341. ザ・ワーズ 盗まれた人生
《ネタバレ》 苦手なメタ構造ですが見やすく各パートがしっかり作り込まれていて惹き込まれました。唐突な結末は「皆さんはどう考えますか」と問うているようで、私的にはクレイ=ローリーで選んだ人生を息が止まるまで生き続ける、に思えました。ただ、ダニエラはいくら考えてもアンタ何なん?であります。ジェレミー・アイアンズは本作でも作品の品格を高めておりました。流石。良作です。 [インターネット(字幕)] 7点(2022-05-03 23:28:55) |
342. 旅路(1958)
ウェンディ・ヒラー、デヴィッド・ニーヴンオスカー受賞作と言うことで購入。流石の存在感ではあるものの、心に残らないキャラクターで受賞に納得出来ないところ。豪華キャストによる群像劇はそれなりに楽しめましたが、バート・ランカスター、リタ・ヘイワースの大根芝居に水をさされたのが残念。 [DVD(字幕)] 5点(2022-05-03 20:08:36) |
343. ウィンチェスター銃'73(1950)
《ネタバレ》 名銃一周回って元の位置なお話。小気味よい展開が秀逸。キレある身のこなしのジェームス・スチュアート、画面に華を添える水難の名女優シェリー・ウィンタース若かりし艶やかな姿に+1点ずつ。因縁が骨肉の争いであるところに-1点。 [インターネット(字幕)] 7点(2022-04-27 22:47:01) |
344. 透明人間(2020)
1933年版はクロード・レインズの雄弁な語り口の恐ろしさと、お茶目な映像に味わい深さがありました。対するリブート作は喋らない、姿を見せない演出でのヒリヒリする怖さに息を詰めての鑑賞でしたが、次第に怖さが薄れて盛り下がっていったのが残念。「へぇ、そう来たか」な結末に+2点。 [DVD(字幕)] 7点(2022-04-27 04:50:50) |
345. スターリングラード(2001)
冒頭の戦闘模様は「戦争は老人が始めて中年が指揮して若者が犬死にする」そのものでした。現在も80年前と大差ない戦いぶりなのだろうか。こんなの観てられん。リタイア寸前でしたがスナイパー同士の一騎打ちの展開で緊張感に引き込まれ完走出来ました。MIPエド・ハリスが作品を引き締めてくれました。両名とも実在人物というのに100へぇであります。 [DVD(字幕)] 6点(2022-04-24 01:05:13) |
346. 猿の惑星:聖戦記(グレート・ウォー)
脚本が今一つ。人間が徹頭徹尾愚かな存在なのがいけません。シーザーの奮戦記はテンポが悪く、都合良過ぎて、眼力も慣れてしまったというかお腹いっぱい状態。3作通してのMIPはモーリス。体も器も大きい存在が沁み入りました。 [DVD(字幕)] 6点(2022-04-20 21:43:04) |
347. 猿の惑星:新世紀(ライジング)
人間側、猿側、共に一枚岩では無く意図しない方向に話が進んで行く過程はそれなりに見どころがありました。ゲイリー・オールドマンはこういう作品にも出演しているのかと妙に感心したところです。 [DVD(字幕)] 7点(2022-04-20 21:32:56) |
348. プロミシング・ヤング・ウーマン
全くもって興に乗れない復讐譚でした。突き抜けた狂気無く、喪失感を埋める為の姑息な策略、その喪失感がそもそも伝わって来ない。本作がアカデミー脚本賞というのに100えぇ~っであります。 [DVD(字幕)] 4点(2022-04-19 01:41:16) |
349. どん底作家の人生に幸あれ!
もんの凄い邦題に釣られての鑑賞。超有名小説の映画化だったとは。山あり谷ありの一代記が「スターリンの葬送狂騒曲」の監督らしいカラリとしたタッチで描かれており観やすい作品でした。?なキャスティングは監督のこだわりだったそうで、人は同じヒトなのだとの思いがあったのでしょうか。 [DVD(字幕)] 5点(2022-04-17 12:03:27) |
350. クーリエ 最高機密の運び屋
邦題からマフィアものでパーッと行こうか~の気分で鑑賞。まさかのペンコフスキーの話だったとは。この人の事はフレデリック・フォーサイス作品で知っており末路も分かっています。しかしながらグレヴィル・ウィンの存在は初耳。市井のセールスマンがCIA&MI6の依頼を受けてペンコフスキーがもたらすこれ以上無い最高機密のクーリエとなる。ウィンの運命や如何に! 派手なアクションも一発の銃声も響く事もなかったのですが、全編息苦しさに包まれておりました。白鳥の湖に共に感極まる二人に涙腺に警報が出て、ウィンがペンコフスキーに 叫び続ける You did it ! に崩壊ボロ泣き。ミサイル撤去の事実をペンコフスキーが知ったというのは事実であって欲しいです。ベネディクト・カンバーバッチの顔の相が変わる激痩せ役作りが圧巻。結末にまた涙。 こうして普通に過ごさせていただく間にも核戦争回避の為に命を懸けて下さる人がいるのだろうか思いが至りました。傑作です。 [DVD(字幕)] 9点(2022-04-12 01:32:36)(良:1票) |
351. 猿の惑星:創世記(ジェネシス)
43年間の映像技術の進化をまざまざと感じるシーザーの喜怒哀楽ぶりと躍動感に満ちたカメラワークに釘付けでした。新薬に関する雑な展開は鑑賞後に「そういえば・・・」思い返されるものでした。 [DVD(字幕)] 8点(2022-04-11 11:39:01) |
352. 許されざる者(1960)
《ネタバレ》 先住民である人の子(レイチェル)を勝手に連れ帰って来る。返して欲しいと話し合いに来た三人に対し、レイチェルを溺愛する変態にしか見えない長男は「一人殺せ」弟に命じて(お前がやれよ)射殺する。毎度お馴染みな全面対決でレイチェルが実の兄を至近距離から射殺する。勝利者達空を見上げて「あぁ、よかったね」の図でお開き。アメリカ様の価値観がよーく表れている西部劇の中でも極めつけの一品。予想の斜め上を行く胸糞悪さでありました。酷い役どころであってもリリアン・ギッシュのお姿を拝めたところに1点。 [DVD(字幕)] 1点(2022-04-11 10:55:28) |
353. キッド(1921)
外出予定のある時に観て大丈夫だろうかは杞憂に終わりました。ホロリとさせられる部分と笑える部分、共に今一つインパクトにかけるものでした。「もう、終わり?!」物足りない中にもラストショットでの母親に「お金があるだけでは幸せになれない」を実感させられる見事なエンディングでした。 [DVD(字幕)] 7点(2022-04-08 13:51:33) |
354. パリで一緒に
《ネタバレ》 劇中劇「エッフェル塔を盗んだ娘」同様に本作脚本のテキトー感が痛々しい。オードリー・ヘプバーン&ウィリアム・ホールデンだったからこそ最後まで付き合えました。音消して字幕消して環境映像として観る分には良いのかも。本作にトニー・カーティス、ノエル・カワード、メル・ファーラー、そして何とマレーネ・ディートリッヒもチョコッと出演しているのに「へぇ」連発であると共に無駄遣いに腹が立ちます。鑑賞後に知った、ホールデンがアルコール使用障害で撮影に臨み皆に悪影響を及ぼしていたというのに、作品に感じた締まりのなさの原因をみたところです。 [DVD(字幕)] 4点(2022-04-08 01:42:32) |
355. 最後の猿の惑星
脚本は一生懸命辻褄を合わせようとしているのでしょうが凡庸で全く盛り上がりません。戦闘模様のチープ臭が製作費がつかなかったのだろうと想像出来るもので、やたらと勇ましい音楽にもの悲しさを感じてしまいました。 [DVD(字幕)] 2点(2022-04-04 01:50:04) |
356. ハサミを持って突っ走る
《ネタバレ》 アネット・ベニング目当ての鑑賞でした。彼女の他キャストがなかなかに豪華だったのですが、まともな人物が皆無で全編に亘って滅茶苦茶な言動を見せられて舌打ちするばかり。どう見ても13歳には見えない主人公も魅力ゼロで結末に「やっと終わったわ、何が言いたかったんだか」ため息。鑑賞後この話が実話だった事を知り、ベストセラー作家となった主人公に、幸不幸は人生トータルで言うべきなのを実感させられたところに+1点。 [DVD(字幕)] 2点(2022-04-03 21:09:33) |
357. ハートブレイカー(2001)
吐き気がする狡っ辛い母娘が吠え面かくのを見たい一心で観続けたのですが、報われない辛抱でした。ジーン・ハックマンの役どころは余りにも酷い! 断れない義理か事情かあったのでしょうか。彼と同い年のアン・バンクロフトの老いてもキリリとした佇まいに点数の全てを。 [DVD(字幕)] 3点(2022-04-02 03:24:00) |
358. マリグナント 狂暴な悪夢
2日間に亘っての鑑賞となりました。 1日目、話の先行きが見えなくて、演出も「出るぞ、出るぞ・・ハイ出た~」の単調さで丑三つ時も相まって「何じゃこりゃ・・・もう、ダメ、寝る」 3点 2日目、ガブリエルの正体が分かった時点から結末までの一気呵成の展開がお見事。遅まきながら脚本の上質さが分かり、大立ち回り大殺戮シーンもグロより美しさを感じるもので、昼食を摂りながらでしたが普通に喉を通るものでした。監督始めスタッフの方々の仕事ぶりに拍手。 9点 [DVD(字幕)] 6点(2022-03-28 13:42:27) |
359. 猿の惑星・征服
本作をいきなり観ると「何のこっちゃ?」となるので一作目から順を追っての鑑賞をお勧めします。脚本と展開の無理筋さと演出のご都合主義が猿知恵感満載だった愚作です。 [DVD(字幕)] 3点(2022-03-27 13:03:32) |
360. 狂恋(1935)
《ネタバレ》 医学を征服した天才外科医の私なのだから、舞台女優のイヴォンヌも征服出来る!狂信に満ちたゴーゴル博士。ハリウッドデビューのピーター・ローレの血の通わない語り口にゾッとさせられ通しの怪演ぶり。列車事故で両手が潰れたピアニストである恋敵なフィアンセを陥れようとナイフ投げ名人にして殺人罪でギロチンにかけられた男の手に付け替える。落語「犬の目」のような話で何となく展開も分かるのですが、当然ながら笑い話ではなく哀れな結末に行き着きます。博士の終盤の暴走ぶりがいまひとつだったものの、短い尺に詰め込まれた見事な脚本でのキレのよい展開に緊張が途切れる事の無かった秀作です。 [DVD(字幕)] 8点(2022-03-27 12:50:34) |