441. (500)日のサマー
《ネタバレ》 こんなのどこにでもあるよくある話で、新たな発見や斬新さはまったく感じない。 これくらいならまだマシな方で、僕なんて実はもう結婚してました♪っていうオチを食らったこともある。 そんな平凡な話を飽きさせずに最後まで見せる演出力は評価に値すると思う。 序盤のサマーは実に魅力的で、勘違いするのも納得の展開。 中盤以降は心が離れて行く様が切なくて、トムに同情した。 脇を固める登場人物もそれぞれに味のあるいいキャラで良かったですね。 同じことの繰り返しになるんだろうけど、(500)日のオータムも見てみたいと思いました。 まあ、現実ならそう簡単に秋は来ないんだけどね。 [DVD(吹替)] 7点(2012-10-03 11:32:42) |
442. ダークナイト(2008)
相変わらずバットマンはかっこいいし、ジョーカーとの対決もワクワクした。 苦悩するヒーローという深みも健在で、単なる無敵のスーパーヒーローではないところがいい。 レイチェルの良さがいまいち伝わらず、ダークサイドに落ちるほどの説得力を感じなかったけど、ラストの展開には痺れました。 この作品がバットマンじゃなくて、ダークナイトであることを最後の最後で納得させてくれました。 そして、やっぱり次作が気になるように上手く引っ張ってますね。 [DVD(吹替)] 8点(2012-09-10 05:32:55) |
443. バットマン ビギンズ
誕生秘話だけでここまで重厚なドラマに仕上げますか。 単なるスーパーヒーローではなくて、生身の男の葛藤が上手く描かれていると思う。 無敵のスーパーヒーローもいいけど、こういったタイプのヒーローもありですね。 まあ、主人公なので死なないのはわかってるけど、大ダメージを受けると大丈夫だろうか?とハラハラドキドキします。 少しコミカルな演出もあったり、ラブロマンスもあったり、ど派手なアクションがあったりと盛り沢山な内容だけど、トータルのバランスとしてはシリアスな落ち着きのある雰囲気で纏められていますね。 次作への期待感が高まるラストもいい感じです。 [DVD(吹替)] 8点(2012-09-01 19:14:27)(良:1票) |
444. リミットレス
《ネタバレ》 薬の力で超人的な能力を獲得した男の話だけど、これほどの能力がありながら金と権力に行き着くというのがくだらない。 序盤、小説を書き上げて、女を手に入れるくらいまではまだ許せた。 この小説はきっと全米を泣かせるくらいの大ベストセラーになるだろうし、他の多くのスーパーヒーローも女を手に入れる。 でも、私利私欲に力を使うのはそれくらいにして、もう少し有意義な活用法を考えられなかったのだろうか? 交通事故を予見できるなら、何故それを未然に防ごうとしないのか? 正直言って、政治家なんて薬のスーパーパワーに頼ってまでなるようなもんじゃないと思える。 薬を服用した人物の中でいちばん賢かったのは、薬を注射することを思い付いた金貸しの男だと思う。 [DVD(吹替)] 5点(2012-08-10 18:23:12) |
445. ファンタジア
この作品はまず1940年製作という点に驚かされる。 圧倒的な映像クオリティの高さに感服させらます。 こんな技術力を持った国とよく戦争しようなんて思ったもんだ。 短編それぞれが素晴らしい出来で、映像と音楽が見事に調和している。 登場するキャラクターの中では、魔法使いの弟子のほうきが大好きです。 [ビデオ(吹替)] 9点(2012-08-06 10:37:07) |
446. メリダとおそろしの森
《ネタバレ》 ストレートに真正面から母娘の絆を描いた愛情物語なのに終盤はそこに派手なアクションが加わるという構成に感心しました。 どこか愛らしい仕草を垣間見せつつ、獰猛な野生の猛獣という側面も併せ持つくまを題材に選んだのが大正解だったんじゃないでしょうか。 母性と猛獣アクションが違和感なく両立していたと思います。 男の僕としてはやや感情移入のし難い母娘の関係性がメインテーマですが、ラストの展開には思わず涙が零れました。 是非、続編でメリダの恋物語を描いて、お母さんを安心させてあげて欲しい。 あと、こぐまになった弟たちが余りにも可愛くて、魔法が解けないままでもいいかもって思ってしまいました。 こちらもスピンオフ作品とかで、三匹のこぐまが大活躍するのをもっと見たいですね。 くま好きには堪らない素敵なくま映画に仕上がってるんじゃないでしょうか。 [映画館(吹替)] 8点(2012-08-02 10:07:12)(良:1票) |
447. Mr.インクレディブル
スーパーヒーローがヒーロー業を引退するという設定は面白かった。 それぞれの特殊能力が活かされた派手なアクションも見応えがあったし、家族愛というテーマも心に沁みた。 赤ちゃんの設定だけがいまいちパッとしなくて残念だったけど、なかなかいい作品だったと思います。 [地上波(吹替)] 7点(2012-07-25 23:08:32) |
448. 塔の上のラプンツェル
長い髪を活用したアクションは動きが派手で見応えがあるし、特殊能力なんかも備わっていて面白い。 それでいて日常的な動作にはまったく支障がないという演出も滑稽で好きです。 あんなに長かったら不便なこともあるだろうし、濡れちゃったときなんか大惨事かと思ったけど、何事も無かったようにスルーされるのが良かった。 そういった特殊な設定に負けず劣らず、ラプンツェル自身の魅力も抜群で、とても愛らしいキャラクターに仕上がってるんじゃないでしょうか。 ストーリーは王道というか、白馬に乗った王子様じゃなくて、白馬に追われた盗賊が囚われのプリンセスを救い出すといった感じですね。 前半はコメディ要素が強いけど、終盤に向けてはラブロマンスで盛り上がって、ラストの展開は思わず泣けました。 あと、なんと言っても映像が感動的に美しいのが印象に残りました。 あれなら命懸けで冒険の旅に出てでも見る価値があると思えますね。 それから、相棒のパスカルがやたら可愛らしくて、グッズがあるなら欲しくなるレベルでした。 [DVD(吹替)] 9点(2012-07-19 20:38:53) |
449. キャメロット(1998)
アーサー王伝説をベースにしてるので設定としては親しみ易い。 でも、話はイマイチ盛り上がらない。 クライマックスの対決でもうちょっと盛り上がるのかと思ったけど、意外とあっさり決着が付いてしまったので拍子抜けしました。 歌のシーンも必要なのかどうかよくわからない。 歌い出すと話が間延びしてしまってテンポが悪くなってしまってるような気がする。 [DVD(吹替)] 4点(2012-06-22 16:06:13) |
450. 扉をたたく人
序盤、奇妙な共同生活の始まりにワクワクさせられるのだけど、物語は次第に深刻な展開を辿る。 それでも、アフリカンビートの軽快なリズムに心が躍り、悲しみをほんの少し和らげてくれる。 特にガラス越しのセッションに希望を感じられたのが良かった。 これはハッピーエンドは望めそうにないと薄々感じ始めた頃に新たな訪問者が投入される展開も自然で好感が持てる。 ウォルターとタレクの友情物語で終わっていても感動的だったとは思うけど、このギアチェンジで終盤はなんとも切ないラブストーリーの様相を見せ始める。 これもやっぱりハッピーエンドは望めそうにないんだけど、2人の節度ある関係性はとても魅力的に感じられた。 深刻な社会問題を描いたテーマはとても重たくて、どちらが正しくてどちらが間違ってるとは言えないのかも知れないけど、扉をたたく人を招き入れる優しさがなければ、物語は始まらないんでしょうね。 それにしても、こんなにも落ち着きのある深い作品なのにジャンベの鼓動に思わず体が反応してリズムを刻んでしまうのは何故なんでしょうね。 ミトコンドリア・イヴから受け継がれたアフリカのDNAが僕にも刻み込まれてるんでしょうか。 [DVD(吹替)] 9点(2012-06-03 19:46:03)(良:1票) |
451. 恋するベーカリー
序盤はバランス良く三角関係を構築してて、どっちとくっつくのか分からなかった。 話に引き込む構成としては上手い滑り出しだったと思います。 そこから人生の重みというか、深い話になるのかなと思ったら完全に裏切られて、中盤以降は開き直ったようにコメディ路線を走り出したけど、結構笑えたのでこの展開は正解だったかも。 微妙な立場の娘婿を上手く使っていましたね。 ここから感動物語に昇華させられたら名作になってたかも知れないけど、ラストはいまいち盛り上がらないというか、消化不良な印象が残りました。 やっぱり復縁した方が2人にも子どもたちにもハッピーエンドだったような気がするんですけどね。 まあ、コメディとしてはよく出来た作品だと思うので、感動とか求める方が間違ってるのかな。 あと、どうでもいいことだけど邦題はほとんど詐欺ですね。 [DVD(吹替)] 7点(2012-05-24 21:49:44) |
452. 迷い婚 -全ての迷える女性たちへ-
《ネタバレ》 これはいい話なのか??? 僕の倫理観とは掛け離れた展開に釈然としないものが残った。 結婚前の不安な気持ちとかわからなくもないけど、越えちゃいけない一線というものがあるだろうに。 しかも、許すのかよ! でも、まあ、お父さんの話には妙に説得力があって、なんだか泣きそうになったので、やっぱりいい話だったのかなぁ。 娘まで食われたことを知った上で許してたのか気になるところだけど。 [DVD(吹替)] 6点(2012-05-17 16:38:17) |
453. タンタンの冒険/ユニコーン号の秘密
オープニングのワクワク感は尋常じゃないんだけど、本編が始まった途端に違和感が襲い掛かってくる。 リアル系のCGキャラがどうも駄目。 原作の味が掻き消されてしまってるような気がする。 肝心のストーリーの方も特に凝った謎解きがあるわけでもなく、一本道を突き進んで行くだけ。 アクションシーンの出来が素晴らしいのは認めるけど、ずっとドタバタしてる感じで落ち着きませんね。 [DVD(吹替)] 4点(2012-05-11 16:03:41) |
454. 紀元1年が、こんなんだったら!?
余りにも下品過ぎて引いてしまいそうになるけど、そこを乗り越えたらそれなりに笑える。 旧約聖書をパロディにしてるようだけど、その辺りの知識に乏しいので本当に意味を理解して笑えてるのかわからないけど、とりあえず面白かった。 旧約聖書の知識がきちんとあればもっと面白いのかも知れない。 まあ、そういう人たちにとってはちっとも笑えない話かも知れないけど。 あと、イーマ役のジュノー・テンプルが妙にエロくて可愛かった。 [DVD(吹替)] 6点(2012-05-07 14:41:36) |
455. ランゴ(2011)
これはいい西部劇ですね。 序盤は意味不明な展開でどうなることかと思ったけど、ヒロインが登場した辺りから面白くなってきた。 リアル系のキャラにちょっとグロテスクな印象を受けたけど、慣れてしまうと意外といいキャラに思えてきます。 ストーリーとしては平凡なのかも知れないけど、コミカルな台詞と派手なアクションで飽きさせませんね。 それにしても、最近のCGアニメのクオリティの高さにはほんと驚かされます。 [DVD(吹替)] 7点(2012-04-30 19:08:21) |
456. コンテイジョン
序盤の感染が拡大していく様はスリルがあって恐怖を感じた。 余計な説明を省いて映像で理解させる手法は良かったと思う。 難しいことはよくわからないけど、とにかく危険だということはよく伝わってきた。 キャストが豪華過ぎて、誰が死んで誰が生き残るのか予想できないというのが緊張感を増していたように思う。 物語の収束は意外と平凡というか、これ以外の解決法はないんでしょうね。 ラストの警鐘は重大なことなんだろうけど、だからってどうしたらいいのかよくわからないというのが困ったもんです。 [DVD(吹替)] 7点(2012-04-20 17:46:34) |
457. マネーボール
《ネタバレ》 とりあえず脚本がアホ過ぎる。 クライマックスの20連勝の懸かった試合で、11点差を追い付かれた挙句に最後はマネーボールの象徴とも言えるハッテバーグの代打サヨナラホームランでリーグ新記録達成とかあり得ないでしょ。 この脚本を許可した野球の神様はどうかしてるとしか思えない。 選手役のキャストが本物っぽい感じでリアルだし、知ってる選手がちらほら出てくるのも嬉しい。 イチローもちょろっと出てましたね。 野球の魅力が随所に散りばめられた素晴らしい作品だと思います。 終盤はちょっと泣きそうになりましたよ。 ほんと野球にはロマンがありますね。 [DVD(吹替)] 9点(2012-04-16 19:19:07)(良:1票) |
458. ツリー・オブ・ライフ
まるで夢を見ているような作品。 話が繋がってるようで、繋がってないようで、やっぱり繋がってる。 でも、構成がバラバラで非常に分かり難い。 結局、どの登場人物にも感情移入できずに第三者的に眺めてる感じになってしまった。 それでも、映像が感動的なほど美しくて、特に恐竜のシーンは素晴らしかった。 最初から最後までずっと恐竜でも良かったくらいに。 [DVD(吹替)] 6点(2012-04-13 18:31:33) |
459. イースターラビットのキャンディ工場
無職の主人公が就活の荒波を乗り越えて子供の頃からの夢を実現するサクセスストーリーなのかな? 就職に失敗した学生さんたちにこの作品を見せたら勇気が沸くのかな? まだこいつよりはマシだと・・・。 人間もCGもいまいちキャラクターに魅力がなくて物語に入り込めなかったのが残念。 唯一良かったのはピンクベレーくらいかな。 ピンクベレーが大活躍するスピンオフ作品なら見てみたいですね。 [DVD(吹替)] 4点(2012-04-10 21:31:20) |
460. ブルー 初めての空へ
これはかなり完成度の高いCGアニメです。 映像クオリティは文句なし、ラテン系のノリの良い音楽も最高です。 トータルの印象としては、ヒックとドラゴンとマダガスカルとトイ・ストーリーとアバターを足して4で割った感じでしょうか。 序盤は人間とインコの交流を描いた作品なのかと思ったけど、ヒロインのインコが登場してから一気に盛り上がった印象です。 登場する鳥たちや他の動物もそれぞれに魅力的で活き活きとしているし、仲間たちとの冒険や命懸けの救出劇にワクワクします。 特にクライマックスのカーニバルは見応えがありました。 メインは青い2人のラブストーリーですけど、出会いから信頼関係を築いて行くまでの過程が丁寧に描かれていて、終盤はちょっと泣きそうになりました。 邦題があまりにも無粋でラストの展開は見え見えでしたけど、仮に原題をそのまま使ってたとしても同じだったでしょうね。 そういう予定調和も安心感があって作風に合ってるのかも知れません。 [DVD(吹替)] 8点(2012-04-09 18:09:46)(良:1票) |