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よし坊さんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

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コメント数 230
性別 男性
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21.  丹下左膳餘話 百萬兩の壺 《ネタバレ》 
今まで日本の映画をあまり観てなくてすみません。と謝ってしまうくらいの映画でした。感謝をこめて(ありがとうございます)とお礼を言いたい気持ちです。素晴らしい内容に関しましては、あらためて書くことは何も御座いやせん。この居候の気風のいい丹下左膳像、それにお藤との男女像(この微妙かつ絶妙な味わい)を存分に堪能できるのです。人間味が溢れ出ている人物像にこそ、羨望の念を抱いてしまいます。何を言ったところで常にお藤に頭があがらない丹下左膳。そのお藤とて、口の悪さと裏腹に毎度情に絆されるおかしみ。これらを簡略化した場面転換でもって味わいつくせるのです。お約束の展開で先が読めてしまうことでおかしみを増す“剣術”と“寺小屋”の場面なんて最高でした。そして丹下左膳が簡単に主張を引き下げることに、誰も一言も触れず、ただ(おかしみ)だけがジワ~ッといっぱいに拡がるのです。男をたてることと、女をたてることで自然と拡がるおかしみ。言いたいことを口に出すように促されること以上に、言わなくていいことまで口に出してしまうことを、もっと自分達は戒めるべきではないだろうか?と現代に生きながら考えてしまいました。
[DVD(邦画)] 9点(2008-08-03 08:29:04)
22.  残菊物語(1939) 《ネタバレ》 
ようやく溝口健二監督作品初鑑賞です。初鑑賞がこの映画でよかったのかは分かりませんが・・・、鑑賞を終えて深い溜息と感慨に包まれています。とにかく立派な映画やなーと感嘆します。オープニング・クレジットから長回しの移動撮影(笑)ですが、その丁寧な文字のセンスから既に格調高い香りがたちこめています。内容はもちろんのこと、素人目にも感じる目も眩むような素晴らしい構図と、完璧に作りこまれた家屋内外のセットにさえ微塵の隙も感じさせません。汽車や駅構内の造りから、風鈴を売る屋台まで、僕には知る由もない当時の情景さえも、たまらなくその時代を偲ばせてしまうのです。そして映画の本筋ですが“芝居の世界には家柄というものが無くてはならない”この事実をお徳は最初からどこか冷静に理解していたから、大阪へと向かった時点でさえ下積みだけを共にする覚悟が出来ていたのでしょう。こう簡単に書いてしまうのも気が滅入るほど壮絶な覚悟ですが、それをお徳が求めたというこの一人の女の生きざまが、痛々しいほどに、しかもさりげなく描ききられているように思える。これは何ということだろうと思う。それにしてもテンポがいい映画とは思えないのに、観ていて時間がアッという間に過ぎていきます。これぞ静かなる躍動感、この出来栄え、この時代、この日本映画の力量に感無量です。
[DVD(邦画)] 9点(2008-07-12 06:31:48)
23.  時計じかけのオレンジ 《ネタバレ》 
かつてブルーハーツ(ヒロト)が、ドブネズミを美しいと歌ったり、パンクロックを優しいと歌ったのを聴いた感覚に近い、価値観や感性を揺さぶられ普遍でありながらも新しいモノを突きつけられたような圧倒的な映画。 直接的暴力描写よりも、アレックスの序盤の自宅に来た学校の先生と話す下りや、釈放後に帰宅したときの浮ついた感じや、作家宅でスパゲッティを頬張る奔放さに内省的な暴力性を感じる。そして気分が乗ってるとき、気持ちいいとき口ずさむ"雨に唄えば" このリアリティ。 まともな人間など一人も出てこない。まともと思っている自分自身さえ揺らがしてしまうような映画。最高にかっこいい。 
[DVD(字幕)] 9点(2008-01-16 07:11:42)
24.  オズの魔法使
この映像の全てから伝わってくるエネルギーがハンパじゃない。 あのマンチキンの国の一種サイケデリックなまでの色彩と"オズの魔法使いに会いに行こう"のコーラス、そして黄色いレンガ路を右に左にステップを踏むジュディ・ガーランド、 この全てが溶け合った瞬間の恍惚。映像から伝わるものが、ことごとく映像から見えるものを、飛び越えていく、まさに魔法のような作品。ジュディを聴くとき、個人的には"虹の彼方に"は無くってもいいくらいに思っていた。だけど、映画のところどころで、この曲のインストがさりげなく流れる瞬間のパワーはやはり凄い。ジュディ・ガーランドがこの曲と、この映画に出会えたことが本当に嬉しい。 
[DVD(字幕)] 9点(2007-10-13 12:31:36)
25.  片目のジャック 《ネタバレ》 
何度でも鑑賞したくなる異色の西部劇、圧倒的なオリジナリティ。マーロン・ブランドのタメ、バナナ食ってると思ったら銀行強盗やわ、人を殺して保安官を待ってる間にゆっくり酒を飲むわ、大物の余裕ぶっこき。冷やかされたことに切れてテーブルひっくり返して、後ろ足で椅子を蹴り飛ばすシーンの凄み、泣きそうなベン・ジョンソンの顔。酒場のウルサイ男も、保安官助手も、執拗に観る者に不快感を与えまくった後にボコボコにする、この爽快感。 女房や連れ娘に怒りブチ切れるカール・マルデンのタコ面と、抑え切れない苛立ちがただ性急に吐き捨てさせた言葉と声の異常ぶり。そしてこの娘のキャスティングもちょっと凄い。中盤の裏切った旧友との再会を果たす海辺の家のシーンはタッド視点に切り替えられ、上っ面の会話と嘘で塗りたくられた友好なやりとりの緊張感。 途中、町の風景として度々映される噴水が、ラストの決闘の重要な舞台となる。撃たれた筈のブランドにゆっくり近づくカール・マルデン。背後からタタタ・・と走りくる音の後に人影が飛び出し銃声一発。万人受けするとは決して思えないが、異様なほど魅力的なシーンが全編に渡ってあちこちに散りばめられている。  
[ビデオ(字幕)] 9点(2007-07-07 12:02:52)
26.  情婦
嘘の供述と騙し騙されることの同じようでいて微妙に違うニュアンスの綴れおり、私利私欲と愛情とお洒落な笑いのアンサンブル、チャールズ・ロー豚のデップリした名演とディートリッヒのオーラ、人生一度っきりのフルコース。 
[DVD(字幕)] 9点(2007-06-23 19:42:02)
27.  ベニスに死す 《ネタバレ》 
ヤバイ映画やなー。ダーク・ボガード演じるアイシェンバッハが僕自身の中に投影されてしまった。もちろん僕は芸術家でも無いし、老いとか美とかの概念もピンと来ないのだけど、自分の感性の中で見つけ出した最上のものに心が動かされたとき、そしてそれが眩しすぎ、遠巻きに見つめるしか術が無いような状況のとき、客観的に見れば気持ち悪いほど滑稽に堕ちて行く自分に歯止めがきかない。そんな自分の中の伏せておきたい感情がムクムクと動き出すような完璧な映像と描写。息絶えたボガードが2人の男によって運ばれるラストシーンが、遠景で映される。それでも世界が回っていることを見せ付けられる。 
[DVD(字幕)] 9点(2007-05-12 22:57:48)
28.  ザッツ・エンタテインメント 《ネタバレ》 
自分が『雨に唄えば』でミュージカル映画好きになってからすぐに観た作品。あらためて観ても自分のような後から好きになったファンには未見の映画・映像がてんこ盛りでまさに夢の世界へ逃避行。 ジューン・アリソンがピーター・ロウフォードらと楽しく唄い踊るシーンや、『艦隊は踊る』の "ハレルヤ!" そしてアン・ミラー! それにしても、あのエスター・ウイリアムズ?の扱い、いやそれ以上に『2001年宇宙の旅』と双璧をなすブッ飛んだ映像は何だ!?いや確かにエンターティメントだ。 でも、もしも老いたアステアやミッキー・ルーニー(そして勿論ライザ・ミネリ)と一緒にジュディ・ガーランドがここに居てくれたなら・・・。どう見てもMGMの最大・最高の看板ではないですか? "恋のとりこに" など初期の楽曲・映像がふんだんに盛り込まれ、"トロリー・ソング" そして "アチソン・トペカ・サンタフェ" なんて最高です。未見の『ブロードウェイ』は観たくて観たくてたまらなくなってしまいます。ちなみに、この映画のサウンドトラックも最高です。 
[DVD(字幕)] 9点(2007-04-01 23:45:27)
29.  大いなる西部 《ネタバレ》 
そう、これぞ、これこそワイラー監督の西部劇。ロングショット、昼・夜・夜明け・夕暮れの色彩と光のトーン、素晴らしいテーマ曲。公開当時のワイドスクリーンで観た観客の溜息さえも聞こえてきそう。西部劇の無骨なガンマンのイメージからかけ離れたグレゴリー・ペック演じるジム・マッケイ。この男の役どころ、他人にどう思われようが自分の問題を他人に証明する必要なんてない。僕らが生きてる世界で、時に人は他人が自分をどう見ているかばかり気になって、必要以上の自己弁護とアピールを滑稽に繰り返し、それが自分のポジションを確立するための手段として問われ続けているのてはいないか?そんなことを考えながら僕はこのジム・マッケイという男の生き方にまた何かを学んだような気がして本来自分はこうあるべきだった筈、とあらためて思いなおした次第です。 
[DVD(字幕)] 9点(2007-03-10 18:23:41)
30.  探偵物語(1951) 《ネタバレ》 
面白い!このとんでもない迫力に圧倒されます。ひとつの柱となるドラマがあって、同時進行で複数の取調べがドラマを織り成すのですが、全く無駄が無く、全てのシーンが映画を面白くするためだけに機能している程の臨場感!演技のノーガード・バトルロイヤル!マクラウド刑事の父親へのトラウマが引き起こした壮絶で痛々しい事実との直面、そして葛藤。この常に苛立ちを抑えきれない剃刀のようなカーク・ダグラスに眼鏡をかけてるシーン、タイプを打つシーンを与えたバランス感覚も見事。シュナイダーの弁護士を追ってマクラウド刑事が凄い勢いで階段を駆け下り、それを下からのアングルで捕らえたショットは鳥肌が立ちました。 
[DVD(字幕)] 9点(2007-02-05 00:41:32)
31.  新婚道中記 《ネタバレ》 
胸がギューッとしめつけられて、それでいてちょっとした感動を味わう程に笑った! 特に"君には女というものを学ばせてもらったよ"と帰り際に捨て台詞を吐くフィアンセに"はい、卒業証書"とルーシーから受け取っていた結婚できない理由を綴った手紙を叔母が差し出すシーン、この鳥肌モンのギャグは凄い!それとバーバラ邸での妹ルーシーの傍若無人のリベンジは抱腹絶倒。ケイリー・グラントさえもかすむアイリーン・ダンの魅力的なこと!アイ・ラヴ・ユーと全く逆の言葉や行動によってアイ・ラヴ・ユーを伝える難しいテーマを映画化し、しかもそのまどろっこしさが絶妙のギャグへと昇華して随所に散りばめている奇跡のような作品、という勝手な解釈でもしたくなってきますね。 
[DVD(字幕)] 9点(2007-02-04 07:44:26)
32.  リオ・ブラボー 《ネタバレ》 
頑固オヤジの最高に楽しい映画。なぜこんなにも共感しまくれるのだろう?行動はめっちゃ優しいのに言葉に出来ない無骨なジョン・ウェイン演じるチャンス保安官。アル中後遺症で使い物にならないデュードを保安官(助手)として尊重するシーンが素晴らしいし、あまのじゃくなスタンピー爺さんとの掛け合いは泣けるほどに絶品。惚れた女には終始掌の上でゴロゴロ転がされまくって、ゴロゴロ・・ゴロゴロ、もうおかしくって仕方が無い!最後の決め台詞を言うシーンなんて完璧に飼い慣らされてます!そんでラストもギスギスしたシーンが多かったデュードとスタンピーが飲みに行く、これたまりません。とりわけデュードの満面の笑顔は演技じゃないでしょ!なーんて思ってると、スタンピー爺さんそれ、首に巻きますか!?最高。
[DVD(字幕)] 9点(2007-01-28 22:26:49)
33.  我が道を往く 《ネタバレ》 
老神父と若神父との心の触れ合いがめちゃめちゃいい!老神父、そりゃぁ面白くないですよ、きらめくビング・クロスビーに嫉妬しますよ。でもそこからの葛藤と雪解け、ビーフシチューに黄金色のフライドポテトは凍えた体に効きますよ、どうしてもと言うのなら頂きますよ。そんで、そ~っと、そぉ~っと眠った老神父を起こさないように灯を消して部屋を出る若神父、そこに"グッド・ナイト"この互いのさりげなさこそ胸が熱くなります。この思いやりこそが希望の光と思える、まさに感動作ですよ。 
[ビデオ(字幕)] 9点(2007-01-27 20:14:52)
34.  レディ・イヴ 《ネタバレ》 
こ・・・これは面白い!とにかく面白い!!コメント被って申し訳ないのですが、これだけは書いておかないと!序盤のバーバラ・スタンウィックがヘンリー・フォンダを抱き寄せて、耳と髪の毛を交互に撫で続けるシーンには、そりゃぁもう悶絶してしまいました。この女、めっちゃやらしー!実際にヘンリー・フォンダ、眠ってしまってません!?このシーンに象徴されるように、とにかくバーバラ・スタンウィックがめちゃくちゃキュート、きれい、スケベそして巧い!それでいて父親に顔が紅いぞと指摘されたときの、あの一瞬うつむいただけの演技、この可憐なさりげない恥じらいの演技の妙、たまりません!!どんなに悪女だろうが詐欺師だろうがスケベだろうが、女としての品を些細な演技で見せてしまう、この微妙な役どころを見事に表現してしまう技量、これはもう業の成せる技。本当にこの女優さんはつくづく素晴らしいです。最高です!!はたまた名優フォンダの見せどころは爆笑シーンばかりに目がいってしまいますが、そこは流石にヘンリー・フォンダ、戸惑いと哀切の演技には唸ってしまいます。・・・プーッ、あかん、フォンダの父親の朝食催促シーン、思い出しただけで噴出してしまいます・・・。こ、こんな映画を真面目にコメントして良いのでしょうか??プ・・・プーッ!!! 
[ビデオ(字幕)] 9点(2006-12-25 23:43:28)
35.  十二人の怒れる男(1957)
映画的な作品ではないけど、ある意味最高峰とも言える面白さ。そして面白いだけでなく、物事に対して自分が常にどうありたいとか、自分を顧みて考えた上で明日への活力を与えてくれる作品。時にこのような映画が産み落とされ、時代が変わっても鑑賞できることに感謝したい。 
[DVD(字幕)] 9点(2006-11-20 06:39:47)
36.  キートンの探偵学入門 《ネタバレ》 
ハイリスク、ハイリターンな上にハイセンス。自分の中のモノクロ、サイレントのイメージを根底から覆されたのがバスター・キートン!全部素晴らしいけど、特に暴走するバイクの疾走間、そして最初に映画内映画のアイデェアを発明した上にこんなラストで締めくくられては、後からやる人がとても太刀打ちできません。
[DVD(字幕)] 9点(2006-11-20 06:38:17)
37.  キートンのセブン・チャンス 《ネタバレ》 
前半の細かなギャクを散りばめた展開も味わい深いですが、ギアが入った後半の圧倒的なこと!走って逃げて泳いで走る、そしてとにかく笑える。驚きと爆笑で満ち足りたこの鑑賞後の余韻。1920年代のこの作品を観ると、映画の進化とは一体何なのか?ということさえ考えてしまう。
[DVD(字幕)] 9点(2006-11-18 21:57:24)
38.  サンセット大通り 《ネタバレ》 
リアルタイムでサイレント時代からトーキーを経て映画を愛し続けた方々にとっての、この作品に対する感慨は、おそらく想像以上に凄いものがあったんでしょうね!しかし現代のようにサイレント映画も手軽に楽しめるようになると、自分のような後々のファンにとっても、その感慨の断片くらいは充分に感じることが出来る、いや出来るどころか震えてしまいます。もう映画に対する究極のリスペクト、精神を病んでしまった過去の大女優、その残酷さ。大なり小なり今後、僕自身も今以上に良かった頃の思い出に幻影として取り付かれていくことがあるのだろう。徹底している、この作品の全てが徹底しまくっている。ラストシーンのスワンソン、そして元夫の執事、シュトロハイムの愛のかたち。優しさとは何か?息をのむしかない驚愕のラスト。 
[DVD(字幕)] 9点(2006-11-05 07:50:01)(良:3票)
39.  天井桟敷の人々
製作された時代背景を思うに、いや思わざるとも、この作品全編に漂う熱、熱気は大変なものだ。60年の月日が経過しようが、新鮮で瑞々しい輝きは色褪せずに熱をおび続けている。だから3時間の長丁場であっても、一気に鑑賞させてしまう。アルレッティがただのオバサンであってもミスキャストであっても、全然OK!あの劇場の舞台、楽屋、天井桟敷から溢れ出しそうな観客、セットの隅々に至るまで生への情熱が迸っています。
[DVD(字幕)] 9点(2006-10-15 23:22:42)
40.  疑惑の影(1943) 《ネタバレ》 
この凡百とも思えるラストを持ってしても、流石はヒッチコックと唸らせて余りある傑作。巧い、本当に巧い!これぞ映画のエッセンスの究極。そしてこの普通のテレサ・ライトの光り輝き様は、ちょっと凄まじいモンがありますね。 
[DVD(字幕)] 9点(2006-10-14 21:40:51)
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