1. ニューオーリンズ・トライアル
政治的プロパガンダというかバイアスがあり、銃社会の是非についての議論が弱い(概ね銃規制容認というトーンで描かれている)ところが難点ではあるものの、多少は過剰な演出はあるんだろうが陪審制度や陪審コンサルタントというアメリカ司法制度の問題点を提起しつつ、単なる正義に留まらず復讐劇も交えたエンタテイメントとして充分に見応えががあり楽しめる。本作の教訓としては、感情的になって怒鳴り散らしたら全てを敵に回すことになるってことかな。そう仕向けるのもひとつのテクニックなんだろうけどね。 [CS・衛星(字幕)] 8点(2023-06-26 12:14:48)(良:1票) |
2. ニコライとアレクサンドラ
政治史というよりも家族史というテイストで、題名にも象徴されるように夫婦関係を中心として息子・娘たちも交えた家族の物語として人物像中心に描かれている。よって、単なる教科書的な歴史モノではない作品に仕上がっており映画作品として評価できる内容。逆に言えば、ロシア崩壊の政治ドラマを期待するとその辺の背景・経緯は結構省かれているので物足りないと感じる人もいるのかもしれない。ラストの処刑前の地下室のロマノフ一家の緊張感ある沈黙はとても印象的。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2020-11-21 12:08:56)(良:1票) |
3. 2012(2009)
これは一見コメディのようにも思えるが、人類滅亡も非現実的ではなくなってきている昨今では結構風刺が効いているようにも思える。尚、正味100分程度の放映なので60分程度カットで視聴。 [CS・衛星(吹替)] 7点(2020-10-16 02:45:31) |
4. ニューヨーク東8番街の奇跡
「奇跡は目的や理由を求めると消えてなくなる」という台詞からは物事の偶然性や因果律の認識について考えさせられる。やはり奇跡というのは認識の問題であるのかもしれない。また作品上は「宇宙人」という事にはなっているが、「電気で動く機械式の物体」という描写からはロボットや今風に言えばAIとも解釈可能であり、そもそも生命体とは何か?とか、後半以降の描写からはAIに家族形成や仲間との連帯は可能なのか?といった疑問も沸いてくる。30年以上前の作品ではあるが、現代的テーマとして色々と問いかけをしてくる作品である。 [地上波(字幕)] 7点(2020-09-29 13:52:21) |
5. ニューヨーク1997
《ネタバレ》 設定は面白いとは思うのだが、ランボーの出来損ないみたいのが、右往左往しているだけなので、緊張感も緊迫感もない。悪役も含めて登場人物に迫力と魅力がない。突然タクシー捕まえて、犯人にたどり着いちゃう等ご都合主義的だし、突然リングで格闘したりと意味不明。シャンデリアカーのチープ感はよかったけど、SF作品の殆どは時代と共に劣化する事を痛感した。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2016-07-26 11:28:14) |
6. 摩天楼(ニューヨーク)はバラ色に
バブル時代を懐かしむ分にはいいんでしょうけどね~。ヒロインもイマイチ魅力ないし。 [地上波(吹替)] 4点(2014-08-29 02:31:51) |
7. ニュースの天才
最近流行りの捏造ですが、日本であれだけの捏造事件が起きてしまうと、この程度のマスコミ捏造事件などはもはやありきたりで面白みが無くなっている。そもそも主人公の心情に迫っていないのでただ単に事実関係が展開するドキュメンタリー的になってしまい、映画としてもあまり面白くはない。上司部下同僚関係のサラリーマンモノとして見ても、少々物足りない。主人公がその後に捏造小説を書いていたという事には驚いたが。 そのうち理研に関してドラマ化程度はされる事に期待。(映画は無理かな) [地上波(吹替)] 4点(2014-04-07 09:15:24) |
8. N.Y.式ハッピー・セラピー
段々と嵌められていく序盤からテンポもいいし、中々無茶苦茶で面白かったけどなあ。 怒りには内向型と外向型の2つがあるってのはナルほどなあと。 [DVD(字幕)] 7点(2008-09-14 06:32:44) |
9. 25時(2002)
くだらん人間関係をダラダラ見せられただけって感じ。見所はアンナパキンちゃんの「へそ刺青」ぐらいだな。 [CS・衛星(字幕)] 2点(2008-05-12 03:00:36) |
10. 21グラム
探偵?使ってドナーの家族調べたり、犯人探したり、拳銃手に入れたり・・・。ひき逃げとは言え自首してるし、交通事故で復讐するってのはどうなのよ?相手にも家族が居るんですけど・・・で、事故で家族を失ったナオミワッツは飲酒運転しようとするしさ。でも、助手席座ったら即ベルトしてるし・・・。デルトロのつらい気持ちはわかるけどさ。重いというよりはなんか浅い映画のような気がするけど。 [DVD(吹替)] 4点(2007-01-14 03:56:00) |
11. 尼僧物語
《ネタバレ》 尼さんというとサウンドオブミュージックを思い出してしまうのですが、実際は厳しい世界ですねえ。コレに比べたら、私なんて毎日無数の罪を犯していまして、見ているうちにかなり鬱になってきます。愛ってのは感情の発露なので、完全なる自己犠牲の精神とは両立しないんでしょうね。愛のために出来る自己犠牲とできない自己犠牲があるだろうし。尼さんも人間なので感情をすべて捨てろって言ってもなかな難しいだろうなと思います。特に侵略受けたり、肉親殺されたりすれば、内心穏やかではいられないでしょう。よって皆多少は自分をごまかしている部分はあるのでは?でも作品にあるように「自分は騙せない」ので本当に自分に厳しい人間は、自分を騙す事ができずに、尼さんを辞めちゃう?よって尼さんを続けているのは自分に甘い人間???などと考え出すとキリがなく禅問答みたいになってしまいます・・・。 <追記>18年ぶりに再見。感想は特に変わらずだが、そもそも尼僧になった理由が神に仕えるというより、医療や慈善活動にあったのだとすると、こういう結果になるのは必然だったのかと。同僚が殺されても平静でいられたのに、肉親が殺されるとそうではないというのが対照的に描かれていて、その辺に「俗」な部分が残っていたとも言えるのかもしれない。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2005-08-21 19:13:14) |
12. ニューヨークの恋人(2001)
《ネタバレ》 セクハラされながら、恋とキャリアを天秤にかけて、最後は恋に走るという、オーソドックスと言うか、非常に平凡な話ですが、タイムスリップがかろうじてヒトヒネリありといったところか。 5点(2005-02-19 01:00:41) |
13. 2001年宇宙の旅
道具は手段であり、手段には目的があるのだが、手段が意思を持ち始めるとその手段の目的が新たに発生し、手段が自律的に目的化する。従って、自律的に目的化した手段は、それを作り上げた人間が期待する本来の目的を達成するのための手段にはならなくなってしまうため、摩擦が生じるという事だと思う。(トゥルーマン・ショーやターミネーターも同じトーンの作品に感じる)人間がIBMのディープブルーにチェスで負けたのがたしか1997年。30年以上前の予見としては結構的確なタイミングなのでは?と思う。果たして将棋で人間が負けるのはいつになるのか?ハルとのチェスシーンでそんな事を思った。 6点(2004-02-26 13:07:29) |
14. ニューヨーク・ニューヨーク
《ネタバレ》 冒頭はかなり凹みました。あの日、NYはお祭りだったのかあと思うとね。暗い気持ちを引きずって、「靴を履け、早くしろ!」で多少持ち返し、NY・NYを歌い上げてからENDまでのラスト15分がグッときます。まず、デニーロの拍手のシーンが控えめで、最初のナンパの時のしつこい拍手との違いがあり、成長ぶりを示す。で、ライザ・ミネリが歌い始めに後を振り向くところが毅然としていてカッコイイ。もちろん歌も最高。鳥肌が立ちます。そして、最後の2人の会話がよいです。別れた女に「君を誇りに思ってる」なんて中々言えるもんじゃないです。終わり方もちょっと切なくて好きです。 8点(2004-01-20 05:42:13) |
15. ニック・オブ・タイム
それなりに楽しめるが、ジョニー・デップがインパクトに欠ける。 <追記>19年ぶりに再見。ジョニー・デップがまだ若く存在感の欠如は否めないが、巻きこまれ型リアルタイムサスペンスで内容的には楽しめる。ただし、知事を殺すなら別の人間雇うとか他にやり方がいくらでもあるだろうとツッコミたくはなるし、解決の仕方もちょっとアッサリしているので、もうちょっと長尺にして盛り上げてもよかったような。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2003-12-31 21:43:16) |