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FSSさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 854
性別 男性
自己紹介 <レビュアー引退について>

他の方にとってはどうでもいい事ですが(笑)、
こちらでのレビュアーを引退させて頂きます。
理由はあまり映画自体を見なくなった事と、
結局、映画以外にもレビューを書けるAmazonが
レビュー投稿の中心になってしまった事ですね。

長い間、お世話になりました。 2021/11/27
   
<ジャンルの好みについて>

・好きなジャンルは「ホラー」「サスペンス」「ミステリー」。
・嫌いなジャンルは「ミュージカル」「恋愛」「韓国映画」「感動押し付け系」。
・どちらでもないのは「アクション」「SF」「コメディ」「時代劇」。

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321.  チルドレン・オブ・ザ・デッド
基本的に作品の意図が分からない。「ゾンビ」三部作の番外としても意味不明。何のために「ゾンビ」という素材を使っているのか、監督に問い質したいところ。実際、つい先日、鑑賞したばかりなのに、内容がほとんど印象に残っていない。そんな作品がどの程度のものかは言わずもがな。
2点(2005-02-08 18:51:35)
322.  女子高生チェーンソー
出来るだけ自分が傷つかず、かつ、人間関係を円滑に運営するために私が学んだ個人的な人生哲学の基本とは、「出来るだけ相手に期待をしない」という事でした。  ある事象に対して、自分の希望的観測から「こうあって欲しい」とか、「こうあるべきだ」と期待を持ってしまうと、それが果たされなかった時に、その落胆から必要以上に自分が傷ついてしまう事に繋がるからです。  そして過度な期待は相手にとっても負担です。責められてしまう事から、相手が自分との距離を取ってしまい、それにより、またお互いの誤解の溝が深まるという悪循環に陥ります。  この考え方は映画鑑賞にも当てはまります。  「期待は果たされない事が前提」と思っておけば、必要以上に自分が傷つくことはありません。 例えば「逃げるシーンでパンチラの連続は確実」とか、「制服が切り裂かれてパイオツちらりは確実」とか、思ってはいけないのです。  そう、何事も期待をしてはいけないのです…。期待をしては…。   
0点(2005-02-01 15:47:17)(笑:4票) (良:1票)
323.  ギャザリング 《ネタバレ》 
惜しいなあ。「傍観者の罪」という、着眼点は良いんだけど、全体的にストーリー展開が平板で盛り上がりに欠けるのは致命的。決して長い映画ではないのに、やけに冗長に感じてしまった。脚本家はインタビューで「この作品は娯楽映画だ」とか言っていたけど、観客の視点に立った「飽きさせない」脚本作りが成されているとは言えない。特に中盤までの展開がダラダラし過ぎ。  静謐な空気感の中に漂う不気味な雰囲気はあるものの、サスペンスやホラーの恐怖感としては薄味。  そもそも、あの「傍観者」達と今回の事件との関連性がまるで無いというのはいかがなものか。殺人鬼になった男の背景をきちんと描かないから、余計に不自然さが目立ち、「歴史的な悲劇を見続けて来た存在」の割には、今回はえらくこじんまりとした事件を見に来たなあという印象の方が強い。こんな程度の事件でいちいち出て来たら、世界中の殺人事件やテロ事件を見て回るのに大忙しだろ(w。あんなに呑気に見物してるヒマなんて無いぞ。  また、「傍観してちゃダメだ!行動しろ!」みたいなメッセージ性が押しつけがましい。そういうのはいちいちセリフで説明させちゃダメ。ラストも石像が崩れ落ちていくシーンですっぱり終わらせるべき。  と言うか、救われる手段があるなら、二千年も傍観してんなよ! 
4点(2005-02-01 14:51:00)(良:2票)
324.  ドーン・オブ・ザ・デッド 《ネタバレ》 
映画にはたまに「緻密な計算」と「偶発的要因」の相乗効果によって出来た「奇跡的な作品」が存在する。ホラーで言えば「悪魔のいけにえ」や「ゾンビ」がそうだが、問題はリメイクをするには、余りにもオリジナルが完成され過ぎている事だろう。絶妙なバランスの上に構築されている作品を変にいじっても失敗するだけ。  今作の最大の失敗は、ゾンビを全力疾走させてしまった事だ。そのせいで、単に「怪物に襲われる」という肉体的な恐怖感がメインになってしまい、「生と死」、「日常と非日常」というテーマについて考えるヒマもなくなっている。これではただのモンスターパニック映画と何も変わらない。  「ゾンビ」におけるテーマの本質とは、よく知る肉親や恋人が、まるで「異質」な存在に変貌してしまうという絶望と哀れみから命の意味を考え、「人間性を失われた存在」を目の当たりにする事で、人間の心のあり方を考える事にある。死すら相対化された世界で、生き残った者の生き様を観客が見る事で、自分自身の人間性と向き合わされるという構造が「ゾンビ」という作品の本質だろう。  今作は登場人物が多い事もあり、ひとりひとりの人間ドラマも薄く、先述したように、とにかく悩むヒマもないくらいのスピードと数のゾンビが襲ってくるので、どうしたってアクション寄りの内容にならざるを得ない。ゾンビを走らせるだけで、作品の本質がこれほど変化してしまうのだ。その差を見比べるのも面白いかも知れないが、オリジナルのテーマ性を著しく損なったリメイクである事は確か。   
3点(2005-02-01 14:06:24)
325.  デッドロック(2002) 《ネタバレ》 
なんか古臭いし、薄っぺらい話だな~。足塚茂道が大昔に描いた拳闘漫画にこんなのあったぞ(by.「まんが道」)。  ふたりのキャラ設定も取ってつけたように安直。  致命的なのは最大の見せ場であるボクシングシーンのつまらなさ。ヘビー級ボクサーのパンチをあんなに何発も喰らって立てるかっつーの。リアルさと熱血(笑)のバランスが中途半端。  マフィアの絡みも中途半端だし、刑務所内でのドラマも中途半端。ラストも尻切れ。盛り上がりもないまま、ダラダラ終了といった印象。  立場は違えど、チャンプとして勝ち続けなければならない者同士にしか分からない共感とか友情とか、それでも戦わなければならない葛藤とか、色々と「やるべきお約束」ってのがあるはずなんだけどなあ。
2点(2005-01-19 16:54:19)
326.  ダークマン 《ネタバレ》 
元々、あまりこういう「復讐モノ」って好きじゃないんです。「復讐させるための初期設定(暴行・殺人等)」が見ていて痛々しいし、悪党をやっつけていく過程も、それが憎しみの産物である以上、スッキリ感もありません。  また、爆発でほとんど焼失したはずのパソコンやら人工皮膚製造機(?)を、外もまともに歩けず、金も人手も無いであろう彼がどうやって調達したのかといった部分に、かなりご都合主義的な部分が見られます。シリアスな復讐劇な分、そういうディテールには気をつけるべきではないでしょうか。  他にも悪役側が「小悪党」といった印象で、まったく魅力が無いのもマイナス。建設中のビルの上に連れて行くのも意味不明。普通に殺しておけば良いんじゃないの?ラストでも、ワイヤーにぶら下がって来る見え見えのダークマンの蹴りを、避けもせずあっさり喰らうというシーンにも呆れます。  好きな人には申し訳ありませんが、良くも悪くもアメコミの実写版です。「スパイダーマン」もそう感じましたが、やはりストーリーのレベルが低いと言わざるを得ません。
4点(2005-01-19 16:51:03)
327.  ジャスティス/闇の迷宮 《ネタバレ》 
1970年代の軍事政権下のアルゼンチン。軍部による思想弾圧により起きた多数の失踪事件を解決するため、国家の暗部に立ち向かう夫婦の姿を描いた政治サスペンス。  こうした悲劇を忘れないようにすると共に、自由と民主主義の大切さを認識する事は当然としても、問題は軍事政権が台頭する背景にも様々な理由がある訳で、単純に「国家=悪」、「民衆=善」とするのも、また問題があるのではないでしょうか。  実際、ナチスの台頭は、当時、世界で最も民主的と言われたワイマール憲法によって、国民が支持した結果であるように、その軍事政権の成立にも色々な側面があるものです。国が暴走しないように政府を看視するとともに、国民が自らのあり方を内省するのも、その国に住まう国民の責任であるという事は考えておく必要があるでしょう。  また今作は、主人公に「失踪者の行方を透視する特殊な能力がある」と言う設定以外、見るべき部分がなく、あくまでも当時のアルゼンチンの実情を綴ったドキュメンタリー性の強い作品であり、サスペンス映画としての娯楽性はまったく無いので、その辺を期待すると肩すかしを食うかも。
5点(2005-01-14 21:22:29)
328.  ミッション:インポッシブル 《ネタバレ》 
TVシリーズ共々、有名作品ながら、もともとあまり「スパイもの」に興味が無い事もあり、最近まで見た事がありませんでした。  シナリオは丁寧に作られていますが、裏表の顔があるであろうスパイ家業なんですから、当然、身内に裏切り者がいるとか、「お前は死んだはず!」みたいな「どんでん返し」はデフォルトでしょう。そう言う意味では特に意外性のある展開も無く、良くも悪くもオーソドックスな内容です。  PS.電車の屋根の上でのアクションシーンは、ほとんどドリフのコントに見えました。
5点(2005-01-14 20:53:26)
329.  デッドサイレンス(1996) 《ネタバレ》 
聾唖学校の生徒を人質にとった凶悪犯とFBI捜査官の駆け引きを描いたサスペンス。  せっかくの「手話で情報をやり取りする」というアイデアがあまり生きていないため、基本的に「よくある」当たり前な展開になってしまっている。サスペンス映画における「人質を取っての立て篭もり」ネタなんて、最終的にどうなるか分かり切っている訳だから、あまり工夫の無い過程をダラダラ見せられても退屈なだけ。これと言ったアクションも心理戦もなく、ちょっとこじんまりし過ぎ。 
4点(2005-01-11 13:21:19)
330.  北斗の拳(1995)
ちょっと~、ここでの皆さんのあまりにも面白いレビューに釣られて、「シベ超」、「北京原人」に続いて、またまた見ちゃったじゃないですか!  近所のGEOには行くたびに探し回ったものの見当たらず、もし店員に聞いて「え、何ですか?「北斗の拳」?アニメコーナーにありますよ。え?実写版?ちょっとお持ち下さい。店長~、こちらのお客様が「実写版・北斗の拳」をお探しですけど~」、「え?「北斗の拳」?アニメコーナーにあるだろ?え?実写版?お~い、誰か知ってるか?「北斗の拳」を借りたい人がいるんだけど~」「え?「北斗の拳」?アニメコーナーにありますよ。え?実写(以下略)」となると嫌なので、仕方ないのでTSUTAYAの会員になって借りました。  で、感想。いや~、何でしょうか、コレは。正しいのはメインキャラの名前と、作品の存在が世紀末的ってことくらい(あ、でも名前も「ケンシィロ」だから違うな)。多分、監督は原作の内容を「伝言ゲーム」か何かで伝えられたのでしょう、五百万人くらいの規模の。それなら「七つの傷を持つ男」が、「七つのピップエレキバン、または使用前のコンドームを貼る男」になったというのも、まあ頷けます。その他、伝わらなかったところは監督の湯水の如く沸き出り過ぎて枯れ果てた想像力で補って作ったのだと思われます。でなければ、こんな素っ頓狂な内容になる道理がありません。  ある意味、この映画そのものが、見る人にとっての「死兆星」です。  PS.見るまで「鷲尾いさ子」と「鷲尾真知子」を間違えていて、「いつになったら出てくるのかな~、岩盤の井戸の村のお婆さん」と思っていました。  
0点(2005-01-08 07:43:16)(笑:7票)
331.  穴/HOLES
空から靴が降ってきたり、主人公の家族が「靴の匂い消し」の発明に躍起になっていたり、無数の穴を掘らせる矯正施設に入れられたりと、最初はそのシュールな展開から、単なる不条理コメディかと思っていたが、少年達に穴を掘らせる行為にはちゃんと理由があるし、登場人物の繋がりや伏線も考えられていて、それなりに楽しめるものになっている。あまり感動という側面に押し付けがましさを感じない点が好印象。  ただ、どの作品にも言える事だけど、この程度の内容なら、もう少し時間を短めにして欲しいところ(90分前後)。テンポが悪くなっている場面が多々見受けられ、無駄に間延びしてしまっている。    
5点(2005-01-08 06:55:01)
332.  トロイ(2004)
映像表現に金をかけているので、一見すると重厚だが、原型になっている叙事詩から「神話性」を取り除いてしまったため、何とも中途半端な内容になっている。神話や叙事詩には興味があるものの、伝承を単に「実写化」するだけでは、こんなにつまらなくなってしまうものかと驚かされた。  戦闘シーンは「ロードオブザリング」同様、ただ単に集団でワーッとやりあっているだけで、戦略もクソもない集団戦の連続にウンザリ。人や船をコピペしまくっているような画面からは、もはや驚きよりも、表現における「下品さ」しか感じられない。  メインの「トロイの木馬」のシーンも、こういうリアルな映像で見せられると、その作戦の幼稚さが目立つ目立つ。いくら何でも敵さん由来のものなんだから、城内に入れるにしても、燃やすにしても、まず調べろよ(w。もう少し、独自の解釈による大胆な変更があっても良かったのでは。  ブラピも悪くはないものの、あの不死身のアキレスにしては、いまいち迫力不足。それは決闘シーンの演出の仕方にも問題があるからだろう。「強いんだな」って事は伝わるものの、それはあくまでも「人間レベル」のもので、あんな程度では「神の血を引く者」としての凄味は感じない。例えば、ヤリを投げるにしても、何人もの敵兵を鎧ごと貫いて串刺しにするくらいのパワーがあるとか、身体を切りつけられても、すぐに傷口がふさがるとか、デカい戦斧の一撃を素手で受け止めるとか、たった一人で何千人もの敵兵を屠っていくとか、まさに「一騎当千!」と言うべき「見せ方」ってものがあるはず。それは神話ベースだからこそ出来る、そして「やって欲しい」演出なのに、ハリウッド映画はそういうアクション面の演出が本当に下手くそ。  全体の展開も、重厚さや長大さを出したいのか、無駄に長くなっていて、ダラダラとしているのもマイナス。どうせやるなら、原作の解釈を変えて、もっと現代風にアレンジした、エンターテイメント性の高い叙事詩を見てみたかったなあ。   PS.ブラピの身体はなかなかスゴかったけど、まさかCGじゃないよね?
4点(2005-01-06 08:10:45)
333.  スクール・オブ・ロック
マイノリティである事をまるでマジョリティの抑圧によるものとする発想や、そこにアイデンティティの核を持ってくるという感覚自体、大人になっちゃうと、ちょっとカッコ悪いと感じてしまうようになった私は元ヘビメタバンドのドラマー(現30代)。  世の体制や諸矛盾に対する怒りの衝動こそがロックの原動力だろうが、その内なる衝動がヘンに社会問題と絡んだり、全共闘世代のように「反体制」自体が目的化してしまうことは非常にカッコ悪いのである。  この作品でも、生徒達のバンドを始める動機が勉強同様、ただ大人に押し付けられた価値観に流されているだけで、そこに自分の意思で何かを変えよう、変わろうとする衝動が無い。それは体制の中で安全を保障された「反体制ごっこ」であり、大人や社会の保護下にある子供のお遊びでしかない。所詮、学校での勉強や校則などは本当の意味での「抑圧」ではないのだから。そもそも生徒達の年齢が低すぎる。価値観を自分で選択する自由や、好き勝手に振舞うことを覚える前に、抑圧に対する忍耐というものを学ばなければならない時期だろう。義務を果たさずして主張される権利や理想などには何の説得力も価値もない。  主人公が生徒達を学歴社会という価値観から解放する者でありながら、また新たな抑圧者として自分のロック観を押し付ける抑圧者になるという欺瞞と矛盾がある。その対立構造を自覚した上での脚本なら秀逸だが、単に学校という管理社会からの解放のみを肯定しているとしたら幼稚な限り。  PS.自論ですが、所謂「価値観」というものは、「一周」しなきゃ身にならないと思います。   
5点(2005-01-03 21:01:34)
334.  キル・ビル Vol.2 《ネタバレ》 
有名監督なら自分の好きな映画や日本の漫画をパクりまくっても、「剽窃」とは言われず、逆に「鬼才」だの「革命」だのと評価されてしまう風潮には疑問。既存の優れた「素材」を自己流にアレンジすると言えば聞こえはいいが、やっている事は同人レベルの監督のオナニー映画。  特に演出全般に関してのセンスの無さに閉口。元ネタをパクる以上、もっと高いレベルでパクってくれ。それが元ネタに対する最低限の礼儀だ。しかし、このシリーズに関して言えば、素材の「エキス」を吸い切れていないと言うか、パロディに対する「徹底感」が無く、中途半端。  例えばパイ・メイのキャラにしても、カンフー映画をパロったのなら、あの手のキャラデザなんてデフォルトでしょ。そんなに笑わせられるようなキャラかなあ?おまけに毒殺されたって…、アホか。普通、弟子が師匠を殺す時は「師匠を越える時」だ!毒殺なんかしたら何のために武術を習っているか分からないだろ。「私は師匠を殺すことで、<禁断の奥義>を会得したのよ」くらい言わせられないか?  また序盤で「最高の殺し屋」のはずのブライドが、のこのこ真正面から押し入って、あっさりと銃で撃たれるなんて、あり得ないだろ!リアリティとかの問題じゃなく、「漫画的演出」として!「心臓をプレートでカバーしてあるのよ」とか、「ショットガンじゃ、あたしを殺れないわ」くらい言わせろよ!しかも明らかに「やられキャラ」のデブに一方的にやられるなんて、キャラの扱い方や演出が分かっていない証拠。せめてデブも「一見やられキャラだけど、帽子を取ると別の人格が現れる」くらいのキャラにできないか?日本の漫画ならそれ位やるぞ。  他にもアクションにセンスを感じない部分は数多い。ストーリーにしてもシリアスな部分とお笑い要素のさじ加減が中途半端で、どちらを見ても徹底感に欠ける。ビルの動機も情けなさすぎる。どこまでも「狂気と美学」に生きるキャラで行けよ!  「バキ」や「ハンター×ハンター」「NARUTO」「るろうに剣心」「ベルセルク」といった少年向けアクション漫画はいまだに軽く見られがちだけど、キャラクターの個性、アクションの演出センス、展開の意外性、戦闘時の緊張感と迫力などは、もはやこんなハリウッド映画など足元にも及ばないほどの高いレベルで完成されている事が、いまだに一般には理解されていないのが残念な限り。 
1点(2005-01-02 00:53:41)(良:2票)
335.  グリマーマン
このタイトルを新聞で見て、「グリマーって何だ?」と思い、「The Glimmer Man」をExciteのテキスト翻訳で訳してもらったら、「微光人」と出ました。ものすごく日常で使わない言葉です。  「???」余計分からなくなったので、辞書で調べたら、「ちらちら光る」「かすかに光る」とありました。  つまり、相方の黒人の頭のことだと思います。
2点(2005-01-02 00:26:51)(笑:1票)
336.  ペイチェック 消された記憶 《ネタバレ》 
「中途半端」を見事に体現している駄作の典型。最後までSFサスペンスとして行くか、アクションとして行くか、どっちつかずのまま作っちゃったという印象。「マイノリティ・リポート」もそうだったけど、肝であるはずのタイムパラドックスを含む「時間」に対する考証がいい加減で、SFとして穴だらけ。「未来を見た」といっても、いったいどこまで未来を見たのか説明されないし、未来を知っていると結果を回避できるというのも、結局、その地点でタイムパラドックスによる矛盾を生じているはずなのに、そんな事はお構いなし。設定のために、都合の良いように「時間」や「未来」という単語を使い回しているだけの安直さがイヤ。それで面白くなっていれば何も文句は無いけど、予想通りのご都合主義的な展開と中途半端なアクションがダラダラと続くだけで、娯楽映画としてもつまらないからどうしようもない。  「20のアイテム」を使って窮地を切り抜けるというアイデアは良いけど、記憶を消されて、これから何が起こるかを知らない主人公が、数多くのアイテムをとっさの状況下で適切に扱えるとはとても思えない。自分だったら、銀貨やクリップや鉄の球が入っていても、いつ、どこで、どう使えばいいのかなんて、さっぱり見当がつかんけど。  あのアクションもしょぼい。なんでただの技術者があんなに強いんだ?どんなに近距離で銃を撃ちまくられても、主役にはカスリもしないという幼稚な演出はもう止めてくれ。アクション演出における思考停止状態だよ。  また個人的に主役ふたりにも魅力が感じられない。特にユマ。「キル・ビル」の時は「復讐に燃える殺し屋」という役どころだったから、あの濃ゆい顔にも違和感はなかったが、いざ、普通の女性として恋愛ドラマを演じられるとちょっと引く。個性的な顔立ちが悪い訳ではないが、恋愛対象というキャラ設定としては、はっきり言ってミスキャスト。ベン・アフレックもあの眉間の一本線と、中途半端なしゃくれが気になって仕方がない。何を考えているのか分からない、何とも締まりの無い表情が見ていて鬱陶しい。アップが多いし。  まあ、とにかく、どんなジャンルでも「中途半端」な事をしている作品はダメ。ひとつの事にも徹底できていないのに、全体としての完成度が高くなる道理がないという事を、この作品が証明している。 
3点(2005-01-02 00:25:33)(良:1票)
337.  華氏911 《ネタバレ》 
この作品が真実をどれだけ正確に伝えているかはともかく、基本的に情報というものには、必ず何らかのバイアスがかかっている訳で、その客観性と信憑性は、受け取る人が決めるしかないものです。また受け取った地点での、その人の知識や価値観、立場等によって、解釈が180度変わる場合もあります。  まして、それが国家レベルでの情報と言う事になれば、「事実の客観性」なんて事は決めようがなく、結局はマスコミから流される情報を一歩引いて見ているしかないのが個人の現実でしょう。  ただ、それでも多くの情報が出されるに越した事はない訳で、多くの選択肢の中から、より客観性のある真実に近づくためには、こうした作品が作られる事にも意味はあるはずです。その地点で報道や表現の自由が守られている確認にもなる訳ですから。  特に単一民族である我々日本人にとっては、裏表の激しい国際社会の弱肉強食の原理を忘れがちです。他ならぬこの映画も含め、情報の大切さと危険性を再認識させてくれるだけでも、この映画の価値はあると思います。 
7点(2005-01-01 23:19:25)
338.  この森で、天使はバスを降りた 《ネタバレ》 
前半はいい。でも後半は、とにかく「感動させよう、泣かせよう」と力み過ぎと言うか、ちょっと露骨な展開になっている。「閉ざされた社会に異物が入り込むことで、良くも悪くも変化が起きる」という脚本もありがちで、「感動演出のための舞台設定」という印象が強い。  「何かを犠牲にして始めて大事なものに気付く」というテーマ性は分かるものの、特に穿った見方をしなくても、そのオチ(感動)に持っていくまでの「計算」が見えてしまう。例えば、誰かも分かっていない段階なのに、怪しげな森の男(ハナの息子)にパーシーがあれだけ好意的に接するとか、逆にハナの甥があそこまで彼女に対して敵意を持つというような、その対比があからさま。そのくせラストで自分のやった事を告白して、みんなして涙を流したりと、なんか偽善的なんだよなあ。悪い話ではないんだけど、「感動前提」の脚本構成に不手際が目立つ。  邦題もセンスは良いんだけど、ちょっと付けた人がセンチメンタルな雰囲気に陶酔していると言うか、「心に傷を負った女性」ということを変に美化し過ぎじゃない?返って失礼だよね。こういう表現って逆効果になることがある。彼女自身は、どこにでもいる普通の女性で、別に天使と呼ぶほど特別な存在じゃないし、特別じゃないからこそ意味があるんじゃないの?誰でも持っている人間的な弱さや心の傷を抱えているからこそ、見る者の感情を揺さぶるのであって、特別な存在に祭り上げちゃダメでしょ。  自分の立場だったら、勝手に「天使」なんて呼ぶなって言いたくなるけどね。もし私が邦題を付けるなら、「この森で、彼女はバスを降りた」にするけど。  
5点(2004-12-27 12:17:39)(良:3票)
339.  タクシードライバー(1976) 《ネタバレ》 
「ここから飛び出して何かをしたいんだ」。  このトラビスの言葉こそが、現代人に共通している、豊かでありながら何かを渇望している心の叫びを集約したものだろう。作品内で描かれる、早くも70年代において経済大国アメリカが陥った「心の空洞化」という病に冒された姿は、まさに彼の大国に追随して経済発展を遂げた現在の日本の姿でもある。  トラビスの周りには誰もいない。家族も登場せず、友達も恋人もいない。タクシーの中だけが、彼の世界のすべてである。その孤独感は自己の立脚点を見失わせるに十分なものだ。トラビスも、オウム真理教の信者がそうであるように、社会の自分に対する不当な評価を何とかごまかそうと、社会問題などと繋がる事で辛うじてアイデンティティやプライドを保とうとする。自分すら救えない人間が、他人を救うことを「目的化」することで、自分の存在価値を得ようとする虚しさにも気付かないまま。  しかし、「何かを変えたい」とか、「役に立つ人間でありたい」とする気持ちは誰の中にもあるだろう。それを実現できている人や、平凡でいることを受け入れていられる人はいい。だが、自分の存在意義を確立できない人の代替行為を否定することは、その人間の存在をも否定することに繋がってしまう。誰でも漠然とした心の空虚感から逃れることは難しい。トラビスを犯罪者であると安易に断罪することは、社会の病理だけでなく、自らの心の闇から目を逸らす行為でもあるだろう。   ただラストはちょっと疑問。動機はどうあれ、さすがに三人も殺しておいて、数ヵ月後にあっさりと職場復帰しているのは無理があるだろう。自らの罪と共に心の空白にも向き会うという描写が欲しい。
8点(2004-12-05 11:08:39)(良:1票)
340.  ヒッチャー(1985)
殺人鬼に狙われる不条理感と恐怖感がここまで強烈に表現されているサスペンスは少ないだろう。昔に見たときも、あのトラックのシーンはトラウマになるほどの衝撃があったが、今見てもやっぱりショッキング。「所詮、映画だ」と思いながらも、手に汗を握らずにはいられない。  ただ、基本的に「殺人鬼に不条理に付け狙われる」というだけの単純なストーリーなので、正直、今見ると少し物足りないのは否めない。そういう意味では、サスペンスというよりはホラーの要素の方が多い。
7点(2004-11-30 21:58:13)
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