イヴの総てのシネマレビュー、評価、クチコミ、感想です。

Menu
 > 映画作品情報
 > 映画作品情報 イ行
 > イヴの総ての口コミ・評価
 > (レビュー・クチコミ)

イヴの総て

[イヴノスベテ]
All About Eve
1950年上映時間:138分
平均点:7.79 / 10(Review 72人) (点数分布表示)
公開開始日(1951-09-21)
ドラマモノクロ映画
新規登録(不明)【シネマレビュー管理人】さん
タイトル情報更新(2022-06-05)【イニシャルK】さん
Amazonにて検索Googleにて検索Yahooにて検索
Twitterにて検索
ブログに映画情報を貼り付け
監督ジョセフ・L・マンキウィッツ
キャストアン・バクスター(女優)イヴ・ハリントン
ベティ・デイヴィス(女優)マーゴ・チャニング
ジョージ・サンダース〔男優〕(男優)演劇批評家アディソン・ドウィット
セレステ・ホルム(女優)劇作家の妻カレン・リチャーズ
セルマ・リッター(女優)マーゴの付き人バーディ・クーナン
マリリン・モンロー(女優)新人女優ミス・カズウェル
クレイグ・ヒル[男優・1927生](男優)案内係
ゲイリー・メリル(男優)ビル・サンプソン
ヒュー・マーロウ(男優)ロイド・リチャーズ
グレゴリー・ラトフ(男優)マックス・フェビアン
山崎美貴イヴ・ハリントン(日本語吹き替え版【テレビ東京】)
石塚運昇演劇批評家アディソン・ドウィット(日本語吹き替え版【テレビ東京】)
てらそままさきビル・サンプソン(日本語吹き替え版【テレビ東京】)
日野由利加劇作家の妻カレン・リチャーズ(日本語吹き替え版【テレビ東京】)
鈴置洋孝ロイド・リチャーズ(日本語吹き替え版【テレビ東京】)
稲垣隆史マックス・フェビアン(日本語吹き替え版【テレビ東京】)
かないみか新人女優ミス・カズウェル(日本語吹き替え版【テレビ東京】)
小林さやか〔声優・1970年生〕イヴ・ハリントン(日本語吹き替え版【PDDVD】)
宮寺智子マーゴ・チャニング(日本語吹き替え版【PDDVD】)
土師孝也演劇批評家アディソン・ドウィット(日本語吹き替え版【PDDVD】)
牛山茂ビル・サンプソン(日本語吹き替え版【PDDVD】)
小林優子劇作家の妻カレン・リチャーズ(日本語吹き替え版【PDDVD】)
池田昌子[声]イヴ・ハリントン(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
奈良岡朋子マーゴ・チャニング(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
中村正[声優]演劇批評家アディソン・ドウィット(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
臼井正明【俳優】ビル・サンプソン(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
富田耕生マックス・フェビアン(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
向井真理子新人女優ミス・カズウェル(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
脚本ジョセフ・L・マンキウィッツ
音楽アルフレッド・ニューマン(音楽&音楽監督〔ノンクレジット〕)
撮影ミルトン・クラスナー
製作ダリル・F・ザナック
20世紀フォックス
制作テレビ東京(日本語吹き替え版【テレビ東京】)
配給セントラル
特撮フレッド・サーセン(特殊効果撮影)
美術ライル・ウィーラー(美術監督)
ジョージ・W・デイヴィス(美術監督)
トーマス・リトル(セット装飾)
ウォルター・M・スコット(セット装飾)
衣装イーディス・ヘッド(ベティ・デイヴィスの衣装)
チャールズ・ル・メイル
編集バーバラ・マクレーン〔編集〕
録音トーマス・T・モールトン(ノンクレジット)
字幕翻訳戸田奈津子(リバイバル)
その他ダリル・F・ザナック(プレゼンター)
あらすじ
アメリカ演劇界最高の名誉であるセーラ・シドンス賞の受賞式。受賞者は、史上最年少のイヴ・ハリントンである。しかしきらびやかな客席には、浮かない顔がちらほら。思えばたった八か月前、彼女は劇場の楽屋口で、レインコートに奇妙な帽子を被り、毎晩佇んでいた少女だった・・・
ネタバレは禁止していませんので
未見の方は注意願います!
(ネタバレを非表示にする)

【クチコミ・感想(8点検索)】[全部]

別のページへ(8点検索)
【新規登録順】 / 【変更順】 / 【投票順
12
>> お気に入りレビュワーのみ表示
>> 全レビュー表示

>> 改行なし表示
※ 「改行」や「ネタバレ」のデフォルト表示のカスタマイズは「カスタマイズ画面」でどうぞ
22.《ネタバレ》 “All About Eve”邦題まま『イヴについての全て』なんだけど『総て』って所が良いね。
華やかな授賞式。面白くない顔のゲスト。薄汚いコートと変な帽子の可愛い少女が女優として成功するまでの、朝ドラみたいなシンデレラ・サクセス・ストーリー…にしては、イヴの気持ち・内面が語られることは無く、マーゴやカレン側から観たイヴが語られていく。
やり過ぎ感のある誕生日の祝電や代役の一件で、マーゴとの気持にズレが生じたのでなく、出会った最初からイヴの策略だったのは、やっぱり恐ろしい。

「カズウェルの事など誰も覚えちゃいない」と言わせるほどの演技力と、「子供のやることにイチイチ目くじら立てるなんて」マーゴにはない若さという武器を駆使して、世話になった周りの人たちを踏み台にしてのし上がっていくイヴの内面の醜悪さをまざまざと観せてくれた。
徐々に剥がされる化けの皮。レストランでカレンに取り入り、いよいよ本性を曝け出す。最初の頃の純粋な少女の面影はなく野心に燃える女の顔だ。黒いドレスもイヴの裏の顔を表しているよう。

腹黒いイヴがドウィットを取り込もうとして、逆に身辺調査結果で追い詰められるのはスカッとする。でもドウィットももっと腹黒いな。裏側を知るだけに授賞式の感謝を述べるスピーチの白々しさがハンパない。白いドレスを着たドス黒い名女優。
ホテルの部屋に忍び込んでいたフィービー。合わせ鏡に映る無数のフィービー≒将来のイヴたちが、今後は様々な手を使ってトップの座を目指して挑戦してくる。手に入れた名声と孤独。心を許せる話し相手のいないイヴは、フィービーがどれだけ腹黒かろうと、魂胆が見えようと、近くに置くしかないんだろうな。
定価500円とかの安いDVDは字幕がダメだね。英語の教科書読んでるみたい。
K&Kさん [DVD(字幕)] 8点(2023-09-09 13:30:28)
21.女優って多かれ少なかれ、こういう詐欺師的素養を持っているんだろうなあと思わせる映画。
ベティ・デイヴィスは「何がジェーンに起ったか?」の怪演で知っていましたが、本作でも力強い演技。
くろゆりさん [CS・衛星(字幕)] 8点(2019-01-05 23:51:53)
20.《ネタバレ》 真っ白な肌、濡れた唇、伏せたまぶたが開くと、白目を剥いた上目づかい。一度見たら忘れられない目力、女の「野心」の顔は恐ろしい・・・。
恩義を自ら乞いながら下剋上を目指すなんて、後味が悪すぎ。
どんなに華やかなデビューを飾ったところでこんな女優、みっともないなあと思う。
ストーリーは大嫌いだけど、誰からも理解されずにストレスをためていくマーゴが可愛いかった。
後足で砂をかけるような生き方をする人間は、自然に人が離れていく。見ておいて損はなかったかな。
tonyさん [DVD(字幕)] 8点(2017-02-24 20:08:38)
19.《ネタバレ》 面白かったあ!
もともと他の映画で観たアン・バクスターのルックスに魅かれて観たわけだが、外見や振る舞いが純真で誠実そうに見えるのに、実は内面が冷血で計算高いタイプ、大好きなタイプなんで、思いっきりつぼにはまってすごく楽しめました。
計算高いわりに時々地雷踏んで窮地に落ちるのもいい!
できたらあの評論家もギャフン(古いw)と言わせて欲しかったなあ。
男性受けはいいんだけど、女性には酷く嫌われるタイプがとても上手く表現出来てたと思う。
まあ、結局可愛いは最強、可愛ければなんでも許されるということで。

こんな古い映画がここまで楽しめるとは意外だった。
rhforeverさん [DVD(字幕)] 8点(2016-12-23 22:47:55)
18.スーパー腹黒いけど、若くて可愛いから許せる。
ケンジさん [ブルーレイ(字幕)] 8点(2016-09-08 12:38:38)
17.《ネタバレ》 素晴らしい。クラシカルでありながら今観ても全く色褪せない内容です。大きなテーマの一つは“野心”。誰しも持っているこの感情をイヴに託して意地悪く描きます。イヴは一見生娘の様に純粋な女でありながら、結果として大変大きな野心を持つ女だった訳ですが、その魅せ方が実に上手いです。冒頭の賞を受賞するシーンでスティルに映る彼女や、初めてマーゴと会ったときの彼女は本当に良い娘に見える。逆にマーゴの方が明らかに嫌な感じに映り、マーゴ以外の登場人物も同じように思って、どんどんマーゴの居場所がなくなっていく感覚は、ホラー映画としても十分通用する気味の悪さでした。
カレンを脅迫し始める辺りからは、遂に物語の主役がイヴに移り、その上昇志向ゆえに他人を傷つけ、蹴落としても構わない、その恐ろしい思想が描かれます。ここも前半に皆から好かれるイヴを丁寧に描いているからこその恐怖ですね。またその仮面を付けたり外したりするアン・バクスターの演技がすごいです。
一番恐ろしかったのは、最後に新たなイヴが出現するシーン。賞を受賞した後のイヴの振る舞いは、キャリアの頂点に居たマーゴとなんら変わらず、彼女はこれから若い新人女優の出現に脅かされる日々を送るのでしょう。一瞬の愉悦と、その直後に来る不安。恐ろしいものですね。イヴのコートを着て合わせ鏡に無数に映る新たなイヴは、いつでもどんな時代でもイヴは生まれ続けるという意味かなと思え、最後まで考えさせる内容でした。はっきり言ってホラー映画ともいえる様なこわーい映画でした。
民朗さん [映画館(字幕)] 8点(2014-10-03 23:41:11)(良:2票)
16.《ネタバレ》 1950年の作品なのに古さを感じさせないおもしろさ。
そこに人間の普遍性があるからだろう。
『十二人の怒れる男』を観たときと似たインパクトがあった。
古典的名作であることは知っていたが、タイトルからイメージしていたストーリーとはまったく違っていて良い意味で裏切られた。
物語の背景がネタバラシされた後で聞く受賞スピーチの白々しさがすごい。
冒頭から最後のオチまで非常にうまく作られており、無駄のない構成、緻密な人物描写にアカデミー作品賞にふさわしい映画だと感心させられる。
ベティ・ディヴィスが往年のスター女優マーゴを演じて、なんて嫌な女なんだと思っていたら、それがかわいく思えるほどの計算高く腹黒いヒロインに舌を巻く。
前半は健気に思えたアン・バクスターが、次第に世にも怖ろしい女に見えてくる。
このヒロインがコロンボの『偶像のレクイエム』に往年の大女優役で出ていた人だとはまったく気付かなかった。
新人女優役で出ていたマリリン・モンローが若い。
飛鳥さん [DVD(字幕)] 8点(2014-03-01 15:22:56)
15.《ネタバレ》 やはり性根の歪んだ人間が出入りする業界なのか・・。職人の中に大きな野心の人物が大きな顔をする職場ってどんな感じだろう。映画の最初のシーンでは、居並ぶおエラさん方が悪(ワル)なのだろうと思ってた。で賞を受賞したアンバクスターがピュアなんだろうと・・。でも一通り話を追うと、シーンは同じ場面なのに、なんと彼女の受賞スピーチの白々しいこと。そしてベティディビスの見事に余裕のあること。同じ場面で始まりと終わりをはさんでおきながら、観てる方の気持ちがまったく逆転してるところが見事!「アカデミー賞に外れなし!」けだし名言である。(最近のはともかく・・笑)
トントさん [ビデオ(字幕)] 8点(2014-02-09 06:21:05)
14.《ネタバレ》 イブの総て、面白い題だと思っていたが、こういうことだったのですね。しかし、こういう計画を考えた者は多いだろう、しかし、ここまで見事に演じきってしまうイブは、根っからの”女優”じゃないかと、ゾクゾクしながら観てましたね。ベティ・デイヴィスの演技と、ラストシーンは素場らしい。
minさん [DVD(字幕)] 8点(2013-07-29 22:42:50)
13.《ネタバレ》 タイトルからは想像もつかないえげつないお話でした。対人関係を苦手とする人が観たら一発で人間不信になりそうな。アン・バクスター健闘してますけど、やっぱりここはベティ・デイビスの老練(は言い過ぎか)な演技に見惚れましょう。“老い”に恐怖する大女優の哀しさ、ほぼ演技ではないのかもしれない。夜中にかかってきた恋人からの電話、段取りをイヴがしていたと知った、その時の微妙な表情。心がざわざわと波立っているのが手にとるようだった。イヴの性根への疑念と、若い子が恋人の前に現れる焦燥感と。みっともないほどに乱れる往年の大女優の様を堂々演じたB・デイビス、言葉もないほどにあっぱれ。
tottokoさん [CS・衛星(字幕)] 8点(2013-02-14 00:08:16)
12.《ネタバレ》 舞台演劇をテーマにした物語であるにもかかわらず実際に舞台で演じるシーンが出てきたのは皆無で、実際の舞台のシーンと言えば幕が下りるシーンを袖から撮った数ショットのみという、何とも特異な映画という気がします。
新旧の女優をはじめ、彼女らを取り巻く人々の舞台裏での人間関係に的を絞って描いており、主演2女優は勿論のこと脇を固める助演陣の演技もオスカーに多数ノミネートされるだけのことはあってやはり素晴らしく、非常に目を見張るものがありました。
自分の好みの観点で言うと、あまり脚本に頼った感のある映画は好きになれないことが多く、更に高飛車な女が皮肉タップリに罵る映画もそれだけで無条件に嫌いになってしまうのですが、これほどの力作となると話は別。
マーゴの台詞ですが、よくもまぁあれほどのイヤミを考えつくなぁと感心させられる程の台本ですし、Eveとevilを掛けて貶したりするのも面白いです。イヴに関しても化粧室でカレンを呼び出しての会話なども、イヴの言葉遣いが徐々に変わっていく様(お座りになって→座ったらどうなの)は非常にスリルに満ちたワンシーンで、この辺りからの彼女の本心の出し方などは必見と言えるでしょう。
2点ほどケチをつけさせていただくと、マーゴが実際に演じるシーンがなかった事もありイヴがマーゴを師と仰ぐ理由や背景のようなものが見えてこなかったのと、ガソリンを抜いてマーゴを本番に間に合わなくさせたのが「私は自分の行いを恥じた」という台詞のみであった事が若干説明不足のような気がしてしまいました。
とは言っても、やはり映画の前後半でイヴの印象に驚くほどのギャップが出るように感じさせるシナリオは非常に卓越しており、オープニングのストップモーションの時に感じられた可憐で謙虚なイメージが再度動き出してからのシーンではそれが見事に消えてなくなった代わりに狡猾な悪女のイメージが新たに出てきたのは、女の怖さに他なりません。
「All About Eve」はシンプルでありながらも深みも感じさせ、まさにベストなタイトルですし、邦題も下手にいじらないで大正解。
最後に出てきた女も、彼女の説明する「掃除係がドアを開けたままだったから入った」という説明は到底信じるに足らず。恐らく策を巡らして忍び込んだのでしょう。「一流になりたいのなら彼女にノウハウを聞け」という台詞にドレスを自身に合わせ陶酔する姿でのエンディング。上手い!
もっつぁれらさん [映画館(字幕)] 8点(2012-12-28 23:56:38)(良:1票)
11.《ネタバレ》 (2009年の映画メモをもとに)
僕は容量が悪い人間だ。
だからイヴみたいに容量のいい人間を見ているとなんだかイライラしてくるな。
イヴの表情を見ているとなぜかイライラしてくる。
たぶんイヴは頭が良くて気が利くけど、大キライです。
誰からも良く思われるようにして自分だけ伸し上ろうと考える人は嫌いです。
ズルい手段を使うから。
調子のいい弁解の女王イヴに終始イライラ。
主演イヴ役はここまでに厭らしい役を見事に演じられております。
でも実際にそうしないと生きていけない世界があります。

マーゴなんて気の毒でみていられません。
イヴですが、まあでも自分がやったのと同じように相手にもやられるんでしょーね。
相手を蹴落として頂点に立ったと思ったら、今度は同じふうに蹴落とされて座を奪われて転げ落ちるのがオチですって。
またズルい手段で頂点を勝ち取っても、その地位は急所をつかれると案外モロいのかもしれないとこの作品は教えてくれているようです。
イヴが弱点をつかれて、あまりにもモロく崩れ落ちたのを見てそう思いました。
美貌の悪人が弱点を突かれるほどおもしろいのはありません。
「人を利用する人間」は「人を利用する人間」としか結びつかない。
似た人間同士が結びつくのだから。
イヴ=悪役という見方が正しいのか知りませんが。
マーゴの大女優ぶりが見事でした。

ゴシックヘッドさん [DVD(吹替)] 8点(2012-04-13 01:08:49)
10.「イヴの総て」・・・ 一応タイトルだけは知っていたが、まさかこんなドロドロした物語だとは・・・(クリスマスイブの話かと思っていた) のし上がるために手段を選ばないイヴ、そして彼女が受ける報いとは・・・。本当に良くできた話で楽しめた。イヴがカレンを脅迫するシーンはゾクゾクしちゃったな~。
リーム555さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2010-10-25 17:31:47)(良:1票)
9.演劇界の裏で起こっている醜い争いの描写。上品なサンセット大通りといった印象で、役者の名演も適切な展開も文句のつけどころがない。それでも、インパクトという点でもう少し何かが欲しかったのは確か。
j-hitchさん [DVD(字幕)] 8点(2010-08-17 21:58:19)
8.《ネタバレ》 わかるわ~。誠実で、利発で、謙虚で気が利きすぎる人って付き合いづらいんですよね。マーゴの気持ち分かります。ただ、イヴが途中ではっきり「腹黒い奴」と分かっちゃうのが惜しいんですよ。最後まで、善良な、女優としての才能もある「出来過ちゃん」が、ラッキーに恵まれつつ、しかし周囲を変な雰囲気にしつつ、トップに上り詰める話だったらよかったのに。もちろん、そこにイヴのしたたかな計算があるんじゃないかと、観客を疑心暗鬼させる場面が必要なのですけど。
なたねさん [DVD(字幕)] 8点(2010-05-16 00:04:04)
7.冒頭の授賞式で普通なら最年少受賞を果たした新進の才能ある女優イヴに拍手喝采が贈られるべきところを複雑な表情でそれを見つめる数人の男女。この冒頭で本作が単なるイヴのシンデレラストーリーではない事が見事に伝わる訳ですが、華やかなショービジネスの世界の裏側をあぶり出すだけにとどまらず、こんなに恐ろしく人間の心理をえぐったサスペンスだとは思いませんでした。登場人物を絞り、それぞれのストーリーの中での配置や役割分担、一つ一つのシーンにおける台詞も演出も見事。話の節目も分かりやすく心理描写も巧みで脚本の素晴らしさが感じられます。あまりドロドロした人間関係を見せる映画は好みではないのですが、それでも長丁場を忘れて見入ってしまう非常に完成度が高い映画でした。
とらやさん [DVD(字幕)] 8点(2010-01-31 16:37:20)(良:1票)
6.華やかな世界って怖いですねぇ。チャンスを狙う人たちがひしめき合っている様子がうかがい知れました。オチもなかなか。
色鉛筆さん [地上波(字幕)] 8点(2008-12-29 11:01:45)
5.「昔の名作は今見ると意外につまらない」というのが私の持論ですが、この作品は例外中の例外。実に見応えがありました。アクの強さではほかの女優さんたちに負けますが、私が好きなのはセレステ・ホルム。「紳士協定」の印象がよみがえってきました。平凡だけど いい人そうな感じが好感が持てるんですよね。
チョコレクターさん [CS・衛星(字幕)] 8点(2006-05-28 17:20:22)
4.氷のような女同士の戦いだが、燃えあがる瞬間のギャップがすごい。
kさん [DVD(吹替)] 8点(2005-10-31 01:47:28)
3.《ネタバレ》 ベティ・デイビスを初めて観たのは『痴人の愛』における鬼気迫る(という陳腐な表現がピッタリな)役作りでした。その印象が強烈に残っていただけに、今回のキャラはちょいと違うのでは…と先入観を持っていましたが…いやはや完璧にハマっていました。彼女の「眼の力」には、毎度のことながらゾッとさせられます(良い意味で)。射るようでもない、心を透かし見るようでもない、強烈な圧力をこちらに与えてくる「眼の力」は、今回も健在です。イヴについては、最初の登場場面から「こういう女って、同性から一番嫌われるタイプだよな~」と思いながら観ていました。(一見)かわいらしく、(一見)謙虚で、(一見)気が利いて、(一見)薄幸な感じで…まさにマーゴが言ったように、「鼻につく」んですよね、この手の人は。パーティの席上、マーゴがささいなことで癇癪を起こし、会がお開きになる場面がありますが、そんな時ですら自らを売り込むことを忘れないシーンでは、少なくない人が「うわー、ヤな女!」との思いを共有したことでしょう。その後、巧妙な立ち回りによって成り上がっていくプロセスでは、女性の持つイヤな側面をこれでもかと見せられます(これが男だとただのマヌケにみえるから不思議なもの)。逆にいえば、その演技たるや天晴哉、ということです。現代の三文メロドラマのように、愛憎劇やら恩讐やらをこねくり回した小賢しい筋立てよりも、こういうシンプルでストレートな創りの方が胸にきますね。たとえば、「平日午後1時半」的にドロドロしすぎたものだと、単なるギャグにしかならないわけで…。
アイアン・バタフライさん 8点(2004-03-22 09:00:51)
別のページへ(8点検索)
【新規登録順】 / 【変更順】 / 【投票順
12
マーク説明
★《新規》★:2日以内に新規投稿
《新規》:7日以内に新規投稿
★《更新》★:2日以内に更新
《更新》:7日以内に更新

【点数情報】

Review人数 72人
平均点数 7.79点
000.00%
100.00%
200.00%
300.00%
422.78%
522.78%
668.33%
71926.39%
82230.56%
91216.67%
10912.50%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 8.50点 Review6人
2 ストーリー評価 8.62点 Review8人
3 鑑賞後の後味 8.14点 Review7人
4 音楽評価 6.20点 Review5人
5 感泣評価 4.20点 Review5人
chart

【アカデミー賞 情報】

1950年 23回
作品賞 受賞 
主演女優賞アン・バクスター候補(ノミネート) 
主演女優賞ベティ・デイヴィス候補(ノミネート) 
助演男優賞ジョージ・サンダース〔男優〕受賞 
助演女優賞セレステ・ホルム候補(ノミネート) 
助演女優賞セルマ・リッター候補(ノミネート) 
監督賞ジョセフ・L・マンキウィッツ受賞 
撮影賞ミルトン・クラスナー候補(ノミネート)白黒
作曲賞(ドラマ)アルフレッド・ニューマン候補(ノミネート) 
美術賞(白黒)ジョージ・W・デイヴィス候補(ノミネート)美術
美術賞(白黒)ライル・ウィーラー候補(ノミネート)美術
美術賞(白黒)ウォルター・M・スコット候補(ノミネート)装置
美術賞(白黒)トーマス・リトル候補(ノミネート)装置
衣装デザイン賞(白黒)イーディス・ヘッド受賞 
衣装デザイン賞(白黒)チャールズ・ル・メイル受賞 
脚色賞ジョセフ・L・マンキウィッツ受賞 
編集賞バーバラ・マクレーン〔編集〕候補(ノミネート) 
録音賞 受賞 

【ゴールデングローブ賞 情報】

1950年 8回
作品賞(ドラマ部門) 候補(ノミネート) 
主演女優賞(ドラマ部門)ベティ・デイヴィス候補(ノミネート) 
助演女優賞セルマ・リッター候補(ノミネート) 
助演男優賞ジョージ・サンダース〔男優〕候補(ノミネート) 
監督賞ジョセフ・L・マンキウィッツ候補(ノミネート) 
脚本賞ジョセフ・L・マンキウィッツ受賞 

■ ヘルプ
© 1997 JTNEWS