21. 遠すぎた橋
《ネタバレ》 CGもない時代のオールスター戦争大作ということでもうこういった作品は作られないでしょう。当時日本ではこの戦い自体広く知られていなかったと思います。映像的には空一杯の落下傘、ハリボテもあるとはいえ沢山の装甲戦闘車両が実写で出て来るのは迫力があります。戦争というものは錯誤と偶然の連続である事や所詮上の人間は無責任という組織の本質が、同時並行的に進捗する複数の戦闘地域で描かれているので、下知識なしにストーリーを追おうとすると厳しいかもしれません。主役の連合軍は負け戦でしたし、もう60年代に沢山あった能天気な戦争アクションの時代は終わったのかなあと感じさせられる作品でした。 [映画館(字幕)] 7点(2020-05-16 20:51:05) |
22. ロンゲスト・ヤード(1974)
《ネタバレ》 アメフトのルールはよくわかりませんが脇役にも昔のいろんな映画で見たようなメンツがいて楽しめました。この監督らしい「正義は勝つ」的男の映画。ガタイだけ見ると看守チームの方が全然弱そうに見えるが、まあ素人囚人チームが最後は爽快に勝利するのはお約束。 [DVD(字幕)] 5点(2020-05-16 20:09:04) |
23. バルジ大作戦
《ネタバレ》 昭和40年代当時流行っていったミリタリー模型ではドイツ戦車が大人気であったにもかかわらず、アメリカ製戦争映画でのドイツ軍はほとんど間抜けなやられ役に終始していました。しかし本作では最後は負けるもののドイツ戦車隊は基本結構カッコよく描かれていて、それだけで当時の少年だった私は興奮して観たのを覚えています。ネットもなかった時代、米軍の砲弾を跳ね返しながら森の中から戦車軍団が出て来るのを目にできるのは非常にワクワクしましたし、パンツァーリート合唱場面も非常に印象的でした。 [地上波(吹替)] 7点(2020-05-10 18:00:11) |
24. ジョジョ・ラビット
《ネタバレ》 オープニングから主人公が怪我をするまでは音楽ともどもスピード感に溢れた演出で引きこまれます。 史実を参照すれば突っ込みどころは色々あり、ラストへの展開は途中で何となく予想出来、お約束な感じではありましたが総じて丁寧に作られた印象で、映画としてなかなか楽しめるものでした。 当初はだらけた態度だったりおかしな扮装したりとふざけたキャラなのかと思わせた大尉が、後半ヒューマニズム溢れる振る舞いでとても印象的でした。ストーリーは違いますがイメージ的に少し似た印象のものとしては昔の「ヨーロッパ・ヨーロッパ」でしょうか。 [映画館(字幕)] 7点(2020-01-19 21:04:34) |
25. アンタッチャブル
娯楽作品としてそれなりに楽しめたが、ストーリーはシンプル。 但し登場人物像は深みがなく、キャラクターやストーリー展開にややご都合主義が目につき、他の様々なギャング映画と比して映画全体として軽い感じの印象を得た。 [ブルーレイ(吹替)] 5点(2020-01-18 13:19:37) |
26. アイリッシュマン
《ネタバレ》 とても長い作品です。 脇役のギャングたちの多くはろくでもない死に方を遂げていることがテロップで示されます。古くからの盟友を自らの手で殺め、悪行のせいで娘たちにも冷たくされたデニーロは、ラストで施設で孤独に死を待つばかりです。 今まで少しカッコよく描いたりもしたけれどもギャングなんてろくでもないものなんだ、と言っているようにも感じられましたし、仕事人間だったお父さんの老後の孤独という普遍的なテーマを示してるようにも感じられました。 [映画館(字幕)] 6点(2020-01-16 22:10:19) |
27. ビッグ
《ネタバレ》 ファンタジーなので色々突っ込みどころがあるのは仕方ない。会社に入ってからの描写はやや冗長に感じました。 子供に戻っていく所はじっくり見せてなかなか切なかったですが、そのまま家帰ってオシマイというのはあっさり過ぎかもしれません。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2019-08-03 22:33:50) |
28. トラ・トラ・トラ!
《ネタバレ》 真珠湾攻撃を日米双方から描いており、特に誰といった主人公はいない。しかし歴史的事実を俯瞰的に見つつ、戦闘シーンは実物、ミニチュア、造形物で再現しており、迫力満点。払暁の空母からの発艦シーンは何度観ても感動します。かつては本作や「史上最大の作戦」、また邦画の東邦8.15シリーズなど史実そのものモチーフとして映像化した作品があったが最近は殆ど見られず残念です。 [DVD(吹替)] 8点(2019-07-31 22:43:59) |
29. 突破口!
《ネタバレ》 カーアクションや全体的に埃っぽい感じなんかは70年代っぽいですが、ストーリーも演出も良く出来たアクション映画だと思います。もう一度見たくなるインパクト、余韻のある傑作だと思います。 [ブルーレイ(吹替)] 7点(2019-07-31 22:34:12) |
30. アナコンダ
《ネタバレ》 ストーリーはいかにも正統B級でアナコンダの動き等色々リアリティに欠けます。 続編が沢山作られたのはなぜ? [CS・衛星(吹替)] 3点(2019-04-29 17:32:37) |
31. キラー・エリート(1975)
《ネタバレ》 ペキンパーは好きな作品が多いのですのが、これはつまらなかったです。 登場人物の掘り下げも浅く、カーンのリハビリもダラダラ長く観ていてダレます。 中国と日本がごっちゃになっていて忍者とカンフーとかが混ざった感じなところも変すぎ。 [ブルーレイ(吹替)] 3点(2019-04-29 17:23:33) |
32. ガルシアの首
《ネタバレ》 爽快感やハッピーエンドはありませんし、暑苦しくうらぶれたような雰囲気の中をひたすら破滅に向かって突き進むので、観る人を選ぶ作品だと思います。それでもこの作品にはもはや若くはなく、何ものも持ち得なかった男の悲しみと意地、足掻きが横溢し、心打たれずにはいられません。主演のウォーレン・オーツが素晴らしく、ペキンパー作品の中では好きな作品の一つです。 [DVD(字幕)] 9点(2019-02-04 23:40:13) |
33. フォレスト・ガンプ/一期一会
《ネタバレ》 第二次大戦後のアメリカ現代史を背景にしたヒューマンドラマ。 それぞれの時代背景・風俗とフォレストの人生、視点を巧みに絡め、テンポもよくダレることなく観ることができる。 人生における人との関係性の重さ、岐路、そして大切なものについて考えさせられる。ダン中尉との関係性〜エビ採り業への話が特に心に残った。 [DVD(吹替)] 9点(2019-02-04 23:37:28) |
34. ダーティ・メリー/クレイジー・ラリー
《ネタバレ》 只々車で逃げ、警察に追跡されるロードムービー。バニシング・ポイントみたいな主人公の内面、虚無感や荒涼とした感じはなく、いかにも無軌道な若者達の勢いだけで最後までみせる。黄色い車の色と排気音が脳裏に焼き付く。森林地帯のなかに入ってからは景色などがやや単調になってしまい減点。 [DVD(字幕)] 5点(2019-02-03 13:24:29) |
35. バニシング・ポイント(1971)
《ネタバレ》 アメリカンニューシネマの佳作の誉高い作品ですが、当時の時代の空気感を感じていないとストーリーが分かりにくいので、現代だと観る人によって評価は別れる感じでしょうか。車の疾走感と排気音、アメリカ中西部の乾いた埃っぽい広大な風景も美しく、ロードムービーとしてはとても良いです。音楽演奏するヒッピーにデラニー&ボニーとリタ・クーリッジが扮してるのは観ていて儲けた感じ。 [DVD(吹替)] 6点(2019-02-02 19:22:23) |
36. マジェスティック(1974)
《ネタバレ》 これは主演高倉健の邦画みたいなストーリー展開だな、という印象ですがそれなりに楽しめました。ブロンソン、なんでそんなにスイカに拘るんだろうか。 [DVD(字幕)] 5点(2019-02-02 19:15:15) |
37. ボヘミアン・ラプソディ
クィーンは曲を少し知っている位でファンという訳ではありませんでしたが、なかなかに良い音楽映画だったと思います。 ストーリー自体はバンド映画によくある感じの内容もあるのですが、ライブシーンの出来が素晴らしく、楽曲と演奏の力で持って行かれ、尺が長めなにも関わらずそれを感じさせられなかったのは良作の証だと思います。 主演とベースはザ・パシフィックでのコンビですね。 [映画館(字幕)] 7点(2018-12-15 20:27:59) |
38. チェ 39歳 別れの手紙
《ネタバレ》 ゲバラがボリビアに革命をしにいって失敗し、捕まって銃殺される話。 前編の後半出てきてキューバ革命戦のさなかに知り合った奥さんや、5人の子供も後編のはじめにちょっと出ただけで、ロマンスも完全にすっ飛ばし。変装してボリビア入国から話が始まり、後はひたすら山中でのゲリラ戦が描かれる。結局ゲバラ達はボリビア共産党や市民としっくりいかず、支援を得られなかった事から敗れていく。ゲバラは喘息の発作を起こしながら林内を逃げまわる負け戦の描写が多く、前編より更にヒロイックに描かれていないので、彼のファンからの高い評価は得られにくいだろう。 ボリビア国内は森林地帯であるが白っ茶け、岩も多く乾いたほこりっぽい感じで描かれ、キューバでの熱い湿度を感じさせる雰囲気とは対照的である。前編と同じく説明も少なく進み、彼の銃殺から死体搬送シーンまでクールに描かれるが、前編のような国連での演説のインサートなどがなく、わかりやすいストーリーだったと思う。 重苦しい話だが、風景から南米の高地の風が感じられるようで、観た後味は悪くなかった。 [映画館(邦画)] 6点(2018-08-04 10:32:15) |
39. プライベート・ライアン
《ネタバレ》 上陸作戦の戦闘シーンは悪くないが、お金をかけて擦過音やグロ映像でリアリティを追求しましたって、ビックリさせるだけの作品な印象。ストーリーは戦場を舞台にしたお涙頂戴ファンタジーで、いかにも大衆向けな感じ。 [映画館(字幕)] 3点(2018-08-04 10:19:08) |
40. スターリングラード(2001)
なかなかお金をかけていて、それなりに楽しめました。CGは使ってますが、最近の擦過音と爆音で誤魔化した映画ではなく、じっくり見せてはくれてます。ロマンスも女性兵士の多かったソ連軍ならではの状況を活かしていて、よくある愛と感動の駄作戦争映画にはなっていなかったと思います。邦題はドイツ映画の方と同じだし、芸がない。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2018-02-11 20:58:36) |