381. マトリックス リローデッド
《ネタバレ》 期待に胸を膨らませた続編だったが、公開時は少々受け入れがたい内容だった。あれだけ偉そうにしていたモーフィアスも、ザイオンに戻れば一介の船長に過ぎず、その上には司令官やら評議員やらがいる(ここらへん『スター・ウォーズ』っぽい)。で、肝心のザイオンでは人々は洞窟の中で原始的な生活を送っており、モーフィアスのクサすぎる演説に「全然クールじゃない!」と唖然とした。無限増殖するエージェント・スミスとの戦いも気持ち悪いだけだし、正直落胆を隠せなかった。ただ、前作であれだけ「バーチャル世界でのクールな戦闘」を見せつけた監督の真意は、人間本来の肉体(洞窟での踊り)や愛(ネオがトリニティの命を救う)への賛美に満ちているのだな、と再度鑑賞して思った。ちなみに、カンフーは西洋人よりもアジア人(セラフ役の人)がやった方が格好良いことも再確認できた。 [映画館(字幕)] 7点(2007-10-23 20:36:23) |
382. パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト
《ネタバレ》 肝心のストーリーが分かりづらい。というか、大した話でもないのに、妙に込み入った設定にし、大事なところを口頭で説明するだけなので、理解するのに時間がかかる。よって、あまり深いことは考えずに、ジャック・スパロウの活躍をぼ~っと観ていれば良いかと。クラーケンの映像は素晴らしいし、フルーツ串刺しや水車でのチャンバラなど、くだらないアクションシーンが意外に面白くツボにはまった。ラスト、バルボッサの登場にはビックリ! [DVD(吹替)] 7点(2007-10-23 20:22:43) |
383. X-MEN2
《ネタバレ》 シリーズでは一番好き。マグニートとXメンが手を組んで、ミュータント殲滅を狙う人間たちと戦う。恐怖ゆえの差別から、なりふり構わぬ殺戮へと手を染める人間たちの何と愚かなことよ。意外と深いテーマを扱いながら、娯楽作としてきちんと成立しているところが凄い。 [DVD(吹替)] 7点(2007-10-23 10:05:52) |
384. スパイダーマン3
《ネタバレ》 完結篇ということで、色々と詰め込みすぎか…それでも充分に楽しめる。サンドマンの映像には度肝を抜かれた。『T2』の新型ターミネーター以来の衝撃かと。ジェームズ・フランコの演技も良かった。記憶喪失時の憑き物が取れたような顔が印象的。役者ってすごいな。 [映画館(字幕)] 7点(2007-10-23 09:47:54) |
385. メメント
4、5回は観てるんだけど、いつも内容を忘れてしまう。自分の記憶力を疑うが、観る度に楽しめるからそれもいいか。 [DVD(吹替)] 7点(2007-10-08 07:09:32) |
386. バートン・フィンク
どこが面白いと訊かれても困るのだが、観ている間はすごく楽しめた。しかし、鑑賞後、あまり残るものがない。なんでだ!? [DVD(字幕)] 7点(2007-10-08 07:04:35) |
387. プラネット・テラー in グラインドハウス
《ネタバレ》 片脚マシンガンのストリッパーがゾンビ軍団をなぎ倒す!B級趣味丸出しの痛快スプラッター。グロに耐性がないときついが、ゾンビ愛、B級愛のある人には至福の2時間でしょう。マイケル・ビーン(老けた)とバーベキュー屋のオヤジの兄弟愛に+1。主役の男に華がないので-1。ちなみに、噂の(?)フェイク予告編はこちらに入ってましたね。ダニー・トレホ格好良いぞ! [映画館(字幕)] 7点(2007-10-01 06:48:37) |
388. アバウト・ア・ボーイ
ウィルに共感しまくりでもうサイコー。ヒュー・グラントが好きになった。あんなお母さんイヤだけど、母親だからしょーがないよね。愛してくれてるのも分かっているし。マーカスの健気さにもノックアウトです。 [DVD(吹替)] 7点(2007-09-21 20:19:53) |
389. インディ・ジョーンズ/最後の聖戦
ハリソンとショーン・コネリーの掛け合いが面白い。昔TVで観てゲラゲラ笑った。コネリーの声は若山弦蔵氏にやってもらいたいのだが、DVD版は違った。 [DVD(吹替)] 7点(2007-09-21 19:10:17) |
390. 激突!<TVM>
アイディア一発勝負の傑作。ところで、漫画「ジョジョの奇妙な冒険」で、『激突!』とそっくりな話がある。そちらを先に見てしまったので、オリジナルの衝撃が薄れてしまったのが残念。 [DVD(字幕)] 7点(2007-09-21 18:04:30) |
391. 身代金
《ネタバレ》 何度観てもドキドキする。実際にはあり得ない話だが、メル・ギブソンならやりかねないと思えてしまう。お金と保身のためなら仲間をも裏切るゲーリー・シニーズが凄い。二人の心理戦に目が離せない。 [DVD(吹替)] 7点(2007-09-16 23:27:41) |
392. 初体験/リッジモント・ハイ
《ネタバレ》 ベストおっぱい賞を授与します。 [DVD(字幕)] 7点(2007-09-10 00:23:00) |
393. ワイルド・レンジ 最後の銃撃
《ネタバレ》 背筋がすっと伸びる映画。一本筋の通ったことをするのはかくも困難なことか。今どき珍しい正統派西部劇を作ったケビン・コスナーは凄いと思う。観ているこっちが恥ずかしくなるくらいの王道ぶり。コスナーの偉いところは、先輩であるロバート・デュバルに大事な見せ場を作っているところ。普通俳優が監督をする場合、自分ばかり格好良く撮ろうとするもの(メル・ギブソンとか)。でも、コスナーはベテランを大切にしている。これまで「アメリカの良心」を体現してきたコスナーのフロンティア・スピリッツは未だ衰えていない。 [DVD(吹替)] 7点(2007-09-09 23:18:45)(良:2票) |
394. エレファント・マン
この映画は自分を写す鏡だ。僕はジョン・メリックの姿を見て、思わず目を背けたくなった。特殊メイクと分かっていても、ちょっと怖い。つまり、それが自分だ。以前何かで読んだが、デビッド・リンチはこの映画で人間の醜さを描いたのであって(つまり見世物小屋のオヤジも医者のような偽善者もみんな同じ)、「感動作」として世界中でヒットしたことにビックリしたらしい。この映画を観た人は、鏡に映った自分の醜い姿を見てビックリすることだろう。 [DVD(字幕)] 7点(2007-09-03 13:40:52) |
395. I am Sam アイ・アム・サム
ショーン・ペンにはこういう役をやってほしくなかったな~、というのが正直な感想。やはりワルなイメージが強烈なので。しかし映画自体は悪くないし、天才子役ダコタ・ファニングを発掘した功績は大きい。 [映画館(字幕)] 7点(2007-08-20 20:46:05) |
396. デッドマン・ウォーキング
《ネタバレ》 被害者の遺族は娘や息子にさよならを言うことも、愛してると伝えることもできなかった。しかし、なぜ加害者には家族とのお別れがきちんとなされるのだろうか。被害者とその遺族の無念を考えると、納得いかない。ラストは死刑囚に感情移入して観るべきなのだろうが、全く泣けなかった。憎しみの連鎖はどこかで止めるしかない。だが、犯罪被害に遭われた人々のことを考えると、加害者に同情することはできない。とは言え、被害者と加害者の両方に寄り添い、憎しみに満ちた心の救済を願う無垢なシスターに非があるはずはないのだ。スーザン・サランドンとショーン・ペンの名演、ティム・ロビンス監督の演出は素晴らしく、文句のつけようがない。考えさせられる作品だ。 [DVD(吹替)] 7点(2007-08-19 10:27:43) |
397. ペイバック
時代遅れのパルプ・ノワールを本格的に映画化したブライアン・ヘルゲランドとメル・ギブソンの勝利。とにかく出てくる奴がみんなワル。たった7万ぽっちのために組織に喧嘩を売る一匹狼の格好良さ。青を基調としたクールな映像とサントラの選曲に痺れる。 [DVD(吹替)] 7点(2007-08-10 19:05:02) |
398. カジュアリティーズ
《ネタバレ》 マイケル・J・フォックスが想像以上に良い演技をしていた。内容も心に残るものだ。主人公が味わう苦悩は、程度の差こそあれ、誰しも一度は経験するものではないだろうか?集団対個人という図式において、自分はどのような行動ができるか。正しい判断を下すことができるか。最近、イラク戦争で少女をレイプし殺害した米兵の裁判が行われ、見張り役が懲役110年の刑を言い渡された。未だにこのような蛮行が行われていることが痛ましい。映画のラストで、ベトナム人学生を演じている女性は、ショーン・ペンらにレイプされ殺された女性と同一人物だ(メイクで顔を変えて演じている)。主人公の苦悩は癒されるべきなのだ。戦闘シーンなどの無駄なデ・パルマ・タッチがなければ、映画としてもっと評価されていたであろう、隠れた名作。 [DVD(字幕)] 7点(2007-08-07 17:16:47) |
399. 7月4日に生まれて
オリバー・ストーンのベトナム戦争映画だが、戦場のシーンよりも、出征前と帰還後を丹念に描くことで、「戦争に行くとはどういうことか?」を力強く訴える。戦場の生々しさを描いた『プラトーン』とはまた違ったアプローチをしているのが面白い。個人的にはこちらの方が好印象を持った。トム・クルーズの熱演にも評価。 [DVD(字幕)] 7点(2007-08-07 16:51:10) |
400. プラトーン
《ネタバレ》 「本物のベトナム戦争映画」ということで、実際にベトナムに従軍したオリバー・ストーンが脚本と監督を兼任。バーンズもエリアスも実在した人物とのことだが、実際には別の部隊だった二人を同じ隊に入れ、最終的には殺人(未遂)行為までさせるのはどうか?また、ストーンの分身であるクリスがバーンズを撃って終わり、というのも、いかにも物語的で、リアリティを削ぎ落としているように思える。 [DVD(字幕)] 7点(2007-08-07 16:42:03)(良:1票) |