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Sgt.Angelさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 109
性別 男性
自己紹介 2008 7/22みんなのシネマレビュー登録

ぼちぼち復活。

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21.  ダウト ~あるカトリック学校で~ 《ネタバレ》 
やや映画ならではの演出に欠けていたかな、とは思うものの久々にたっぷりと見応えのある演技合戦でした。メリルとホフマンの怪獣演技バトルは勿論、『魔法にかけられて』の時は年の割に老けてんなぁ・・・と失礼ながら思ってしまったエイミー・アダムスの可愛さにもちょいと驚き、1シーンのみの出演ながらヴィオラ・デイヴィスもなかなか印象深し。 この4人全員がアカデミー賞ノミネートも納得。メリルは『マンマ・ミーア!』の脳天気さは何処へやらと言うような迫力で、初登場シーンからバシバシ存在感を放つ。対するホフマンも生活感のある演技で全く引けを取らない。彼が演じる神父の説教がまたひとつひとつ非常に心に響く内容でいい。どれも良かったのですが、特に印象的だったのは2回目の「噂の正体」についての説教。あんな風に人の心を掴むような説教をされたら宗派とか関係なく神父に憧れてしまいます。 ひたすら2人の舌戦が続いた挙げ句真相は分からずじまいですが、今作の場合は全く消化不良はなし。原作の邦題が「ダウト 疑惑をめぐる寓話」とのことで映画版よりもしっくりときます。 まさに寓話という教訓的な物語。だから事件の真相も提示しない。あのシスター・アロイシスの嘘により、フリン神父が疑わしいように終わるのですが、そこは絶妙なラインを保っている。疑惑を持ちはじめると本当にキリがない。この登場人物の言う事もどこまでが真実なのか分からなくなってくる。シスターが神父に、神父がシスターに主張する事も、ミラー夫人がシスターに言った事も、全て実際に見たわけではないのだから。 そもそも疑惑とは?何を以てして確信、真実なのか?このギリギリの境を見事に保ち、疑惑に対する疑惑を深める面白い作品でした。
[映画館(字幕)] 8点(2009-03-29 00:42:30)
22.  三十四丁目の奇蹟(1947) 《ネタバレ》 
クリスマスには毎年でも観たいと思える作品。 自分はクリスマスの雰囲気がすごく好きなもんで、「ジングルベ~ル、ジングルベ~ル・・・」ってのが流れるだけで評価が甘くなってしまいますが、それを差し引いても素晴らしい映画です。 ファンタジックなシーンなんて全くないし、描き方は結構現実的。でもこの作品には夢があってファンタジックでどこまでも幸福感に溢れています。 クリスはいつでも本当に優しい優しい笑顔を浮かべるからこっちだって自然とニコニコしてきてしまいます。あんな笑顔を見てたらそりゃあライバル社長でさえ仲良くなっちゃいますよ。 信じるたり夢見ることで人は純粋に優しくなれるし、大切なことにも気付かされる。このサンタクロースはそんなことも教えてくれています。 やっぱクリスマスっていいものです。
[DVD(字幕)] 8点(2009-01-09 19:35:29)
23.  シューテム・アップ 《ネタバレ》 
素晴らしい!おバカ映画の見事な手本。ニンジンで頭をぶち抜き、電飾看板で挑発し、ガンガン銃をぶっ放しバッタバタと死体の山が積まれていく。バカやるならここまで徹底的にやってくれないと。 そして主演は、そりゃアメリカでも大ヒットなんてしないよ、と思っちゃうオーウェン、ベルッチ、ジアマッティの濃厚な3人。あんな「バッカじゃねーの!?」ってな展開でも全然笑わないトコが実にイイ!それにオーウェンもへたれ役ばかりのジアマッティも銃構えたら様になっていてカッコイイ。やっていることは大バカでも、当人はクソ真面目でなきゃ面白くないもの。かっこよさ、バカバカしさが見事に同居した2008年最高のバカ映画! これからも頑張ってくれ、マイケル・デイビス!
[ブルーレイ(字幕)] 8点(2008-12-24 21:43:48)
24.  リダクテッド 真実の価値 《ネタバレ》 
ここ最近アメリカでは反戦映画が連発されているが、今作は群を抜いて厳しくアメリカ批判に徹底している。 物語の設定・構成は同じくデ・パルマ監督作の『カジュアリティーズ』とほぼ同じ。 ただし今回は容赦ない。有名な俳優は一人も出演していないし、フェイク・ドキュメンタリーの体で撮影し、生々しい描写で甘さを一切捨て去っているように思える。 気怠く退屈な長い長い検問所での任務。でもいつ現れるか分からない“敵”の為に緊張を強いられる。さらに仲間だって突然死んでしまう。気が狂いそうな生活だ。 そして目を覆いたくなるような惨劇が続き、唯一の良識人にさえも慰めはない。しかしあれほどの悲劇が続くと、故郷に帰れただけでも十分な救いに思えてしまう。 ベトナム戦争後からかなりの年月を経てようやく映画化できた『カジュアリティーズ』と違い、事件直後であり、どこまでも厳しいまなざしで戦争の暗部を描いた本作は大いに影響力のある作品だと思う。
[映画館(字幕)] 8点(2008-12-17 23:00:26)
25.  ゴーン・ベイビー・ゴーン 《ネタバレ》 
よく見かけるんだけど、主演でもあまりパッとしないイメージがあったベン・アフレックの監督デビュー作。初監督ということもあり、地味な演出ながら奇をてらわず脚本で勝負してきたのが今作の完成度を高めているようです。スタッフはベテランを揃えているようで、撮影は陰影のつけ方が非常に美しく、俳優陣もモーガン・フリーマン、エド・ハリスら演技派で固めてくれています。主演のケイシーも俳優としての才能は兄ベンを超えているとみた。今後の活躍に期待します。それと、ジョン・アシュトンを「ミッドナイト・ラン」以来見かけていなかったので、こちらの出演も嬉しいです。 やや突飛な設定ですが、パトリック、アンジーをはじめ、人物の心情描写が巧く、物語はよく練られているように思いました。重厚なミステリーであり、ラストで簡単に答えられない問題提起をしてくるので、後々まで心に残る。どちらが正しいとは一概には言い切れない。アマンダは警部の元にいた方が良かったかもしれない。しかしパトリックの訴えも理解できる。ヘリーンを信じてみたい、何よりも後悔はしたくはない、と。そして彼が下した決断。おそらく彼自身も悔いてるだろう。あの虚無的な表情がそれを物語っているように思う。相変わらずアマンダのことは眼中にないヘリーン。彼女は娘の愛用している人形の名前すらも覚えていなかった。それに気付いた時のパトリックの空しい表情がいい。 ストーリー以上に、考えさせられるテーマを含んだ中々深い作品です。
[DVD(字幕)] 8点(2008-10-15 23:35:09)(良:1票)
26.  ブラッド・ダイヤモンド 《ネタバレ》 
重厚なストーリー、しっかり作り込まれた舞台。本気でダイヤモンドに関わる問題を考えさせるには少々安直と言えば安直ですが、問題提起するには十分なはず。何よりもこの映画は、問題提起という目的も含めた社会派アクションとして成功しています。エンタテインメント性強く描きながらも、リアルで臨場感あるつくりは高く評価したい点。 それに加えてこの作品が成功した要因は役者陣の素晴らしさでしょう。以前から気になっていたジャイモン・フンスー。漁師の割には小奇麗な印象はありますが、相変わらず上手い。ジェニファー・コネリーも芯の強い女性役にはやはりハマる。そして今作一番の驚きだったレオナルド・ディカプリオ。僕は「タイタニック」などで王子様的なイメージがあったディカプリオが苦手だったのですが、今作で見直しました。彼もそういったイメージのせいで悩んでいたんですね。 彼が演じるダークな人物、アーチャーのたたずまいが大いに今作に重みを持たせています。語られずとも彼の過去に何か影が差していることを感じさせます。ソロモンを脅すシーンなど、全編気迫ある演技を見せていました。 ラストが映画的過ぎるとも思えましたが、あの程度であれば大して気になりません。社会派映画として、リアルな演出、問題提起、役者の演技力、全てにおいて及第点以上で、娯楽作品としても優れた良作です。
[映画館(字幕)] 8点(2008-10-05 00:22:04)(良:1票)
27.  アイアンマン 《ネタバレ》 
これはロボット好きには堪らないでしょう!3tも持ち上げるパワー、マッハ8で飛行、腕からミサイル、両手・胸からレーザービーム!ミサイルとかレーザーとか発射する時の構えがまたカッコイイ!真似したくなるような素晴らしい要素が詰まってます。まずアイアンマンを現代版にアレンジしたデザインが非常にセンスが良くて、あれだけでもうバッチリ合格点です。 しかし、予想以上に前半のアイアンマン完成までのプロセスがおもしろく、丁寧でやたらと細かく描写していたのも嬉しい。ハリウッドは、昔のものを現代社会にリンクさせるのは得意ですね。(これは今も昔も世界の状況はあまり変わってないってことですかね...) 作品全体もかなりコミカルで、爽快感があります。そしてダウニーJr.も超金持ち&天才トニー・スタークを全く嫌みなく魅力あるキャラとして上手く、楽しそうに演じています。あのちょっとした汚れ具合がいいんです!まさにハマリ役です。アイアンマンMk-2の初飛行の時の笑顔もガキっぽくて妙に共感できます。テレンスもパルトロウもブリッジスも皆良し。惜しむらくは、ちょっとバトルシーンが少なかった事か。かといってドラマパートも削る必要は無いですね。トニー・スタークは素顔でいても仮面かぶってもカッコイイですから。金持ちってイイなぁ。羨ましいなぁ。続編ではテレンス・ハワードもウォーマシンとなって、アイアンマンと共闘、そしてもっとガンガン暴れて頂きたいです。久々の「なってみたいスーパーヒーロー」映画で大満足です。  《追記》と思ったら「アイアンマン2」ではテレンス降板!?ショック・・・。
[映画館(字幕)] 8点(2008-09-28 01:21:18)
28.  ウォンテッド(2008) 《ネタバレ》 
だいぶクセのある映画ですが、私はこれ大好きです。冒頭から異様な映像が展開し、設定、演出はとにかくぶっ飛んでます。原作はマトリックスにかなり影響を受けて書かれた作品とのことなので、あのあり得ない世界観を引き継いでいます。(途中でウェスリーがマトリックスのネオそっくりなサングラスをかけていたのは気のせいでしょうか...)マカヴォイ君も頑張っていたように思うし、やはりアンジェリーナ・ジョリーはこういう役がよく似合います。彼女とモーガン・フリーマンの存在感だけで一気に作品が引き締まります。 温和な日本人っぽい監督、ティムール・ベクマンベトフ。彼の外見に反した強烈なバイオレンス、ギャグありの狂った映像、そこにハマれるかどうかでこの作品に対する評価が決まりそうですね。 物語についてですが、決してよく出来た脚本だとは言いませんが、世界観はしっかり確立されており、勢いもあるのでこの作風であれば十分ではないかと。1を殺す為に1000(一般人)を殺しているのはフラタニティではなく、スローン率いるただの暗殺集団なので、元のフラタニティという組織自体は一般人を巻き込んでしまうような組織ではないのだと思います。本来機織機がターゲットにしていたのは、フラタニティの暗殺者たちでしたし。 しかしながら、突っ込みどころも笑えるようなつくりですし、あまり深く考えずに楽むようになっていると思います。やりたい事だけはやり遂げた潔い作品です。
[映画館(字幕)] 8点(2008-09-19 19:20:17)
29.  ダークナイト(2008) 《ネタバレ》 
やはりこの作品はジョーカーに尽きる。長い上にちょっと説教臭くて、まだまだ改善の余地はあったと思うが、ジョーカーだけはどうしたって賞賛せざるを得ない。あれほど魅力的な悪役はそうはいない。彼を生み出しただけでもこの映画は価値あるものだと思う。ただ、どうせここまで作り込んだならジョーカーの暴力描写をしっかり見せつけるべき。少なくとも黒人ギャングの口を裂くシーンは、直接見せろとは言わないまでももっと苦しむ描写は必要。切る瞬間だけカメラ外して死んじゃいました、では全く怖くない。あの1シーンだけでもあれば、後々の暴力描写は見せなくたって効果出るんだから。 まぁ何はともあれこの役の為に命を落としたと言ってもいいヒース。全身全霊を懸けて演じたヒース。あなたは本当に素晴らしい役者です。
[映画館(字幕)] 8点(2008-08-31 00:31:17)
30.  ノーカントリー 《ネタバレ》 
コーエン兄弟好きということで、かなりの期待を胸に観賞しました。一度目はどう評価していいのやらよく分かりませんでした。しかし観賞後しばらく経つと、また観ようという衝動に駆られ、一週間後にまたも劇場へ。アメリカがいかに病んでいるか、というテーマは原作『血と暴力の国』そのままで、細かな設定も殆ど同じで、原作小説の方がベルの語りが多く、ややこのテーマに対して解釈を巡らしやすい構成ではありますが、映像化としては大いに成功しているように思います。 が、私がこの作品で好きなのは何よりもコーエン兄弟の演出なのです。おそらく彼らは物語の流れ=テーマ・メッセージは原作そのままに、この物語をいかに面白く演出するかにこだわったのではないかと(変に脚色するとテーマがブレるでしょうし)。その一番の証拠がシガー。あの奇怪な武器は原作通りですが、あの髪型・体つきに関しては殆ど彼らが生み出したようです。彼はレクター博士やジョーカーのような悪役と比べると魅力は薄く、ただひたすらモスに恐怖を与える天災のようなものとして描かれているように思えます。 そして毎度の事ながら、やはりコーエン兄弟常連のディーキンスの撮影も非常に美しく、主演3人の演技もかなりのもので、狂気のシガーを演じたバルデム、抑えた演技がバッチリのトミー・リーはもちろんのこと、寡黙ながらも優しさと知性のある人間臭いモスを演じたジョシュ・ブローリンも賞賛に値すると思います。 それから、ちょっと物議を醸すラスト。あれもなんだか嫌いじゃないです(テキトーだなぁ)。 コーエン兄弟はいつもそうですが、これから何度も観直しそうな中毒性のある映画です。
[映画館(字幕)] 8点(2008-08-30 00:02:24)
31.  ヒストリー・オブ・バイオレンス 《ネタバレ》 
プロットは西部劇のものでありながら観賞後の余韻は真逆と言っていいほど。冗長なシーンを一切排除し、バッサリ、スッキリとした無駄の無い出来。冒頭の疲れきった強盗二人組、トムが反撃した際のバイオレンスは強烈。この作品は全体を通して主人公=正義であるはずのトムによる暴力が最も痛々しく描かれている。クローネンバーグはたとえ正義であったり、正当防衛であってもやはり暴力は暴力であるということが描きたかったのだと思う。最近特にアクション映画などで主人公が人を殺しても、血が一滴も出ず当たり前のように流される事が多く、そういった風潮に対するクローネンバーグの警告のようにも感じた。そして何よりも、ぎこちないながらもトムを二人の子供が迎え入れるラスト。ひとまずハッピーエンドで、感動的な場面だ。トムがどれだけ素晴らしい家族を得たか、彼らがどれだけの絆で結ばれているか。最悪の状況下でそれらを改めて強く知らしめられ、同時に何か重苦しいものが心に残り、どこまでも深い余韻を持たせる。あらゆる感情を同時に表現した素晴らしいラストだ。
[DVD(字幕)] 8点(2008-08-29 17:23:19)(良:1票)
32.  キングダム/見えざる敵 《ネタバレ》 
死んだ仲間のためにと捜査を始め、現地の警察官を犠牲にして、テロリストを全員射殺。明らかにアメリカご都合主義の展開でありながら、ラストの一言でそれを引っくり返す。それまでのFBIの不死身っぷりはこのためだったのかもしれません。元は、FBIも含め全滅、という脚本だったそうで。こちらの方が物語としては納得のいく結末だったのかもしれませんが、あえてFBIを全員ほぼ無傷で帰還させたのは、こんなことしたって無意味であると訴えたかったのではないかと。自分はピーター・バーグという人をあまり知らないので、色々と解釈のしようがあります。 そういったメッセージを除いても、ジェイミー・フォックスやクリス・クーパーの演技は流石のもので、アシュラフ・バルフムは一番いい演技をしていましたし、マイケル・マン仕込み(?)の銃撃戦は大迫力で、見所はかなりありました。 最近の反戦映画の中では最もエンタテイメント性に優れた出来です。
[映画館(字幕)] 8点(2008-08-05 12:51:28)(良:1票)
33.  ファーゴ 《ネタバレ》 
冒頭で「実際の事件に基づいて・・・」なんてタイトルとともに、真っ白な道を車が進んでくるオープニング。大げさなようで、絶妙にマッチした音楽使いも、コーエン兄弟らしくセンスがいいですね。 後に「『ビッグ・リボウスキ』は『ファーゴ』よりも事実の要素が多いんだ」、「『ファーゴ』は本当のところ殆どがでっちあげから成っている」と言い放つコーエン兄弟。何を考えてるんだか分かりませんが、このウソが作品全体に妙な雰囲気を与えているように思えます。それだけでなく、人物描写が本当に上手い。特にウィリアム・H・メイシー。ほんの思いつきの犯罪が、どんどん血みどろの凶悪犯罪に変わり、どうしようもなく苦悩する姿は、観るのが苦しくなるほど。どいつもこいつもマヌケで、馬鹿なまねをするのに、リアルで残酷で悲しい。作品の雰囲気、展開が静かでのんびりしている分、バイオレンスシーンも強烈に印象に残ります。静けさ、無邪気さ、残虐性が混じったような演出は流石。 悲劇の物語なのにぼんやりと明るく、何度でも見直したくなる不思議な作品です。
[DVD(字幕)] 8点(2008-08-03 20:43:28)
34.  ターミネーター 《ネタバレ》 
やっぱターミネーターと言ったら1でしょう!B級映画の雰囲気と、無口でひたすら追っかけてくるシュワちゃんがいいんですよ!2も嫌いではないんですが、なんかちょっとなぁ。なぜって言われると上手く言えないのですが、1の低予算ながらもツボを押さえたホラー、というかスリラーのような恐怖感が素晴らしいし、自分の父親になる男を過去に送り込んだり・・・というタイムトラベルものもわかりやすく、かつ、面白い設定。低予算で生み出したアイディアが輝いています。だからこそ、ターミネーターは1が一番の傑作なのです。
[DVD(字幕)] 8点(2008-07-29 14:49:12)
35.  アンタッチャブル 《ネタバレ》 
かなり好きな作品。まさにハリウッド!な映画ですが、アメリカの古き良き映画っぽい雰囲気があって観ていて気持ちがいい。警察=「善」、ギャング=「悪」の単純明快なストーリーですが、アンタッチャブル4人が魅力たっぷりです。若くて少し田舎っぽさがある『アメリカの良心』ケビン・コスナー、出番は短いけれど、ちょいとコミカルで愛すべきチャールズ・マーティン・スミス、壮絶な最期も流石のショーン・コネリー、まだやせてて好青年だったアンディ・ガルシア。皆ホントいいキャラしてます。クライマックスである階段での銃撃戦もナイス!滑り込みキャッチ、そして狙い撃ち!シビレます。ラストのコスナーも渋くて、モリコーネの音楽もハズしません。純粋なエンタテイメント作品で、しっかり楽しめる傑作です。
[DVD(字幕)] 8点(2008-07-27 21:28:24)
36.  ディア・ハンター 《ネタバレ》 
前半は少々長いと感じていましたが、終わりが近付くにつれ、あの長さが効いてきました。ロシアンルーレットを初め、何度も見るにはきついシーンが多々ありますが、やはりあのラストは忘れられません。デ・ニーロの「It`s to Nick.」、カヴァティーナ、結婚式の回想シーン。あのおかげで前半の長さはふっ飛びました。クリストファー・ウォーケンや、メリル・ストリープらが素晴らしい演技をしてくれたおかげでしょう。デ・ニーロは彼のキャリアの中でもベスト3に入るくらいの名演でした。
[DVD(字幕)] 8点(2008-07-26 10:44:54)(良:1票)
37.  再会の街で 《ネタバレ》 
いや~、なぜかボブ・ディランそっくりのアダム・サンドラー、上手いですね!びっくりしました。ドン・チードル、ドナルド・サザーランドもいい味出してます。それにリブ・タイラー・・・相変わらずお美しいですね。物語も変に重苦しく撮らず、ニューヨーク全体を実にきれいに撮っています。あんなきれいな街をサンドラーの乗っていたスクーターで走れたら気持ちいいだろうなぁ。(あのスクーターは確か2万円ほどで売っていたんですが、やはり日本じゃ公道を走れないんですね。残念。)後味も良く、微笑ましいシーンが多くあるので二回目以降も気持ち良く観賞できるいい作品です。
[DVD(字幕)] 8点(2008-07-26 10:22:07)
38.  ミラーズ・クロッシング 《ネタバレ》 
コーエン兄弟を初めて知ったのがこの作品です。ギャング映画とは思えないような、しかし非常に美しい音楽と、森の中を帽子がゆっくり飛んでいくオープニング。あのオープニングで一気に引き込まれました。物語はトムを中心に多数の人物の思惑が交錯するので、その全てを把握できてはいないと思うのですが、コーエン兄弟の映像力だけでも十分に楽しめました。それほどに細部にいたるまで美しいのです。コーエンの作品の中では初期の作品ながらも、映像美で言えば彼らの最高の作品です。「ミラーズ・クロッシング」の森をはじめ、あらゆるシーンが印象的で美しいものになっています。お気に入りのシーンは、森の中でバーニーを殺そうとするところ。限界までふくれあがった緊張感が破裂したようなあの銃声、バーニーを逃がした後トムが一人でたたずむシーンは特に素晴らしい。
[DVD(字幕)] 8点(2008-07-25 20:51:55)
39.  パブリック・エネミーズ 《ネタバレ》 
正直観ている間はあまりノレず、ちょっとウトウトしかけた所もあったが、思い返すたびにいい映画になっていく。というのも印象的なシーンが非常に多いので。冒頭の脱獄シーンやパーヴィスの登場シーン、特にウィンステッドら3人の捜査官が駅に到着するシーンなんて西部劇みたいで非常にワクワクした。 またちょくちょく挟まれる銃撃戦も相変わらずのマイケル・マンで、暗闇にトンプソンやらBARやらこだわりの銃声が響き、木片がバラバラと飛び散る映像のこだわりようはどうしたって楽しい。これだけでも充分観た価値があった。 ラストの映画館前のシーンの空気も何とも最高で、捜査官たちの姿、デリンジャーの最後のひと睨みから絶命の瞬間、そこからのウィンステッド捜査官の行動に思わずホロリとする。 今作ではマン・ファミリーの一員であるスティーヴン・ラング、もしくはマリオン・コティヤールが美味しいところをかっさらっていくが、ジョニー・デップと張り合うほどの出番もなく、見せ場といえば銃撃戦くらいしかなかった損な役回りのクリスチャン・ベールもイイ。コティヤールを尋問する捜査官をラングと共に止めにくるシーン、ベールが扉を開けて入り、ラングが捜査官を壁に押さえつけるあの呼吸、地味に良かった。
[映画館(字幕)] 7点(2010-03-06 19:22:03)
40.  ガタカ 《ネタバレ》 
ストーリー、テーマは本当に素晴らしい。サスペンスを展開しながらもヴィンセントとジェロームがそれぞれ自分の在り方を見つけていく過程もきっちり描けている。近未来という設定を用いて現代社会への警鐘や人間の在り方について考えさせる、という点でSFのお手本とも言えるような仕上がり。CGを多様しない映像も無機的で美しさも感じさせる素晴らしいものだ。 しかしどうも引っかかってしまうのが世界観だ。物語の展開上、建物外でのショットは必要はないのだが、近未来とはいえ架空の世界である事には違いないのだから、一度でいいからもっと大きくこの世界を見せるショットが必要だったのではないか。『ブレードランナー』のように外の広いショットから建物内に迫っていくシーンがあればこの世界にもう少し入り込めたかもしれない。 それに加え、建物内での完璧なシステムというような設定も無理があると感じてしまう。完璧過ぎるとその世界での人々の生活感が失われ、ヴィンセントの潜入にも説得力がなくなってしまう。これが『リベリオン』のようなあからさまなB級感があれば何も違和感はないが、物語も演出も丁寧で美しいだけにこの粗が際立ってしまった。 ただラストのヴィンセントとジェローム、それぞれの旅立ちには泣けた。
[DVD(字幕)] 7点(2009-04-08 22:09:09)
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