7点(2004-06-22 22:05:41)
😂 1
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95.上映時間2時間半ほどあったんですね。見事に画面に引き込まれて、短く感じました。実際の実尾島は、それこそ笑顔すら許されない場所だったのでしょうが、映画ではところどころエンターテイメントが入っていて見る者を飽きさせません。韓国映画は、この点ではハリウッドに勝るとも劣らないですし、邦画と比べしまっては失礼な域まで達しています。
最後に、ソル・ギョングはまさにカメレオン俳優であるし、アン・ソンギはやはり最高の俳優だと思いました。しばらく、韓国映画から目が離せない!
T橋.COMさん 8点(2004-06-24 00:12:02)
94.上映が2時間半もあったとは思えないほど自然に引き込まれたすばらしい映画でした。
事実は小説より面白いものですが、娯楽性もあるこの映画は見る価値が充分にあると思います。
一見地味な映画かもしれませんが、心に残る映画になりました。
ラストが近づくにつれ、嗚咽が出るほど涙が込み上げます。この映画の前では誰も無感動ではいられないはずです。
広瀬真由美さん 10点(2004-06-24 08:31:01)
93.ネタバレ 冒頭から任務に向かうシーンまではとてもテンポも良くグイグイ引き込まれていきましたが、任務中止で島で待機してる所からテンポが悪くなり冗長に感じました。上からの部隊抹殺命令を知って684部隊が蜂起する所は何かあっけなく思えました。中盤のダラダラの部分は省いてもっと蜂起に至るまでの部隊員のそれぞれの葛藤、苦悩をもっと丁寧に描けば激しい銃撃戦やラストの自爆がより悲壮感が強まりもっと私の胸に迫っていたかもしれません。あと後半で特に見られた大仰な演出と音楽の連続で逆に一歩引いてしまいました。色々と惜しい一作ですが俳優さん達の迫真の熱演に+1点。
まりんさん 7点(2004-06-27 13:08:11)
92.心に刻まれる作品でした。本編中の、韓国の人は理解できているだろうと思われる韓国史の素養が、理解してなかったところがあったのが悔まれました。ソル・ギョングはほんとすごい役者ですね。時間が進むにつれて変化していく演技には圧倒されました!!
axionさん 8点(2004-07-01 02:32:24)
91.泣きました。今までシルミ島の存在すら知りませんでした。あんな非現実的な現実が存在していたなんて、知る由もありませんでした。何を恨めばいいんですかね。運命ですか、自分の罪ですか。権力者は歪んでいて、真直ぐなのは犯罪者たち。そうなのかもしれない、と率直に思いました。色んなことを考えさせられる映画でした。娯楽映画ももちろん好いけど、心の髄に響く、こういう映画が受け継がれてゆくことを願います。
もちもちばさん 9点(2004-07-01 08:32:08)
90.ネタバレ もともと見る予定はなかったのですが
「ブラザーフッド」の出来がなかなかだったので見てみたのですが…見なきゃよかった。

結論から言いましょう、
この映画は「失敗作」です。
脚本以前の、設定の問題です。
主人公やその仲間達が死刑囚という時点で
彼らに感情移入することが僕には不可能です。
死刑囚=よほどの犯罪をしない限り、そのような身分にはなりません。
僕はこのような人間が死ぬのを悲しめるような、偉大な人間ではありません。

劇中でも彼らどうしようもない行動ばかりが目に付きます。
冒頭から下らない事でいきなり切れてケンカ。
思い通りに事が進まないとすぐに他人を非難。
自分の立場が悪くなるとすぐに卑屈になる。
しまいにゃ欲望に狩られ近隣住民をレイプ…
細かい事を言えばきりがありません。
こんな連中なもんだから彼らが死んでも全く泣けもしないし悲しむこともできない。
むしろ教育隊の方々に同情してしまいました、彼らはただ命令に従っただけ。
このような命令を出す上層部には虫唾が走りますが、
自分らの主義主張のためなら何をしてもいいわけではあるまい。
さらに理由もなく殺されていく韓国人兵士達…哀れの一言に尽きます。

このような事件が過去にあった事を知れたのは収穫でしたが
映画として面白かったか?と問われたら
「失敗作」としか言いようが無い。
主人公達が「死刑囚」ではなく「普通の一般人」だったならそれなりの映画になったと思うのですが…残念です。
ふくちゃんさん 2点(2004-07-02 00:08:39)
👍 1
89.あつーい映画でした。「特攻大作戦」から「アルマゲドン」までならず者部隊の映画は数あれど、これほどに熱いのは他にはありません。ハリウッドクラスの技術を用いてド演歌をやるってのが韓国映画の特徴ですね(けなしてるわけじゃありませんよ)。前半は素晴らしかったです。地獄の訓練やその中で成長していく兵士の姿が熱くさせました。しかし中盤以降は一気にペースダウンし、さらに韓民族ならではの熱演がかなり胃に重くなってきました。とはいえ、この映画にはそれ自体に熱い闘志がみなぎっており、件のもたつきすら製作陣の息吹のように感じます。脚本上の計算や、演出的な効果を狙ったのではなく、製作側が心で作った映画なのだと思えるんです。これぞハリウッドが失ったものであり、代わって韓国映画がそれを復活させようとしているのかもしれません。香港も「インファナル・アフェア」を生み出すまでに成熟しているし、それにひきかえ日本映画ときたら・・・。
ザ・チャンバラさん 7点(2004-07-02 01:17:36)
88.「死刑囚には同情しない」という向きがあるようだが、主人公は真っ当に生きようと就職活動をしたが全て断られ、結局悪の道に進むしかなかったのだし、そもそも彼の犯した罪からして殺人未遂でしかなく、重罪とはいえ連座制とかいうわけのわからんシロモノがなければ到底死刑になるような罪ではあるまい。また、死に際に「次に生まれてくる時は金持ちになって生まれてこよう」という訓練兵がいることを考えれば、他の訓練兵にしても事情は主人公と大同小異と推測できる。そういう彼らに対して「死刑囚だから死んで当然」と言い放てる人がいるのは、結局ここ日本という国では、社会的・経済的弱者のことなどもはや想像の域を超えた他人事になってしまったからと言えるのかも知れない。「同情しない派」にとっては、死刑囚になるような人間は全て猟奇連続殺人犯のサイコ野郎で、当時まだ貧しかった韓国のように貧困や無知ゆえに犯罪を犯す者がいたなど思いもしないのだろう。しかし、少しでもそのような視点を持ち合わせていれば、彼らが生まれながらの極悪人というよりも、むしろ上手く生きることが出来なかった人間・不器用な人間と感じられ、急速に我々に親しい存在となるはずだ。そして反対に、そんな彼らの弱みにつけこんで殺人マシーンに仕立て上げた権力者達のほうが死刑囚としてふさわしいのではないか、とも考えるはずだ。しかし、現実には兵達は抹殺され、権力者達は生き延びる。この悲惨な事件(というか映画)の肝はまさにそこにあると私は思う。我々が憎むべきなのは個々の人間よりもそういう社会の矛盾ではあるまいか。そしてそこに普遍性があるからこそ、三十余年経った今でもこの事件の顛末が我々の心を打つのではあるまいか。
veryautumnさん 8点(2004-07-04 22:32:26)
👍 5
87.死刑の判決を受けた犯罪者は、なかなか死刑が執行されないらしいですね。「自分が殺した」という感情を抱いてしまうという話ですが、被害者にとってはとても苦痛な話だろう。ただ、自分が死刑執行人の立場だったら少なからずそういう気持ちが残ってしまうと思う。死刑判決を受けたということは、その対極に被害者がいるということを忘れたくない。最近は、加害者のプライバシーを守り、被害者を疎かにしている部分がある。それは絶対にダメなことだ。少し話題がそれてしまったが、それでもやっぱり方針変わって「はい、んじゃね。」というのは、あまりにも理不尽な話だ。自由になろうと意気込んでいた隊員達の気持ちはよくわかる。しかし、それ以上に、「もうすぐ子供が生まれるんだ。」と言っていた軍人の気持ちの方に同情してしまった。この黒い歴史を映画化したスタッフ達はとても素晴らしい決断をしたと思った。
こばやんさん [映画館(字幕)] 4点(2004-07-18 00:31:13)
86.今の北朝鮮を誰も笑えない。50年前の韓国、80年前の日本。思想的な根っこは一緒だよね。単に時間の経過の問題。
つむじ風さん 5点(2004-07-19 11:33:23)
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マーク説明
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【点数情報】

Review人数 105人
平均点数 6.62点
000.00%
121.90%
221.90%
343.81%
465.71%
587.62%
61615.24%
73028.57%
82927.62%
954.76%
1032.86%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 8.14点 Review7人
2 ストーリー評価 7.44点 Review18人
3 鑑賞後の後味 7.11点 Review18人
4 音楽評価 6.50点 Review12人
5 感泣評価 7.26点 Review15人

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