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かたゆきさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 1917
性別 男性
年齢 48歳
自己紹介 自分なりの評価の基準は、
10・超大好きな作品。完璧。映画として傑作であるばかりでなく、自分の好みと見事に合致している。
9・大好きな作品。完璧に近い完成度。手放しに歴史に残る傑作といっていい。
8・好きな作品。本当に面白い。欠点があるかもしれないが、それも含めて好き。
7・少し好きな作品。普通に面白い。欠点もあるかもしれないが、そんなに気にならない。
6・普通の作品。可も無く不可も無く。最後までストレスなく観られる。面白いけど、心に残るものはあまりない。
5・少しつまらない作品。最後まで観るのにちょっとストレスを感じた。面白い部分も多少はあった。
4・つまらない作品。最後まで観るのが苦痛だった。ほとんど面白いところが感じられなかった。
3・かなりつまらない作品。最後まで観た自分を褒めてあげたい。観終えた後に、怒りのあまりDVDを割りそうになった。
2・超つまらない作品。時間と金を返せ。観終えた後に、怒りのあまり製作者全員を殴りに行きたくなった。
1・絶望的につまらない作品。最低。観終えた後に、怒りを通り越して死にたくなった。
0・死霊の盆踊り。

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501.  ナチュラルウーマン 《ネタバレ》 
一回り以上年の離れた恋人と暮らすマリーナは、もともと男性として生まれたものの今は女性として生きるいわゆるトランスジェンダー。社会の片隅で目立たないようにひっそりと、それでも愛する人と二人で充実した日々を過ごしていたそんな彼女にある日、悲劇が訪れる。恋人であるその会社社長が脳梗塞を起こし呆気なく亡くなってしまったのだ。突然のことに動揺を隠せないマリーナだったが、そんな彼女を更なる悲劇が襲う。久しぶりに連絡を取った彼の家族からあからさまに侮蔑の目を向けられたばかりか、正式な配偶者でもない彼女は警察からもまるで犯罪者のような扱いを受けてしまうのだった。葬儀にも来なくていいと言われ、二人で暮らしていたアパートも即刻明け渡すように命令され、彼女が反発すると今度は家族から執拗な嫌がらせまで受けてしまう。そんな哀しみに打ちひしがれるマリーナの人生に明るい光は差すのか――。実際に自らも性的マイノリティ―である〝女性〟が、そんな世間からの偏見・差別に苦しむトランスジェンダーを演じたヒューマン・ドラマ。アカデミー外国語映画賞を受賞したということで今回鑑賞してみました。南米チリで制作されたということですが、確かにキリスト教の影響が色濃く残るこの国で苛烈な差別に苦しむ女性の魂の咆哮とでも呼ぶべき苦しみは充分伝わってきました。ただ人並みに幸せに生きたいだけなのに、それを許さない社会というのはいまだ根強く残っているのですね。特に第三世界でこそ社会の偏見はまだまだ根深いことが痛いほどよく分かります。ただ、一本の映画として観れば僕はそこまで高評価するわけにはいかなかったです。正直、このマリーナという主人公に僕はそこまで魅力を感じませんでした。なんか終始暗いんですよね、この人。内容的にそうなってしまうのは分かるのですが、もう少し笑顔というか、少しでも前向きになれるような明るい部分も欲しかったです。映像も終始暗く、とてもセンスがいいとは思えません。同じくトランスジェンダーを扱った映画でもいい作品はたくさんあり、その中で本作を比べてみると僕はやはり高い位置に置くことはできませんでした。こればかりは好みの問題かもしれませんね。
[DVD(字幕)] 5点(2019-06-16 21:52:38)
502.  ANON アノン 《ネタバレ》 
私は神にさえ忘れ去られたい――。網膜に埋め込まれた最新鋭のナノマシンによって、人が見た記憶を全て監視・検閲される未来社会。そこではもはやプライバシーというものは存在しないも同然だった。全市民の名前や顔写真、そして過去のデータも当局によって保存・更新され、常に監視されるこの社会においては、当然のように殺人などといった犯罪は存在しない。だがある日、そのあり得ないはずの殺人が何者かによって実行されてしまう。捜査に乗り出したサル・フリーランド一級刑事が調べてみると、被害者の網膜データはきれいに塗り替えられ、犯人の痕跡は一切残されていなかった。だが粘り強い捜査の結果、事件の陰には、高度な技術によって監視システムをハッキングし、自らを存在しないものとして自由にこの管理社会を暗躍する、ある一人の女性の存在がいることを突き止めるのだった。彼女はサイバー空間で様々な人々の暗い欲望を募り大金を稼いでいるらしい。浮気の証拠を消し去りたい裕福な株ブローカーという偽の経歴を作り出し、サル刑事は自ら囮捜査に乗り出す。だが、高度な知能を持つ彼女の巧妙な罠に逆に絡めとられてゆく…。哲学的なテーマをスタイリッシュな映像で描いたSF映画の佳品『ガタカ』を撮ったアンドリュー・ニコル監督の最新作は、いかにも彼らしいそんなサイバーパンクSF作品でした。この行き過ぎたテクノロジーが人々の人間性を奪った結果、退廃的で閉塞感に満ちた世界となってしまった未来社会という舞台設定はなかなか魅力的。網膜に次々と映し出される膨大な量のサイバー空間の扱いもシャープかつスタイリッシュで、こういう世界観が好きな人には堪らないと思います。ただ、僕はこういう知的で哲学的なテーマを扱った最後まで淡々と進むSF作品が昔からどうも苦手で、個人的にいまいち受け入れられませんでした。同じく苦手な押井守作品を観終わったときの感想に近いですかね。というか、彼の作品にかなりインスパイアされてるようにも感じました。ときおり挟まれるエロティックな描写もだいぶ本家に影響されているような?ただ、それらを抜きにしても最後に明かされる事件の真相がちょっとお粗末だと感じるのは自分だけなのかな。というわけで好みという部分も含めて総合的に、5点ってとこで。
[DVD(字幕)] 5点(2019-06-15 01:43:44)
503.  インクレディブル・ファミリー 《ネタバレ》 
大人気アニメの十数年ぶりとなる続編。すんません、正直僕はそこまでテンション上がりませんでした!!
[DVD(吹替)] 5点(2019-06-11 20:35:07)
504.  スターリンの葬送狂騒曲 《ネタバレ》 
ヒトラーに打ち勝った国の英雄か、それとも国民を恐怖に陥れた稀代の独裁者か――。いまだ毀誉褒貶の激しい旧ソ連の指導者スターリン。彼が急死した直後の政治的混乱を実話を基にして描いたスラップスティックなブラック・コメディ。なんですけど、僕はいまいち嵌まらなかったですね、これ。やりたいことは分かるのですが、ちょっと僕はそこまで笑えませんでした。久しぶりに見たスティーブ・ブシェミは相変わらずの存在感でしたけど。
[DVD(字幕)] 4点(2019-06-10 22:34:46)
505.  アラジン(2019) 《ネタバレ》 
たまたま時間が空いたので何か映画でも観ようと、たまたまやっていた本作を映画館にて鑑賞。元となったアニメもこれまで観たことなく、有名な曲だけちょろっと知ってる程度、別にウィル・スミスのファンでもなんでもない、そんな期待値ほとんどゼロの状態で観たのですが、これが意外や意外、めっちゃくちゃ面白いじゃないですか!!ウィル・スミス演じる魔人ジーニーも最初こそ違和感バリバリだったけど、それも最初だけ、これが彼のベストワークなんじゃないかってくらいもろ嵌まり役!!最初のミュージカル・シーンでのハチャメチャぶりがとにかくサイコーでした。続く、アリ王子の行進曲なんてもうゴージャスでゴージャスでちょっとやり過ぎなくらい(笑)なんだけど、ここまでやられたら自然とテンション上がっちゃいますわ~。トラや魔法の絨毯といった脇役たちもみんなキャラ立ちまくりで誰も彼も魅力的!権謀術数渦巻く政治劇とアラジンと王女のラブストーリー、手にしたものの願いを叶えるという魔法のランプの奪い合い、そして1万年も孤独に過ごしてきたジーニーとの間に芽生える友情――。これらの要素を絶妙のバランス感覚で配合した脚本も完成度が高く、クライマックスなんて普通に手に汗握っちゃいました。ガイ・リッチー監督の良くも悪くも軽ーいノリのエンタメ路線が今回は見事に嵌まったんじゃないでしょうか。今度、オリジナルのアニメも観てみようと思います。うん、上質の素晴らしいエンタメ映画でありました。映画館補正もあるかも知れないけど、8点!!
[映画館(字幕)] 8点(2019-06-09 23:26:26)(良:3票)
506.  ボーダーライン: ソルジャーズ・デイ 《ネタバレ》 
メキシコ国境で日々ぎりぎりの闘いを強いられている麻薬取締官の姿を重厚に描いたシリーズ第二弾。確かに見応えはあったんですが、前作ほどではないかなぁって印象。前作ではエミリー・ブラント演じる新人捜査官の目を通して狂気の世界を描いていたので、何も知らない観客の善悪の境界線を揺さぶる脚本が非常に秀逸だった。対して本作、もはや狂気しかなく、ちょっとひいちゃいます。もう少し観客が感情移入出来るキャラが欲しかったですね。でも、このひりひりするような濃密な世界観はやはり見応えありです。ベニチオ・デル・トロの存在感もやぱ凄いです。
[DVD(字幕)] 6点(2019-06-07 13:53:26)
507.  ヴェノム 《ネタバレ》 
宇宙から飛来した凶悪寄生生物ヴェノム、その宿主となってしまった男の闘いをダークに描くアメコミ・ヒーロー作品。設定だけはけっこう奇抜なのに内容は案外平凡なのですね、これ。CGを多用したその画のクオリティは相変わらず高く画的には充分観ていられますけど、中身の方はありがちかな。最後に何故かスパイダーマンのアニメが流れてましたけど、調べてみるとこれってその中のキャラクターの一人だったのですね。シリーズは一通り観ているはずなのに全然覚えてなかったですわ。まぁぼちぼちってとこでした。
[DVD(字幕)] 6点(2019-06-03 21:27:48)
508.  ディザスター・アーティスト 《ネタバレ》 
2003年、誰にも注目されずひっそりと単館上映された映画『ザ・ルーム』。だが、そのあまりにも支離滅裂な内容とあまりにも意味不明な演出の数々とあまりにも大根な役者の演技等によって、今世紀最大の駄作として評判を呼び、今やカルト作として一部で熱狂的な支持を得るに至っている。本作はそんな珍作の監督・制作・主演を果たしたトミー・ウィソーとスタッフたちの波乱に満ちたその撮影現場を描いたスラップスティックなコメディ。恥ずかしながら、僕はこの作品も監督を務めたウィソーのことも何も知らなかったのですが、いやー、良い感じのバカですね~、この人。有り余る自信だけは誰にも負けないけど、才能は欠片もない。現代のエド・ウッドとも呼ぶべき、そんな愛すべきバカなんですけど、奇跡的に何故か金だけは無尽蔵にあった。なので何億も掛けてこの映画を製作することが出来たのだけど、周りの人間にしてみたらほんと迷惑千万ですよね。途中から完全に駄作となると分かっていながら最後までこのバカに付き合わざるを得なかった、周りのスタッフたちの労力を思うとご愁傷様という言葉しか出てきません。でも、客観的に見るとなんか面白い。自分の信念に従って頑張ろうとすればするほど空回りするその姿はコメディの原点かも知れませんね。自分で書いた脚本なのに台詞をなかなかちゃんと言えず、何十テイクも撮影を重ねるなんてあり得ます?おかげで周りのスタッフたちの方が完璧に台詞を復唱できちゃうシーンには笑っちゃいました。そして紆余曲折の末になんとか完成し、盛大に金をかけて決行されたプレミアム試写会での失笑の嵐には、逆に変なカタルシスがありましたね。居合わせた主演女優の「これっていつまで続くの…」や「駄作だと思う俺が変なのか?」という言葉には笑わざるを得なかったです。いやー、なんかこの『ザ・ルーム』って映画、逆に観たくなっちゃいましたわ。うん、なかなか面白かったっす!!7点!!
[DVD(字幕)] 7点(2019-06-01 21:38:26)
509.  ボヘミアン・ラプソディ 《ネタバレ》 
昨年一番の話題作を今回満を持して鑑賞。クイーンは確かファースト・アルバムと世界に捧ぐ?(あのウィウィルロックユーとウィーアーザチャンピオンの入ったやつ!)の二枚を十代のころに買ったくらいのファン。それ以外の曲はあんまり知らないながらも、それでもやぱ有名な曲がかかるとテンション上がりますよね~。ただ、映画としては僕はそこまで嵌まらなかったですかね。もともとこの監督とは昔からいまいち相性が良くないみたいで、有名なやつもいくつか観ましたが僕はそこまでって感じだったので今回もそんな感じでした。映画館で観たらまた違ったかもですけど。次は僕の大好きなプリンスの生涯を誰か映画にしてくれないかな~~。
[DVD(字幕)] 6点(2019-06-01 21:29:58)
510.  フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法 《ネタバレ》 
フロリダにある夢と魔法の国、子供たちの誰もが憧れるディズニー・ワールド……が本作の舞台ではなく、その近くにあるわけありの客が多く寝泊まりするやっすいモーテル、マジック・キャッスルが本作の舞台。そこに暮らすシングル・マザーとその一人娘、そして彼女の友達たちが巻き起こす様々な出来事をカラフルな映像で紡いだひと夏の奇跡の物語。まさにマジカル&ポップ!!この監督のセンスが見事なまでに炸裂している珠玉の逸品でありました。とにかく子供たちもその親たちも終始テンションが高い高い!なんか生きてることを、良いことも悪いことも含め、全力で楽しんじゃってるような彼らのエネルギーにとことん圧倒されました。ここで描かれている世界は決して楽しいことばかりではなく、むしろ貧困やら暴力やらドラッグやら売春やらが身近に存在するある意味悲惨な世界。でも、彼らは決して諦めることなく常に前向き。そこがいいですね~。このおかーちゃん、こう見えて子供への愛情は人一倍強いんですよ、ただちょっと人生の計画性というものが複雑骨折しているだけで(笑)。そんな彼女をつかずはなれずの絶妙な距離感で見守る管理人役を好演したウィレム・デフォーがまさに嵌まり役!いやー、出てくるどの人物も魅力的でなんかこのモーテルに住みたくなりましたわ。もう一度言うけど、まさにマジカル&ポップ!この唯一無二の独創的な世界観を充分堪能させていただきました。ただ、個人的に僕はうるさい子供が苦手なので、この子たちのわーきゃーに途中若干しんどくなったのでそこが唯一のマイナスかな。とはいえ、今から次作が楽しみな才能あふれる若手監督の登場を諸手を挙げて歓迎したいと思います。ショーン・ベイカー、これから要注目!!!
[DVD(字幕)] 8点(2019-05-28 22:36:56)(良:1票)
511.  ボストン ストロング ダメな僕だから英雄になれた 《ネタバレ》 
記憶に新しいボストン・マラソン爆弾テロ事件を背景に、爆発で両足を失ったもののたくましく生き延びたある一人の〝英雄〟の知られざる苦悩を描いたヒューマン・ドラマ。描きたいテーマやメッセージ性などやりたいことは分かるのですが、いかんせん監督の演出力がそれに伴っていない印象を受けてしまいました。肝心の爆発現場の描き方も意外にあっさりしているし、心に引っ掛かる部分も少ないまま全体的に淡々と進んでいってしまうのです。例えば主人公がゴール付近で恋人を待ってたときに持っていた手書きのポスターなんか、映画上格好の演出アイテムになりそうなのにほとんど活用しないままスルー。爆発の煙にその幸せメッセージの描かれたポスターが焼け焦げて宙に舞うとかいうシーンがあれば、もっと観客の心に響くはずなのにと勿体ない気分になりました。それに両足を失い自暴自棄になった主人公が仲間と文字通り二人三脚で車を運転するシーン。地獄を這い廻るような生活を送っている主人公の魂の叫びを観客の心に刻み付ける格好の場面になるはずなのに、追いかけてきた警察官の「握手してください」というセリフだけで終わってはいかんでしょ。こういう細部の雑な演出が凄く残念。いくら事実を元にしていても、映画としての脚色をもっと大事にしてほしかったですね。また、ヒロインの恋人の台詞ではないですけど、この主人公、いくら自分が不幸な目に遭ったからって周りに甘えすぎでしょ!終始甘ったれたような態度に、僕はとてもじゃないけど共感できませんでした。不幸なのはお前だけじゃないっつーの!事実の重みと、恋人役の女優の芯の強さを感じさせる魅力的な演技に5点!
[DVD(字幕)] 5点(2019-05-28 00:23:35)
512.  アニー・イン・ザ・ターミナル 《ネタバレ》 
地下鉄構内にあるカフェレストランでウェイトレスをしながら、裏社会では殺し屋として暗躍するセクシーダイナマイトな女性、アニー。彼女の復讐劇をスタイリッシュに描いたクライム・サスペンス。主演を務めるのは『スーサイド・スクワット』のハーレクイン役で鮮烈な印象を残してくれたマーゴット・ロビー、他にもサイモン・ペッグやマイク・マイヤーズなどけっこう有名どころが脇を務めております。なんですけど、これがまあ近年稀に見るダメ映画でありました。会話中心で進む前半が死ぬほど退屈で、無駄に時間軸をいじくってるもんだからからストーリーが分かりにくいことこの上ない。きっと監督はタランティーノを意識したんだろう(S・ペッグとM・ロビーのレストランのテーブルでの会話劇なんか、まんま『パルプ・フィクション』ですし)けど、残念ながら才能が全く追いついていません。もう最後まで眠気をこらえるのに必死でした。そして最後に明かされる真相も正直よく分かんないですし。てか、どうしてアニーは双子である必要があったの??見どころと言えば、ネオンを多用した見るからに胡散臭い世界観と、ナース服やポールダンサー、ウェイトレスやSM女王様などに扮したマーゴット・ロビー嬢の華やかなコスプレ七変化くらい。それ以外は見るも無残な結果になってしまってます。久々に、観るだけ時間の無駄と断言できる、どうしようもないクソ映画と出会ってしまいましたわ。
[DVD(字幕)] 3点(2019-05-27 22:53:36)
513.  オーシャンズ8 《ネタバレ》 
伝説の大泥棒ダニー・オーシャンの妹、デビー・オーシャンとその8人の仲間たちの華麗なる〝大仕事〟を描いたクライム・エンタメ作品。まあいわゆる『オーシャンズ11』の女性版スピンオフ作品なんですが、本家と同様に主演陣が超豪華!サンドラ・ブロックをはじめ、ケイト・ブランシェットやヘレナ・ボナム・カーター、アン・ハサウェイなどといったハリウッドを代表する新旧の超有名女優がキャスティングされ、もうそれだけで華やかで画的には観ていられます。でも、内容の方は正直イマイチ。脚本が充分練られていないため、こういう映画に最も必要なハラハラドキドキ感がまったく足りていません。わりかし簡単に物事がうまくいきすぎちゃうんですよね~。もっと手に汗握るスリルというものを僕は味わいたかったですね。映像はゴージャスで華やかだっただけに残念!
[DVD(字幕)] 5点(2019-05-25 21:28:17)
514.  聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア 《ネタバレ》 
優秀な心臓外科医として忙しい毎日を過ごすスティーブンは、美しい妻と育ちざかりの二人の子供とともに充実した日々を送っていた。そんなある日、彼はマーティンという名の謎めいた少年と出会う。かつて自分が担当したものの救えなかった患者の息子だというマーティンに、罪悪感から彼は何かと目をかけてやるのだった。高価な時計をプレゼントしたり、一緒にランチを食べたり、家族との夕食の席に招待したり…。だが、その頃からスティーブンの家族に不可解な出来事が起こり始める。突然息子の下半身が動かなくなり、しかも一切ものを食べなくなったのだ。何度検査しても原因は皆目摑めず、スティーブンは途方に暮れるばかり。しばらくすると、長女も同じような症状を発症するのだった。突如として巻き起こった家族の危機になすすべのないスティーブン。そんな彼に、マーティンは衝撃の事実を告げる――。謎めいた少年によって崩壊の危機へと追い込まれてしまったとある家族の葛藤を、独特の映像と不穏な世界観の中に描き出すサスペンス・ドラマ。追い詰められる夫婦役に、人気俳優コリン・ファレルとニコール・キッドマン。監督は最近独自の作風で注目を集めるギリシャの鬼才ヨルゴス・ランティモス。最後まで不快指数マックスのいや~~~なお話でしたね、これ。少年のかけた呪い?によって家族がいろいろと理不尽な目に遭うんですけど、この少年がとにかく不気味で気持ち悪いんですよ。スパゲッティを食べてるだけなのに、どうしてあんなに気持ち悪くなれるんでしょーか(笑)。独特のカメラワークや不穏な音楽もいちいち観客の神経を逆なでするし、細かいエピソードにいたるまでいちいち気持ち悪い。あの酔っ払った父親の性器をしごいて射精させた話を自分の息子にするシーンっていります?やたら娘に初潮が来たことを自慢げに話す父親もどーなんですかね?前作でも思ったことだけど、この監督って、やぱかなりの変人で変態ですよね。好きか嫌いかで訊かれたら、正直僕は嫌いです。でも、才能は充分ある。最後の家族ロシアンルーレットなんて、かなりブラックで悪趣味全開!でも、悲惨なのになんか滑稽で、こんなシーンを撮れる監督なんて世界に彼一人なんじゃないですかね。とまあ個人的には嫌いですけど、一度は触れてみて各々で判断しちゃってください。
[DVD(字幕)] 6点(2019-05-25 01:41:24)
515.  MEG ザ・モンスター 《ネタバレ》 
深海から現れた超巨大モンスター鮫がひたすら暴れまくる映画。それ以上でもそれ以下でもありません(笑)。まぁベタながらこの手の映画のツボは手堅く押さえられていたのでぼちぼち楽しめました。てか、ステイサム、元嫁が瀕死の重傷を負って寝込んでるのに中国人のおねーちゃんと簡単に良い感じになりすぎ!
[DVD(字幕)] 6点(2019-05-22 04:17:49)
516.  ザ・タンク 《ネタバレ》 
南極に建造された宇宙飛行士訓練施設の中に閉じ込められた男女の極限状況を描いた密室系スリラー。正直、なんじゃこれって感じの微妙な出来でした。変に宗教的なテーマを取り入れるも明らかに中途半端。
[DVD(字幕)] 3点(2019-05-20 23:07:12)
517.  ALONE/アローン 《ネタバレ》 
一歩踏み出して死ぬか、このまま死ぬか――。砂漠の真ん中で、日々過酷な任務に従事するアメリカ兵マイク。だが、その日の作戦は失敗に終わり、彼は相棒とともに徒歩で5時間もかかる隣の村へと移動しなければならなくなった。見渡す限り砂と熱波しかないような不毛な地をとぼとぼと歩き続ける二人。知らぬ間に彼らは地雷がわんさと埋まった危険地帯へと迷い込んでしまう。気付かずに地雷を踏んでしまった相棒は瞬く間に爆発の犠牲になり、助けようと駆けだしたマイクもまた地雷原を踏んでしまうのだった。このまま脚を離せば爆発するのは免れない。作戦本部へと無線で連絡を取るも救援部隊が駆け付けるのは最低でも52時間後で、それまでは耐えてくれという返答しか返ってこなかった。「そんな、とてもじゃないけど無理だ!」。絶体絶命の危機へと陥ったそんなマイクに追い打ちをかけるように、乾き・疲労・砂嵐・熱波・狼の襲撃といった苦難が訪れる。どんどんと極限状況へと追い詰められるマイク。やがて彼の朦朧とした脳裏に、過去のつらい記憶が交錯しはじめる…。危機的状況へと追い込まれた男のそんな孤独な闘いを描いたソリッド・シチュエーション・スリラー。一時期物凄く量産されていた、ワンアイデア・ワンシュチュエーションのお気軽低予算映画だと思って今回鑑賞。確かに冒頭こそ危機また危機の連続で、程よいグロ描写(両足の千切れた相棒が目の前で横たわってるとこなんてまさに!笑)もあり、「あー、なんか懐かしいな、この感じ」とけっこう面白く観ていられました。ですが、中盤からまさかの過去のトラウマを巡るスピリチュアルな展開に!「えー、なんか思てたんと違う」と違和感がバリバリ。これでこの妄想と現実が入り乱れる内容がハイレベルならきっと観ていられたんでしょうけど、これがまあ分かりにくいだけでセンスがいまいち感じられない。元カノやアル中の親父とのエピソードがことごとく類型的で、主人公をいたぶる悪魔的な存在の地元民なんて立ち位置がものすごく中途半端。最後の衝撃のオチなんか、「え、今までのはなんやったんや!!」とひっくり返りそうになっちゃいました。人気若手俳優アーミー・ハマーというキャスティング含め、画的にはけっこう頑張っていただけにもうちょっと内容を練ってほしかった。残念!
[DVD(字幕)] 5点(2019-05-15 16:32:21)
518.  ワンダーストラック 《ネタバレ》 
1920年代と1970年代を生きる、ともに耳の聞こえない少年と少女。かたや親から逃れるため、かたや本当の両親を探すためにニューヨークの自然史博物館を目指すことに。困難な旅の果てに辿り着いた先で、交わるはずのなかった二人の人生の驚きの真相が明らかとなるのだった…。一見無関係に見える二人の主人公の旅路を交互に描くことで、二つの時代で数奇な運命に翻弄される少年と少女の奇跡の繋がりを描いたヒューマン・ドラマ。『キャロル』という女性同士のラブストーリーの秀作を撮ったトット・ヘインズ監督の最新作ということで今回鑑賞してみました。なのですが、うーん、僕は見事に嵌まらなかったですね、これ。耳の聞こえない人が主人公ということでこういうトーキー映画のような撮り方にしたんだろうけど、いかんせん僕には退屈に感じました。肝心のお話の方も最後まで観てなんとなく分かったものの、いまいち説得力が感じられません。映像も終始暗く、観づらく感じる部分もちらほら。この監督らしい品のある雰囲気はなかなか良かっただけに残念です。
[DVD(字幕)] 5点(2019-05-11 21:44:38)
519.  君の名前で僕を呼んで 《ネタバレ》 
イタリアの避暑地で出会った青年たちの男同士の恋愛を濃厚な映像で描いたラブロマンス。とにかく若い男たちの引き締まった肉体美が素晴らしいですね。滴り落ちる汗の匂いがこちらにまで漂ってきそうで、何とも官能的でいい。なんだか昔読んだ三島由紀夫の小説を思い出しました。この昔のヨーロッパ映画のような古風な作風が個人的にそこまで嵌まらなかったですけど、いい映画だったと思います。
[DVD(字幕)] 7点(2019-05-10 22:07:13)
520.  クワイエット・プレイス 《ネタバレ》 
凶悪な地球外生物の襲来により、壊滅寸前まで追い詰められた人類。目は見えないものの強力な聴覚を駆使して獲物を狩る恐ろしいモンスターの襲撃に怯えながら、人々はただひたすら音を立てない生活を強いられていた。そんな絶望的な世界で生き残った主人公たち家族は、靴も履かず、互いのコミュニケーションの手段は手話や筆談のみ、食事中も一切音を立てず、ただただ生き延びることだけを目的に暮らしている。そんな中、母親のお腹に新たな命が宿ってしまい…。アイデア勝負のそんなモンスター・スリラーとも呼ぶべき作品なのですが、確かにアメリカでスマッシュヒットしただけあってなかなか面白かったですね~。音を立てたら即死という設定を巧く活かし、観ているこちらまでずっと緊張状態を強いられるようなこの作りは見事。いやー、ホンマに息苦しい!!あの何もかも嫌になって、大声で叫び出したおじいちゃんの気持ちが痛いほどよく分かる(笑)。ただ、さすがに突っ込みどころが満載過ぎるのが本作の欠点ですね。電気はどうやって発電してるのかだとか、川や滝の近くなら多少は音を立ててもいいのならそこで暮らせばいいやんとか、肝心のモンスターが人類を滅ぼせるほど強力には思えんだとか、もう少しその辺の設定を詰めて欲しかった。取り敢えず、こんな世界でも音を立てないように慎重に慎重に子作りしただろうお父さんの性欲の強さにはびっくり!!
[DVD(字幕)] 6点(2019-05-06 21:22:33)
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