1. 宇宙戦争(1953)
《ネタバレ》 哀しい。哀しすぎる。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・モロに描き割り丸出しの惑星郡、セットなのがバレバレの山の中・・・1953年という時代を考えるとそれが当時最先端なんだろうけども、画面全体を漂うトホホ感はぬぐえない。あのオーソン・ウェルズがアメリカ中をビビらせたラジオ番組と同じ内容とは思えないほど緊張感がない。序盤の方で街がまるごと1個消えたなんて言われても、それまでの画面上で死んだの3人だけだから、リアリティをもって伝わらない。せっかくの原作を、シナリオと演出がだめにしてしまっている気がします。それにしても巨大隕石が落ちてきたと言うのに、当時の人々はのんきなものである。土産物屋の話するかよ?!これもある意味時代がなせる技なんだろうが。全然話は変わるけど、かなり科学的(当時)とは思うんだけど、それでも神を否定することはできなかったんだなと、やはり無神論者を嫌うアメリカの物語なんだなとつくづく思いました。 ・・・そうそう。あまり抗菌グッズばっかり使っていると、×××のようになってしまうかもしれないよ・・・ わたし的にはすっごく微妙(途中でどうしても眠くなって、最後まで見れたのは3回目・・・)で、心境としては5点弱といったところですが、時代を考慮して6点とします。 [DVD(字幕)] 6点(2005-09-13 22:43:24)(良:2票) |
2. 宇宙戦争(2005)
《ネタバレ》 電波男。電波男。エルメスもいないし「キター(゚∀゚)」もないし、だけど電波男。近頃リアルで電波を飛ばしてるトム・クルーズの逝かれた(苦笑)父親っぷり、電波トムの陰がちらちらどころか劇中でも電波飛ばしてるような気がして、親子の愛なんてテーマはワタクシにはちーっとも伝わってまいりませんでした。トムはもうああいう役やらせないほうがいいと思う。ティム・ロビンスの役も結局訳分からないまま消えてしまったな。ここまでやるか!って具合にパニックを徹底し、緊迫感を保った点は8点くらいつけてもいい気はするけど、電波男が5点に下げました。(オリジナル未見での感想) 追記:劇場で近くに座ってたカップルがちょくちょく席を立ち、私の前を通るもんだから集中できなかった・・・ 追記その2:この映画中に妙に違和感を感じたシーンがあった。落雷で道路に穴があいた現場に、野次馬が大勢押し寄せて、穴のすぐ近くまで見に行ってること。こういう時って普通警察が予防線張って一般市民は半径10mくらい立ち入り禁止にするもんじゃないのか?ずいぶんのんきだなあ・・・なんて思っていたけど、オリジナルを後日見てその謎が解けた。オリジナルで巨大隕石を取り巻く人たち、記念撮影するわ露天を出そうなんて話してるわ、のんきすぎるくらいのんき。スピルバーグはオリジナルの持ち味を損ねないようにしたつもりなんだろうか?でも、損ねないポイントが違う気がするんだが。 [映画館(字幕)] 5点(2005-09-04 16:34:09)(良:1票) |
3. ウォー・ゲーム(1983)
今になって初めて見たのだけど、もう20年前の作品なのに、ちっとも色あせてはいない。確かに冷戦だとか音楽のセンスが古いとかマシューブロデリックの髪型がダサい(笑)とか時代を感じさせることはいろいろあるけれど、それでも映画の内容そのものには古さを感じなかった。多分、機械に国を任せることやひとりの天才少年が国家最高機密に入り込む恐怖といったことだけではこの映画は語れない気がする。私にはこの映画、子供同士の遊びに大人(政府や軍)が振り回されているように見えた。思えば現実の戦争も、子供じみた為政者が国を引っ掻き回しているだけ(だけ、というのは語弊があるだろうが真実を徹底的に突き詰めれば所詮そんな程度の心理なのかもしれない気がする)のようにも思うし、そういう視点で見ればシミュレーションゲームのスパコンもあくまでも「比喩」であって、そこにいるのはコンピュータの姿をしていても、戦争を仕掛けようとしている為政者=人間であるように思う。イラク戦争があり、華氏911も見たし、アレを真に受けているわけではないがやはりあの戦争に意味があるとは思えない私には、あのスパコンが某B氏に見えたくらいだ。戦争というのはいつになっても、振り回されるのは為政者ではなく国民だから、時が過ぎてもこの映画には普遍的なパワーがあるように思う。この時期にこの映画を見てよかった。 8点(2004-11-13 07:27:32) |
4. ヴァン・ヘルシング
映画というのは2時間のイリュージョンだと私は思う。目の前を流れる映像はたちまち消えていく儚さがある。その中で、何度も心の中で(例えワンシーンでも)再生してしまうほど、いつまでも心に残る作品に高評価をつける傾向が私にはある。そういう意味では、この映画は逆に位置するもののように思う。とにかく2時間ずっと打ち上げ花火を一番いいところで眺めているような、メリハリの「ハリ」ばかりが立て続けに起こるような息をつかせぬ映像の数々。私は昨日見たばっかりだ。しかし正直に告白すると、あまりに派手な映像が多すぎたためか、一つ一つのシーンはあまりよく思い出せないでいる。それでも私の中では、久々に時間を気にせずに、純粋に映画を見て楽しむことができた満足感が残っている。打ち上げ花火は上がって爆発すればたちまち夜空に消えるけど、「きれいだったなあ」という記憶がいつまでも残るように。もしかすると人は、そんな儚いけれど夢のように楽しく鮮やかで密度の濃い時間を求めて、映画というものを見るのかもしれない・・・そんなことを考えてしまった。 それにしても、まともに映画撮れるんじゃんソマーズ!前からのファンの人には申し訳ないが、「ハムナプトラ」があまりに大味で真剣さを感じられなかったんである。今回忘れられないのがアナ王女がフランケンに「ありがとう」と言ったとき、フランケンがはっとした表情を見せるシーン。ありのままの自分と対等に接する人を求めていたフランケンには、さりげない一言がどんな言葉より重く、だけど純粋に心に響いたんだろう。「理知の光を持つ」と紹介されたフランケンだけど、このシーンでソマーズの映画にこそ「理知の光」が与えられたように思う。 追記:上映が始まった時スクリーンが広がらないのであれっと思っていたが、最後までビスタサイズのままで終わってしまった。でも最近は必要もないのにシネスコを使う映画が多くてうんざりするが(横に長すぎて見ててつらいんですよね)、シネスコを使わなくても楽しめる映像は作れるということを証明する作品だと思う。 8点(2004-09-20 16:31:35) |
5. ウィロー
《ネタバレ》 ラストシーンの抱擁、当時はこれで笑えたけど、今じゃ差別になるんだろうな・・・(汗)でも ああいう彼らだからこそ何か一生懸命抱き合ってる感じでいいと思うんだけどなあ。 7点(2004-07-06 13:01:27) |
6. ウワサの真相/ワグ・ザ・ドッグ
ふふふ。公開当時は、こういうのを待っていた!って感じだったんだよね~。そのころ某大統領の某スキャンダルがありましたからね~、グッドタイミングで作られた映画だったわけ。内容はブラックでシュール、エンディングも私としては納得できるものだった。国家が利用し、そして国家にとって都合が悪くなった存在の行く末は・・・それがダスティン・ホフマンなんだけど、その何日か前に「レインマン」をビデオで見てたから、映画の中でべらべら喋り捲るホフマンにものすごいギャップを感じ「うるせーよ!(笑)」ってくらいに笑わせてもらった(笑)これが製作された頃は、まだハリウッドも健全だったと言えるんだろうけど今はどうなんだろうね。今じゃ突っつく人がマイケル・ムーアしかいないからなあ(苦笑。あ、ムーアはハリウッドとは違うか)大量破壊兵器はなかったということで決着しそうな今だからこそレンタルででも見て欲しい映画。ニュースにしろどんな情報でも人の手を介して伝えられる以上、鵜呑みにしてはイケナイ。そしてこの映画も、鵜呑みにしてはイケナイ(笑) 追記:南浦和で笑う三波さんの締めのコメント見て、そう言えば今の大統領は「藪」だよなあ、とミョ~に納得してしまった私。全てはハイド・イン・ザ・ブッシュ。ザバダック。 9点(2004-06-20 01:46:26) |