21. キャノンボール
おバカな面々が繰り広げる珍レース。キャスト全員が素で楽しんでいる様子とカースタントの結構な激しさに飽きる事無く一気に完走。MIPはロジャー・ムーア。もうノリノリで最も楽しんでいましたね。 ラストショットのやりきった感が爽快な快作です。 [DVD(字幕)] 7点(2023-02-05 23:59:18) |
22. ギルバート・グレイプ
義務感、責任感にがんじがらめになっているギルバート。炎を見て彼は何を思ったのだろうか。私はこの先も拗ねる事無くぐれる事無く精一杯生きて欲しいと祈りました。ジョニー・デップ、レオナルド・ディカプリオの鮮烈な瑞々しさが記憶に残るであろう良作。 [DVD(字幕)] 7点(2022-09-18 09:56:20) |
23. キッド(1921)
外出予定のある時に観て大丈夫だろうかは杞憂に終わりました。ホロリとさせられる部分と笑える部分、共に今一つインパクトにかけるものでした。「もう、終わり?!」物足りない中にもラストショットでの母親に「お金があるだけでは幸せになれない」を実感させられる見事なエンディングでした。 [DVD(字幕)] 7点(2022-04-08 13:51:33) |
24. 気まぐれ天使
デヴィット・ニーヴンこそ天使役に相応しいと思うのですが、司教役もそつなくこなしているのは流石。2級天使演ずるのがケイリー・グラントというのに冷めた思いがしていましたが、本作では嫌みも暑苦しさも無い控え目な言動が生来のルックスの良さも手伝い好感が持てた嬉しい誤算。ロレッタ・ヤングはジュリアのような地味目なキャラでこそ映えるのを実感。ジェームズ・グリーソン、エルザ・ランチェスター、グラディス・クーパーといったいぶし銀の脇役陣も併せて、低温の原泉に浸かっているような心地よさを味わった良作です。善行に見返りを求めないどころか感謝の気持ちも求めない天使の姿に、邦題の不適切さを感じるところです。 [DVD(字幕)] 7点(2021-06-04 02:01:25) |
25. キューリー夫人
小学生時分に偉人伝として読み偉い人だという認識はありました。部活時代に言われた「出来なきゃ出来るまで千回でも万回でもやるんだよ」をそのまま体現する姿に、大発見はポンと閃いたのではなく執念の果てだったのを初めて知る事に。ご主人と支え合う姿と併せて只々ひれ伏すばかりです。グリア・ガースンはベストなキャスティング。彼女以外には考えられない好演でした。 [インターネット(字幕)] 7点(2020-11-10 02:48:44) |
26. キル・ザ・ギャング 36回の爆破でも死ななかった男
《ネタバレ》 70年代オハイオ州クリーブランドに於いてイタリアンマフィアと抗争を繰り広げたアイリッシュ・ギャング、ダニー・グリーンの生涯が描かれた実録もの。時折挿入されるニュース映像に爆殺に次ぐ爆殺事件が絵空事でない怖さを感じます。 どんなに分の悪い相手にも恐れることなく喧嘩を売る姿、老女を巻き添えから守る姿に、強調されるケルト人の矜持「闘争心と優しさ」を見ますが、それを真っ当に生きる事に使えなかったのかと醒めた思いにも。 クリストファー・ウォーケン、ヴィンセント・ドノフリオ、トニー・ロー・ビアンコ、ポール・ソルヴィノと濃い面々がレイ・スティーヴンソンを盛り立てています。お目当てクリストファー・ウォーケンの退場シーンは結末と重なる印象深いものでした。 本件をきっかけに司法取引からマフィアが衰退していったというのは、義理も人情もへったくれも無い者たちならではでしょう。 ポッテリとしたヴァル・キルマーの傍観者ぶりが-1点。盛り過ぎの邦題はご愛嬌。 [DVD(字幕)] 7点(2018-08-19 09:23:38) |
27. ギャング・オブ・UK
《ネタバレ》 邦題からヒリヒリする物語の中でのジョン・ハートの最期に寄せた期待が悪ふざけスレスレのコメディ調に萎んでいきましたが、二転三転四転五転の展開に父娘の物語が盛り込まれていて結構見応えがありました。若作りに無理を感じたもののほろ苦さを醸し出すジョン・ハートはいぶし銀の味わいがありました。 [DVD(字幕)] 7点(2018-04-07 19:07:46) |
28. キンスキー、我が最愛の敵
《ネタバレ》 クラウス・キンスキー死後に作られた本作。キンスキーの天才はナントカと紙一重ぶりを強調するヴェルナー・ヘルツォーク監督。キンスキーが動の奇人でヘルツォークが静の奇人である事が良く解りました。 原住民エキストラが「貴方(ヘルツォーク)の為にあの男(キンスキー)を殺しましょうか」と真剣に申し出たというエピソードに、こんな最凶タッグの二人と共に仕事をしたスタッフに拍手を送りたい。 [DVD(字幕)] 7点(2018-03-07 15:31:32) |
29. キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン
《ネタバレ》 犯行の手口、騙される側、追う側、親子の間柄。何処までが実話なのか釈然としなくて、ご本人の都合の良いように脚色されている気もします。天才児の素地は何でも金でカタをつけようとする母とハッタリで世の中を渡ってきたかのような父の血なのか。不道徳で得た大金があっても得られなかった親友・ブレンダ・親子三人の再会と、最愛の父の死に目に会えなかったのは天が下した罰でしょう。「電車で来たから電車で帰る」レストランでのシーンはクリストファー・ウォーケン屈指の名場面。 [DVD(字幕)] 7点(2017-02-26 13:11:42) |
30. キャプテン・フィリップス
マースクのコンテナ船がいとも容易く占拠されるのが信じられない。大した護衛策を持たずに危険個所を航行するのは時間とコストが優先される為なのか。たらい舟のような救命艇と大層な艦船、顔は骸骨体は洗濯板の海賊と大胸筋ムキムキの隊員。天と地ほどの差がありながら制圧まで時間がかかり過ぎで、ひたすらに喚き散らす救命艇の模様がいたたまれない。「もう、限界だ!」と泣きわめく船長に同情する。返り血を浴びたままの船長に対する女医の診察には心情の欠片も察するものがなく、豊かな漁場を壊滅させられて働く場所がない海賊への対応と共通していた。トム・ハンクスお疲れ様の作品。 [DVD(字幕)] 7点(2017-02-19 23:18:01) |
31. キートンの大列車追跡
《ネタバレ》 機関車の追跡劇。追う身から追われる身へ。のどかな雰囲気の機関車とキートンの躍動感の対比が不思議な感覚。機関車が鉄橋から落下する様は、監督としてこのシーンありきの作品だったのかと思える仰天のシーンだった。面白さより監督キートンの熱意を強く感じた作品。 [インターネット(字幕)] 7点(2016-01-22 00:03:12) |
32. 恐怖の岬
リメイク版は何度か観ていますが、こちらは初めて観ました。弁護士一家は上品でリメイク版の濃い三人に比べてずっと良かったです。デ・ニーロが見せるあからさまな狂気より、ロバート・ミッチャムのふてぶてしい面構えの中に見える狂気の方に怖さを感じました。川の中での肉弾戦は観ていて物凄く力が入りました。 7点(2004-09-17 00:37:07)(良:1票) |
33. ギルティ/罪深き罪
《ネタバレ》 デイヴィッドが早い時点で有罪と分かりどのように決着させるのか興味津々。ジェニファーの恋人と友人が襲われるに至って予感はあったのですが、やっつけ仕事の結末にポカーン。監督さん、最後まで気を抜かず作り上げて欲しかったです。 [DVD(字幕)] 6点(2023-10-29 16:26:12) |
34. きっと忘れない
《ネタバレ》 ブレンダン・フレイザー、ジョー・ペシ共演に食いついてしまった。 ペシの台詞回しと眼力は何時もながら惚れ惚れします。孫を目の前にした自業自得感にホロリと。キレて無くても名演ぶりが流石。 フレイザーの好演にも好感。 世間に出る君へのお話として捻りに欠けるものの一気に完走出来た良作。 [DVD(字幕)] 6点(2023-06-20 16:40:05) |
35. 救命艇
救命艇の限られた舞台男女の漂流劇。退屈さを感じないものの、話にそれほど奥行き無く、プロパガンダ臭プンプンのドイツ人の扱いに、リアルタイムで観てない身には呆気にとられたところです。 [インターネット(字幕)] 6点(2023-06-05 10:59:43) |
36. ギリシャに消えた嘘
目元が若きアル様似のオスカー・アイザック、独特の雰囲気を感じさせるキルスティン・ダンスト、少ないアクションシーンで持ち味の狂犬ぶりを見せるお目当てヴィゴ・モーテンセン。それぞれの好演は目を惹くのですが、結末の追跡劇を初めとする脚本演出が今一つ切れ味に欠けたもどかしい作品でした。 [インターネット(字幕)] 6点(2023-03-20 16:42:30) |
37. 脅迫者(1951)
掴みはOK。結構ワクワクしたのですが。回想部分がモタつき気味で醒めてきたところでのブルーアイズに覚醒。ハンフリー・ボガートは可もなく不可も無しでしたが、最後に決めてくれたので良しとします。まずまず楽しめたノワール作品です。 [DVD(字幕)] 6点(2022-05-11 16:32:28) |
38. 恐怖省
敵味方の見極めが困難な疑心暗鬼の状態に陥る映像の中で映える端整なレイ・ミランド。監督特有の雰囲気の味わいが、ストーリーを把握しきれないもどかしさに優る。 [DVD(字幕)] 6点(2017-05-12 12:56:18) |
39. キルトに綴る愛
お婆さん達の手によるキルト。悔恨が刻み込まれたかのような物を纏うフィンの未来を思うとスッキリしません。 お目当てアン・バンクロフト流石の美しさであります。が、派手な破壊っぷりに、アメリカ映画の怒り=物に当たり散らしての破壊 に溜息。「バカじゃないの、誰が片付けるの? 片付ける所も見せなさいよ」物語にはどうでもよいのですが、常々感じるところです。 [DVD(字幕)] 5点(2024-01-30 13:25:30) |
40. キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン
《ネタバレ》 スコセッシ作品206分というのに迷いましたが、デ・ニーロ、ディカプリオ共演というので劇場へ。念の為に飲んだ眠眠打破のお陰で寝落ちは免れましたが、アメリカの腐ったどす黒歴史を切れ味良く描いて欲しかったところです。極悪デ・ニーロの泣きっ面を拝めるのを待っていたのに・・・あの演出は無いわ~。お目当て二人が安定の名演なので時間とお金の損は無かったですが。 本サイト点数内容そのままの作品でした。 [映画館(字幕)] 5点(2023-10-29 02:03:44) |