21. es[エス](2001)
究極のサイコ・スリラーの一つ。一番怖いのはモンスターでも怪人でもなく、人間なのだということをまざまざと思い知らされる。異常人格者を登場させずに、一般人が“規則”に縛られ、集団に“同調”することで狂ってゆく過程が克明に描写される。まさに鬼気迫る終盤が素晴らしい。エンタメとしての衝撃的な展開とリアリティとがしっかりと共存している傑作。 [DVD(字幕)] 9点(2010-09-21 20:52:46) |
22. エイリアン2
J・キャメロンは1の面白い部分を抽出して、更に何倍にも面白くするという人間離れした芸当をやってのけた。うって変わってアクションものだが、これまたとんでもない面白さ。濃いキャラクターに人間ドラマ、2度に渡るクライマックス……ハリウッド娯楽作のマスターピースの一つである。 [ビデオ(字幕)] 9点(2010-09-21 20:43:34) |
23. トイ・ストーリー3
《ネタバレ》 最高の娯楽作に必要な三要素……笑い、スリル、感動。常にそれを実践してきたという土壌のあるピクサーが、本気を出すとどうなるかが証明された。特に斬新な試みがあるわけでもない、どちらかといえば予定調和なラスト。しかし、三要素をブレずに描ききり、最大限に伸ばすことができればこれほどのクオリティになるのかと改めて思い知らされる。聞きしに勝る完璧な作品。 [DVD(吹替)] 9点(2010-08-17 23:22:25)(良:1票) |
24. インファナル・アフェア
“潜入捜査”というテーマから引き出せるスリル・人間ドラマを全て詰め込んだかのような決定的名作。主演二人の魅力には神々しさすら感じる。ラストまでひたすらに魅了されてしまう。 [DVD(字幕)] 9点(2010-08-17 22:15:24) |
25. インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説
ギャグ増えアクション増え、全ての面でスケールアップした第二作。トロッコかつり橋を見る度に、未だにこの映画のことを思い出すというのは凄いことだと思う。 [地上波(吹替)] 9点(2010-08-17 22:12:32) |
26. アメリカン・ビューティー
変態だらけのキャラクター。それぞれを巧く活かすことが、ここまで魅力的な作品に繋がるのかと衝撃を受けた。しかもそれだけに留まらず、アメリカ社会の諸問題をも同時に描き出したすさまじい傑作。 [DVD(字幕)] 9点(2010-08-17 21:48:42) |
27. 歩いても 歩いても
日本映画イズムを最大限に活かし、完璧な形に昇華させた歴史的傑作。心に響く何気ないセリフが素晴らしすぎる。何十回見ても新しい発見がある、そんな奇跡の作品。 [DVD(邦画)] 9点(2010-08-17 21:47:30) |
28. アバター(2009)
映画の歴史が変わる、というキャッチコピーは嘘ではなかった。3D映画が次の段階に移ったことを決定付ける歴史的作品。とにかく圧倒的・果てしないとしか言いようがない。天才が12年間努力するとどうなるかが証明された大作。 [映画館(字幕)] 9点(2010-08-17 13:57:43) |
29. I am Sam アイ・アム・サム
シナリオと役者の演技にビートルズの音楽、それぞれの素晴らしさが融合し合った、感泣必須作品。 [DVD(字幕)] 9点(2010-08-17 13:32:15) |
30. エスター
不穏な導入、適度なグロ、戦慄の走る展開、あっと驚く真相、鬼気迫る演技、怒涛の終盤……。傑作サスペンス・ホラーとしての要素を余すことなく詰め込んだ一本。強いて欠点を挙げるなら、前半どことなく観疲れしたあたりか。しかし、中盤以降の“ここまでやるか”と思わせるエスターの凶行の連続と、阻止しようとする母親の戦いにはただただ見入るのみ。とにかく見せ場を畳み掛けるように用意し、これで終わりかと思わせてもまだまだ盛り込んでゆく見せ場の連続が圧巻。アメリカらしいサービス精神に裏付けされている。これにサイコサスペンス的どんでん返しの要素まであるのだから、もはや文句のつけようもない。名作だと思います。 [DVD(字幕)] 9点(2010-08-15 00:57:52)(良:1票) |
31. 羅生門(1950)
複雑怪奇なストーリーに、大胆かつ滑らかなカット割が融合して、上映時間が短いながらもうお腹一杯。まさに映画を観た、という気分にさせられる。脚本、撮影、演技、どこを切ってもバイタリティーが溢れ出てくるようだ。もはや山を歩いているだけであの緊張感!! 凄すぎる。 [DVD(字幕)] 9点(2009-02-11 21:45:21) |
32. 七人の侍
もはや月並みなことを書きますが、3時間半が1時間に感じました。面白すぎて時間があっという間に過ぎていたのです。一人につきノート一冊分を費やしたという、キャラクターの造形がまずもって見事。最高の娯楽作!! [DVD(字幕)] 9点(2009-02-11 21:35:57) |
33. メメント
最初の30分は全く訳が分からず、こんなもの最後まで観れるかと思っていたが、時間に比例して驚くほど引きつけられた。相手を追っているのか追われているのか分からなくなるだとか、主人公の異常な体質を利用しきった脚本が素晴らしい。一つの発想と編集の巧さだけで、ここまで面白い物ができるとは。 [DVD(字幕)] 9点(2009-02-07 00:13:51) |
34. アンタッチャブル
娯楽性、ユーモア、スリル、そしてカメラワークの素晴らしさが融合した傑作。当たり外れの大きいB・デパルマ、K・コスナーの二人が最高の仕事をしているという奇跡の作品。初見時は魅力的な見せ場の連続に度肝を抜かれました。階段での銃撃戦はもうアドレナリン出まくり、スローモーションとはかくあるべきと言うことを提示しましたね。 [地上波(吹替)] 9点(2009-02-05 03:11:11) |
35. 博士の異常な愛情 または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか
《ネタバレ》 ある意味でシャイニングより怖い映画(笑) 初見時は中学生だったが、人間を持ち駒にしか考えていない軍の上官の思想に驚かされられ、挙句の果てに絶対に起こらないと思っていたことが結末で起こったのでぶっ飛んだ。皮肉的な音楽の使い方も、この頃から神懸かってます。。 [ビデオ(字幕)] 9点(2009-02-02 02:17:53) |
36. 時計じかけのオレンジ
2時間半にわたる暴力、暴力、暴力…。しかしながら、頭では否定してしまうのに体(?)が肯定してしまうこのパワー。終盤の畳み掛けるような展開、演出、カメラワークには熱狂するのみ。そんなところから、人間の持つ暴力性にゾッとさせられてしまう作品。 [ビデオ(字幕)] 9点(2009-02-02 02:10:04) |
37. ミッドナイト・エクスプレス(1978)
「運が悪かった」では片付けられない、あまりにも恐ろしい現実。それを体験していた者の苦悩と絶望が、凄まじいリアリティで迫ってくる。アラン・パーカーの初期監督作ですが、この演出の完成度は何なのでしょう。主人公の顔のクローズアップと、心臓の鼓動音の効果といったらもう… [DVD(字幕)] 9点(2009-01-26 01:10:27) |
38. レベッカ(1940)
改めてこの映画は本当に素晴らしいと思える。圧倒的なストーリーテリングの上手さ、役者の魅力で一気にみせられます。余り触れられてませんが、ヴァン・ホッパー夫人役のフローレンス・ベイツが名演!! 彼女のお陰ですんなりとストーリーに入ることができました。 [ビデオ(字幕)] 9点(2009-01-17 10:23:56) |
39. エイリアン
文句のつけようのない映像効果・音響効果・役者演出で観る者を圧倒する一本。下手に小賢しい捻りを加えず、ストレートな話を完璧な演出で伝えることを目指したからこそ、SFホラーの金字塔になりえたのでしょう。 [ビデオ(字幕)] 9点(2009-01-16 20:01:47)(良:1票) |
40. 悪魔のいけにえ
《ネタバレ》 怪物たちの造形と、ドキュメンタリータッチの映像演出の素晴らしさは言うまでもない。しかしそれ以上に、起承転結を徹底的に無視し、次に何が起こるか分からない展開がこの映画に効果をもたらしていると思う。予定調和ではホラー映画は怖くない。まさに唯一無二の歴史的傑作。 [ビデオ(字幕)] 9点(2009-01-16 19:50:58) |