6.《ネタバレ》 DVDをまとめて借りると安くなる、という事だったので目に入った「ドラえもん」の中からチョイス。小さい頃に見たことはありましたが、はっきりと内容までは覚えていませんでした。
で、鑑賞。まずストーリーですが、よくよく考えるとめちゃくちゃ。小さい宇宙人相手に小さくなって戦おう、というのはどう考えてもおかしい。そもそも通常時のジャイアンでさえ苦戦していたのに…。でも、そこはドラえもん。「プラモデルで戦おう!」という意見が出た時に「よし、そうしよう!」という流れになることは、冒頭からの映画撮影のくだりで説得力を持たせることに成功している。
迫力ある映画の主人公になれる!いざとなれば元の大きさに戻ればいいんだから。その楽観的な考えが後々活きてくる。特にスネオ。彼だけは地球を出る前から行くべきではない、と反対していた。彼だけは現実を見ており、どうしようもなくなったときにビビって隠れてしまうのは少年として一番正しい行動。しかし、仲間を助けるために立ち上がったスネオ。これがまた主題歌の「少年期」と相まっていい!
最後のセリフもスネオのセリフで締められる。今回の主人公は間違いなくスネオだった。そして見ている側もどちらかというと現実に近い彼を見て(のび太やジャイアンは行動力がありすぎる)一回り「大人になる」んでしょう。