1.《ネタバレ》 ニック・ノルティは、ハリウッドの同業者のあいだで、人間性が評価されている、という意味のことを何かで読んだ覚えがあります。そんなことが彷彿とするような映画。これがバーブラ・ストライサンド自身の監督作だということには驚き。かなりいい出来栄えです。監督作はほかにも観ていますが、「愛のイエントル」などは正直なところひどいレベルだったので、格段の進歩! 性暴力による心の傷、トラウマを扱った映画ですから、うっかり見ると辛い人もいるかもしれませんが、映画としての起伏はよく練られていて、後味も悪くありません。ストライサンドが苦手、心を扱ったものが苦手、という人も、先入観は捨てて、まず観てみてくださいな。