《改行表示》24.いやぁインド映画ってわかりやすいからいいですねぇ。 クドい演出、大袈裟な演技、突然始まる全員集合のダンスタイム。 もうね、踊りのシーンになると急にボルテージがマックスになるわけですよ。 絢爛豪華。これぞまさしくインド映画。 もうね、ミステリー要素が中途半端だっていいんです。 赤ん坊がどう見ても人形だけどいいんです。 インド映画に良く出てくる悪者は大抵権力者で、それを打ち負かす爽快さ。ベタな恋愛要素。くだらないギャグ。そして壮大なスケール感。それらを十分に堪能させてもらったので満足です。 色々不幸に見舞われても決して落ち込まない彼らから元気をもらいました。 【ヴレア】さん [DVD(字幕)] 8点(2014-10-05 16:28:08) (良:1票) |
23.《ネタバレ》 インド映画ってジェームズ・キャメロンも真っ青な長尺で『ロボット』『ラ・ワン』を観たときと同じ疲労感がこの映画にもありました。ただし、この作品はやっぱりイイです。良いだけに「なげぇよ!」の疲労感で感動する余力が奪われてしまうのが、とても勿体無くも思います。それがなければ9点つけたい作品でした。笑えて、ちょっと泣けて、ちょっと感心して、共感して、中盤で意外な驚きが待っていたり、満腹満腹で食い過ぎな感じですが、長時間を退屈させずに引っ張り抜く力はやはりすごいと思います。僕は、動物写真家への夢を持つ友人が父を説得しに行くシーンで泣けました。ヒロインは目の距離が狭すぎて外見的に僕の好みには合いませんでしたが、キャラは立っていて主人公と結ばれるまでのシナリオの流れは丁寧で魅力的でした。その父である学長は厳しく無慈悲であるゆえに何人かを死に追いやってしまうようなキャラなのですが「こいつ死ねばいいのに」と憎しみを感じるものになっていないのは不思議な力を感じます。彼の持つペンが後にどうなるかは大体想像がついていても、そのシーンはグッときました。直接的に「人殺し」とは言えなくても、それに近い罪を持つ人物ながら、彼が卒業生たちと腕を絡めカメラのフレームに収まるシーンで「生きていれば人はやり直せる」という優しさを感じました。だからやっぱり自殺しちゃいけないなと…。写真家を目指す友人が父との会話の中でも自殺について言及されますが、ハッとさせられる言葉が出てきます。ちゃんと人間の思いが込められた映画です。10年後の成功を競う人物にも視点が温かい。ラストのロケ地、カラー調整もされてるんだろうけど、あの綺麗な空と水の青さには「行ってみたい!」と思いました。 【だみお】さん [DVD(邦画)] 8点(2014-03-15 01:49:49) (良:1票) |
《改行表示》22.《ネタバレ》 こういう映画が作られるようになるってことは、インドも競争化社会が加速しているんだな。 さて、本作は「ロボット」みたいに金をワーっとかけて、ひたすらド派手にして、めちゃくちゃな勢いで、ゴージャスに踊りまくる「ザ・インド映画」ではない。 まっとうな人情喜劇になっている。歌って踊るシーンもかなり少ない。長さも、3時間超えないし(インド映画では短い方かな)。 とはいえ、やっぱり長いその上映時間を勢いだけで駆け抜けるのではなく、ストーリーの面白さでもたせているのは見事。 伏線の散らせ方や、音楽の使い方がインド映画としてはかなり洗練されていて、「泣かせ」まで仕掛けてきたのは予想外だった。 憎まれ役の学長がかなり良い味出している。彼は、そこまで悪いことはしていないものの底意地の悪さで恨まれ、色々カワイソウ。 ま、余計なことを考えずにひたすら楽しめばいいと思います。 【すべから】さん [映画館(字幕)] 8点(2014-02-05 00:23:24) (良:1票) |
《改行表示》21.《ネタバレ》 これは面白かった! かつ、最高のエンジニア映画。 また、出産のシーンで、学生全員の活躍が見られて、 とてもいいキャンパス映画でもあった。 休憩挟んでの第1部と第2部の構成もお見事! さすが映画大国インドの圧巻の作品でした! 【トント】さん [DVD(字幕)] 8点(2023-08-03 00:56:36) |
《改行表示》20.《ネタバレ》 ベタこそ最強と思わせる王道の学園ドラマでした。 時間に余裕があり、インド映画のダンスシーンに耐性があるならおススメです。 ヒロインがかわいかったら9点でした。 【まっか】さん [インターネット(字幕)] 8点(2021-01-11 10:55:39) |
《改行表示》19.《ネタバレ》 深刻な問題も含みつつ、終始明るい雰囲気なのがいい。大方予想できるオチも、雄大な景色と相まって爽やか。突然始まる妙なダンスも、なぜか違和感のない不思議。これが歴史と伝統を誇るインド映画の実力でしょう。 しかし超カッコいい主人公に親友がいて、彼女がいて、イヤミな同級生がいて、頭の古い教師がいるという設定は、日本の「学園モノ」の定番でもあります。日本人が日本語で演じるとクサくて見ていられない感じになりますが、外国人が外国語で演じると魅力的に映るのはなぜなんでしょうか。このあたり、ぜひそのへんの文化人様に研究論文など書いていただきたいものです。 ついでに言うと、ヒロインがもう少し美人ならよかったなと。 【眉山】さん [インターネット(字幕)] 8点(2020-10-17 02:04:58) |
《改行表示》18.《ネタバレ》 【ネタバレ注意】 インドの競争過熱による自殺問題がいかに深刻であるかが伺える作品です。 その背景を理解した上で鑑賞しないと、少し戸惑うかも知れません。 多少の説教臭さはあるものの、完全なコメディなので、笑いあり涙ありの心地よいヒューマンになっていて、 その中に過去を回想するミステリーが加わっていて、さらに興味をかきたてます。 ラージューの自殺から回復までのシーンにはすごく感動しましたが、ランチョーのせいで彼が自殺することになったようなものなので、そこだけがちょっと不満です。 出産シーンは最高峰の工学部ならではでワクワクしました。 インド映画らしく、途中で何度か踊り出しますが、そこがいい。 素直にオチにも驚いて、'All is well.'。 【めたもん】さん [DVD(字幕)] 8点(2018-05-25 14:13:02) |
《改行表示》17.《ネタバレ》 初インド映画鑑賞でしたが、ミュージカルパートがこれほど自然にストーリーに入ってくるとは思わなかった。ていうかこの映画に関してはあれがあることでかえってリアリティのラインが安定するような気がする。話自体はけっこうとんでもないからね。 あからさまに泣かせにかかってくるシーンも多いが、話の面白さやキャラクターと共に伝統社会と近代化の間に挟まれたインドの現在を表しているのが興味深かった。そしてアーミル・カーンの爽やかさと最後の青空が無茶なストリーをまとめ上げている。主題歌を最も悲しい場面と最後に使う演出も心憎い。個人的には「本名の男」が気に入った。あいつ根はそこそこ良い奴だな。 あと学生時代と現在パートの経年変化が自然過ぎるんだがメイクだけでやってるんだろうか?まさか本当に10年かけて撮ったとか?と思えるくらいの自然さ。子供時代役の子もめちゃくちゃ似ているし。後でアミール・カーンが1965年生まれで撮影当時44歳と知って驚愕。インド映画いろいろと恐るべし。 【tubird】さん [インターネット(字幕)] 8点(2018-01-15 04:59:15) |
《改行表示》16.なかなか面白かった。 3時間で中だるみがほとんどなかったのはすごい。 ただ、主役の3人の悪事が目に余るところが多かった。 ピンチに陥るところも因果応報と感じることも・・・。 まあ、でも良かったです。 【2年で12キロ】さん [インターネット(字幕)] 8点(2018-01-14 00:17:48) |
15.《ネタバレ》 ちょっと尺が長いけど笑あり涙ありで昔懐かしい雰囲気の流れで楽しめた。いろんな伏線も読めたのあったり意外なのありだったし。ランチョーが替え玉入卒者と発覚してから先が全然わかんなくなって、余計に笑顔で見終われた。 【movie海馬】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2016-04-26 18:35:23) |
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14.2時間50分もあるのに、そんなに変わったことはやっていない単純ストーリーなのに、各シーンに無駄がなく、少しも間延びしていない不思議。馬鹿な友人って素晴らしい、というたった1つの当たり前のことを言うためにその全部の時間を投入してしまうテンションの高さも、同様に素晴らしい。 【Olias】さん [DVD(字幕)] 8点(2016-03-31 01:01:06) |
13.《ネタバレ》 3時間という長尺が気にならない、エピソードてんこ盛りの感動作でした。全く予備知識なしで鑑賞し始め、男子学生寮の様子がちょっとお下品で、あれ?大丈夫か3時間、と思いましたが、ドローンの自殺の所から雰囲気が変わりました。インドの学歴競争と若者の自殺件数について、そして激しい貧富の差など、かなり深刻な問題を投げかけています。それでもミュージカル部分が能天気で全体的に明るい作品になっている。三人は馬鹿な事もするが、それぞれに悩みを抱えつつも、退学の危機や就活を乗り越えます。三人がお互い支え合って、そしてうまくいく。ラストもすがすがしい。長かったけど最後まで観て良かった。「アーリーズウェール♪」の歌がいつまでも耳に残っています。 【ちゃか】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2016-03-20 12:38:52) |
12.《ネタバレ》 インド人特有の時間感覚なのか、3時間に及ぶ大作だが、三人を描くにはこのくらいの時間が必要だったかもしれない。日本人の倫理感からすれば、仮病で飛行機リターン、スピーチ単語すり替え、学長邸宅荒らし、バイクで病院乗り込み、なんてどうよと思わせる個所はあるにせよ、逆に強者の価値観や常識に囚われる社会もまた息苦しいのではないか。それをデフォルメに代弁してくれるのが彼らであり、『ショーシャンクの空に』を思わせる共通点がちらほら。非常識だからこそ、アップルの製品が生まれ、フェイスブックが生まれ、ドローンによる可能性も現実味を帯びてきた。勿論、選択する自由への代償も覚悟しなければならないが・・・。中盤、ランチョーはこの世に存在しない人物だった?と驚いた場面があり、そこからの切り返しが見事。ほとんどミュージカルに頼らない脚本が抜群に上手い。日本では下流拡大から恐れるように一流大学・一流企業のレールに乗りたい子供達が急増中だという。ただ、保身のための手段として履き違えていることが問題であり、社会を良い方向に変えるための目的と過程が重要なのだと映画は伝えている。それが取引先の社長の正体に集約されていた。湖と空が織りなす青一面のラストショットはこの数年で記憶に残る一枚だ。 |
11.インド映画らしからぬすばらしいストーリー。頭がいいってうらやましいね。 【六爺】さん [DVD(字幕)] 8点(2016-01-26 15:01:30) |
《改行表示》10.《ネタバレ》 てんこ盛りすぎて胸焼けする...かと思いきや、一つ一つスッキリ回収。 想像のつかない展開と想像のつく展開が程よく混ざって、まさにジェットコースタームービー! 最後まで楽しめました。見てよかった!! 【ハクリキコ】さん [DVD(字幕)] 8点(2015-06-15 00:50:26) |
9.《ネタバレ》 170分と長い映画ということを知っていたのでしっかり腰を据えて観賞しました。前半は正直いってインド的なノリと先がよく見えない感で少しダレましたが中盤から後半にかけて徐々にそれまでのシーンごとにちりばめられていた伏線が回収されていく話の流れには感心しました。ランチョーのすごさも最初の方はよくわかりませんでしたが話が進むにつれて明らかになっていき、「こいつすごいな」って思いました。このランチョー、インドでは大スターみたいですね、さすがの目ヂカラです。インドにおける競争社会の一端なども垣間見れて単なる娯楽映画で終わらない部分もすごい。170分と長いですがとにかく質の高い映画でした。そして最後にはみんなハッピーエンド、その終わり方も見事です。(あの屁こき君の終わり方も良し。) 【珈琲時間】さん [DVD(字幕)] 8点(2015-06-08 08:27:44) |
《改行表示》8.誰しも、いくら普通に生きていたって、大なり小なり困難はつきまとう。 僕自身、瞬間的に生きていくのが嫌になるくらい些細な苦悩に苛まれることが多々ある。 そんな時、自分に唯一残された“手段”は、結局、「大丈夫だ、きっと、うまくいく」と己に言い聞かせることだけだ。 苦しいことも、楽しいことも、始まりがあるのだから、大抵の場合終わりがある。 自己暗示でもなんでも、「きっと、うまくいく」と言い聞かせて、今この瞬間を生き抜きさえすれば、大体の物事は解決しているものだ。 このインド映画のタイトルは一見浅はかに見えるし、紡ぎだされるストーリーもベタベタでご都合主義的だとも言えるが、それでも、「人生」って、結局そういうものだよなと思うことが、この幸福な映画には溢れている。 「多幸感」こそが、インド映画という文化が最も重要視する要素である。今作もその例に漏れず、愛すべき多幸感とそれに伴う娯楽性が満ちている。 ただそれと同時に、インド社会が持つ慢性的な“闇”もしっかりと背景として描き出している。 国家の発展のための学歴至上主義がもたらした社会的な圧迫感は、若者たちの自殺者を増大させた。 それは、インドに限らず世界中のあらゆる国々が、同様に抱える現代社会の病理だろう。 その原因となっている社会のしくみに対して、真っ向から異を唱える主人公は、その存在そのものがエンターテイメントであり、インドに限らず世界の“理想”を体現するものだった。 そんな主人公を中心にして描き出される笑いと涙の尽きない青春群像には、決して悲しみにばかり暮れることはないインド映画の心意気が表れていたと思う。 今この瞬間も、世界中、あらゆる国のあらゆる人々が、何かしらの問題で行き詰まっていることだろう。 でも、大丈夫。「うまーくいーく」と心のなかで唱えていれば、いつも間にか苦しい時間は過ぎ去っている。 【鉄腕麗人】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2015-05-02 15:15:28) |
《改行表示》7.《ネタバレ》 非常に考えさせられる作品。インド社会では今何が起きているのか?遠く離れた日本では国際ニュースでその断片を知ることしか出来ない。飛躍的な経済の発展、信じがたい犯罪の頻発、中国との諍い、軍事大国としての素顔… インド的ユーモアに満ち溢れたこの作品からは、インドの様々な素顔が垣間見える気がします。でも、これで知ったような気になってはいけませんね。日本が未だに諸外国から十分に理解されていないのと同様に、我々もインドのことはまだまだ知らないことばかり。かく言う私も、時折インド人経営のカレー屋さんにランチに行くぐらいしか接点はありません。もっと学ばないとね。 ちなみに、皆さんのご指摘どおり長い!他の作品で書いたかもしれませんが、インド映画は編集しないのかもと思うぐらいにノーカット的仕上がり。ちょっと考えた方がいいかも。 【タコ太(ぺいぺい)】さん [DVD(字幕)] 8点(2014-12-31 11:54:21) |
6.結構コテコテの作りでしたが、評判通りの出来でした。日本では身分制度などないに等しいですが、外国では根強く残っているところが多いようで、インドもその1つといえるでしょう。そんな国での青春物語は、やや苦い、一生の思い出と友を作ってくれる、そんな映画でした。 【shoukan】さん [DVD(字幕)] 8点(2014-10-13 13:41:24) |
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