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 > かたゆき さんの口コミ一覧。24ページ目
かたゆきさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 1885
性別 男性
年齢 48歳
自己紹介 自分なりの評価の基準は、
10・超大好きな作品。完璧。映画として傑作であるばかりでなく、自分の好みと見事に合致している。
9・大好きな作品。完璧に近い完成度。手放しに歴史に残る傑作といっていい。
8・好きな作品。本当に面白い。欠点があるかもしれないが、それも含めて好き。
7・少し好きな作品。普通に面白い。欠点もあるかもしれないが、そんなに気にならない。
6・普通の作品。可も無く不可も無く。最後までストレスなく観られる。面白いけど、心に残るものはあまりない。
5・少しつまらない作品。最後まで観るのにちょっとストレスを感じた。面白い部分も多少はあった。
4・つまらない作品。最後まで観るのが苦痛だった。ほとんど面白いところが感じられなかった。
3・かなりつまらない作品。最後まで観た自分を褒めてあげたい。観終えた後に、怒りのあまりDVDを割りそうになった。
2・超つまらない作品。時間と金を返せ。観終えた後に、怒りのあまり製作者全員を殴りに行きたくなった。
1・絶望的につまらない作品。最低。観終えた後に、怒りを通り越して死にたくなった。
0・死霊の盆踊り。

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【製作国 : アメリカ 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
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461.  グリーン・デスティニー 《ネタバレ》 
アン・リーって監督はつくづく何を撮っても上品になってしまう監督なんだなぁと改めて思った作品。ワイヤーアクションを多用したカンフー(?)アクション映画なのだけど、雰囲気はとっても女性的で繊細。それがその後の「ハルク」で見事に失敗してしまったのだけれど、この作品ではそれが大きな魅力になっている。アジアの泥臭いアクション映画とは一線を画する美しい作品だった。
[DVD(字幕)] 7点(2012-04-25 23:37:32)
462.  ブロークバック・マウンテン 《ネタバレ》 
保守的なアメリカの田舎町で、ゲイであることをひた隠しにして生きる二人の男の深い愛情を切なく描いた作品。特に、ゲイ特有の心理(女性とセックスするのはまったく何とも思わないのに、男とのそれには激しくジェラシーを抱くだとか)はとても興味深く観れました。確かに、家族もいる家で我慢できずに思わず抱擁し男とキスをしてしまう夫だとか、妻視点で見れば遣り切れないだろうとは思うけれど、そんな全てのタブーや社会性から自由になれたのが、あの山での月日だったというのが、やっぱり切ない。
[DVD(字幕)] 7点(2012-04-25 23:28:18)
463.  猿の惑星:創世記(ジェネシス) 《ネタバレ》 
猿の惑星シリーズをあまり観ていなかったからか、まったく先入観抜きに鑑賞したら意外に面白かった。あの有名な名作に負けないくらいに面白い映画を作ってやるという監督の熱意が、冒頭の畳み掛けるような演出(主人公とヒロインとの馴れ初めは少々やりすぎな感もあったけど)からビシバシ伝わってくる。猿に感情移入させるというのも面白い設定。ただ、あらかじめラストが決まっているせいか最後にもう一捻りあればもっと良かったのにとも思う。それでも充分に面白かった。
[DVD(字幕)] 7点(2012-04-24 13:24:52)
464.  Smile スマイル(2022) 《ネタバレ》 
都会の総合病院で精神的に不安定な患者のカウンセリングを担当する精神科医ローズ。ある日、彼女は救急で搬送されてきた女子大生ローラを診察することに。数日前、目の前で大学教授が自殺する姿を目撃してしまって以来、ローラはずっと不安定で病院へと運び込まれてきた時にはもはや錯乱状態だった。なんとか落ち着かせようと必死に言葉をかけるローズ。だが、ローラはそんな彼女の言葉もむなしく、目の前で自ら首を切って自殺してしまうのだった。しかも何故かその顔には満面の笑みがたたえられていた――。上司から強制的に一週間の休暇を言い渡されたローズ。同棲中の彼氏にも励まされなんとか元の生活を取り戻そうとするのだったが、そんな彼女に不穏な事態が襲い掛かってくる。飼っていた猫が居なくなったり、家の中に得体のしれない気配を感じたり。追い打ちをかけるように、ある患者がローズに暴言を吐きながら襲い掛かってくるのだった。そしてその顔にもまた満面の笑みがたたえられていた……。笑顔をテーマに、ある精神科医が体験する恐怖の一週間を濃密に描いたモダン・ホラー。まあ頑張ってるのは分かるんですが、圧倒的にセンスが不足しているせいでなんとも古臭い印象が否めないホラー映画でしたね、これ。全編通じて怖がらせ演出がとにかく古臭い!なんだか90年代に大量生産されたB級ホラーの総集編を観ているようでした。特に残念ポイントだったのは、こーゆー陰鬱な映画にはどこか息抜きとなる明るいキャラが一人は必要なのに、そんな魅力的なキャラが一人もいないところ。主人公も暗くて陰々滅々としているうえに情緒が不安定過ぎてまったく感情移入出来ません。主人公、まずあんたがカウンセリング受けろよ(笑)。あと、えらいこっちゃな出来事が起きたのに次の瞬間、これは霊が見せた幻覚でしたという反則ギリギリの演出が多発されるのも自分は少しイライラしちゃいました。唯一新しい点は、加害者がみな人を襲うときに張り付いたような満面の笑みを浮かべているところかな。ここはなかなか気持ち悪くて大変グッド。ずっと笑顔でこちらを見つめてくる奴ってやぱ怖いわ。でも残念ながら、そんな魅力的な設定もいまいち上手く使いこなせていません。ここらへん、監督のセンスのあるなしが明確に浮き彫りになりますね。とは言え、ベタな設定ながらも基本に忠実に作られているおかげで最後までそこそこ観ていられる出来にはなってました。人に憑りついた悪霊?が彼らを自殺させながら連鎖してゆくという設定はやはり不気味で怖い。途中までそんな呪いの存在を明らかにさせなかった演出もけっこう効いている。きっとこの監督はホラー映画が大好きなんだろうね。とにかく観客に怖がってもらおうというのは分かるだけに、なんとも惜しい印象でした。でも、これが長編デビュー作だということでそこら辺は次作で改善されるかも?期待を込めて、甘めに6点!
[インターネット(字幕)] 6点(2024-05-18 10:37:04)
465.  REBEL MOON パート2 傷跡を刻む者 《ネタバレ》 
宇宙の隅々まで支配する強大な銀河帝国マザーワールドに狙われ、存続の危機に立たされた辺境のとある小さな村。かつて帝国の忠実な兵士として戦った女剣士コラは、村のためにともに戦ってくれる英雄たちを求めて銀河へと旅立つのだった――。獰猛なグリフィンを手懐けたら解放するという約束を見事果たした奴隷戦士。子供をさらう異形の蜘蛛女と戦っているところをスカウトされた二刀流の女剣士。帝国軍から酷い裏切りを受けいまや酒浸りの荒んだ生活を送っていた元将軍。残虐非道な帝国軍といつ果てるともしれないゲリラ戦を続けているレジスタンスの一兵士。帝国軍に忠実に従うようプログラミングされたにも関わらずいつしか自我に目覚めてしまったアンドロイド。そして、コラとともに苦難の旅を続けてきた平凡な村人である若者……。強大な帝国軍を率いる冷酷無比なノーブル提督を一度は撃破した彼らだったが、クローン技術により復活した提督の魔の手が再び村へと忍び寄る。それまで平穏な暮らしを送っていた村人たちを訓練し、完全武装した帝国軍を迎え撃つ準備を着々と続けてゆくそんな7人の戦士たち。果たして彼らと村の運命は?ザック・スナイダー監督が贈る、『七人の侍』からインスパイアされたという壮大なスペースオペラ完結編。前作同様、独自の世界観を圧倒的な映像技術で表現したアクションシーンはやはり凄かった。何もない丘に一から造ったという村を舞台に繰り広げられる7人の戦士たちの闘いは凄まじい臨場感。ただ……、さすがに荒唐無稽が過ぎる!空中を浮遊する超ハイテク移動マシンを持ってるのに村人たち、稲刈りは人力で鍬ですんのかい。まず稲刈り機を購入しようよ(笑)。対する帝国軍もあんな強大な宇宙艦船を幾つも有していながら、こんなちっぽけな村の些末な穀物に拘るってなんでやねん。まぁ今回から帝国軍のお尋ね者であったコラを捕らえるという真の目的が出来てましたけど、はじめは穀物目当てだったよね。また、今回の見どころである7人の戦士たちのバトルもちょっと消化不良。それぞれの個性を活かした闘いが誰も彼も独自にやっていて、一つの目的のために戦ってるという一体感がいまいち感じられなかった。特にこれまでひたすら謎めいた存在であったアンドロイドのジミーがいまいち活躍しなかったのが残念。ここまで謎キャラで引っ張といて、いざ自らの意思で帝国軍に反旗を翻したのに結局、戦車一台壊しただけであっさり退場ってさすがに拍子抜けでした。もっと無茶苦茶に無双してほしかったぞ。まだ続くんかい!というオチもなんか蛇足感が強くて、もーええわってなっちゃいました。世界観は凄く好みだったし、映像も迫力満点で見応えあったけど、そー言った不満点も多くてなんか惜しい感じ。うーん、前作の方が面白かったかな。
[インターネット(字幕)] 6点(2024-05-10 10:03:59)
466.  ザリガニの鳴くところ 《ネタバレ》 
彼女の名はカイア・クラーク、通称湿地の娘。ノースカロライナ州、ほとんど人がやってこないような鬱蒼とした湿地帯で、今にも潰れそうな一軒家に住む若い女性だ。彼女が幼い頃、アル中の父親の暴力が原因で母親は家出、3人の兄や姉もみな彼女を残してこの地を去ってしまった。そのうち父も酒に溺れた挙句、カイアを残して失踪。誰のことも信じられなくなったカイアは、以来この地でたった独りで生きてきた。自分の殻に閉じこもり、近所の雑貨店の老夫婦ぐらいとしか会話を交わさないカイアはいつしか町の人たちから、「湿地の娘」と呼ばれ、ずっと奇異の目で見られてきたのだった――。ある日、そんな彼女が住む湿地帯の火の見櫓から、町の裕福な家の一人息子が転落死を遂げる。原因は不明。だが、警察の執念の捜査で逮捕されたのは被害者と付き合いのあった、カイアだった。果たして、彼女が本当に彼を殺したのか?事件の噂を耳にした老弁護士のもと、注目の裁判が始まるのだったが……。生物学者でもある作家が表した世界的ベストセラーを映画化したという本作、なかなか面白そうだったので今回鑑賞してみました。見ているだけで汗が滲んできそうな湿地帯を舞台に繰り広げられる、そんな様々な愛憎渦巻くドラマは見応え充分。社会から孤立し、豊かな自然をまるで母のようにして育ってきたカイアという主人公は、今まで見たことがないような魅力的なキャラクターでした。家族たち全員から裏切られ、社会からも蔑まれてきた彼女がそれでも愛を求めて少しずつ足を踏み出してゆくところは思わす感情移入せずにはいられません。この物語の根底にある、横柄で独善的な男社会への自主的な拒絶とその結果としての孤立化というフェミニズムなテーマもなかなか深い。ただ、純粋にミステリー作品としてみれば、少々残念な点もチラホラ。長編小説を映画化した際の弱点が幾つか散見されるのが惜しいところでした。物語の核となる殺人事件の状況が分かりづらいせいで、肝心の法廷劇がいまいち盛り上がりに欠ける。彼女の生い立ちがかなり特異過ぎて、殺人事件よりもそちらの方が気になって仕方がない。僕は彼女の家庭環境と殺人事件のミステリー部分がなんだか巧く噛み合っていないような印象を受けてしまいました。きっと原作ではそこら辺を丁寧に描写しているのでしょう。でも、映画の方はそのプロットを追うあまり、全体的に駆け足になり過ぎてしまった感が強い。特に最後の数十年に及ぶ夫婦生活をたった5分に纏めるオチは、駆け足過ぎるにも程がある(笑)。おかげで驚愕の真相にも余韻に浸るヒマもなかったです。あと30分長くなっても良かったので、もっと彼女のその後の人生を丁寧に描いてほしかった。久しぶりにこんな魅力的な主人公と出会えただけに残念!
[DVD(字幕)] 6点(2024-02-07 10:05:14)
467.  フェイブルマンズ 《ネタバレ》 
長年ハリウッドのエンタメ映画界を牽引してきた巨匠スティーブン・スピルバーグが、映画との初の出会いを果たした幼少期から大学を中退し映画業界へと足を踏み入れるまでの鬱屈した日々をノスタルジックに描いた青春物語。僕が子供の頃、何度も何度も夢中になって観た『インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説』という大傑作を撮った巨匠が自身の半生をモデルにした自伝的作品ということで今回鑑賞。というとやはりあの『激突』や『ジョーズ』、そして何よりインディ・ジョーンズシリーズといった初期の傑作群がいかにして誕生したのかというその制作秘話なんかが描かれるのかと思いきや、まさかの映画業界に入るまでで終わってしまいました。うーん、さすが巨匠の作品だけあって悪くはないんですけど、観ながら「これじゃない」感が……。映画製作の舞台裏がどんな感じだったのかとか、ハリウッド・スターたちとの交流とか、偉大なる先輩監督たちとの出会いとか、そっち方面がもっと見たかったよーー。とはいえ、ある家庭のあくまで個人的なお話なのにここまで面白く見せる、もはや匠の技とも呼べるその演出力の高さはやっぱ抜群の安定感。冒頭、映画のクライマックスシーンを再現しようとおもちゃの電車で遊んでいたらそれがいつの間にか映画そのもののようなドラマティックなシーンに変わっていたり、自身が撮ったホームビデオの映像から母親の裏切りを知ってしまうところとか印象的なシーンも多く、長い映画なのに最後まで退屈せずに観ることが出来ました。主人公が映画業界に入ってからを描いたこの続編が創られたら、そちらの方も観てみたいですね。って、もはやそれって『スピルバーグのえいが道(上京編)』みたいになっちゃいそうですけど(笑)。
[DVD(字幕)] 6点(2023-12-13 08:05:00)
468.  ドント・ウォーリー・ダーリン 《ネタバレ》 
砂漠のど真ん中に造られた、とある新興住宅地。ここは世界的な大企業が極秘裏に進めるプロジェクトのために建設された、完璧な町だ。大きなスーパーマーケットや美容院、映画館も併設され、他のどの町に行かなくてもここだけで生活に必要なものは全て揃うようになっている。定期的に巡行するバスに乗れば、町の何処にでも運んでくれる。そう、ここは誰もが幸せに暮らせる楽園のような世界――。プロジェクトに関わる夫ジャックとともに、何不自由ない生活を満喫する専業主婦アリス。従業員以外は許可なく町を出ることは禁止というルールに疑問を抱くことなくこれまで暮らしてきたアリスは、毎朝夫を送り出し、ママ友たちと日々優雅な昼下がりを楽しんでいる。自由な時間を楽しみたいとまだ子供を作る気もないアリス。だが、迷子になった子供を捜すためにルールを破って町の外に出てしまった隣人主婦マーガレットの存在が彼女の気持ちをざわつかせる。マーガレットの子供はいまだ行方不明のままで、彼女はそれからこの町に批判的な言動を繰り返しすようになっていた。ある日、そんなマーガレットが自らの喉を切って自殺する瞬間を目撃してしまったアリスは、真実を探るために町の外へと逃げ出そうとするのだが……。冒頭から描かれる、この冗談みたいな理想郷のカラフルで洗練されているのにどこか歪な世界観が強烈。何処にもゴミ一つ落ちておらず、家の壁も汚れなど一切なし、部屋の中も全て掃除が行き届いている。でも、主婦たちは料理以外の家事は全くせず、プールサイドで優雅にお酒を飲んで趣味のバレエにいそしみ、することと言えば夫と所かまわずセックス。彼女たちはみな夫の言うことを全て鵜呑みにして、今の生活に何も疑問を抱かない。そんな世界に響き渡る、何処までも陽気な音楽……。ここまで気持ちの悪い世界を緻密に構築した、この監督の手腕は確かに凄い。時折挟まれる悪夢的イメージも鮮烈で、生卵を割ってみたら中身がまったくの空だったなど印象に残るシーンも多い。ただ、問題となるのはストーリー。ここまで大風呂敷を拡げまくったお話をどうオチつけるのかと思っていたら、まさかの○○オチ。これまで様々な映画や小説で何度も見てきたような既視感満載のその真相は、さすがに肩透かし感が半端なかったです。こーゆー言ってみればなんでもありのオチは、よほど巧くやらないと納得感が得られませんって!!また、全編に貫かれる、「全ての女性を家庭という牢獄に縛り付けようとする男社会の論理」への抵抗というフェミニズムなテーマも、最近はそんな映画が余りに多すぎてちょっと辟易。なんなら説教臭ささえ感じました。映像や世界観はすこぶる良かっただけに、残念!
[DVD(字幕)] 6点(2023-09-21 08:41:29)
469.  ウィズアウト・リモース 《ネタバレ》 
妊娠中の妻を殺されたアメリカ軍特殊部隊員が黒幕を求めて世界を駆け巡るスパイ・アクション。妻を殺されるまでと最初のターゲットであるロシア人を追い詰めるまではリアリティがあって緊迫感もなかなかでけっこう面白かったんですが、途中からあまりにも荒唐無稽なお話になり過ぎて自分はいまいちのれなかったです。さすがにスケールを大きくし過ぎたんちゃいますかね、これ。主人公がたった一人でアメリカ国防長官をさらってきて自殺に見せかけて殺すって……、どんなけセキュリティがばがばやねん(笑)。とはいえ、アクションシーンはそこそこ迫力あったし、前半はけっこうハラハラドキドキしたんで暇潰しで観る分にはぼちぼち楽しめると思いまーす。
[DVD(字幕)] 6点(2023-09-04 08:43:04)
470.  ライフ・ウィズ・ミュージック 《ネタバレ》 
彼女の名は、ミュージック。音楽と日々の散歩が大好きなごく普通の女の子だ。でも、彼女には人と違う個性が一つだけ。それは自らの世界に閉じこもりがちで変化や刺激を極端に嫌がり、何か不安を感じると発作的に癇癪を起してしまう癖を持っていること。そう、ミュージックはいわゆる自閉症なのだ。それでも一緒に暮らす優しいお祖母ちゃんや周りの人たちのサポートで穏やかに暮らしていた。そんなある日、お祖母ちゃんが急な心臓発作で呆気なくこの世を去ってしまう――。連絡を受けたミュージックの唯一の肉親である姉、ズー。急な連絡に戸惑いながらもアパートへとやって来たズーは、久々に会う妹の扱いづらさに戸惑うばかり。とにかく施設に預けて厄介払いしようと目論むズーだったが、彼女もまた人生に深刻な問題を抱えていて……。障碍を持つ女性の日常をリアルに描きながら、そこに彼女の頭の中に流れる音楽をミュージカル調で描いたヒューマン・ドラマ。一言で表すと、ポップ版『ダンサーインザダーク』といった趣きの本作、その試みはなかなか興味深いものだった。世間からは常に好奇と同情の目で見られる社会的弱者にもちゃんとその人にとってかけがえのない生きる喜びや信念があるというテーマをあくまで軽くポップに描き出すことに成功している。彼女をはじめとした役者陣のナチュラルな演技も素晴らしく、特にアルコール依存症に苦しむ彼女の姉をリアルに演じたケイト・ハドソンの熱演は称賛に値する。そんな苦しい日常に突如として挿入される幻想的なミュージカルシーンも違和感なく共存させることに成功している。ただ、これは好みの問題と言ってしまえばそれまでなのだが、自分は肝心のそのミュージカルシーンがいまいち嵌まらなかった。何度も挿入されるカラフルでマジカルなそれら一連のシーンを、自分は正直「ダサい」と感じてしまったのだ。映像の色使いもダンスも演出もとにかく全てがダサい。恐らくダサいけどカッコ良いみたいな絶妙のラインを狙ったのだろうが、あまり成功していないように思う。また、後半のストーリー展開の唐突さも気になった。障碍を持つ妹を施設に預けようとした主人公が大したドラマもないまま急に心変わりするのも説得力に欠けるし、妻を兄に寝取られた隣人青年との顛末もとってつけたよう。あの太ったアジア系少年のエピソードもあそこまで投げっぱなしで終わるくらいなら最初から出さなかった方が良かったんじゃなかろうか。と、そういった欠点が幾つも目立つ作品ながら、社会の中で息苦しさを抱えて生きている人々に暖かなスポットライトを当てるような本作のテーマは好感が持てるものだった。総じて、自分は観て良かったと思う。
[DVD(字幕)] 6点(2023-08-14 09:03:34)
471.  ブラック・フォン 《ネタバレ》 
1978年、デンバーの町は不穏な空気に満ちていた。何故なら〝グラバー〟と呼ばれる、少年ばかりを狙った連続殺人鬼が今もまだ捕まっていなかったからだ。残虐な犯人は、さらってきた少年をしばらく監禁すると酷い拷問を行った末に殺害し、遺体はまるでゴミのように捨てられる。グラバーは今日も町のどこかで獲物を求めて蠢いているだろう――。貧しい父子家庭に暮らす少年フィニーもまた言い知れぬ不安を抱えて生きていた。酒浸りの父は気に入らないことがあるとすぐ暴力を振るい、まだ幼い妹は精神的に不安定で常に目が離せない。そんなある日、恐れていた事態が起こる。ちょっと気を許した隙を突かれ、彼もまたグラバーに誘拐されてしまったのだ。薄汚れた地下室で目を覚ましたフィニー。そこにあったのは使い古されたベッドと年代物の黒電話のみ。「あいにくその電話は随分昔に壊れてしまって何処にも繋がらない」。不気味な仮面を被ったグラバーは、恐怖に怯えるフィニーにそう言い残し、地下室を出ていくのだった。このままじゃ僕も殺される!極限状況に追い込まれた彼に、さらなる不穏な出来事が起こる。電話線が切られたはずの黒電話が突如鳴りだしたのだ。恐る恐る受話器を取ると、受話器の向こうからありえない声が。なんとグラバーに殺された少年たちが彼に話しかけてきたのだ……。けっこう既視感満載のそんなオカルティックなスリラーなのですが、この全編を覆う重苦しい空気はなかなか良かったですね。小さな窓しかない完全防音の地下室に閉じ込められるというこの設定がとにかく最悪過ぎる!しかもそこに何故か置かれてある壊れた黒電話。誘拐された子供がもしかしたら助けを呼べるかもと期待を持たせるために敢えて置いてあると思うと胸糞さマックス。犯人が被る上下分割マスクは余りにも不気味でこの犯人の異常性を見事に視覚化しており、なかなかにセンスがいい。そして黒電話を通して話しかけてくる事件の被害少年たち……。ここら辺のホラー描写もベタながらけっこう怖かった。彼らが主人公に与えてくれるヒントが一見的外れかと思いきや、最後に全て回収される脚本も良く出来ている。ただ、惜しいのは物語の芯となる部分が弱いところ。特にグラバーの目的がいまいち分からないところが残念。何のために少年たちを何人もさらって殺すのか、その動機をもう少し踏み込んで描いていればもっとサスペンスが盛り上がったと思うのに。また全体的にスティーブン・キングの『IT』と設定が被ってしまっているのも残念。とまぁそこら辺に目をつむれば、この鬱屈とした雰囲気や禍々しいホラー描写などは普通に楽しめると思います。6点!
[DVD(字幕)] 6点(2023-07-19 07:47:11)
472.  アンチャーテッド 《ネタバレ》 
世界を股にかけて活躍するトレジャーハンターのその誕生秘話をダイナミックな映像で描いたエンタメ・アクション。まあぼちぼちこんなもんじゃろって感じの内容でしたね、これ。まさに可もなく不可もなく。充分お金を掛けたであろうアクションシーンはさすがの迫力だったけど、3日も経てばすべて忘れてしまいそう。そーゆーもんだと割り切って観れば、トム・ホランドををはじめとする役者陣も華があるし、二転三転する脚本も分かりやすかったしで、ぼちぼち楽しめると思います。終わり。
[DVD(字幕)] 6点(2023-07-05 08:02:37)
473.  インフィニット 無限の記憶 《ネタバレ》 
体験したことのない思い出や習ったことのない専門知識、夜毎見る悪夢の中では自分とは違う人間となっていつも殺される――。幼い頃からそんな謎の記憶に悩まされる中年男性エヴァン。統合失調症と診断され、何度も施設に出たり入ったりを繰り返した彼は、結婚も定職に就くことも出来ず常に最底辺の生活を強いられていた。そんなある日、彼の目の前に「インフィニット」と名乗る謎の組織が現れる。彼らはエヴァンに到底信じられないような衝撃の事実を告げるのだった。なんと全人類は輪廻転生を繰り返していて、自分たちのような限られた人間だけはこれまでの前世の記憶を全て憶えているというのだ。世間の好奇の目を避けるため、ずっと密かに生きてきた彼ら。だが、そんな永遠の生を否定し、安らかな無を望む人々も存在していた。彼らの名は、「ニヒリスト」。全人類を滅亡させればこの輪廻の輪を終わらせることが出来ると信じていた。エッグという最終兵器を開発した彼らは、今まさに計画を実行しようとしている!組織の女性戦闘員ノーラとともに、エヴァンは人類を救うために行動を起こすのだが……。これまでリアルな設定の男臭いアクションを幾つも手掛けてきたアントワン・フークア監督が恐らく?初めて挑んだであろう、そんなSF作品。冒頭から存分にお金を掛けた手に汗握るアクションシーンの連続に掴みはバッチリでした。SF的ギミックもけっこう格好良くて、ドローンやハンドルが2つ付いた車などどれもスタイリッシュで大変グッド。特にクライマックスの飛行機上での敵味方入り乱れる攻防はフークア監督らしいキレの良さで素直にハラハラドキドキ!とは言え、肝心のお話の方は余りにグダグダ過ぎて観てられませんでしたけど(笑)。突っ込みどころ満載の荒唐無稽な設定もそーゆーものだと割り切ってみれば良いんでしょうけど、さすがに無茶苦茶すぎて後半はかなり置いてけぼり状態。特に悪役の世界を終わらせる理由が、もう生きるのに疲れたからというのはさすがに説得力がなさすぎる!だって悪役のボスを演じたキウェテル・イジョフォーが生きるエネルギーに満ち溢れてて、とても自殺願望を抱えているように見えへんという…。ここは文字通りもっとニヒルな根暗系の役者さんをキャスティングしてほしかった。んで物語のキーとなる、人類を破滅させる最終兵器「エッグ」の隠し場所もそんなしょーもないとこに隠してあったんかいと自分はずっこけそうになっちゃいました。しかもそれを簡単に敵の皆さんに知られちゃうという脇の甘さ。こんな人たちに人類の存亡を知らぬ間に託されてると思うと背筋が寒くなっちゃいますね。てか、そもそもこの輪廻転生のことを政府なり科学者なりに公表しない理由は何?とまあ突っ込みどころは満載ながら、アクションシーンも迫力あったしストーリーのテンポも良かったしで暇潰しで観る分にはぼちぼち楽しめると思います。
[DVD(字幕)] 6点(2023-06-16 08:06:30)
474.  PIG/ピッグ 《ネタバレ》 
俺の豚を返せ――。オレゴンの鬱蒼と茂る森の奥深く、たった一人孤独に暮らす男、ロブ。家族も友人もおらず今にも潰れそうな山小屋でただ黙々と生きる彼の唯一の相棒は、高級食材トリュフを探すように訓練された1匹の豚だった。そう、ロブはもう何年もこの森でトリュフを掘り起こし、それを近くの町のバイヤーに売って生計を立てているのだ。そんなある日、信じられないような出来事が起こる。なんと唯一の親友とも呼べるその豚が、突然山小屋へと押し入ってきた強盗集団にさらわれてしまったのだ。酷い暴行を受けながらも、長年の相棒のために謎の強盗団を追い始めるロブ。きっと奴らは俺の豚を町で売り払う気だ。そう判断した彼は、唯一親交のあったトリュフ買付人とともに町へとやってくるのだが……。と、映画の内容はこの髭もじゃニコラス・ケイジさんがひたすら豚を捜して田舎町を彷徨うだけです。余分な味付けは一切なし、まさにシンプル・イズ・ベスト。まるで食材の味を最大限活かした老舗料理店の伝統料理みたいな(笑)。それでも最後まで観客の興味を捉えて離さない、この監督の調理能力の高さは素直に認めざるを得ませんね。極端なまでに無駄を削ぎ落したストーリーはその取捨選択が素晴らしく、最後までちゃんと見応えのある内容となっております。なるほど、これは辛すぎる過去を捨てた男が再び自らの人生と向き合い、そして生きる目的を取り戻すという物語だったのですね。彼が最初に途中で聴くのを止めたカセットテープの声はきっと亡くなった彼の奥さん。主人公が最後の最後でようやく続きを聴くことが出来るようになるのだけど、それが誕生日のサプライズで歌った奥さんの唄だというのも憎い。彼と行動をともにするヘタレなトリュフのバイヤーも、実は町の裏社会の実力者である父と確執を抱えていたというのも物語のいいアクセントとなっている。とは言え、面白かったかと聞かれたら、自分は正直微妙。最後まで余りに淡々としていて、そこが良いという人の気持ちも分かるのだけど、自分は少々退屈に感じてしまいました。画面が終始薄暗くずっと見辛かったのもちょっとマイナス。ニコラス・ケイジがブタを取り戻すためにひたすら頑張るという普通にしたらギャグになりそうなお話を大真面目に描くというこの発想や、料理名を冠したチャプタータイトルなど、監督の我が道をゆくセンスは嫌いじゃないんですけどね。
[DVD(字幕)] 6点(2023-05-19 09:49:49)
475.  ゴーストバスターズ/アフターライフ 《ネタバレ》 
あのゴーストバスターズが帰ってきた!1980年代に大ヒットを飛ばしたエンタメ・コメディの約30年ぶりとなる続編(と思ったら2、3年前にも続編が制作されてたみたいですけど、そちらは未見)。しかも監督は、初代監督のアイバン・ライトマンの息子ジェイソン・ライトマン。親父の映画の続編を作るってどういう気持ちなんでしょうね。とは言え、軽いタッチのコメディ映画で一世を風靡した親父と違い、息子はデビュー以来一貫してヒューマン・ドラマでならした監督さん。確かに悪くはないんですけど、肝心の幽霊退治のシーンよりもなんだか人間ドラマの方が分厚くなり過ぎな印象を受けてしまいました。金銭的にも精神的にも追い詰められて田舎のボロ屋へと越してきたシングルマザー、それでも前向きに頑張ろうとする2人の子供たち、彼らと偶然出会う人付き合いの苦手な中学教師……。もうこれだけで別のお話になりそうな(笑)。しかもそこに現在落ちぶれてしまったバスターズたちの過去の仲違いや主人公の母親と祖父との確執なんかも絡んできて、けっこう深刻。この主人公たちの幾分か重いドラマと軽いノリのアクションシーンが巧く噛み合っておらず、全体的に纏まりに欠けているような感想を抱いてしまう。ゴーストバスターズはもっと軽~いノリで楽しみたかったです。全体的な完成度は高いとは思うんですけど、自分が求めていたものとはちょっと違う内容でございました。
[DVD(字幕)] 6点(2023-04-10 09:39:52)
476.  バイオハザード:ウェルカム・トゥ・ラクーンシティ 《ネタバレ》 
ハリウッドで過去に何度も映画化された超有名ゲームを今回キャストを一新して新たに制作したエンタメ・ホラー。監督は、『海底47m』や『ストレンジャー/地獄からの訪問者』でスマッシュヒットを飛ばしたエンタメ映画界の俊英、ヨハネス・ロバーツ。当方、若いころに初代プレステで1と2を散々やりまくったドンピシャ世代。とにかく1を最初にプレイした時の衝撃は今でも憶えています。それまでスーパーファミコンの2D横スクロールやマップをカクカク移動するRPGしかやったことのない自分にとっては、「もはやこれって映画じゃん!すっげーー!ゲームはここまで進化したのか…」と夢中になってプレイしました。そんな自分にとっては、シリーズを大いにリスペクトした名シーンの数々にテンション上がりまくり!特に最初に出会うゾンビが血だらけの顔でこちらに振り返るシーンには拍手しそうになっちゃいましたわ。なっつかしーー!ただ、お話としてはごく普通。決して悪くはないんだけど、なんだろう、この最後まで付きまとう物足りない感。いまいち印象に残るキャラやエピソードもなく上記ゲームを再現したシーン以外に特に心に残る映像もなく、全体的にこじんまりと纏まっちゃった感が強いです。普通に面白かったんですけど、一週間後には全部忘れちゃいそうな内容でした。これに比べると、ミラ・ジョボビッチ主演、ポール・W・S・アンダーソンが監督した初代映画化作品の方が物語としてはだいぶ大味だったものの、印象に残り度で言えばあちらの方が上なんですよね~。ここらへん、映画って何が正解なのか分からなくなっちゃいますね。とはいえ、暇潰しで観る分にはそこそこ楽しめると思います!
[DVD(字幕)] 6点(2023-04-10 09:04:21)
477.  ハウス・オブ・グッチ 《ネタバレ》 
世界的な高級ブランド、「GUCCI(グッチ)」。その創業者であるグッチ一族の内紛とその過程の中で起きた3代目社長マウリツィオ暗殺事件を赤裸々に描いたサスペンス・ドラマ。主役であるマウリツィオを演じたのは若手実力派俳優アダム・ドライバー、彼の妻役には最近俳優業にも進出し始めた世界的アーティスト、レディー・ガガ。他にもアル・パチーノやジェレミー・アイアンズ、ジャレット・レトといった超豪華な面々が脇を固めております。監督は名匠の名をほしいままにする、リドリー・スコット。長いキャリアに裏打ちされたであろう、この監督のもはや匠の技と言ってもいい演出の冴えはやはり抜群の安定感。ただ事実を時系列順に追っただけなのに、最後まで淡々と見せ切ったところは称賛に値すると思います。登場人物も多岐にわたり、分かりにくい株取引の世界もちゃんと素人にも理解できるように整理して描いているところも好感持てます。何より、アル・パチーノをはじめとする役者陣の華のある演技合戦!新旧実力派が織り成す、まるでシェイクスピアの舞台劇を観ているかのような重厚なやり取りは見応え充分でした。ただ、内容の方は……、いたって普通。リドリー・スコットって良くも悪くも職人気質なのよね。どの作品もある一定のクオリティは保証されてるんだけど、どれも魂を震わせるような深いものはありません。「グッチという世界的ブランドにこんなことがあったんだ、凄いなぁ」とは思うものの、もう一度観たい、映画として手元に残しておきたいと思うほどの名作ではない。それが自分の正直な感想です。
[DVD(字幕)] 6点(2023-03-22 08:53:54)
478.  アダムス・ファミリー(2019) 《ネタバレ》 
アメリカで古くから親しまれてきたホラーコメディ漫画『アダムス・ファミリー』を豪華声優陣を揃えて映像化したフルCGアニメ。いまだ根強い人気を誇るだけあって独特の世界観と個性豊かなキャラクターはすこぶる魅力的。おどろどろしい雰囲気なのにどこかコミカルなのもこの作品ならではで、ティム・バートン好きな自分としてはけっこうツボでした。今回悪役として登場した、髪の毛盛り過ぎセレブおばさんも負けず劣らずキャラ立ちしているのも良かったです。ただ、さすがにお話が空気すぎる!余りにも中身がなさ過ぎて心に残るものが何もないまま、さらさらっと終わっちゃいました。このオーソドックスでベタベタな物語の中に、もう少しぴりりとした隠し味が欲しかったかな。この監督の前作が『ソーセージ・パーティー』という毒の塊のようなアニメだったので、その10分の1でも盛り込んで欲しかったところ。ここらへん、ティム・バートンはやはり偉大だなぁと再確認しちゃいました。結論。可もなく不可もなくなごく普通の家族向けアニメ。でも、声優陣も豪華だし、アニメとしてもちゃんとクオリティは高いし、暇つぶしで観るぶんには充分楽しめると思います!!
[DVD(字幕)] 6点(2023-03-22 08:04:28)
479.  アイス・ロード 《ネタバレ》 
炭鉱事故により地下に閉じ込められた作業員を救うため、重い重機を載せたトラックで氷の張った湖上の道、通称〝アイスロード〟を疾走するドライバーたちを描いたサスペンス・アクション。今やすっかりアクション俳優として定着したリーアム・ニーソン主演ということで今回鑑賞。まあ普通に面白かったんですけど、何だろう、この今一つ物足りない感。いつ割れてもおかしくない脆い氷上をいかにも重そうなトラックでいくシーンとかけっこう緊迫感もあって、誰が裏切り者か分からない脚本もそこそこよく出来ていたとは思うんですけどね。クライマックス、もう少し盛り上げてほしかったような気がしなくもない。あまりにも優等生的に纏められていて、この作品ならではというもっと突き抜けたものが欲しかったところ。まぁでも暇潰しで観る分にはそこそこ楽しめると思います。
[DVD(字幕)] 6点(2023-03-02 08:34:35)
480.  LOU/ルー 《ネタバレ》 
最愛の一人娘を女手一つで育てるシングルマザー、ハンナ。夫である元海兵隊員は戦場の苦しい記憶から心を病んでしまい、2人に暴力を振るうようになったのだ。彼から逃れるため、人里離れた山の中に建つ一軒家を格安で借りた彼女は娘とともにひっそりと暮らしている。大家である初老の女性ルーは偏屈な気難し屋で、ここからそう遠くない家に愛犬と一緒に暮らしている。何かと嫌味を言うルーを疎ましく思っていたハンナだが、娘のヴィーは何故かそんなルーに懐いている。世間の目から逃れるように密やかに暮らしていたそんな親子をある日、悲劇が襲う。激しい嵐が島に上陸した夜、行方不明となっていた元夫が再び2人の前に現れたのだ――。家に忍び込み、やすやすと娘をさらってしまった彼。暴風のため電話は全て不通。なす術もない彼女は、藁をも縋る思いでルーの家へと走るのだった。彼女の話を全て聞いたルーは、さも当然のように銃を手に取ると、暴風が吹き荒れる森へと向かう。さらには様々なサバイバル術を駆使し、執拗に元夫の後を追い始めるのだった。動揺しつつも彼女の後に続くハンナ。果たしてルーは何者なのか?娘をさらった元夫を追って、謎めいた初老の女性とともに嵐が吹き荒れる森を彷徨う母親を描いたサバイバル・アクション。そんな最強おばあちゃんを演じるのは、実力派女優アリソン・ジャネイ。こーゆー設定の映画ってだいたい主人公を助けてくれるのは引退したじいさんというのがセオリー。メル・ギブソンやシルベスター・スタローン辺りがやっていそうな内容なのだけど、本作ではそれが本来弱い存在のはずのおばあちゃんなのがミソ。ジジイがめちゃめちゃ強かった!というのはこれまでさんざん観て来ましたが、ババアがめちゃめちゃ強かった!というのは新しいですね(笑)。屈強な男どもがいるところへとよぼよぼのフリしながら近づいてゆき、スキを突いてボコボコにするシーンはけっこう斬新でした。ただ後半、その設定が巧く活かされていなかったのが残念。もうちょっとこのお婆さんという設定を巧く使ってほしかった。クライマックスもなんか感動モノへと無理やり持っていった感が強く、いまいち盛り上がりに欠けたまま終わっちゃいました。ここは潔くエンタメに振り切ってほしかったところ。とは言え、アリソン・ジャネイの鬼気迫るような演技は凄まじく、嵐が吹き荒れる中を執拗に男の後を追う彼女は迫力満点!次第にそんな彼女へと心を許してゆくシングルマザーの心情も丁寧に描かれていたし、ぼちぼち面白かったです。
[インターネット(字幕)] 6点(2023-01-30 07:38:33)
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