181. レザボア・ドッグス
ハーベイ・カイテルを初めてカッコイイと思った映画です。個人的には「パルプ~」よりこっちが好き。 7点(2004-02-04 21:53:21) |
182. 地獄の黙示録
アメリカは何故ベトナムに負けたのか…?に対する、アメリカ人自身によるひとつの回答。アメリカ人は、己が創り上げた人工享楽物から切り離されると意外と脆い(伝統文化を持たない国の宿命か)。サーフィン→慰安ショー→ラジオ…川を遡って行くに従い、その切り離され具合が段々とアップしていく。そして全てを剥ぎ取られた状態で何が現れたか…という感じで、かなり興味深く観れました。これを観るとアメリカ人が何故「禅」やメディテーションに異様な関心を示すのかなんとなく納得できる感じ。 …評価の違いは「好き・嫌い」でなく、まず「何を言っているかがわかるか・否か」に拠ってくると思う。「プラトーン」的なものを求める向きにはあまりお勧めではないです… 9点(2004-02-04 21:35:28) |
183. ワイルド・ワイルド・ウエスト
遊び心満点でよろしいです。絵が素晴しい。 8点(2004-02-01 21:42:37) |
184. マイノリティ・リポート
コンピュータやリニアカーなど映像のアイデアは凄かった。絵の斬新性とは逆に「システム」のアナログさが何かミスマッチという感じ。いくら予知能力といっても会った事のない人物の顔までイメージできるわけないだろうし、一人でも死んだら機能しなくなるシステムに安全保障の全てを託すというのも変。 原作からの取捨選択をもう少し練ってほしかった感じです。映像もお話もイイ線行ってるのに確かにもったいない。 6点(2004-02-01 21:33:56) |
185. デス・レース2000年
《ネタバレ》 主人公が一体誰なのか、物語後半になるまでさっぱりわからなかった…あのスケキヨだったとは。レースシーン、劇場で観たらさぞ迫力ある事でしょう。スタローンの悪役ぶりも凄く良い味出してました。みんな思いっきりバカな車で出場する中一人だけ黒塗り高級車風というのも、彼らしくてイイ。 7点(2004-01-18 21:24:54) |
186. コモド
数多いB級動物パニックもの中ではストーリー、演出ともかなり良質だと思います。チープといえばギャングの親分の演技がちょっと変な事くらいかな。基本プロットが2年後の「ジュラシック3」にあまりに似ているんですが、これは一体… 6点(2004-01-18 21:11:23) |
187. ラスト・ワルツ
リアルタイムを知らないので60年代に思い入れは無いのですが、このバンドは好きです。この人達の音楽は何か、温故知新の感覚に満ちているように感じられるので。ロバートソン、90年に入り、自らアメリカの先住民族であるインディアン(ネイティブアメリカン)の末裔である事を表明、インディアンの地位向上のために奮闘しているようです。今のスコセッシの映像にも物語の背景となる民族音楽取り入れたサウンドを展開。過去の栄光に安住しない現在の姿勢も素敵です。 7点(2004-01-18 21:09:05) |
188. ヒート
《ネタバレ》 ひたすらシブくて熱い。カッコイイ。最後まで現実と向き合ってた側に軍配が上がるのも良い。女性との絡みにそれぞれの「現実との向き合い方」が集約されているようで自分は結構好きです。大一番の直前、血も繋がっていない義娘と「家族」のために必死に駆けずり回るパチーノ。現実からの逃避を誓い合った愛人すらからも最後の最後に逃げてしまうデニーロ…逃げてばかりの人生。この時点で既に勝敗が予感されているようです。 かなり好きな映画ですが、ただ、泥棒をスタイリッシュに描いてあるのを見ると「人の物盗んでないでもっと生産的なことやってくれ~」と思ってしまうので1点マイナスです。 8点(2004-01-17 13:06:17)(良:1票) |
189. プラトーン
ベトナム戦敗北によってアメリカで反省映画が流行ったけど、今のイラク~アラブ戦にどれだけ生かされてるのか疑問。当時のベトナム戦争は今のイラク戦争よりもまだまともな理由があった。今後のイラク戦争、もしアメリカが負ければこの映画同様に反省映画が流行るだろうし、アメリカが勝てば「テロは悪」を標榜した自賛映画が流行るだろうし…この「善と悪」の適当さ加減は今一ついていけません。 5点(2004-01-17 02:02:20) |
190. セブン・イヤーズ・イン・チベット
「ナチのホロコーストに匹敵する」と言われる中国のチベット侵略を、極めて控えめな表現で描写。仏教国チベットらしく淡々と、必要以上に被害者意識を強調しすぎない所に好感が持てました。これは「既に過ぎ去った出来事」ではなく今現在も「進行中」の侵略、こういった映画が作られる意義は極めて大きいでしょう。少年は実在のダライ・ラマによく似てるなと思いました。死んでから思いっきり美化される人物はいますが、この人はまだ現役、ゴマカしようが無いです。といっても中国の圧力で訪日すらできない現状だそうで、ダライ・ラマ知ってる方は少ないかもしれませんが…(誰に訪日を許可しようが日本の自由なはずなのにおかしな話です。) 映像の美しさが特筆もので、中央アジアの雄大な光景を舞台にした一種のロードムービー的な味わいが素晴しかったです。 9点(2004-01-17 01:56:59) |
191. ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ
共産主義崩壊・衰退に伴って幾多の優れた民族音楽が世に知られるようになりましたが、「ソン」はその最右翼。今まではキューバ音楽というと騒がしいイメージしかなかったけど、こんなにまったりとした音楽だとは思いませんでした。 7点(2004-01-15 01:22:10) |
192. ザ・ビーチ(2000)
「伝説のビーチ」の美しさは素晴しかった。CG(かな?)にはこういう使い方もあるんだなって思った。ただそれ以外の共同体とかが魅力無いので、3日で飽きそう。わざわざ和を乱す言動を取るリーダーがよくわかりませんでした。 一世代前のヒッピーの理想郷という感じ。 5点(2004-01-11 22:57:07) |
193. M:I-2
1と違う発想で撮れば良いというものでは… 単なる平凡なアクション映画になってしまった感じ。監督の選出から間違いだったのかも。 5点(2004-01-11 22:53:04) |
194. ミッション:インポッシブル
スパイ映画が本来持つ二転三転の知的ゲーム感覚の復活。アクションは少なめながらその分強烈、独創的。007すらネタに困ってるのに今頃なぜ?という思いが払拭された納得の一本でした。 8点(2004-01-11 22:42:34) |
195. 白い刻印
《ネタバレ》 炎上する納屋を見ながらの一服のコーヒー…今までの努力を全て水泡に帰して得る暗い開放感、この感覚はどこかで…と思ったらマルケスの「百年の孤独」のラストでした。シュールな描写は全く無いけど、「不条理もの」としてマルケスや安部公房辺りと同列に認識してしまう不思議な映画。 6点(2004-01-11 22:17:28) |
196. ワイルド・アット・ハート
純愛映画なのにバイオレンスでグロテスク。この感覚、他にどこかで見た事あるな、と思ったら漫画「愛と誠」でした。デフォー…「処刑人」も凄かったけど、こちらでも結構きてます。 7点(2004-01-11 13:28:03) |
197. エイリアン4
シガニーウィーバー氏を外してくれたら、3も4ももちょっと面白くなったのでは?元々「グリード」みたいな話が「地球に持っていく持ってかない」のせいで散漫なお話になってしまった。乗務員の命そっちのけで「エイリアンが地球に着いてしまう…!」 とハラハラするお客さん、居るんでしょうか? 5点(2004-01-05 00:52:53) |
198. エイリアン2
前出ですが、1と全く違う発想で且つここまで完成度の高いものに仕立てた技は見事。面白かったです。ただ1と比べて何回か見てると何故か飽きがくる。昆虫の生態系と一緒なのはエイリアンの「得体の知れなさ」が後退したようでちょっと残念。 8点(2004-01-05 00:44:20) |
199. エイリアン
無機物だか有機物だかわからないエイリアンの質感が良い。いかにも地球には存在しない物質という感じ。密閉空間を逃げ回る話は好きですが、この手の最高峰だと思います。 9点(2004-01-05 00:30:34) |
200. ターミネーター2
コンピュータを破壊した以降はサラ達が死んでも意味無いわけで、何のために追っかけっこやってるのかはっきりせず、1ほどの緊迫感が感じられず残念。ラストは子供の頃、飯森宏一の漫画でそっくりな設定とオチで泣いた事があるので今一つ。 新型Tのアイデアは素晴らしいと思いました。 7点(2003-12-23 20:24:09) |