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プロフィール
コメント数 2012
性別 女性
自己紹介 周りに映画好きな人があまりいない環境で、先日はメリル・ストリープって誰?と聞かれてしまったりなのでこのサイトはとても楽しいです。
映画の中身を深く読み解いている方のレビューには感嘆しています。ワタシのは単なる感想です。稚拙な文にはどうかご容赦を。  

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1.  グランパ・ウォーズ おじいちゃんと僕の宣戦布告
21世紀の‶ホーム・アローン”。子どもが知恵を絞って大人に挑むコンセプトが同じでも、本作は相手が泥棒じゃなく自分のじいちゃんなので三十数年前のよりだいぶ手加減してます。ホーム・アローンは今でしたらコンプラに引っかかりそうなネタも多いもんね。時代の流れですね。 デ・ニーロもウォーケンもすっかり好々爺になっちゃってるし、若い頃は危険な魅力いっぱいだったユマ・サーマンもお母さん役をやるんだなあとしみじみしました。安心して眺めてられるユルユルなホーム・コメディです。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2024-01-29 13:48:08)
2.  クーデター 《ネタバレ》 
危機からの脱出ものの分野において出色の臨場感。大変恐ろしい思いをしました。早い展開と緊張を煽るキレキレのカメラワーク。隠れてる隙間から敵の様子を窺う画ヅラっておっかないですねえ。 主人公らをごく普通の一般企業の家庭人にした設定が共感を呼びます。O・ウィルソンは風貌からして一般人(に近い)ですし、一度自分で起業した会社が失敗して勤め人になったというバックグラウンドからしてエールを送りたくなります。 暴徒の狙いが外国人であることを察し、やがて最大標的が己の所属する企業であると知る。しかも顔バレ。これは恐い。逃げるにしても幼い娘二人と妻を抱えての移動、しかも娘ちゃん水着だし。主人公に突然降りかかる理不尽な暴力。彼、気配りの人なんですよ。縁もない途上国で暮らすことになった家族を励ますべくホテルでも陽気に振る舞い、初対面の協力者(ケニー・ロジャース好き)のつまんない冗談にも付き合う。ガンバレお父さん、と泣けます。 まるで悪鬼のようなアジア人暴徒の描写とかピアース・ブロスナンのかっこ良すぎな最期とか、まあ米国製の娯楽映画だなーという感じはあるけれど、政情不安の国に起こり得る混沌ぶりはドキュメンタリーレベルにも感じるリアルさでした。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2024-01-17 16:31:27)
3.  クーリエ 最高機密の運び屋 《ネタバレ》 
オレグ・ペンコフスキー。彼の名を現在生きている人間は記憶に留めておくべきだし、そりゃ旧ソ連の中においては裏切り者であっただろうけど彼の名誉が本国でも回復されることを切に願う。 国家って酷いもんだな。情報をリークする者もそれを受け渡す任についた者も、良いように使われた挙句積極的に救済されないんだもんな。KGBの酷薄なことはもとより、CIAだって大して変わらず国家ファーストで個人は顧みられないんだね。細かいことだけど、グレヴィル夫人に説明に訪れたCIAの女職員の華美な恰好にちょっとイラっとしました。そんなリッチな風体で夫の危機を告げられてもね。この辺も演出なのでしょうか。 サスペンスタッチの諜報劇は見ごたえありますし、特にKGBの探るような目つきは人から壁までおっかない。 ラストに流れるグレヴィル・ウィン本人の映像を見るに、失礼ながらCIAが「KGBが目を付けなさそうな人物」と評した像にぴったりなんですな。その点B・カンバーバッチだと知的な感じが否でも滲んでしまって、ベストなキャスティングとは言い難いと思ったなあ。ベネさんは大減量に臨んでの熱演でしたけども。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2023-08-11 22:21:45)
4.  狂っちゃいないぜ! 《ネタバレ》 
‶自分は仕事がデキる奴”とのプライド高い男がほんのはずみで生活を狂わせてしまう。新たに赴任してきたソリの合わない男のせいでもあり、その肉感的な女房のせいでもあり。や、本当は誰のせいでもなくて自己の心の問題でこうなったんだけどね。 役者らがリアルな人間造形に巧いので、よくある一人の男のちょっとした人生のつまづき物語が肌感覚が近く観られます。 キューザックがビリー・ボブに向ける複雑な対抗心。なんとなく畏れも抱いている心の内が表情にも滲みます。夫に浮気をバラしてドヤっているバカ女が若きアンジェリーナ・ジョリー、コミカルな演技もちゃんとできます的な今や大御所ケイト・ブランシェットもしっかりと脇を固めます。 航空管制官という特殊な職業事情も興味深かった。メンタルをやられて一旦退いた同僚が「どの段階まで復帰できるか」を賭けるという、一見身も蓋もない明るさがストレスフルな環境に対抗する術なのだろうなと思いました。凄い仕事だなあ尊敬します。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2023-05-13 22:58:08)
5.  クロール -凶暴領域- 《ネタバレ》 
サメがついに月に行くに至って、もう出尽くした感のある凶暴生物映画。や、ネクストはワニでしたか。しかも制作にサム・ライミが名を連ねている。これは期待の一本。 で、サメは無理でもワニならなんとか闘えるのでは?と思ってしまったけれど。人間に有利な地上戦を封じられてしまうとは。しかも「屋内」が舞台のため柱や鉄筋といった家の出っ張りが邪魔になったり武器になったり、‶vsワニ映画”の脚本にこんなに情熱を捧げるとは実にあっぱれです。 B級映画ならではの「ワニに咬まれても主人公無双」状態はのどかで良いけれど、モブの人たちはかなり惨い目に遭っていて、その辺のスプラッタ描写も抜かりないです。 ワニの造型やリアルな洪水などCG技術のレベルの高さも一見に値します。なかなかにハイクオリティなB級ワニ映画でした。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2023-04-27 23:15:16)
6.  暗くなるまで待って 《ネタバレ》 
人類皆の可憐なヒロイン、オードリーヘップバーンが盲目のハンデを負っている、そこへ男どもが3人がかりで(相手の目が見えないのをいいことに)奸計をめぐらすって図がもうヒキョーの極みでわなわなと震えます。果敢に立ち向かうオードリー、メガネの子との作戦も功を奏したりと、弱者側の思いもかけない健闘ぶりも否応なく物語を盛り上げます。 舞台劇の手法がスクリーンにも有効でしたね。鑑賞者から見えるものの範囲はほぼオードリー(が知覚できるエリア)と同じで、とても狭いのですがその分自由がきかなくて、もどかしくてどきどきしました。 ところで最後の最後にようやくやってきた亭主の「よく頑張ったね。こっちへおいで」とは何たる台詞か、と腹を立てたのは私だけですか。暴漢と闘って心身ともに疲弊した盲目の妻に、いろんな物が散乱した足場を歩かせようとは何事か。お前が行けよ。私が監督ならココ脚本のやり直しを指示しますね(怒)。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2023-01-20 23:53:46)
7.  黒い司法 0%からの奇跡 《ネタバレ》 
この映画の題材となった事件が80年代ということに驚きました。公民権運動が盛り上がったのが60年代、黒人に対して法がいかに無視されてきたか様々な形で世に発信されてきたのに。90年初頭になって起訴取り下げを訴えたその案件の変わらぬ不当っぷりには驚愕します。でっち上げの証人、自白の強要、弁護人や家族らへの脅迫。何十年たっても変わらぬやり口に「いつの時代だよ?」と呆れもしますが、いや21世紀に入っても‶Black Lives Matter"運動があったばかりでしたね・・。 映画の内容は幾多もあるこれまでの‶黒人差別を扱った法廷もの”とほぼ変わりません。起承転結のすべてが過去作品のどれかを思い起こさせます。それでもなお、観客の共感と憤りを呼び起こし、作品に集中させる力がこの映画にはあります。 弁護士役のM・B・ジョーダンが醸す誠実さや暴力に耐えるJ・フォックスの絶望した目、犯罪者でもある証人ティム・ブレイク・ネルソンの見るからに情緒の危うい佇まいなど役者陣の仕事ぶりも見ごたえあります。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2022-06-20 00:00:51)
8.  グッドライアー 偽りのゲーム 《ネタバレ》 
大御所二人が余裕しゃくしゃくで話を回すこの安定感。イアン・マッケランは底知れないベテラン詐欺師の風格抜群ですし、対するヘレン・ミレンも堂々と受けて立っているのが快い。 80年前のベルリンや現在のロンドンといった都市の映りが美しいし、お二方の”活力ある人生のベテラン””ぶりが観ていて楽しかった。 なんたってヘレン・ミレンですから大人しく騙されて終わるわけはなかろう、と観ている方もわかります。はたしてどっちが勝つのかと行方を見守りつつネタ明かしを迎えるわけですが、ここがちょっと脚本としてはやや凡庸で「よく聞くなこういうの」レベルなのが残念でした。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2022-04-17 23:40:01)
9.  クワイエット・プレイス 《ネタバレ》 
どれほど盛った宣伝文句なのか知らんけど‶全米で大ヒット”なんですって?本当ですか。2も制作されたということはそこそこ収入上げたのでしょうけど、かの国と日本人の感性の違いが出たというか、シンプルに筋書きに乗っかって怖がれる米国の人かたや細部の詰めの甘さ(しかも膨大にある)が気になってしょうがない日本人の図、がレビュー全般に表れているような。 ホラーに突っ込むまい、と心していても既に多く指摘されているような事項のまあ引っかかること。 1.禁忌である「音」の扱いかたが大雑把 2.敵の造形が凡庸なうえ「これだったら○○すれば勝てる」と客に思わしむるほどにスキだらけ 3.音がダメだっていう環境下で妊娠する夫婦がちょっとあり得ない 4.釘を抜け といったところでしょうか。あとねえ、靴ぐらい履いても良いんじゃないのかな。ミドリ安全の靴を差し入れしたくなったよ。 エミリー・ブラントが好きなので観ましたが、なんだか気の抜けた炭酸飲料映画でしたね。夫君のクリエイターの才能にエミリーは疑問を感じないのかな。どうもジーナ・デイヴィスとレニ・ハーリンの二の舞になりそうな気がするな。
[CS・衛星(字幕)] 4点(2021-11-08 22:48:29)(良:1票)
10.  グリース
ミュージカル映画の中でも屈指の明るさと屈託の無さ。何も考えてなさそうな高校生。特にドラマの起伏は無いのね。脚本作家はある意味ラクですね。 古くはあるけどカラフルで。 野暮ったいけどダンスのキレは一流で。 ポップな画の演出センスは今でも通用する場面が多々あります。 それにしても当時はこの老けたキャスティングに異論は沸かなかったのでしょうか。ちょっと記憶にない。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2021-09-28 23:09:04)
11.  グリーンブック 《ネタバレ》 
良いですねえ。大好きです。もうヴィゴ・Mのトニー・リップが良いですもん。単純かつ腕っぷし(のみ)が取り柄の、よくしゃべりよく食べるイタリア系アメリカ人のおっさん。この映画がよくある‶被差別黒人と白人との友情話”より一段精彩を放っているのは、信頼に値するメタボ腹のトニーがいるから。 トニーは精神の根っこに差別意識の無い奴。周囲の人間が黒人蔑視のノリなので、特に考え無しに同調していたのでしょう。だからギャラをもらえるなら黒人がボスでもさほど抵抗は無いのだった。 なにしろシンプルで腹の底まで透けて見えるトニー相手だからこそ、ドクは(怒りに任せてだけど)内なる心情を吐露したのですね。おそらくトリオの二人にも内面の最も深い面をさらしたことなどなかっただろうと思います。状況に対して脊髄反射するトニーは、教養のある連中のように感情を包み込んで体の良いことを言わないから。 出番は少ないけど奥様のドロレスも素敵。お見通しの手紙の一件にはふふっとなりますね。わたしはトニーオリジナルの手紙も好きでしたが。 ヴィゴ・モーテンセンにアラルゴンの面影など限りなく残っていないことに初めこそ衝撃を受けましたけど、別人トニー・リップも彼の見事な仕事のひとつに数えられることになるでしょう。イタリア訛りとか言葉遣いの悪さを聞き取れたらなあ、と自分が残念でした。
[CS・衛星(字幕)] 9点(2021-06-18 23:47:12)(良:1票)
12.  クリムゾン・タイド 《ネタバレ》 
原潜パニックものといえば必須条件であるところの密室・圧迫感・狭い環境下でこじれる人間関係。それらをきっちり押さえた上でトラブルに次ぐトラブル、と畳みかけるような緊張感の連鎖はさすがトニー・スコット、と思わしむる手練れ演出であります。通信は切れるわ魚雷は向かってくるわ指揮官同士で揉めるわ、でこれだけでもドラマ大盛りのところをデンゼルとなじみのヴィゴMにハックマンの方を選ばせる苦い心理戦をも挟んでくるとは。脚本のサービス精神も一級です。 ところで個人的な意見ですが、原潜内部でトップ同士で諍いを起こすなんてことは指揮系統に及ぼす心理面の影響が甚だしく(クーデターなんてもってのほか)この艦長も副艦長もどちらもよろしくないと思います。だからラストのあり得ないほどの大甘裁きの審問には苦笑してしまいました。誰も責任を取らないなんて現実には無いですよね。その逆の理不尽裁定ならば星の数ほどありましょうが。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2021-04-17 23:14:52)
13.  グラン・プリ(1966) 《ネタバレ》 
66年制作作品の超一級の映像技術には目を瞠ります。疾走するマシンの速さ、揺れ、特撮ゼロのリアルな臨場感は逆に今では不可能なのではと思います。直に搭載されたカメラが捉えるドライバー目線の圧巻の映像。びゅんびゅん後ろに吹っ飛んでゆく観客や家並、あっという間に眼前に迫るカーブ。時には上空から俯瞰するショットは、公道をなめらかに流れてゆくマシンがヨーロッパの街の緑と合わさってとても美しいです。 現在とはだいぶ具合の違うマシンの造りや、ピットインの様子などはF1の歴史を映像保存している意味で価値ありですし、当時の現役レーサーの出演などはF1好きにとっては嬉しいことでしょう。 監督のF1愛は充分伝わるのですが、張り切り過ぎて各レーサーの人間ドラマを盛り込んだのがちょっと余計でした。話を掘り下げる尺も無く、各人のどのエピソードも全部中途半端です。この(いらん)痴話沙汰に時間を取られ、なんと3時間もの長尺に。結果たるみを生むだけになりましたし、脚本としては褒められたものではないでしょう。 なにしろ夜中にかかるタイミングで観始めたものですから、終盤はぬおお~んというマシン音に眠気を何度も誘われ、気づけばイブ・モンタンのマシン炎上のとこまで巻き戻す、ということを三度も繰り返すことになってしまいました。 あ、あと三船敏郎のキレイな顔には同胞として喜びを感じた次第です。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2020-10-03 22:55:16)
14.  クラウド アトラス 《ネタバレ》 
いや、始まってたっぷり一時間半は何がどうなってんのか、おそらく学生の頃必修物理を受けさせられていた時の顔になっていたと思う。だって六本もあるんだよブツ切りのお話が!「あれ、ええとこの人はどういった描写からスタートしてどこまで行ったんだっけ」と話が切り替わる度記憶を遡らなくてはならないし、その間も話は進むしで、客に親切な作りではないですねえ。ワタシはほぼ根気試しみたくなりました。 でも中盤を過ぎるとようやく外枠を掴めてきます。ソンミの命をかけた想い「きっと誰かに届いている」がそれこそ全六話に通じていたのだと判ったときは感動を覚えますし、彼女の「死はひとつの扉にすぎない」も輪廻をざっくり言い表したフレーズで印象的でした。 けど三時間もの長尺、深遠そうなテーマ、何人分も演じた役者の仕事ぶり、お金のかかってそうな画、と構えがとにもかくにも大仰。残念ながらそれに見合うような鑑賞後の充実感には遠いです。「ああ、そういう仕掛けだったのねなるほど」どまりの感想になってしまうのはなんかねえ、残念ですよね。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2020-03-14 16:41:03)
15.  クリミナル 2人の記憶を持つ男
自意識=人格が取って代わられる、って深淵な哲学を含んでいる命題だと思うのだけど、終始一貫予定調和なB級サスペンスな筆致。誰も悩んでませんでした。まあ娯楽作なんだから、と思いつつもいちいち腑に落ちず引っかかってしまったのは私だけか。まず奥さんさあ、いくら記憶を持っているといってもその人ダンナじゃないでしょ?顔も体型も違いすぎる。本物の夫が気の毒じゃない?あ、そこは「脳」が元夫だから夫的には良いのか?えそしたらコスナーはどうなんの。他人の人格が定着してしまうことに抵抗感はないのか?それって自死でしょ。などと考えちゃって、テロリストとオールドマンらがわあわあドンパチやってても入ってこなかったなあ。 ラストは更に評価を下げるだけの鼻白む大団円だしT・L・ジョーンズの老け具合は衝撃だしで、あまり取るとこない映画でしたが、かつての大怪我から立ち直るべく奮闘中のK・コスナーが良いです。スターの雰囲気は健在ですしもっと上等の脚本を与えてあげてほしい。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2019-12-25 20:23:45)
16.  クローバーフィールド/HAKAISHA 《ネタバレ》 
POVを正しくかつ効果的に使った作品といえば、私的には「ブレアウィッチ・プロジェクト」と「ザ・ベイ」だったのですが、今作も含めて良好POV三部作(?)となりました。コレPOV作品にしては珍しくお金もかけてる。大量予算をつぎ込んだだけある迫力満点の破壊映像とどこか懐かしい怪獣映画の趣き。 視点は謎の巨大生物をやっつける対策本部ではなく、ただ逃げ惑う市民目線のみ。だから話もそんなに広げようがなく、殺られたら話終了です。当然尺も短めですが、この短さもパニクるのにまあまあ程よい案配です。 いかなる時もカメラを手放さないKY男はいらっとするけど、彼必要だもんね。がまんがまん。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2019-12-11 16:34:19)
17.  グラスハウス 《ネタバレ》 
いかにどんでん返すか、どれだけ謎を深められるかにしのぎを削ってるサスペンス業界において異色の作品。あくまで日常目線の女子高生でも推理可能なレベルの事件でした。事件というか出来事と言ってもいいくらいの普通さ。人は死んでるけどな。 観る側の肩をすかす展開が多いうえ、ヒロインが他力で結果助かっちゃうというのもご都合が大変良い。主人公リリーは「アンタがうちの親を殺したんでしょ」とべらべらしゃべって身を危険に晒すし、後見人のおっさんに至っては「お前がいなくても弟がいりゃいいんだ」と激白しちゃうしで、こんなアッサリと真相が明かされたらあとはどうやって姉弟が無事逃げ切るか、しかこちらの興味はなくなるわけですが、悪の後見人夫妻は自分の都合で自滅しちゃうんだよなあ。 やけに男性陣が興奮&絶賛のリリー・ソヴィエスキーですがおばさんにはあんまり魅力的でもなかったので点はこんなところで。
[CS・衛星(字幕)] 4点(2019-12-08 23:45:21)(良:1票)
18.  クライシス・オブ・アメリカ 《ネタバレ》 
遠い戦地で果たして何があったんだろう?と大いに期待を持たせる導入部です。ダークでミステリアス、ここらへんはかの「羊たち」を手がけた手腕を彷彿とさせます。 だけど、ふたが開いてみるとちょっと苦しい。複数の人間の記憶を同じように改ざんするなんて、いくらなんでもそんなこと可能かい? ブルーノ・ガンツをもうちょっと上手く使えば、ドイツ系重厚感効果で話の信憑性も数パーセント上がったかと思われるけど彼わりと早く退場してしまうし。 観終わってみるとやたら強く印象に残るのがメリル・ストリープの怪演のみ、というしょうもなさ。メリル、怖いですよー。息子溺愛の毒親ぶりが上手すぎて気持ち悪いったらない。顔中に刺青が入ったアラブの女より怖かった。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2019-10-22 00:08:50)
19.  クリード チャンプを継ぐ男 《ネタバレ》 
ロッキーシリーズの新作かと間違った予想で観てしまった。これはロッキー新章でなく、主人公はドニーなのだね。ロッキーはセコンドとして脇に退いているけど、でも画面に映ったときの吸引力はさすがにスターです。年をとった武骨な優しさに渋みも加わっての存在感は、どうしても若武者を食ってしまうオーラがありました。 新世代の若きチャンプの人生を新たに織り成そうという意気込みはわかります。でも、ロッキーの若い頃と比べるのは酷でしょうが、人生=ボクシングへの熱量、画面からあふれ出る生活のリアルといった話の厚みがかの名作よりぐっと劣ります。だってさあ、ドニーはかっこいいもん。しゅっと引き締まった筋肉美、賢そうな顔つき。ガールフレンドは美人の歌姫、何不自由のない養母宅での育ち。どこにも客が共感し得るハングリー要因が見当たらんのですよ。イタリアの種馬ロッキー・バルボアの野暮ったさ、不器用さを愛したファンにはぴんと来ない造型の主人公なのでした。 ワタシがどっと落涙した場面はドニーがなんとか敗けずに試合をやり遂げたシーンではなく、ロッキーがフィラデルフィア美術館の階段をやっと登りきり「誰か階段を足したな」と冗談をとばすラスト。ああ一緒に年をとったんだなあとしみじみし、心から老ロッキーに労わりと感謝の念を覚えましたよ。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2019-07-29 21:24:13)(良:1票)
20.  グッドナイト&グッドラック 《ネタバレ》 
吹き荒れる赤狩り旋風に対抗したメディア、その一箇所だけに視点を据えての舞台劇のような味わい。地味といえば地味。敵と直接対峙してのクライマックス、というありがちな場面も無いですし。 ただ、主人公のTVマン マロー氏の民主主義の理念に基づいた言葉一つ一つがとてもかっこ良いのです。思想の自由を揺ぎ無い信念と矜持を持って淡々と言葉にするエド・マローその人がまんまアメリカの理想の象徴のようでした。デビッド・ストラザーンはハマリ役です。 チャラいイメージのG・クルーニーがモノクロの色彩に意外や溶け込んで味のある脇に徹しているのも斬新です。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2018-12-03 17:11:16)
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