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FSSさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 854
性別 男性
自己紹介 <レビュアー引退について>

他の方にとってはどうでもいい事ですが(笑)、
こちらでのレビュアーを引退させて頂きます。
理由はあまり映画自体を見なくなった事と、
結局、映画以外にもレビューを書けるAmazonが
レビュー投稿の中心になってしまった事ですね。

長い間、お世話になりました。 2021/11/27
   
<ジャンルの好みについて>

・好きなジャンルは「ホラー」「サスペンス」「ミステリー」。
・嫌いなジャンルは「ミュージカル」「恋愛」「韓国映画」「感動押し付け系」。
・どちらでもないのは「アクション」「SF」「コメディ」「時代劇」。

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321.  サプライズ(2011) 《ネタバレ》 
他の方も書かれていますが、「サプライズ」なのにサプライズが無い!!動画配信サイトのあらすじ紹介で「襲撃者にとっても意外な展開に」みたいな事が書かれていたので期待して見ましたが、これと言って意外な展開など何も起こらず仕舞い。殺人者側の動機も「遺産を独り占めするため」という、これまたオーソドックス過ぎる平凡な動機で拍子抜け。途中で親戚一同や殺人者とは別の第三勢力が出てきての三つ巴の戦いになるのかと思っていたので、このあまりにも意外性の無い展開にはガッカリ。襲撃者もマヌケ揃いなので緊迫感もいまいち。ホラーとしてもミステリーとしても中途半端。
[インターネット(字幕)] 3点(2017-12-30 01:42:01)
322.  ウルトラヴァイオレット(2006) 《ネタバレ》 
何か一箇所でも目新しいアクションやビジュアル面で驚かされたら良しとしようと思っていたが、そんな淡い期待すら叶えて貰えなかった。アクションさえカッコ良ければ、ストーリーの陳腐さについては目を瞑れるが、肝心のアクション演出にまったくセンスが無い。斬り合いの緊張感とか、心理的な駆け引きとか、限られた条件のみを利用してピンチを乗り切る知的な展開とか、日本の漫画なら今や当たり前にやっている工夫や演出が何も見られない。最近のこの手のアクション映画はワイヤーやCGにより見た目は派手になったが、やっている事は単純で底が浅い。  「リベリオン」の時も思ったけど、なんで要所を守る兵士が防弾チョッキも着用していないのか?しかもかなり科学の進んだ近未来社会でしょ?次元圧縮みたいな超技術があるなら、「空間歪曲スクリーン」とか、「超電磁バリアー」とか、もっと防御面でもハッタリを利かせて欲しい。いくら何でも簡単にやられ過ぎるから、相対的にヴァイオレットの強さや凄さも出せていない。ここが問題。  ヘリを破壊するシーンにしても、銃なんかじゃなくて、次元刀を長く伸ばして「ズバッ!」と一刀両断するくらいしろよ!レーザーや銃火器が通用しないから刀による近接戦闘が有効だとか、色々と言い訳が出来るじゃん。彼女の髪が紫に染まっているシーンも、「お、超サイヤ人みたいに、パワーアップする時は紫に染まるんだな!」と期待したのに、その後、髪の色に関しては何の言及も無く、色も黒いまま。何なんだ。  ストーリーにしても突っ込みどころ満載で、それがアクション面にも悪影響を及ぼしている。例えばヴァイオレット以外のファージたちが弱すぎて、敵にも味方にも魅力的なライバルがいない。ヴァイオレットが特別に強いとしてもその理由が分からないし、そもそもウィルスに感染した事による弱点やデメリットが作中で語られないから、アクションにもストーリーにも捻りが無い。おまけにボスにも魅力が無いし、鼻輪もカッコ悪すぎ。シックスが涙で生き返るのも意味不明。  ラストの闘いも、あの刀のデザインや炎をまとうシーンなど、完全に「るろうに剣心」の無限刃のパクり。監督にオマージュやリスペクトの気持ちがあるとしても、もっとセンス良くパクってくれ。
[DVD(字幕)] 3点(2007-05-22 17:57:59)
323.  60セカンズ 《ネタバレ》 
中途半端。  望まない車泥棒をやらされる主人公の苦悩も、かつての仲間たちとのドラマも希薄。見所であるべき盗みのシーンもあっさりし過ぎているので緊迫感に欠け、面白味が無い。コメディや恋愛要素も中途半端だし、カーチェイスもとってつけた感じで迫力不足。  また事情はどうあれ、あれだけの派手な盗みをした事は事実だからどうやって纏めるのかと思いきや、案の定、何のお咎めも無いご都合主義的なラスト(ハッピーエンドは好きだけどね)。  序盤はテンポも良いし、ニコラス・ケイジのキャラクターもハマっているから、本来はもっと面白くなっても良さそうなのになあ…。
[地上波(吹替)] 3点(2007-03-19 22:58:36)
324.  ユナイテッド93 《ネタバレ》 
書籍でもインターネットでもテレビニュースでも、いくらでも情報を得る事が出来る、あの前代未聞の歴史的テロ事件に関して、今さら中途半端に脚色された「ドキュメンタリー風味」の映画を見させられなければならないほど、我々はあの事件から何も学んでいないのだろうか?国家と民族のあり方やテロついて何も考えたりしていないのだろうか?  英雄的側面を強調する事で反論を封殺しつつ、何気に政治的プロパガンダに利用する事の方が、亡くなった被害者や遺族の方たちに対して失礼だと思う。 
[DVD(字幕)] 3点(2007-02-27 22:31:31)(良:3票)
325.  コンスタンティン 《ネタバレ》 
「悪魔と天使の対立」とか、「悪魔や妖怪を退治する闇の始末人」と言う陳腐な設定を、何の工夫も無く、そのまま使っている地点でセンスが無い。タバコと酒で身を持ち崩している、やさぐれたダークヒーローというのも、ハードボイルドの私立探偵などによくあるキャラだし、特に新鮮味は無い。むしろ完全無欠のヒーローよりも「何らかの欠点を持っている」というのはキャラ作りのお約束。  また、神や悪魔絡みのストーリーの大仰さに比べ、見せ方のスケールが小さく、結局、主人公の周囲でゴタゴタしているだけで、こじんまりとしてしまっている。時間的な制約もあるから仕方ないが、敵にも味方にも魅力的なキャラが出てこないので、相対的に主人公のキャラにも深みが出ていない。  敵対する悪魔(悪霊?)も人間の作った武器であっさり倒されたりするので、「此の世ならざる者」の迫力や恐ろしさが感じられない。相変わらず「悪魔祓い」と言えば「聖水」というのもワンパターン。  まして大天使ガブリエルや悪魔王サタンまで出しておきながらあの扱い。見た目に威厳や迫力が無いし、言う事、やる事もショボすぎ。本来あのレベルの大天使や大悪魔に人間風情が、戦闘力でも知性でも駆け引きでも、太刀打ち出来るわけないがな。あまりの霊圧で見た途端、金縛りで動けなくなるとか、反吐を吐くとか、時間を止められるとか、一睨みで武器を消滅させられるとか、色々と「格の違い」を表現する事って出来るじゃんよ~。  まあ何にしても、悪魔や魔物と戦うダークヒーローと言えば、やはり日本の漫画で「デビルマン」や「ベルセルク」などの傑作を見てしまっているから、どうしてもこの程度の作品では物足りない。戦闘シーンの迫力やセンスで言えば「バスタード」なども凄い。 
[DVD(字幕)] 3点(2007-02-20 16:14:28)
326.  マスク(1994) 《ネタバレ》 
CGのレベルが低いのは、時代を考えればある程度は仕方ないとは言え、その使い方や表現センスまでが古臭い。CGによるコミカルでオーバーな表現を売りにしているのだろうけど、今どき目玉が飛び出したり、アゴが落ちたり、地面に落ちてペラペラになったりと、「トムとジェリー」のようなあまりにも古典的な欧米型のギャグの数々を素直に笑うのはちょっと難しい。逆説的な意図、もしくは温故知新としてあえて古臭い事をやっているのか、未だに欧米では「ギャグ」と言えばこんなのしか思いつかないのか。  そもそも「マスクを被る事で超人的な力を得る」というのは分かるけど、あまりにもその能力が現実離れし過ぎているのが問題だと思う。そうなる「根拠」が語られないまま、悪い意味で「何でもアリ」になってしまっているので、マスクを被っている間のアクションやストーリー展開にまったく緊張感や説得力が無い。  警官に囲まれてるのに踊ったりするミュージカルっぽいシーンなども、それこそ「何でもアリ」で、個人的にはバカバカしくて呆れてしまうだけ。操作系能力も持ってるのかよって話でしょw。  また、そんなコミカルな表現を強調しているとは言え、あまりにも合成である事があからさま過ぎ。もちろんこれがアニメならそんな事に文句は言わないが、やはり作中では本物(現実)という前提で話を進めている以上、合成の「齟齬」をコミカルな表現で誤魔化しているようにしか見えない。  ラスト間際でも、マスクを被るのが犬だけじゃなく、他の登場人物にもどんどん乗り移って、敵味方関係なく大騒動になるようなハチャメチャな展開にして欲しかった。肉体や表情の変化は突飛なのに、肝心のストーリー展開やアクション演出が地味。  中途半端にシリアスにしたり恋愛要素を絡めてないで、もっとコメディとしてハジけないと、こんな「何でもアリ」のマスクを出す意味無いでしょ。 
[地上波(吹替)] 3点(2007-02-14 22:52:00)
327.  ザ・グリード 《ネタバレ》 
B級映画としては比較的高評価だけど、やっぱりモンスターパニック映画としてありがち過ぎるかな。  この手の映画って、クローズドサークルの中で「どこから怪物に襲われるか分からない」という恐怖感くらいしか見所が無い作品が多いけど、今作も舞台が豪華客船になっただけで、従来のモンスターパニック映画からの発展が無い。モンスター相手に逃げ惑うかドンパチやってるだけで、悪い意味で単純。  ストーリーや演出にも特筆すべき工夫が無いから、どういう展開になって、どこからモンスターに襲われて、どう対処して、誰が生き残りそうか、みたいな事が全部予想されてしまう。モンスターもただデカいだけで、「エイリアン」や「物体X」のようなデザインセンスやインパクトに欠ける。主人公の仲間の女性じゃなく、指名手配されてる女泥棒が生き残るという展開も何だかなあ…。せっかくの「女泥棒」という設定が生かされていないのも不満。  何よりモンスター以上に描くべき「人間」という怪物の醜さが描けていないのが致命的。あくまで船長の行動はこの客船を停止させ、主人公たちを乗せるための「口実」でしかなく、人間ドラマとしては機能していない。強盗団の一味も武器を調達させるためだけの存在+適度なエサ(笑)。  その点「エイリアン」や「物体X」などはモンスターの恐怖以外に、上手く人間不信を煽るドラマを盛り込んでいたから傑作たり得たと思う。  今さらその劣化コピーを見せられてもなあというのが偽らざる気持ち。
[地上波(吹替)] 3点(2006-11-09 16:22:18)
328.  プレデター2 《ネタバレ》 
偶然にも「プレデター」→「AVP」→「プレデター2」という流れで鑑賞して来たので、ラストの展開もエイリアンの骨もすんなり享受。  ただ、プレデターが勇敢な戦士であるという、後付け的なキャラ設定が出てくるのは良いとしても、基本的に「強さ」や「勇猛さ」を示すための戦いのはずなのに、全員揃って光学迷彩なんか使ってコソコソ姿を隠して不意打ちしたり、あれだけ強力な武器を使ってるのに、よれよれの中年刑事にやられたりと、正々堂々としているのか姑息なのか、強いのか弱いのかさっぱり分からない。この辺のキャラ設定の曖昧さ、中途半端さが最大の難点であり、敵キャラとしての凄みや魅力に欠けている原因。  アクション面の演出にもセンスが無い。前作でも思った事だけど、すごく科学が進んでいるという設定の割には、彼らが使っている武器も、現在の人類の武器を少し強力にした程度のものなので見ていて意外性や迫力が無い。はっきり言って発想が貧しい。  赤外線しか感知できないという視覚の設定も、人間を対戦可能レベルに引き下げるためのご都合主義でしかないし、そのくせ作中では、その設定を上手く活かした戦いになっていない。  全体のテンポも悪い。ラスト30分辺りからはテンポアップするはずの展開なのに、この作品はダラダラしちゃって、一向に盛り上がっていかない。  とにかくアクション映画として中途半端。良い意味での「ハデさ」や「思い切り」が足りない。この中途半端さが知名度の割りにシリーズ化していかない要因だろう。
[地上波(吹替)] 3点(2006-10-24 02:34:41)(良:1票)
329.  フォーガットン 《ネタバレ》 
確かに一歩間違えばコメディ。  前半、壁の落書きを発見する辺りまでは日常と非日常のバランスが絶妙で、今後の展開に期待できたが、中盤、国家安全保障局ってのが出てきた地点で、この作品に対する興味の半分が尽き、そして「宇宙人オチ」が確定してからの数十分は真面目に見る気も失せた。  途中までは、まだ「そう思わせておいて論理的なドンデン返しがあるかも知れない」という希望を持てたが、それも人間がすっ飛んでいくシーンが出てくるまで。  最初は「どうせ国家が非合法な人体実験をしているというオチだろう」と思っていたので、その斜め上をいく「宇宙人による人体実験オチ」という、より陳腐で荒唐無稽な形で落としたのは、ある意味スゴい。今どき、こんなオチを真面目に持って来れるという、図太い神経だけは見習いたい。  それにしても、この手の作品を見て思う事は、やはり「妄想系サスペンスは始まりが良くても、オチが難しい」という事。「ホントに妄想」か「誰かの陰謀」かの二通りのパターンしかやり様が無いんだから、オチへの持って行き方には注意して欲しい。今作は早い段階でネタバラシし過ぎるので、後半息切れし、陳腐な展開に長々と観客を付き合わせてしまう脚本構成の不手際が目立つ。  また監督はミステリー的な謎解きよりも、「親子愛」を主軸にしたかったみたいだけど、主人公の母親だけが記憶を消されないのは、単純に「愛情が強いから」という漠然とした理由以外はっきりせず、他の親たちの子供に対する思いが描かれないので、テーマにも説得力が足りない。  どうせトンデモサスペンスなんだから、いっそのことラストは行方不明になった子供たちとその親が力を合わせて「親子のスーパー愛情パワー」とかで宇宙人を倒すというバカっぽい展開にした方が良かったんじゃない?宇宙人が「な、なんだ、この未知のパワーは!?」とか、「い、いかん、測定装置が振り切っている、このままでは、エネルギーが逆流してしま…、ぐわわわ~~~!」→UFO爆発、みたいなw。  ま、そんな展開だったら10点あげても良かったけど、これじゃあ、前半7点、中盤3点、後半0点。平均で3点あたりが限度かな。   
[DVD(吹替)] 3点(2006-10-22 09:58:02)
330.  ハリー・ポッターと炎のゴブレット 《ネタバレ》 
<原作未読・映画版のみの評価>  映像以外の完成度はシリーズ最低。作品として深く描くべき部分を省略し、どうでもいい部分に時間をかけているので、突っ込み所や説明不足な箇所が山積したままストーリーが展開する。  相変わらずハリーは状況に流されているだけで、魔法を上手くなろうとしたり、過去の謎を探ろうという意欲が感じられない。そのくせボス戦は「主人公特権」で何とかなるため、いつまで経っても主人公としての成長が見られない。  ドラゴンとの戦いも他の選手がどう対処するのかと期待してたら、なんと三人の戦いはカット。学園対抗戦の見せ場である戦闘シーンを省略する感覚が分からん。攻撃魔法で倒したり、精神操作でドラゴンを手なずけるとか思ってたのに拍子抜け。選ばれた連中の能力も分からず仕舞いだし、おまけにハリーはホウキで逃げ回ってるだけ。おかげで「相対的に描けたはずのハリーの能力や強さ」も曖昧なまま。勿体無い…。  またハリーを卑怯者呼ばわりしてボロクソ言ってた連中も、金の卵を取ってきた途端に祝福し始め、同じくロンとも仲直り。その間、ハーマイオニーやロンがどこで何を思っていたかの心理描写も無し。  あげく、その後はどうでもいいダンスパーティを長々と始める始末。学園青春ドラマも良いけど、思春期特有の複雑な心理などは、まったく描写されていない。彼らの心情をきちんと描かないから、ハリーとロンたちの仲違いも彼らの精神的な糧になっているように見えない。こんな事に時間を使ってる暇があるなら、もっと他にやらなきゃならない重要なイベントや説明しておく伏線がいくらでもあるはず。  ヴォルデモートもえらく簡単に復活するし、ラスボスとしての凄みや魅力が圧倒的に不足。またヴォルデモートが「対抗試合」を利用して復活するというのが意味不明。迷宮の優勝カップに触れると墓場に飛ばす呪文をかけておくというのも意味不明。ハリーを誘き寄せたいだけなら何でこんな回りくどい事をする必要がある?  「お前には友がいる」という綺麗事を言われても、そもそも友人たちの活躍や成長なんてほとんど描かれていないし、だいたいあのヴォルデモートにハリー以外の友人がいても何の役にも立たないでしょ。シリーズ通して「友人との友情と成長」を描いてこないからこうなる。
[DVD(字幕)] 3点(2006-09-27 22:58:40)(良:1票)
331.  悪魔の棲む家(2005) 《ネタバレ》 
最近のリメイクブームに乗っかって安易にリメイクされただけの凡作ホラー。  どこまで実話をベースにしたかは知らないが、オリジナルが古典というだけあって、今となってはさすがに基本となるストーリーが余りにも普通すぎる。  もちろん映像面での進化はあるが、肝心の恐怖演出に関しては、この手のホラーにありがちな突然の音でバーンと驚かせる安直なパターンの繰り返し。幽霊も姿を見せすぎだし、出現タイミングなどにも工夫が無い。  ストーリー展開も最初から最後まで予想通りで意外性は皆無。ラストも家族が力を合わせて悪霊を退治するわけでもなく、必死に逃げ出して終了。義父の精神が正常に戻っても失った信頼はもう絶対に取り戻せないだろうw。  当時のテイストのままリメイクするのも良いが、特に競争の激しいホラーやサスペンスというジャンルには、既に似たような作品どころか、アイデアや演出の面ではるかに進化している作品が沢山あるんだから、シナリオや演出面で相当の工夫をしないと現代では通用しないし、わざわざリメイクする必然性も無いでしょ。
[DVD(字幕)] 3点(2006-09-02 20:14:37)
332.  デモリションマン 《ネタバレ》 
「行き過ぎた管理社会」というありがちなSF設定、近未来世界の描写の中途半端さ、「ヤツは悪夢だ」とまで言われている割に、何の凄みも迫力も魅力も無い、ウェズリー・スナイプス演じるアタマの悪い体育会系の悪役、裏で糸を操っていた黒幕が何の必然性も無くあっさり退場するテキトーなストーリー展開、そのストーリーにまるっきり絡んでこない地下組織のメンバー(この組織のリーダーもアタマ悪そう)、中途半端な未来の武器、派手にドンパチやってるだけで「主役にはどんな武器も絶対に当たらない」というアタマの悪いご都合アクションetc.etc...。  真の黒幕なんてキャラを出すくらいなら、悪役と主役が仕方なく手を組むハメになって、「お前を信用したワケじゃないぜ(by.スタローン)」とか、「あいつをブッ殺したら次はテメーだぜ(by.スナイプス)」とか、そういうお約束な「ツンデレ展開」があるでしょうが!  結局、解凍しようとしてた何十人もの死刑囚も復活させず終いだし、ハジけ切れないと言うか、盛り上がらないと言うか、つまんないよなあ。日本の漫画なら、凶悪な殺人鬼とかを復活させて主人公と戦わせるくらいの事はやるねw。   まあとにかく全体的にやってる事が中途半端。コメディ:シリアスの配分が3:7くらいという、実に中途半端なバランス。コメディ要素を入れて、軽いノリを醸しているから、真面目な部分にも説得力が無く、テーマも底が浅い。これなら最初からおバカ映画に徹した方が良かったんじゃないの?  
[地上波(吹替)] 3点(2006-08-14 20:07:08)(良:1票)
333.  チャーリーとチョコレート工場 《ネタバレ》 
高評価が多いけど、個人的には子供にこそ見せたくない作品。申し訳ないけど酷評です。  どうも、この監督さんとは「シザーハンズ」以来、イマイチ相性が合わないなあ~。この作品も「オレって、夢のある世界も作れるけど、それだけじゃなくて、ちょいと現実の厳しさや皮肉なんかも盛り込めるんだゼ」と言わんばかりの斜に構えた露骨な狙いがヒシヒシと伝わってきて、見ていて鼻白む。  現代のおとぎ話を気取っているのかも知れないけど、もともと昔話や童話は毒を含んでいるものだし、幻想的な世界観とコメディタッチなノリとのギャップによる「寓意の強調」という演出もよくあるものでしょ。  だいたい主人公の少年が拾った金をネコババし、それでチョコを買うという「外し方」が露骨すぎ。「現実世界では必ずしも正直者じゃなくても幸せになっちゃうよ」ってか。原作ではお金を拾う事の葛藤があるそうだが、ネコババした事には変わりない。  そのくせラストはお定まりの家族愛でハッピーエンド。実に偽善的。たかが一日、一緒に工場見学して、親父と再会しましたってだけで、お互いの何が分かるの?ましてジジイたちとは直接会ってもないじゃん。そんな事で家族のように振舞える事自体が自己欺瞞で気色悪い。おまけに歯医者の親父は最後の食事会の場にいないという中途半端さ。  現代社会において理想的な家族像が崩壊しつつある根本原因の追究や代案も無いままに、「家族は大事」などと締めくくられてもねえ…。
[DVD(字幕)] 3点(2006-08-09 19:21:52)(良:1票)
334.  ブラザーズ・グリム 《ネタバレ》 
一言で言えば「中途半端」。  見た後でテリー・ギリアム監督と知って納得。もちろん監督なりの狙いはあるのだろうけど、個人的にこの監督のセンスとはちょっと肌が合わない。  グリム童話を現代の撮影技術で再現した真面目な作品かと思いきや、ファンタジー、コメディ、アクションの要素を中途半端に足し合わせたジャンル不詳の中途半端な作品だった。基本的にグリム兄弟や童話を扱いながら、出来上がった作品から「素材の必然性」がほとんど感じられないのが致命的。  使用される小道具や衣装などはそれなりに凝っているが、森のシーンなどは「いかにもセット撮影」という人工的な印象で、セット特有の違和感や狭苦しさがあり、森の闇の底知れぬ深さや自然の美しさといった「空気感」をまったく感じない。これなら普通にグリム童話の絵本を読んでいた方がよほど幻想の世界を感じられる。  こんな中途半端な娯楽作品にも成り得ていないファンタジーアクションじゃなくて、史実に基づいてグリム兄弟の生い立ちやグリム童話の成立過程を追ったドキュメンタリータッチの作品にするか、兄弟の詐欺行為やハッタリが現実の事件や伝承などとリンクしていくような、「グリム童話の新解釈」としてリアルに描いてくれたら、もっと面白くなったはず。期待とはまるっきり違っていた。
[DVD(字幕)] 3点(2006-07-05 19:01:36)
335.  ウォーターワールド 《ネタバレ》 
「USJ」+「北斗の拳」-北斗神拳=「ウォーターワールド」という感じ(笑)。  衣装や小道具の作りこみは丁寧だが、肝心のストーリーやアクション演出、キャラ描写などは大雑把。  とにかく登場人物の設定等が薄っぺらい。まず主人公がミュータント(?)である必然性がほとんど無い。とりあえず舞台が海だから、何か主人公に有利な特長があった方がいいな、という程度の設定で、テーマ的にも、アクション的にも、異能者であることを作中で生かせていない。  最初、少女を疎ましく思っていたのに、何ら心を通わすイベントも無いままに、いつの間にか大切な友人のような関係になっているというウソ臭い展開にもウンザリ。ヒロインとジジイの存在理由も皆無に近い。  少女の背中の地図も、「謎」というにはお粗末すぎる。敵キャラも「いかにも悪役」という記号的なデザインで、おまけに頭も悪いから魅力が無い。  また海だけという舞台設定もインパクトを狙ったんだろうけど、あまりにも無理がある。陸地が「伝説」になっているほど海しかない世界で、人間が海上で数百年も生活できるかっつーの。重油や弾薬、食料をどこから調達してるんだ。設定が穴だらけだから、別に突っ込みたくもないのに、つい突っ込みたくなる。  仮に海だけの舞台を生かして矛盾の無い展開にするなら、生き残った人類が少し進化していて、全員が主人公のような何らかの「特殊能力」を持っているという設定にしないとね。  撮影には金をかけているが、肝心のストーリーやキャラ設定は大雑把でお粗末な作品。  PS.なんでああいう世界の悪役はバイクに乗ると「イィィィ、ヤッハー!」と叫ぶんでしょうか(笑)。
[地上波(吹替)] 3点(2006-06-30 23:01:57)
336.  ハイド・アンド・シーク/暗闇のかくれんぼ 《ネタバレ》 
サイコサスペンスとして、あまりにもありがちな展開とオチにガッカリ。良く言えばオーソドックスだが、この手のジャンルにおいて現代の目の肥えた観客を満足させるには、これではさすがに工夫が無さ過ぎる。  他の方も書いているように、主役の親子ふたりに焦点を絞り過ぎているため、サスペンスを盛り上げるべき「犯人候補」が他にいないのが致命的。出番の少ない精神科医の女性や保安官では、親子との関係性や人物描写が希薄なので犯人である必然性が薄い。隣家の住人と不動産屋は怪し過ぎるし、同じく親子との関係性が描けていない。キャラ的にも犯人としての魅力に欠けている。かと言って、「洞窟に巣食う怨霊に取り付かれていました」では、ただのオカルト。とすれば、消去法+お約束として「一番怪しくないメイン登場人物が犯人」という黄金パターンに見事に合致するのはひとりしかいないわけで、実際、そのままのオチに拍子抜けしてしまうほど。  そのくせ、結局は少女も多重人格を発症しているような描写もあるため、そのおかげで意図的に誤魔化されている部分もあり(最初のバスルームの落書きとか、まったく「チャーリー」を怖がっていない描写とか)、そういう「誤魔化しのため」のヘタな演出のせいで、余計にオチの陳腐さが際立ってしまっている。いつも同じ時刻で目覚めるシーンとか、夢のシーンとか、あまりにも伏線が素直すぎるのも問題。  確かに後になるほど、この手のジャンルはアイデア的に作るのが難しくなるが、だからと言って、既存作品をリサイクルしているだけのお手軽な作り方をしてもいいと言うものではないだろう。
[DVD(字幕)] 3点(2006-05-26 02:08:15)(良:1票)
337.  宇宙戦争(2005) 《ネタバレ》 
序盤7点、中盤3点、終盤0点。平均で3点がいいとこ。  原作が古典だから、現代から見ればどうしても物足りないのも仕方ないとは言え、これはちょっと突っ込み所が多すぎる。  基本的に脚本や人物造形が雑で、家族愛、自己犠牲、エゴイズム、自然の偉大さと文明批判といった、それぞれのテーマの掘り下げが雑で薄っぺらい。特に息子の行動が意味不明すぎ。戦いに参加しに行ったはずなのに、何で先回りして家で寛いでるんだよw。ここは「自己犠牲の気高い精神」を描くべきパートじゃないの?せめて戦っているシーンくらい入れろよ。  宇宙人と軍隊の戦いすらほとんど描かないのでは、娯楽映画の中でさえ「強いアメリカ」のイメージダウンを避けているのかと勘繰られても仕方ないだろう。  また既に多くの人が指摘しているように、大宇宙を横断できるほど文明が発達している知的生命体が、事前に侵略する惑星の環境調査もせずに突入してくるなんてあり得ないでしょ。観察はしてても調査はしてなかったとか?んなアホな。  ポッドの性能も良いのか悪いのか分からない。伸びてくる触手は暗いところでライトをつけるし(赤外線センサーも無いのかよ)、音や動きに対する感知能力も低すぎ。本体はバリアで無敵なのに触手には物理攻撃が当たるしで、主人公の状況に合わせて敵のレベルがダウンするご都合主義に呆れる。また、最初は未知の兵器で人間を消滅させてるかと思えば、後半は血を吸い取ったり、人間を「編みカゴ」に捕らえてタコみたいな口で直接食べたりと、いくら価値観が違う宇宙人とは言え、あまりにもやる事に一貫性が無いし、後半にかけてどんどん原始的になって行くw。  金の使い方も無駄が多いなあ。飛行機墜落現場のわずか数分のシーンに、あんなに金と手間をかけるくらいなら、もっとポッド以外に、空を覆い尽くすほどのUFO群とか、現代風にアレンジされた殺戮マシーンとかを出して欲しい。  ラストも全然問題解決になってないし。まだ母船とか本隊がいるんじゃないの?  古典的名作に対して敬意は払うけれども、やはりリメイクするならするで、色々な面で現代の娯楽レベルや科学的考証に耐え得る脚本の再構築やアレンジが必要だと思う。
[DVD(字幕)] 3点(2006-04-17 20:41:07)(良:2票)
338.  ボーン・スプレマシー 《ネタバレ》 
まずストーリー云々以前に、あの一秒に一回くらいのペースでコロコロ場面が転換する、落ち着きの無いカット割りに辟易。おまけに画面がブレまくるので、見ていて頭が痛くなった。これが大きなマイナス。その場の臨場感や迫力を出すためだろうけど、やり過ぎ。何事も「過ぎたるは及ばざるが如し」。監督が見る側の立場を考えていないのがよく分かる。  で、肝心のストーリーはと言えば、「可もなく不可もなし」と言うしかない。ちょっとした謎解きやカーチェイス、アクションはあれど、娯楽映画として見ると、どれもこれも突出している部分は見当たらず中途半端な印象。  ストーリー展開もキャラクターの設定上、仕方ないとは言え終始逃げ回っているだけなので飽きてくる。そこそこリアリティはあるけど、娯楽作品として犠牲にされている部分も多く、色々と突っ込みたくなる所もチラホラ。黒幕にも意外性が無いし、終わり方も中途半端。  この手のジャンルとマット・デイモンが好きな人にならお奨めできるけど、そうじゃない人にとっては、はっきり言って、見ても見なくてもどっちでもいい作品。個人的にはマット・デイモンにまったく魅力を感じないので、この点数で。 
[DVD(字幕)] 3点(2006-02-26 14:58:54)
339.  ミミック 《ネタバレ》 
今までタイトルは知っていても、「どうせつまんないだろうな」と言う偏見から未見だったが、たまたまテレビ放送してくれたので見てみたところ、自分の直感は外れていなかった事が分かった(w。  とにかく中途半端。おバカホラーと言うには大真面目だし、バイオホラーと言うにはリアリティが無く、パニックものとしてはスケールが小さすぎる。おまけにストーリー展開や演出のパターンはどこかで見たことのあるものばかり。  いくら十年前の作品とは言え、「遺伝子改造された昆虫がでっかくなっちゃった!」と言うだけの設定で最後まで通すのだから、あまりにもシナリオに工夫が無さすぎる。おまけに、ホラーによくある「出そうで出ない」シーンがダラダラと続くばかりで退屈。  主人公の女性昆虫学者、靴磨きの親子、浮浪者の少年など、登場人物は個性的なキャラが揃っているのに、主人公以外、ストーリー展開上、必然性のあるキャラ設定はひとりもいないのも難点。  さらにラストのガス爆発も、ゴキブリを一掃する程の大爆発なのに、男は無事ってのもご都合主義的すぎでしょ。  個人的には続編を見たくなるような出来ではなかった。    
[地上波(吹替)] 3点(2006-02-17 23:01:05)
340.  レモニー・スニケットの世にも不幸せな物語 《ネタバレ》 
とにかく中途半端。中途半端な悪人に、中途半端な変人に、中途半端な謎に、中途半端なサスペンスに、中途半端なファンタジーに、中途半端なコメディに、中途半端なハッピーエンド。好きな人には申し訳ないけど、はっきり言って、私の一番嫌いな「中途半端」の集大成としか言いようがない。  「遺産目当ての連続殺人」という設定だけは、やたら生々しいのに(何人も死者が出ているし、その殺され方も残酷)、コメディやファンタジーという大義名分のもと、妙に軽々しくオチャラケた見せ方にしてしまっているので、子供たちの置かれた状況にまるで絶望感や緊迫感が感じられず、根底にある「不幸を乗り切って成長する」という肝心のテーマそのものに説得力が無くなっている。  「変人の家をたらい回しにされる」というストーリー展開も面白くなりそうなのに、実際に見てみると非常に平板で退屈。変人と言っても、その「変人ぶり」がこれまた中途半端だからだろう(やたら怪我や事故に対して病的に神経質な女性が、崖の突端の今にも崩れそうな家に住んでいるというのは、やはり笑うところなのか?)。もっと常軌を逸したキャラクターや住まいを造形しないと、この手のファンタジー映画のキャラクターとしては弱いでしょ。  また、彼らの「特殊能力」にも魅力が無く、作中での活躍もあって無いようなもので、これまた中途半端。もっとそれぞれの能力を駆使して苦難を乗り越えるシーンがあるべき。赤ちゃんがやたらヒネくれた事を言うというのもウケを狙い過ぎていて冷める。彼らの演技も妙に淡々としているので、まるで他人事みたいで切迫感が感じられない。  とにかくファンタジーと現実要素のバランス配分が中途半端だし、今どき「子供に厳しい境遇を与えて、それを乗り越えさせれば感動が生まれるだろう」と言う脚本が安易過ぎるんじゃない?やるにしても「乗り越えさせる苦難」にもっと工夫やインパクトが無いと。  唯一、影絵のようなスタッフロールのセンスが良かったのみ。  
[DVD(字幕)] 3点(2006-01-12 18:27:48)
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