1. 脱出(1944)
冒頭からボガートってこんなに華奢だったのか意外に思えたところで、クールな言動ではありましたが、今一つパンチに欠けてます。 本作はローレン・バコールありきの作品でしょう。デビュー作にして20歳!というのが信じられない堂々とした立ち居振る舞いです。翌年結婚したというのがさもありなんなボガートの芝居を超えた本気っぷりが見てとれました。 お話的には他愛ない結末なのですが、この際どうでもよろしいです。 [インターネット(字幕)] 6点(2024-03-28 00:13:29) |
2. タワーリング・インフェルノ
《ネタバレ》 子供時分に何度も観たのですが、マックィーンとニューマンの出演、非常階段の扉が開かない、娘婿がカゴもろとも落ちた、以外は忘れてしまっています。灼熱地獄の中で、筋金入りの仕事人のオーラが滲み出ているマックィーンに釘付けで、ニューマンは格下感が否めません。この生が保証されている両雄以外の面々の生還の成否に手に汗握りました。悲喜交々の中にあって、地位を振りかざさない市長同様、皆の為に尽くしたロバート・ボーン演ずる上院議員がよりにもよってあの馬鹿野郎と一緒に落下していったのには呆然となりました。一方、ちゃっかり生還したオーナーへの腹立たしさを針のムシロの日々を思い浮かべて紛らわせました。名前の分からない人々も含め個々の生死の紙一重の部分の見応えは年月を経ても色褪せないものでした。 2023.7.23 追記 午前十時の映画祭 にて鑑賞。 フレッド・アステア スクリーン初体験に感激。白髪シワシワでも一分の隙のない出で立ちに惚れ惚れ。+1点、 彼との淡い恋心を見せる貴婦人が私の嫌いなジェニファー・ジョーンズだったのに仰天。 数多の名優が集う中で今回MIPはリチャード・チェンバレン。鑑賞歴中屈指の胸糞キャラは何も喋らなくても邪悪さが滲む顔に血圧上がりまくり。 あっという間の2時間45分、名作を堪能させて貰えました。 [映画館(字幕)] 8点(2023-07-23 21:42:12) |
3. 大脱走
《ネタバレ》 冒頭のテーマ曲に家族3人でテレビ鑑賞した子供時分の光景が甦りました。 「腐った卵を集めている収容所」に不似合いに漂うヒューマンな空気の中、エンターテイメント性を前面に押し出した脱走劇に釘付けです。逃げ切れた者3名という厳しい現実にほろ苦さを味わい、ラストのヒルツと収容所長の会話に命があることのありがたみを感じ、独房のボールの響きに「自暴自棄になるんじゃない」との激励を聞きました。キラ星の如き男優陣の中で偽造屋を演ずるドナルド・プレザンスがマックィーンと共に一際輝いていました。 【2023.5.25追記】 午前十時の映画祭 ♪ターンタンタタタンターン タタン タカタカタタタン タンタンタカタカタン で早くも感無量。 クレジットの HANNES MESSEMER に「昨日観たばかりやないの、この人が所長やったんか~」 ドイツ空軍をナチスと一緒にするなと言わんばかりの姿にやはり惚れ惚れ。歴史的名作に相応しい名演でありました。+1点 トイレ休憩を挟んでのあっという間の3時間大満足のひとときでありました。 [映画館(字幕)] 9点(2023-06-26 23:00:17) |
4. ダウト ~偽りの代償~
《ネタバレ》 マイケル・ダグラスの知的小悪党が控え目で盛り上がりに欠けます。フィンリーの訃報に対するニコラスに「あれっ、この男は・・・」 まずまずのどんでん返しではあるものの、やはりマイケル・ダグラスのパンチに欠ける姿がもどかしい。 フリッツ・ラングの元作を観たいところです。 [インターネット(字幕)] 6点(2023-06-25 21:45:29) |
5. ダブル・ジョパディー
《ネタバレ》 ジャケットに興味をそそられてから20年、ようやくの鑑賞。オープニングタイトルロール、「アシュレイ・ジャッドってヒートに出演してたっけ? 監督は・・・見辛い画面だなぁ・・ん、ん、ブルース・・誰?・・・・ブルース・ベレスフォード!!!」期待で血圧急上昇。 アシュレイ・ジャッドの無鉄砲な奮闘模様、ブルース・グリーンウッドのクズっぷりは強烈だったので遂に対峙するシーンが淡泊だったかなと。 ジョーンズさんはジェラード捜査官ばりのキャラクターが新味に欠ける感じで、男性二人のキャスティングを逆にして欲しかったところ。それでもフェリーから海中へのアクションには握り拳。 濃厚と淡泊が入り混じる起承転結ですがトータルで密度が高く満足出来た良作です。流石名匠! [DVD(吹替)] 7点(2023-05-15 12:03:00) |
6. 第七天国(1927)
活弁入り。 「どん底からでも上に導く梯子は誰にでも開かれている。ドブの底から星空まで勇気という名の梯子だ」 冒頭からキチンと座り直しての鑑賞。体現した若い男女の純愛物語。キャスト全員が機能しているしっかりした脚本とWW1の迫力がある映像に好感。涙腺が崩壊間近からサーッと水位が退いた結末が意外ではありましたが見応えある秀作でした。 「上を向いて歩こう♪」の元ネタだったというのに無限へぇ [インターネット(字幕)] 7点(2023-01-24 16:05:16) |
7. ダンテズ・ピーク
火山噴火パニックものとしての映像はなかなかの迫力。噴火が起きるまでお決まりの展開なのはまぁ良しとして、起きてからの無理筋に興醒め。リンダ・ハミルトンを町長としたのが大間違いで、映像に見合わないスケールのちっちゃい話になってしまいました。サラ・コナーとジェームズ・ボンドの共演だっただけに残念。 [インターネット(字幕)] 5点(2022-11-29 23:39:51) |
8. ダンディー少佐
テーマが一向に見えないダラダラダラダラした展開でのチャールトン・ヘストン大根芝居に嫌気が。タイトルをタイリーン大尉として90分くらいの尺で良かったかと。 [DVD(字幕)] 3点(2022-08-15 03:16:39) |
9. 誰よりも狙われた男
《ネタバレ》 フィリップ・シーモア・ホフマン、何かこう張りに欠ける姿だと感じたのですが、遺作だったのですね。早逝が惜しまれます。 極々地味な作りですが、資金源を断つという任務の重要さがリアルに描かれており見応えがある良作です。 人を裏切って出し抜くのが生き甲斐のようなCIAの遣り口に私もホフマンと一緒に毒づいておりました。 レイチェル・マクアダムスの落ち着いた作品で一人浮いている感が惜しいところです。 [インターネット(字幕)] 7点(2022-07-11 16:49:59) |
10. ダウン・バイ・ロー
《ネタバレ》 復讐するでも無し、そんなアホな!なご都合主義な展開に萎えるのですが。理不尽な目に遭って地べた這いずり回るような毎日を送ろうとも生きてるだけで丸儲け、と言うことを言いたいのでしょうか? 退屈な作品でした。 [DVD(字幕)] 5点(2022-06-13 01:14:06) |
11. ターミネーター:新起動/ジェニシス
全編通してワケワカメ。キャスト全員魅力ゼロ。派手な映像が報われない。シュワちゃんこの出来映えに何を思うのだろうか知りたい。 [インターネット(字幕)] 3点(2022-06-03 11:06:42) |
12. 007/ノー・タイム・トゥ・ダイ
ダニエル・クレイグ版であることを差し引いてもウェットな登場人物及び筋立てに興に乗れません。今作でも毒物兵器が使われているのに、この星が滅びるのは感染によるものを認識させられるのには更に消沈。歴代脳天気なボンドが恋しく思えた作品です。 [DVD(字幕)] 5点(2022-05-22 02:10:01)(良:1票) |
13. ターミネーター:ニュー・フェイト
シュワルツェネッガーとリンダ・ハミルトン出演ということで鑑賞。ストーリーは無理筋多し、アクションはCG技術凄いけど飽きがきた。シュワちゃんは古希を過ぎて流石にモッサリ感が目立つ。しかし、還暦過ぎたリンダ・ハミルトンの締まった肉体に目が釘付け「カッコイイ~」 聞くところによると、超一流アスリート御用達のトレーナーについて超絶トレーニングと食事療法を1年間行い体脂肪15%の体を作り上げたそうで。凄い!凄すぎる! 彼女に点数の全てを。 [DVD(字幕)] 7点(2022-05-18 01:36:45)(良:1票) |
14. 旅路(1958)
ウェンディ・ヒラー、デヴィッド・ニーヴンオスカー受賞作と言うことで購入。流石の存在感ではあるものの、心に残らないキャラクターで受賞に納得出来ないところ。豪華キャストによる群像劇はそれなりに楽しめましたが、バート・ランカスター、リタ・ヘイワースの大根芝居に水をさされたのが残念。 [DVD(字幕)] 5点(2022-05-03 20:08:36) |
15. 大混乱
アネット・ベニング映画デビュー作と言うことで鑑賞。可も無し不可も無しの薄い存在感でありました。横山たかし・ひろしのようなダン・エイクロイド、ジョン・キャンディ。ドタバタ模様に笑わされ、ちょっぴりホロリとさせられ、頭とお尻が禿げた巨漢熊のド迫力に驚かされ。なかなかに楽しませて貰えた作品です。 [DVD(字幕)] 7点(2022-03-08 16:29:38) |
16. ダイヤルMを廻せ!
《ネタバレ》 刑事コロンボが浮かぶあれこれ策を巡らす犯人。グレース・ケリーなのでやむを得ないのかもしれませんが、私的には妻への制裁が成功後の展開が見たかった。警部は個性に乏しく、レイ・ミランド、ロバート・カミングス、グレース・ケリー三つ巴の愛憎劇も全く盛り上がらない残念度合いが大きい作品。 [DVD(字幕)] 5点(2022-01-10 11:07:13) |
17. 007/消されたライセンス
見た目も企みも貧弱な所を残虐シーンで補っている悪役相手に私怨で暴れ回るボンドに全く興に乗れず。若きベニチオ・デル・トロのペラッペラなチンピラぶりに加点。 [インターネット(字幕)] 6点(2021-12-09 16:31:06) |
18. 007/リビング・デイライツ
ティモシー・ダルトン初体験。硬軟自在の姿に大いに惹かれました。しっかりした筋立てで目の離せないスパイ活劇でした。ただ、ジェームズ・ボンド像としては何か違和感がありました。 [インターネット(字幕)] 8点(2021-12-09 00:27:26) |
19. 007/オクトパシー
オープニングクレジットでのルイ・ジュールダンに座り直しました。往年の二枚目色男らしい紳士然とした立ち居振る舞いでありながら、狡っ辛く冷酷な悪役ぶりは期待以上で大満足。手を汚さない彼に絶対服従なターバン姿の手下が贔屓のタイガー・ジェット・シンを思わせる迫力で満足。征服欲の塊な将軍とのスリーショットは悪の枢軸でありゾクゾク。ストーリーがしっかりしていて最後まで結構手に汗握りました。お顔立ち、色気、哀愁、キレ、甚だしく欠けるモード・アダムス(-1点)のミスキャストが実に惜しいところです。 [インターネット(字幕)] 8点(2021-12-06 15:53:30) |
20. 弾丸か投票か
《ネタバレ》 冒頭にニュース映画という形で金儲け以外頭にない阿漕なギャングの実態を提示しておいてイザ始まる対決模様。エドワード・G・ロビンソンが強面刑事。バートン・マクレーンがギャングボス。ハンフリー・ボガートがナンバー2。途中までミスリードしてしまった(恥ずかし)脚本がお見事。死亡フラグがしっかり立っている三人と紅一点ジョーン・ブロンデルそれぞれ手堅い演技を見せてくれます。ブロンデルとの別れ(切な過ぎる)からエンドマークまで握り拳硬直状態「・・・・よう、頑張った!」43歳若き千両役者ロビンソンが作品の着地をピタリと決めてくれました。秀作。 [DVD(字幕)] 8点(2021-11-23 22:54:38) |