313.《ネタバレ》 映画としてあえて目を背けたくなるような映像を流している部分もあるのでしょうけれど、実際はそれ以上の人間として考えられないようなことが起こっていたと思うと何とも言えません。 【珈琲時間】さん [インターネット(字幕)] 8点(2021-02-27 12:52:35) |
312.《ネタバレ》 いきなりどうでもいいようなことだけど、美人秘書をわんさかとはべらすシンドラー (リーアム・ニーソン) がよかった。女たちにタイプを打たせて、それを楽しそうに眺める彼の姿が笑えた。この題材ですら、"娯楽性" にこだわるあたり、とてもスピルバーグらしいな、と。もしかしたら、「ジョーズ」や「インディ・ジョーンズ」すら、本作への試金石だったのかもしれない。そう思えるほど、ユダヤ系の大映画監督がやがてたどり着く、集大成であり到達点のような映画だった。 冒頭、野心のかたまりであったシンドラーは、はっきり言っていけ好かない。しかし、障害者の従業員がナチスに殺られたあたりから、明らかに彼の心に "変化" が生じていく。彼の怒りは単なる一経営者としてか、ナチス上層部への対抗心か、それとも「正義感」が芽生えたのか、ここではまだわからない。やがて、殺りくと死体の山を目の当たりにして、彼が決意したのは、自分が救わなければならない「使命感」だろう。オスカー・シンドラーその人が、人道主義者として覚醒し成長していくという、彼自身の "成長記" としてもよくできた映画だ。 そして、彼が救ったユダヤ人たちに見送られる最後の場面は、私の心に深く突き刺さり、生涯忘れることはあるまい。このとき、リーアム・ニーソンの涙は、確かに演技などではなかった。 数限りなく悲惨な出来事があったホロコーストという歴史について、赤い服の少女と、この涙と、彼を見つめるユダヤ人たちの眼差しが、私に多くのことを教えてくれた。 【タケノコ】さん [DVD(字幕)] 9点(2021-02-22 13:34:40) |
《改行表示》311.こんな重い題材をここまで魅せる映画にしたのは、やはり、監督の才能だと思います。同時期にジェラシックパークも作って いるのですね。頭の中どないなっとったんでしょう。いい映画ですが、再見はすることないと思いますので、この点で。 【代書屋】さん [インターネット(字幕)] 7点(2020-07-25 16:03:00) |
310.《ネタバレ》 最後のシーンが蛇足という意見もありますが、自分にとってはとても良かったです。ただ少し長すぎるかな、2回に分けて観ないと。他のレビュアー様も仰っている通り、シンドラーが清廉潔白な聖人として描かれていないところが逆に良いと思います。 【なす】さん [インターネット(字幕)] 7点(2019-03-07 13:51:32) |
《改行表示》309.《ネタバレ》 巡り合わせの妙を描いた映画でした。 元々のシンドラーは山師的な人物だったようで、仕事は長続きせず、 立ち上げた事業はすべて破綻。食い詰めて流れ着いた先がこの映画の舞台。 映画の中のセリフで、あなたは何の仕事をするのか?と問われ、「コネを作る」 =高級将校と遊び歩く、と答えたように、実務能力は皆無。器用な口先で立ち 回わることに長けた男だったようです。 そんな男が、戦時下という異常事態の中で、平素では決して出会うはずのなかった 有能で実直な会計士との出会いを得、事業を成功させます。 そして成り行きでユダヤ系の人々を助けることに。 どうやら故郷や知人の間では口だけの鼻つまみモノ扱いされていたようで、 そんな人間が成り行きとは言え、人を助け、感謝される喜びをしったのが、 シンドラーのリストに繋がったような気もします。 ゲート少尉に人を許してやれと説いたのも、 慈善と言うより、自己満足や承認欲求から来るもののように感じましたが、 それでも、やらないよりやったことの方が遙かに価値があるのは事実。 実際は,ユダヤ人を雇う際に金を巻き上げたり、 最後の逃亡の際には大金を持ちだしているそうで、 その辺の俗人っぷりも逃げずに描いて欲しかったと思います。 やや聖人君子的に描きすぎている面はあるとはいえ、 見事な力作でした。 【kirie】さん [ブルーレイ(吹替)] 7点(2018-02-19 15:52:48) |
308.《ネタバレ》 人々を救ったのは紛れもない事実なんですよね。Wikipediaで調べた程度の知識ですけどね。 【ないとれいん】さん [DVD(字幕)] 7点(2018-01-31 13:16:18) |
《改行表示》307.深い悲しい映画。 こんな時代があったのかと考えさせられます。 【へまち】さん [DVD(字幕)] 9点(2017-08-20 13:56:44) |
《改行表示》306.《ネタバレ》 アウシュビッツのガス室もどこまで信憑性のある話か検証する事すら許されない この世界でシンドラーのリストがどこまで実話なのかは分からない話ではあるものの。 単純に物語りとして良かったと思える。シンドラーは自ら進んで助けようとしたと言うより 本人の意志を越えてそうする事に逆らえなかったのだろうと思わせる所。 単純な善に命を注いだ人間として描きたくなりそうな物だろうが 偽善の中にも善はあり、また善の中にも偽善はある。最後の所で何を選ぶ人間なのかで その人の価値が決まるのかも知れない。自分は彼のような決断は出来ないだろうな。 【デミトリ】さん [DVD(吹替)] 7点(2017-04-09 23:28:12) |
305.《ネタバレ》 派手にやられていくハリウッド映画において、淡々と行われる銃殺の描写に初めて衝撃を受けた。糸が切れたように崩れる人々、色の失われた世界で唯一着色された赤い服の少女、タイプライターで明記された名前、そこにはいつ零れ落ちるか分からない"命"が眼前に横たわっている。シンドラーは金儲けしか考えていない俗物だったが、だからと言って普通の人々が何の疑問を持たずに虐殺に手を貸す、その違いはどこにあったのか。見返りも一切なく、裏切り者として殺されるかもしれない、"偽善"と呼ばれても自分は救えるのかと聞かれると自信はない。ただ、結果的に1100人を救ったのは事実で、そこには打算などない。「お金があればもっと救えたのに」とシンドラーの懺悔とも言える台詞が最も胸に迫る。このシーンからの展開は、今思えば感動に走ってやり過ぎと感じなくもないが。暗いトンネルから抜け出したような青い空があまりにも眩しくて、鮮烈だ。 |
《改行表示》304.《ネタバレ》 イマイチ腑に落ちなかったのが、どうして主人公のオスカー・シンドラーはユダヤ人の救済に全力を捧げたのか疑問です。 彼のバックボーンが何も描かれていないから、確かにユダヤ人迫害は酷いことですが、リアルタイムであの現場に立って、自分がナチスだったら、自分の身を案ずるのが普通じゃないかって思うんです。 それを覆す正義感が見えないから高得点はつけられませんでした。 ウィッキペディアに書かれていましたが、シンドラーの婦人は本作について、偽善的すぎるという感想を持たれたそうです。 それから、シンドラーに正義と悪の葛藤があまり描かれてはいないようにも感じました。 ゲート少尉のメイドだった女性が、シンドラーの最後のリストに挙げられ、最後の墓参りで石を置いたシーンは感動しました。 【クロエ】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2015-08-14 19:29:39) |
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303.自分の工場に必要と言うことで迫害を受けているユダヤ人を大量に採用するのだが,私財をなげうち事業そっちのけでユダヤ人に入れ込んでいく過程が不明瞭だ。ゲットー解体の際の赤い服の少女が象徴的に描かれているが、もともと楽天的で社交的な事業家シンドラーが変化していく過程、心境をもっと感じたかった。もちろん素晴らしい映画であることに異論は無い。映画の出来とは関係ないが、ついシンドラーと比較してしまうのが元リトアニア公使の杉原千畝だ。本国の命令に反してまでも公使権限の及ぶぎりぎりまでビザを書き続け結果的に6千人とも言われる戦争難民を救っている。よく杉原のことを「日本のシンドラー」という言われ方をしているが、僕に言わせればシンドラーこそ「ポーランドの杉原」だ!好み40/50、演出12/15、脚本8/15、演技6/10、技術8/10、合計74/100→7/10点 |
302.《ネタバレ》 重厚で見応え十分。自らもユダヤ系アメリカ人であるスピルバーグが構想10年でつくった渾身の一本。もうすごいとしか言いようがないです、ぜひご覧になって下さい。 【Kaname】さん [DVD(字幕)] 10点(2015-03-17 08:15:37) |
301.史実に基づく系の映画は好きではないのだが、この映画はいろんな事を想像もさせてくれたので高評価です。 【movie海馬】さん [映画館(字幕)] 8点(2014-12-09 22:45:29) |
300.《ネタバレ》 冒頭のシンドラーの登場シーン、自宅で身なりを整え、レストランでウエイターを買収し席につくもカメラは中々シンドラーの顔を写さない。主人公の顔を中々写さないことで、観客を焦らし惹きつけ、結果そのヒーロー性を高めるこの手法をスピルバーグ監督が他で用いたのは、僕が知ってる限りレイダースのインディ登場シーンだけです(僕の勉強不足かもしれませんが)。そしてこの手法は黒澤の用心棒の冒頭で三船演じる桑畑三十郎の登場シーンと一緒です(冒頭カメラは三船を背後から追い続けますが、中々顔を写しません)。スピルバーグ監督は黒澤大好きって公言してますしこれある程度狙ってやってますよね?…インディもシンドラーも映画史に残る非常にヒロイックな登場人物たちです。そして彼らの人物像に、僕の大好きな映画である用心棒の影響があることが非常に嬉しく思いました。元々素晴らしい映画なのですがこの嬉しさでプラス1点、9点とさせて頂きます。 |
《改行表示》299.《ネタバレ》 当時見ようと思って忘れていた映画なんですけど、今までいろんな映画を見てきましたが、ここまで涙が流れた映画はなかったです。シンドラーの心の動き、赤い少女、人間扱いされない犠牲者、忘れられないですね。いろんな意見があると思いますが、この映画を忘れずに心に留めていられれば人道を忘れることもないと思います。 そのくらい私は衝撃を受けました。ユダヤ系のスピルバーグじゃなかったらここまでの映画には出来なかったでしょうね。 上映の時に見なかった事をほんとに後悔することになった映画です。 【zeke】さん [ビデオ(字幕)] 10点(2014-08-07 00:29:45) |
298.《ネタバレ》 想像通りの内容だったけど、想定の範囲内だったけど、それでも好評価を付けざるを得ないクオリティ。 |
《改行表示》297.《ネタバレ》 今までの人生の中で、最も短く感じられる3時間でした。あれだけ多くの出来事があって、残酷な描写があったのに、なぜ短く感じたのか?それはテンポの良さ、撮影技術の素晴らしさのおかげじゃないかと思います。今思い返せば、無駄なシーンがなかったのではないでしょうか。全てのシーンに意味がある。これは名作の条件ですが、3時間ですよ。3時間の映画がここまで完璧に作りこまれている。それ自体に敬服します。 物語も素晴らしく、シンドラーの変化は涙無くして見られません。ユダヤ人を労働者としか見ておらず、感謝されたことにすら激怒していたシンドラーが、最後はユダヤ人の胸の中で号泣する。その過程がとても感動的で、今までに見た映画の中で最も泣いてしまいました。 ユダヤ人が救われたという事実を映画化しているのですから、それに焦点が当たりがちですが、シンドラーという一個人の心境の変化を巡るドラマとしても素晴らしい。傑作と謳われる映画は多々あれど、ここまで完璧な映画はそうないと思います。 【カニばさみ】さん [DVD(字幕)] 9点(2014-07-02 22:02:14) |
《改行表示》【pillows】さん [ビデオ(字幕)] 10点(2014-03-29 14:32:09) |
《改行表示》295.《ネタバレ》 長さを感じさせない、間のとり方が素晴らしい。ダレ感を感じなく鑑賞できた。 映画としてみた場合、最後のカラーパート、つまり史実に基づいているのをアピールする部分は個人的に無いほうが良かった。 【afoijw】さん [DVD(字幕)] 6点(2014-03-09 19:06:07) |
294.《ネタバレ》 シンドラーが金儲けから本気でユダヤ人を救おうと思うに至るまでの経緯が足りないという批評もありますが、僕はシンドラーが最初にユダヤ人大虐殺現場を目撃するシーン、あの迫力、まさに虫けらのように処分されてくユダヤ人、そして赤いコートの女の子、あの一連のシーンの演出が神がかっているのでシンドラーが決意する展開も無理なくできていると思います。その女の子が後に無惨な姿で発見されるシーンで一番泣きました。アーモンゲートがギャラリーゼロで粗末な絞首刑台に登らされてるシーンも印象的。傑作です。 【セラーズ】さん [インターネット(字幕)] 10点(2013-12-16 12:12:42) |