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すかあふえいすさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 1047
性別 男性
年齢 30歳
自己紹介 とにかくアクションものが一番

感想はその時の気分で一行~何十行もダラダラと書いてしまいます

備忘録としての利用なのでどんなに嫌いな作品でも8点以下にはしません
10点…大傑作・特に好き
9点…好き・傑作
8点…あまり好きじゃないものの言いたいことがあるので書く

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1.  アッシャー家の末裔 《ネタバレ》 
60分版を鑑賞。 ジャン・エプスタン(ジャン・エプスタイン)監督、ルイス・ブニュエルも参加したホラー映画。ブニュエルが同監督の助監督を務めるのは「モープラ(Mauprat)」以来。 悪夢めいたイメージが多様されながらも、エドガー・アラン・ポーの原作に忠実な展開となっている。  不気味な木々、落ち葉が敷き詰められ湿っている不安定な足場、そこを荷物を持って歩いてくる男。 男は家らしきところを見つけるとドアを開け、住人に手紙を見せて「アッシャー家」を尋ねる。   「アッシャー」の名前を聞いて男たちは驚き、窓から馬車を覗く女も微妙な表情を見せる。 湿地を駆ける馬車、一方のアッシャー家。広い居間、椅子を挟んで見つめ合う男女、男は絵の具のプレートを取ると絵を一心不乱に描きはじめる。  愛した筈の妹への愛は絵に移ってしまったらしい。絵の中の精気に満ちた彼女、現実の今にも倒れそうな彼女。  馬車の行く手を阻むように立ち込める霧、霧が晴れるシーンは後に黒澤明が「蜘蛛巣城」でオマージュを捧げていた。 室内に流れる風、ワイングラス、女の肖像画、室内でコートを厚くはおる人々。寒いならなぜ窓を閉めないのだろうか。   風で燃え盛る蝋燭の火、本棚から落ちる本、舞い散る絵や木の葉、ゴミ。 響き渡るであろうギターの音色。海、霧がかった森の映像が交互に重ねられる。この霧や海、雲のイメージは幾度も繰り返し現れる。  屋敷の不気味なオブジェたち。甲冑の鎧、古時計、地べたを歩く猫、壁に描かれた別の女の顔。   男は憑り付かれたように絵を見つめ描き続ける。女はモデルとして同じ場所に束縛され、夥しい蝋燭の熱にうなされる。女は徐々に衰弱していく。女を襲う「めまい」。   疲れ果て椅子に座り込む女、男は立ってくれと懇願するように両手の手を掴む。女の顔を見て休ませようとか、そんな考えは毛頭ないのだろう。 無理な作業を続行させられ、とうとう両の手をひろげて倒れこむ妹、そこに居合わせてしまった来客。   いつまでも眼を見開いて見つめ続ける絵の中の妹、後ずさりをして脚にあたる倒れた現実の妹。絶望に満ちた表情で抱きかかえる。殺してしまった事への罪悪感か、あるいわモデルを失ってしまったショックか。  ベッドに横たわり沈黙する者、階段を降りた先で白い棺を抱える男たち、不気味なオブジェが並ぶ地下。 ゆっくりゆっくりと階段を上っていく、医者にすがりつき死を受け入れられない様子。「まだ彼女は死んでいない!!」とでも言いたげ。いや、男は女が再び自分の目の前に現れると信じきっているらしい。終始キラキラした眼をしているのはそのためなのだろうか。神経症の影響だけではないのだろう。  白いベールの彼女、黒衣をまとう絵の中の彼女。棺から溢れ出るベール。棺の釘を打とうとするハンマーを見て飛びかかろうとする男の狂気。「私の妹を閉じ込めるきか?」とでも言いたげな。   蝋燭が高い木のようにそびえる幻、棺を運ぶ男たちの黒い影がそこをゆっくりゆっくりと進んでいく。   死者を乗せる船、ベールは森の風になびき水面になびく、収められるベール、うらめしそうに葬儀屋たちを見つめる男の顔、棺桶に釘を打ちつけるショットを何度も繰り返す。   岩場の蛙の親子?夫婦?と現れ始める白い“幻”。 打ち捨てられたギター、弾ける弦、時計の振り子や歯車、不気味に揺れ続けるカーテンと光、光、光。暗闇を彷徨いはじめる男、それを見守る男。男は彷徨いそうになる男を落ち着かせようと朗読を始める。    風と共に迫りくる「何か」、白い幻、ひとりでに開く扉、闇の向こうに落ちる雷。雷はやがて館の木も焼き尽くす。 ひとりでに動きはじめる棺、手を組んで祈るように何かを待つ表情。待っていた者が来たのか、今までに見せた事のないような無邪気な笑顔を見せる。  炎のようになびく白いベール、扉の影から徐々に現れる白い幻想。ゆっくりゆっくりと近づいてくる。風によって吹き飛ばされる本、倒される甲冑。  気がつけば巨大な火が部屋を包み込もうとしていた。目の前に現れる白い幻、屋敷を包んでいく炎。絵の中の“幻”も燃え尽きる。   原作の世にも恐ろしい凄惨な結末とは大分違うが、これはこれで脱出した二人がまた絵のモデルと書き手になる狂気の作業を繰り返すのかと思うと怖くなる。
[DVD(字幕なし「原語」)] 8点(2015-07-12 13:53:20)(良:2票)
2.  アメリカン・スナイパー 《ネタバレ》 
この作品にはあらゆる“一瞬”が積み重ねられていく。 TVに映る同時多発テロの様子、戦争で腕を失った少女、義足の青年、棺に刻まれた気休めの勲章。 その一瞬だけ映る筈だったものが、戦友たちにとって一生消えない傷として刻まれていく。隣で体を失った仲間が楽しげに喋っている痛々しさ。五体満足でいる自分が申し訳なく思ってしまう辛さ。 それに幾度も響くドリルの音。日常では工具のドリルが、戦場では風穴を開けて人を殺す武器に使われる。ドリルの音を聞く度にそれを思い出さなきゃならない。 そういった拭いきれない傷跡が幾重にも心に刻まれ、戦場から帰った後もクリスの心を蝕む。 狩りや射的、訓練とは違う。疑わしきは女子供だろうが殺らなきゃ殺られるのだから。 でもそれ以上にゾッとしたものがある。 いつ死ぬか解らないのに、肝心のアメリカは兵士を何度も日常と戦場を行き来させる遠征という名のピクニック気分。兵士にしてもいつ敵に出くわすか解らない戦場で家族に電話をかけるような腑抜けっぷり。アメリカの怠慢がここに描かれ...ってそれをクリスあんたがやんのかよっ! 気持ちは解るよ。でもまさか二度も嫁に電話かけるとは思わねえよ。しかも二度目は戦闘中にだぜ?爆音や悲鳴を生で聞かされる嫁の気持ちにもなってみろよこの野郎。 軍服の前と後ろにドクロのマーク付けた男がそんな事してんだもん。こりゃ敵もクリスの事を悪魔呼ばわりしたくもなるわ。 夕飯振舞ってくれた人たちが床下にとんでもないものを隠していたり、 黒頭巾の狙撃手との撃ち合い(携帯を使って無言で黒頭巾の男に情報を入れる黒服の女性もイカす)、 死んだ男から子供が武器を拝借して撃とうとするのを見て「頼むからやめてくれっ!」と言ってクリスが吐きそうになるシーンよりも戦慄したよ。 それでも狙撃者同士の戦いはやっぱ燃えますよ。見えざる敵をどちらが先に見つけるか、ソイツを“見つけた”瞬間の緊張と高揚!大将首ぶん奪っても終わらない壮絶な銃撃戦、砂埃で視界が利かない中での死闘。 クリスは戦場から帰っても、消えない心の傷が元でいつ犯罪を起こしてしまうか、その矛先を家族に向けてしまうのではないのかという恐怖にも苛まれる。 そんなクリスが子供たちと西部劇ごっこという命を奪う真似事で遊んでいる姿は微笑ましくもあるし、とても悲しい姿に見えた。クリスは死ぬまで銃を片手に過ごしていたのだろうか。
[映画館(字幕)] 9点(2015-02-26 14:17:15)(良:1票)
3.  雨に唄えば 《ネタバレ》 
ミュージカルって甘ったるいメロドラマや悠長な歌で退屈してしまう映画が多いが、この作品はとにかく踊って踊って踊る面白さ! ジーン・ケリーやドナルド・オコナーの物凄いダンス、デビー・レイノルズのパワフルな歌声。何気に暗黒街の情婦役でシド・チャリシーも出てんだね。「バンド・ワゴン」のチャリシーは凄えぜ。 ジーン・ケリーが剣戟映画のような動きをする場面は、自身も出演したジョージ・シドニーの「三銃士」へのオマージュがあるそうだ。  スケート靴で街を走り抜けるシーンが良い例だ。雨が振るなら土砂降りの中でも歌い続ける!そういう腹の底からエネルギーが沸き立つ作品だぜ。「雨に唄えば」の旋律が心地良い。  物語はサイレントからトーキーに移り変わろうとする時代。 「ジャズ・シンガー」のエピソードや、サイレント作品を無理やりトーキーにしようとする話はハワード・ヒューズの「地獄の天使」辺りのエピソードだろうか。  ジーン・ヘイゲン演じるリナは、サイレントという「温床」で悪声でも問題なかった時代の終焉を物語る。 「ハリウッド・レビュー」の“悪声オンパレード”で一体何人の俳優が地の底に堕ちていった事か。  舞台出身で声は問題なかったキートン等も、サイレント時代のイメージと合わないというだけで姿を消していってしまう。  サイレント時代の終わりは、同時に舞台でセリフやダンスを磨き上げた叩き上げのトーキー(喋る)役者たちの時代の到来。 ボードヴィル等で活躍したジェームズ・キャグニーやポール・ムニといった語りで魅せる役者たちのな。  そういうストーリーがあるが、終盤の華麗なダンスの数々はセリフが無くとも圧巻なサイレントの「魅せる」演出。それが面白い。美しい映像だ。  ジョージ・ラフトもどきが何人も出るのがまた楽しい。  キャシーが表舞台に出るラストは感動的だけど、リナはちょっと可哀想だなあ・・・なんて。  それにしても、ジーン・ヘイゲンは本当に名演。 ジーン・ヘイゲンの事を甲高いオバサンくらいに思っている人は、ジョン・ヒューストンの「アスファルト・ジャングル」を見てみると良い。低いトーンの女性らしい声なのだから。これが本来の彼女の声。 本当は上手いのに、ワザと下手なフリをするというのは簡単に出来る芸当じゃない。正しく彼女は女優です。
[DVD(字幕)] 10点(2015-01-21 19:55:39)(良:2票)
4.  アラジン(1992) 《ネタバレ》 
「千夜一夜物語」を現代風にアレンジしたとにかく楽しい作品。ハワード・ホークスを思い出す抱腹絶倒のマシンガン・トークと洒落たやり取り、劇中で「僕は自由じゃないっー!」とか言いながら結構やりたい放題ペチャクチャやっている姿は爆笑。ジャスミンは元気な姫様だけど「ノートルダムの鐘」のエスメラルダとはまた違った色気。 自由に生きていた筈のアラジンと城で華やかに暮らしてきた筈のジャスミンが求める本当の自由、夢。それが「ホールニューワールド」で互いに解き放つ瞬間、音楽の美しさもあって素晴らしい場面だ。 羽賀研二の演技も素晴らしい。ムカツク俳優だが演技は良いんだよなコノヤロウ。  ・・・けどこの映画で「自由」について考える人物を演じた男が逮捕されて獄中にブチ込まれてしまった事は何と言えばいいのだろうか。オマケに2008年にはアラジン役“だけ”DVDで変えられてしまうという悲劇(三木眞一郎)。羽賀、アンタは泣いていい。
[地上波(邦画)] 9点(2014-12-29 20:51:11)
5.  アポロ13 《ネタバレ》 
流石に最高傑作とまではいかないが、それでも「ライトスタッフ」を思い出すような素晴らしい映画だ。アレは宇宙に飛び立つまでの波乱、コチラは実際にあったアポロ13号が事故を乗り越えて地球に帰還するまでをリアルかつ、ドラマティックに描写した傑作!  打ち上げシーンの緊張、11号に続いて月への第二歩を刻む筈が、命懸けの帰還作業に。宇宙空間という密室、寒さ、酸素残量の低下、そんな中船員を襲う高熱など様々なトラブルが重なっていく恐怖。船員たちも苛立ちや不満をぶつけては、互いに生き残るために仲間の絆、人間としての尊厳を取り戻していく。地球の管制室から送られ続ける“命綱”も心強い。 宇宙船内の無重力描写も、何百回と撮影を重ねて作り上げたそうだ。流石ロン・ハワード。  解っていてもハラハラしてしまう恐怖、手に汗握る感覚。大気圏突入のシーンは空中分解でも起こしそうな勢い、不安が画面を奔る。
[DVD(字幕)] 9点(2014-12-26 18:50:14)
6.  アルコール先生 自動車競走の巻 《ネタバレ》 
「ヴェニスの子供自動車競走」の次は大人のレース場で子供地味た馬鹿馬鹿しい騒動を巻き起こす。 居並ぶマシン、3分経ってやっとチャップリンが登場。  狭い板の壁の間を通ろうとして引っかかるマック・スウェイン、彼のケツを蹴りまくり出そうとするが、諦めてまたの間から出て行ってしまう。  水の霧吹きから勢いよく水が出てビショビショになる警官。  煙草はケツで着火、鼻を口で“噛む”、隣の客のストローに口をつけて水を飲む、モータープロペラの車が起こす風で舞い上がる砂、帽子。 上着を脱いで相手を打ちのめして逃走。この頃のチャップリンは本当小悪党だな~。     
[DVD(字幕)] 8点(2014-12-26 18:24:13)
7.  アルコール先生 海水浴の巻 《ネタバレ》 
ぶっちゃけ題名も原題も“海の近く”であって、チャップリンとかが泳ぐシーンは一切出てこない。マック・セネットのベーイング・ビューティーもキートンの「カメラマン」で女優が水着姿を披露するようなシーンもありません。   チャップリンが自分の捨てたバナナの皮で滑ってしまう。  チャップリンは杖を鞭のように振るい、移動手段としても使う。相手の腕に引っ掛けて移動したり、逆に自分の方に引っ張ってきたり。  「ニューヨーク23番通りで何が起こったか」や「七年目の浮気」では通気口から風が吹いてスカートがめくりあがり、 チャップリンのこの作品は帽子を飛ばしたり人物の行動を奪ったりしている。 帽子を追ってぶつかりまくる。  浜辺の浮き輪でハメ技、タコ殴り→毛づくろい→ハエ→“イス”にしてたたむ。警官もチャップリンの踏み台と化す。この頃のチャップリンは戦闘能力が強い。  浮き輪がけが十字架に見えてくる。 浮き輪は投げ縄のようにチャップリンを捕まえる。 アイスクリームのなすりつけ合い、服についた足跡で犯人特定、イスもブッ倒れて劇終。
[DVD(字幕)] 8点(2014-12-26 18:21:16)
8.  アルコール先生 ピアノの巻 《ネタバレ》 
ピアノに潰されたりピアノが地面を走るように滑り落ちる話。  水のやり取り、デカいコップ、ピアノが重すぎて引いているロバ?が宙に浮いてしまうシーンが面白い。  階段ではピアノの重さもあってか中々上に昇れずズッコケまくり。チャップリンは階段に遭遇すると高確率で転んでしまう宿命。  チャップリンが担ぐピアノは本物か、偽物だとしても重そうに見せる演技力。  ピアノは坂道を流れ落ち、それを追いかけるチャップリンたちも水の中にドボン。 落ちてまで浮いているピアノを弾こうとしているチャップリンがまた。
[DVD(字幕)] 8点(2014-12-23 23:22:21)
9.  アルコール先生 公園の巻 《ネタバレ》 
公園を舞台にしたキーストン時代を思い出す作品。 「恋の二十分」のリメイク的作品で、あの頃はメーベル・ノーマンドがお相手だったが、この時期はもっぱらエドナ・パーヴァイアンス。  いきなり恋人たちがキスを交わす場面、スリから煙草を奪ってしまうチャップリン。チャップリンは泥棒からその盗んだ物を獲ってしまう事がよくあるねえー。  ホッドドッグは「犬の生活」や「拳闘」等にも登場。  チャップリンが避けると別の誰かが攻撃を喰らう。  フラれたショックで入水自殺を図る男の“手助け”を喜んでしてしまうシーンには笑った。最後はみんな池に蹴り落としてしまう。
[DVD(字幕)] 8点(2014-12-23 23:21:12)
10.  アルコール先生 原始時代の巻 《ネタバレ》 
いわゆる夢オチの部類に入る作品だが、正確に言えば最初からチャップリンが居眠りした先で見た“夢”だし(「担え銃」をよく見ればそうだと解る)、最後も悪夢から目覚める形式だ。チャップリンと警官が絡む作品は大抵チャップリンを追う敵になるが、今回は悪夢から一応彼を“救う”形となるのが面白い。  しかし夢の中でも山高帽といつもの杖を持参しているのが凄い。それ以外の格好は原始人のものだけど。  嬉しくないパンチラ、落とされる原始人たちの王者、一瞬のハーレムと王の帰還、頭を石で打たれる瞬間と警官が警棒で頭をつつく瞬間が結びつく。 劇中のチャップリンにはそれほどの重さと痛みを感じるものだったのだろうか。
[DVD(字幕)] 8点(2014-12-23 18:21:19)
11.  アルコール夜通し転宅 《ネタバレ》 
チャップリンとエドナが初共演を果たした作品。  酔っ払いの仲間とともにフラフラ歩くチャップリン、杖はいつも通り鞭のようにしなる、手当たり次第突き飛ばし、生えた草で歯磨き、噴水でうがい、千鳥足で蹴りまくり、杖と首をグイとやられるのは痛いし苦しい、穴から覗き、酔いつぶれた友達をイスにする、階段特に段差で転ぶのは凄い痛い。角に当たると特に。 段差でコケる、必殺兵器レンガの四連打、クイを打つようにレンガで殴る&投擲、エドナの寝巻き姿はちょっと色っポイ、チャップリンもズボンが落ちれば窓から落ちる。何で生きてんだよww この頃のチャップリンはたまにキートン地味た事をするねえ。  歯ブラシで靴磨き。何と言っていいのやら・・・。でも髪の“ブラシ”じゃねえ!  犬が隣の部屋から侵入、奥さんもべッドの下から出現。 酔っ払い同士の殴り合い再び、風呂にドボーンッ
[DVD(字幕)] 8点(2014-12-22 23:50:41)
12.  赤ちゃん教育 《ネタバレ》 
元祖?人類には早すぎる映画。 いつか誰かが言った。 「ホークスのコメディで笑える奴は、宇宙人だよ」と。  アメリカではホークスのコメディは大人気だそうだ。 何て事だ、我々にとっての宇宙人(アメリカ)はホークスの面白さを理解し、日本人は当時この作品の面白さを理解出来なかった人間以下とでも言いたげではないか!!  アメリカと日本は違う。  俺としても、ホークスのコメディは「教授と美女」や「ヒズ・ガール・フライデー」「コンドル」のような作品の方が好きだ・・・・・が・・・やはりこの作品も抱腹絶倒で呼吸困難を起こしてしまった。一体俺はどうすれば良いのだ。  インテリジェンスに溢れ教養豊かなキャサリン・ヘップバーンが、この作品では男勝りで男を頭から丸呑みしてしまいそうなほどパワフルな女性だ。やる事なす事すべて破壊に結びつく。ゴジラかおのれは。気品は相変わらずだが。 オマケに赤ん坊が猛獣だぜ?もうやだホークスのコメディ(褒めてる)。  ケイリー・グラントがネグリジェときやがる。  笑うしかねえだろ!!
[DVD(字幕)] 9点(2014-12-18 17:54:55)
13.  あるアメリカ消防夫の生活 《ネタバレ》 
グリフィスの前にアメリカ映画の父であるエドウィン・S・ポーター。 そのポーターが撮った「アメリカ消防士の生活(あるアメリカ消防夫の生活)」。実際の消防士たちを捉えたドキュメンタリーに、ポーターが自ら監督したシーンを組み合わせて完成させたフィルムだそうだ。  消防士が夫人の回想をロング・ショットで映し、通行人の手をクローズ・アップしてベルを鳴らす様子を捉え、その知らせを受けて消防士たちが飛び起きる。 後にチャップリンを初めとするコメディアンたちは、通報を受けて消防車の準備をし発進するまでの過程を盛大にパロディするので。ミッキーまでそれをやるんだから、それだけこの作品の当時の衝撃が凄かったのだろう。  延々と馬に引かれる消防車を映し、その後家に突入して住人を救助をする様子を家の中から、そして外から交互に描いていく。 母親を助け、その次に赤子を助ける。消防夫が戻って来たのも外から様子を映す場面で「まだ中に子供がいるんですっ!」というような素振りをする母親。それを聞いて急いで再突入・・・細かい。
[インターネット(字幕)] 8点(2014-12-17 06:21:30)
14.  アビス/完全版 《ネタバレ》 
この頃のキャメロンはマジで神。 「エイリアン2」や「ターミネーター」なんか娯楽の醍醐味が凝縮された傑作だし、「殺人魚フライングキラー」は色んな意味で最高傑作だと思う。 「タイタニック」なんてお粗末な映画を撮ったことが未だに信じられない。  本作「アビス」も悪くない出来だと思う。 確かに無駄に長いが、潜水艦によるスリリングなバトルの数々。未確認生命体・未知の敵との戦闘はスピルバーグの「ジョーズ」を思い出す。更には潜水艦という密室の恐怖。敵に殺されるか、自分で自分を追い詰めてしまうか。 後半の怒涛の追い込みは凄かったけど、詰め込みすぎていて余裕を感じられない。尺の長さもかなり脚を引っ張ってしまっている印象。 それでもキャメロンファンにはたまらない作品だろう。
[DVD(字幕)] 8点(2014-12-08 23:48:49)
15.  ある戦慄 《ネタバレ》 
アメリカ社会の縮図を電車の中に詰め込んだサスペンス。こんな変な電車ジャック見たことねえよ。  ファーストシーンの長回しが面白い。DQNの男二人が路上で犯罪を犯す場面。 そしてオープニングの電車。  電車に乗り込む人々はそれぞれに虚栄を身にまとった男女ばかり。 家族、夫婦、バカップル、若者を嘆く老人、独身サラリーマン、軍人、黒人差別・・・アメリカ社会の光と闇が1本のレールに集う。  そこに乗り込んでくる冒頭のDQNコンビ。電車の中でDQNコンビはやりたい放題だ。  ただ、この二人は掴みかかりはするが直接的な暴力はほとんどしていない。代わりに「言葉の暴力」で電車に乗り込んだ虚栄たちを挑発し、引き剥がしていく。 現代社会にもありふれた生々しい人間模様。密室、力による抑圧が人々の本心を暴き立てる。 「俺たちが何した?言葉の暴力だけで手はまだ出してないぜ?」ホームレス?のオッサンへの放火未遂はあるがな。  二人のDQNコンビの目的はよく解らないが、とにかく「楽しめれば」何でもよいのだろう。罵られる彼らが黙って耐える姿を嘲るだけでいいし、耐えかねて“殺すか殺されに来る”ことも期待している。まるで子供にように幼い、純粋な発想。だがシンプルが故に人の心をえぐりやすい。 我々観客はナイフを突き立てられる乗客と一緒に恐怖に怯え、怒りを覚える。あるいわ、DQNの立場にたって人々を嘲笑う快楽に浸るか。貴方はどっちでしたか?  次々と化けの皮が剥がれていく人々だが、俺が唯一感動したのが黒人夫婦の時だ。 「誰が傷つけられようが知らんね」とほざいていたオッサンが、妻のために握り拳を抑える場面。腐っても夫婦だねー。悔しくて泣きじゃくるオッサンの顔がたまらん。  それを嘲笑うのではなく、黙り込んだDQNコンビには驚いた。嘲る・・・というよりは本音が聞きたかっただけなのか。それは解らない。  終点に向う間に行われる“決闘”。若き軍人は「先に手を出したら負けだ」と解っていた。いや脳味噌は解っていても、肉体と魂はDQNどもをブチのめしたくてしょうがない。怪我をした友人を侮辱されたから?違うね、本当にそう思うなら侮辱された時点で彼はDQNたちに殴りかかっていた筈だ。ナイフなど恐れずに。死ぬのが怖かったのか。逆に殺してしまうのではないかという恐れからか。とにかく、二人の男は覚悟を決める。向かい合い、ナイフをバチッと出す瞬間に奔る“ある戦慄”・・・。 電車から解放された人々の表情が何とも言えない幕引きだった。
[DVD(字幕)] 9点(2014-12-08 21:55:13)
16.  アフリカの女王 《ネタバレ》 
セシル・スコット・フォレスターの冒険小説を映画化。 舞台は第一次大戦下ドイツ領アフリカ。 宣教師の兄セイヤーと妹ローズとオンボロ民間船「African Queen号」船長チャールズ3人ののどかなやり取り、 戦争によって焼かれる村々、 理不尽な暴力に抗おうと立ち上がる男と女の冒険活劇! 序盤は淡々と話が進むが、徐々に盛り上がっていく演出は見応えがある。 一本の河を通じてアフリカの雄大な自然を突き進む面白味。 そしてラストの「おい嘘だろ(笑)」と思わず言いたくなる衝撃のクライマックス!  今作のハンフリー・ボガートは、いつも漂うキザったらしい嫌らしさが無い。 飾らないで自分をさらけ出したありのままの人間像。 死を目の前にして、愛する女のためにあんな事を言い出せる。 いやあ「漢」だねえ~。 髭面でも男らしい匂い漂うボガートの味のある演技は見もの。 キャサリン・ヘプバーンも良い。 アフリカに兄と二人で布教にやってきた力強さ。 兄の仇を討たんと男勝りに行動できる勇気が出てたね。 この頃はもう良い歳したおばさんなんだけど、髪をパラッとした時のあの色気。 子供みたいに元気でシャキシャキ動く姿は若々しさがあって美しい。 敵の戦艦「ルイザ号」の船長を演じるセオドア・ビケルも面白い役どころ。 さらには過酷を極めるアフリカでのロケ。 二人とも倒れそうにヨレヨレなんだけど、「こんな事で負けてたまるか、一矢報いるまでは死なねえぞ」と気迫に満ちた表情。 それもそのはず、監督のジョン・ヒューストンがスタッフそっちのけでハンティングに熱中。 「人の苦労も知らんであの野郎!てめえもこの魚雷で沈めてやるぞゴラアアアッ!」とスタッフも希薄に満ちた演出をこなす。 特にジャック・カーディフの執念に満ちたカメラワーク! 激流を撮る撮る撮りまくる! 「赤い靴」や「黒水仙」で発揮したカメラをここでも発揮しているのは流石である。
[DVD(字幕)] 8点(2014-12-07 20:22:07)
17.  アラバマ物語 《ネタバレ》 
グレゴリー・ペックの演技がとにかく最高。 ジョン・フランケンハイマーの「I Walk the Line」やラオール・ウォルシュの「艦長ホレーショ」「世界を彼の腕」に並ぶベスト・アクト。  個人的には「拳銃王」や「廃墟の群盗」「無頼の群」「白昼の決闘」のようなアウトロー役も好きだが、ペックはやっぱり冷たいようで本当は根が厚い正義漢が一番。 「ローマの休日」みたいな王女のスキャンダルを書いてやろうと思っていたら、何時の間にかその人柄に惚れて助けたくなってしまった・・・そんな感じこそ俺にとってのペックなんだ。  「大いなる西部」のようないかにも正義感の塊というペックは好かない。   この「アラバマ物語」は、ホームドラマとしても、一つの法廷劇としても見れるこの映画。 前半は弁護士の父親と家族の団欒、父親が扱う事件を巡ってのトラブルなどなど、実にアメリカらしい社会背景が詰まっている。 そして子供たちの小さな冒険譚。 内容はてんこ盛りだが、ストーリー自体は淡々と事を運んでいく。  裁判のシーンは少し長め。 事件の真相を探っていく内に、差別や貧困といった問題も絡んでくる。  最後まで戦い抜いた父親だが、待ち受ける顛末は残酷なものだ。  ただ、ラストでちょっとした奇跡が待っている。  心の暖かい人間ドラマです。
[DVD(字幕)] 9点(2014-11-08 19:07:22)(良:1票)
18.  悪魔のいけにえ 《ネタバレ》 
この傑作はどのジャンルに当て嵌まるのだろうか。基本はホラー映画だけど、殺人鬼に襲われる犯罪映画でもあるし、ところどころシュールな破壊力を味わえるギャグ映画でもあるし。  いずれにせよありきたりの材料をあそこまで上手く利用して1本の映画に仕上げる・・・その恐ろしい手腕が光る映画だ。  本編の内容も凄いぜ。 行って→襲われ→叫んで→逃げて→叫んで→逃げる。  大量の流血も、余計なスプラッタも一切無い。  あるのは血にまみれたチェーンソーの唸りと、無機質な扉の中に消えていく「いけにえ」たちの叫びだけ。  それが「テキサス・チェーンソー」という映画であり、実際に起きた猟奇殺人事件を下敷きにしているそうだ。 冒頭の不気味な“オブジェ”もまた、実際の猟奇事件の一部を“再現”したものらしい。  それだけに現実味もあるが、話が余りにぶっ飛んでいるのでそれも忘れてしまいそう。  不用意に近づいた者をあっと言う間に捕縛し、処刑台に連れ去りドアを閉じる。金切り声を挙げる悲痛な叫びを聴く者は誰もいない。今まで感じた退屈な空気を一気に吹き払う衝撃。 芸術的とも言えるこのシーンだが、その後のかなり突飛な展開や全力疾走で叫び続けるヒロインを見た後では、腹筋崩壊を禁じえない人も多い筈。もはやギャグ映画の領域。  それだけ俺が恐怖に慄いたからなのか、逆にギャグとして楽しむ方向に心境が変化してしまったのか。  俺がおかしいのか、世の中がおかしいのか。そんな事すら考え出してしまいそうになる。 ラストシーンのアレを見たのなら・・・もはや何も言うまい。  トラックの運転手とのやり取りで笑うなという方が無理だ。
[DVD(字幕)] 9点(2014-08-01 22:30:21)
19.  アナと雪の女王
デュエットが素晴らしい。  ダブルヒロインはD.W.グリフィスの「嵐の孤児」を思い出す。  現実的に生きる女性像が素敵だ。実写でCGとなると違和感があって余りノレないけど、やはりフルCGは良いね。
[映画館(字幕)] 9点(2014-04-29 15:30:44)
20.  アパッチ(1954)
バート・ランカスターが役者として演技開眼した時期に撮られた作品。 アルドリッチとは鮮烈なデビューを飾った「ヴェラクルス」や晩年は「ワイルド・アパッチ」といずれも傑作揃い。 特に本作はアパッチ族の野生の中で生きてきた主人公がマサイが、生きるために農耕技術を取得したり、妻を守り抜くため徐々に変化していく姿に注目。 アルドリッチ得意の豪快でスピーディーな演出が隅々まで輝る傑作。
[DVD(字幕)] 9点(2014-04-02 01:23:00)
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