207.決して悪くないがいい映画と聞かれれば個人的にはそうでもない。なぜかというと例えば夜と霧に代表されるユダヤ人迫害を扱った書籍・写真から感じる身震いするような恐怖感が伝わりきらないところにある。また主人公が最後に泣いて後悔するが人物描写の乏しさのせいか偽善にしか思えなかった。しかしながら、ゲットー解体シーンや「選別」シーンをあれだけの壮大なスケールでやってのけたということは映画史上大きな意義があるように思う。 【CPA】さん [ビデオ(字幕)] 7点(2005-10-27 06:19:40) |
206.自分の中にある正義も、たまには疑ってみたほうがいい。本当の価値とは何か、についてもだ。そして尊厳とは何か。自由とは何か。根元的な、何か。それらは風潮・国勢・流行・隣人の囁きに対してどのような変化をするのか。そして結局私は何を捨て、何を得ることができるのか。この作品を観たあとに、色々考えてみた。愚にもつかない試行錯誤を幾度幾度と。結果、小粒の結晶のような何かが、生まれたような、気のせいのような。決して器用とはいえないシンドラーの正義が、もたらしてくれた様な、何かだと。大袈裟にも、そう思った。 【aksweet】さん [ビデオ(字幕)] 10点(2005-09-10 12:56:32) |
205.スピルバーグとは気が合わないのかつまらなかった。 |
204.多くのユダヤ人を救ったという欧州版杉原千畝、オスカー・シンドラーの実話に基づく映画。「光の魔術師」スピルバーグがあえて全編モノクロに臨んでいるわけだが、単に技術の問題に過ぎなかったとしてもかつてのモノクロ映画には実際モノクロならでは、モノクロでこその味があるということは誰もがわかっているわけだが、それでもあえてモノクロに臨もうという監督はなかなか居ない。それをこれだけの大作で見事にやってのけてしまう。「光」を手の内に入れてしまっているスピルバーグだからこその芸当であろう。モノクロだからこそ伝わってくる時代感が浮き出ていた。自分は何の予備知識も無くこの話を見たが、シンドラーは単なる絶対主義者であって典型的な企業経営者にしか見えなかった。利己的に自分の理論で動いていたら結果的にユダヤ人を救ってしまったというような。そういう印象を与えたとすれば非常に中立な映画という事が出来るだけに「もっと救えた」という台詞だけが余分だった 【Arufu】さん [ビデオ(字幕)] 8点(2005-08-27 17:24:31) |
203.この作品と同じ年に『ジュラシック・パーク』が製作されている。リアルな恐竜の映像化に成功した後、スピルバーグはあり得ないものをリアルに映し出すことに拘りを見せ続ける。しかし、『シンドラーのリスト』の映像は『ジュラシック・パーク』以降のリアルな映像とはアプローチを異にする。それは、どんなにリアルな映像を作ったとしても、現代でも見ることが出来る写真や記録映像に「リアル」という部分においては必ず劣ってしまうから。そこで監督はイマジネーションの映像化ではなく、歴史の証人たちの証言の映像化というアプローチでこの大事件を描き出す。そのことによってアウシュヴィッツの大量虐殺を映像にせず、噂話による人々の不安を描くことで、観客に信憑性のある恐怖の世界を見せてゆく。アウシュヴィッツに送られた女・子供たちが目にする煙突の煙もまた、その場にいた者だけが感じる恐怖の象徴として我々の目に強烈に焼き付く。ストーリーの中に別のストーリーを入れるというスピルバーグの特徴も、この作品では見られないが、それはこの歴史的大事件においては入れるスキが無いということと、それだけ真摯に証言の映像化に取組んだからではないだろうか。見た目のリアルではなく、その時、その場所の恐怖を、様々な映画的工夫を凝らして再現しようとしている。ひとりの少女をパートカラーで映し出すことで、大量の死を目の当たりにする我々がおざなりにしがちな一つの命の重みを映し出す。 【R&A】さん [映画館(字幕)] 7点(2005-08-09 13:48:18) |
【ばかぽん】さん [DVD(字幕)] 9点(2005-07-26 14:58:10) |
《改行表示》201.敢えてモノクロにしたのは、少女の赤い服を見せるためだろうと勝手に推測。 しかし、長い映画だった。でも、最後はあっと驚いたね~。 まだ生きてたんだね、あの人たち。戦争映画としては、まぁまぁかな、 【Takuchi】さん [ビデオ(字幕)] 6点(2005-06-24 21:38:14) |
200.「リスト」をタイトルにしていながら、そのリスト作業が出てくるのはごく一瞬。それに向けて、シンドラーとゲートの対照軸を中心としながら、一つ一つのシーンを地道に積み重ねているのが素晴らしい。中心の2人すら、作品の中では突出した脚光を浴びることはなく、あくまでも全体の進行の中で、無数の登場人物と一体となって描かれる。だから、この作品は、当時の「世界」を明確に写実化したものとして、大きな説得力を有するのである。そして、さらにインパクトを残しているのが、重量感と立体感あふれるモノクロの映像、とりわけ光と影の使い方と、ジョン・ウィリアムスの気品に満ちた音楽。3時間半があっという間。 【Olias】さん [DVD(字幕)] 9点(2005-03-30 03:32:27) |
199.重たいテーマであるにも関わらず、長さを感じませんでした。 スピルバーグの作品は、どうも自分の性には合わないと思っているのですが、この作品は別格。リーアム・ニーソンもこの作品で知りましたが非常にすばらしいアクターですね。 この映画(俳優)が好きな方は「マイケル・コリンズ」もお奨めします。 【TINTIN】さん 8点(2005-03-10 01:14:48) |
《改行表示》198.なんて言っていいのか分からない。 純粋に映画を見た時感動した。仰々しく言うのは控える。普通に映画としては良作だと思う。 実は本作品の原作本は当初「フィクション」として発売されたという経緯を持つ。 もちろん実在の人物。似たような経験は経ているのだろうけど、よく歴史映画にある、「実在の人物、実在の事件を扱ってますがこの作品はフィクションです」という類の本だったみたいです。 いつ頃からかそのフィクションの文字が消え原作だけが一人歩きしている気はするが、そういう複雑な経緯を取り除いても一種の映画としては良質。 感動映画だと思った。 【カナン】さん 7点(2005-03-09 16:44:47) |
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【のりまき】さん 10点(2004-12-07 20:51:15) |
196.スピルバーグがオスカーをとりに行くために、ホロコーストを使うというのは、いかにもユダヤ系のスピルバーグらしい逸話である。それでも、スピルバーグらしいリアリティは、この映画で全面的に生きている。 【みんな嫌い】さん 7点(2004-10-25 10:55:32) |
195.この時代のアカデミー賞はすばらしいですね。ロードオブリング3などとは比べられる物ではないですよ。これから出る映画にこれ以上の作品を期待したいものです。 |
194.重いしいたたまれない。でもシンドラーの後悔の涙に感涙。 【はなこ】さん 8点(2004-09-09 20:54:39) |
193.これをみる前日にテレビでやってたスターシップトゥルーパーズと同じ目線で観ている自分に気付いた。私にとってこの史実は宇宙戦争と同じくらいにアンリアルなんだ。こんな自分を戒めるためにも、近々もう一回観ます。暫定6点。 【ぽめ】さん 6点(2004-08-17 18:26:30) |
192.後悔に沈むシンドラーの姿に打たれた。精一杯がんばる、自分の力を最大限に出すというのは難しいことだと思う。むしろ不可能かも。後悔のない人生はありえないが、シンドラーの後悔は重すぎる。もう一つ評価したいのは戦争映画でありながら観客をちゃんと意識している(と思われる)ところ。長いけど飽きなかった。 【ぷりんぐるしゅ】さん 8点(2004-07-21 13:57:55) |
《改行表示》191.日本で生活していると、悲惨な目に合う機会はほとんどなく、 平和が当たり前に思えることもあるわけだが、戦争映画を観ると そういうたるんだ気持ちに喝が入り、身が引き締まる。 何事も無く一日が過ぎていくことが有難いんだなとしみじみ思う。 日常生活に感謝するためにも、こういう映画はたまに観るように しようかと思う。 とはいえ、冷房の効いた部屋でこんなこと書いても説得力ないよね。 「涼しい部屋で偉そうなこと言ってるんじゃないよ」 と自分で自分にツッコミを入れたくなってくる・・・。 【しまうまん】さん 8点(2004-07-08 21:08:51) |
190.今まで、いろいろなナチ関係の映画を見てきたけど、その中でも一番ナチの恐ろしさを感じられた作品だった。これは、見る価値のある、というか見なければならない映画だと思う。 【夏目】さん 7点(2004-07-06 11:16:34) |
189.あまりにも賞狙いの意図が露骨に見えすぎていて、思いっきり醒めてしまいました。そういった色眼鏡を外して冷静にこの映画を捉えても、それほど優れた作品とは思えません。「戦場のピアニスト」でも思ったのですが、どうして映画はホロコーストを扱うだけでやたらと評価されるのでしょう? 私には理解できない構図です。 【K】さん 5点(2004-07-02 19:33:50) |
188.ひたすら重い。。。。白黒でまだえかった。。。。。 【ヒロヒロ】さん 8点(2004-06-22 22:32:37) |